「リスティング広告の“CTR”って何?」
「CTRの業界平均を知りたい!」
「クリック率の改善方法があるなら教えて欲しい。」
本記事を読まれているあなたは、こんな風にお考えかもしれません。
そこで本記事では、CTRの意味や平均値だけでなく、CTRを改善する5つのチェックポイントをお伝えします。
広告担当者の方は必見ですよ。
目次
そもそもリスティング広告のCTR(クリック率)とは?
CTR=Click Through Rate(クリック・スルー・レイト)
日本語訳:クリック率
クリック率とは、広告が表示された回数に対して、クリックされた回数を割合で表したもの。
計算方法は、下記の通りです。
CTR(クリック率)の計算方法
CTR(クリック率) = クリック回数 ÷ 広告表示回数(インプレッション数)
例を出してみます。
1,000回広告が表示され、20回クリックされた場合
20回(クリック数) ÷ 1,000回(広告表示回数) = 0.02 = 2%(CTR)
1,000回広告が表示され、50回クリックされた場合
50回(クリック数) ÷ 1,000回(広告表示回数) = 0.05 = 5%(CTR)
2,000回広告が表示され、20回クリックされた場合
20回(クリック数) ÷ 2,000回(広告表示回数) = 0.01 = 1%(CTR)
これらの例から、広告表示回数に対するクリック数が多いほどCTR(クリック率)が高くなることが分かりますね。
では、リスティング広告の平均CTR(クリック率)はどれくらいなのでしょうか。
以下で解説していきます。
リスティング広告のCTR(クリック率)平均値
業界 | 平均クリック率 (検索連動型広告) | 平均クリック率 (コンテンツ連動型広告) |
---|---|---|
出会い系 | 6.05% | 0.72% |
観光業 | 4.68% | 0.47% |
弁護士 | 4.41% | 0.59% |
自動車 | 4.00% | 0.60% |
教育 | 3.78% | 0.53% |
不動産 | 3.71% | 1.08% |
健康&保険 | 3.27% | 0.59% |
法律 | 2.93% | 0.59% |
金融・保険 | 2.91% | 0.52% |
Eコマース | 2.69% | 0.51% |
産業サービス | 2.61% | 0.50% |
家庭用品 | 2.44% | 0.49% |
求人サービス | 2.42% | 0.59% |
BtoB | 2.41% | 0.46% |
消費者向けサービス | 2.41% | 0.51% |
技術 | 2.09% | 0.39% |
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]
翻訳・並べ替え:株式会社X BUZZ
Googleのリスティング広告の平均CTR(クリック率)は、上記のようになります(2018年時点)。
また、業界すべての平均CTR(クリック率)は、
- 検索連動型広告:3.17%
- コンテンツ連動型広告:0.46%
とされています。
あなたの企業のCTR(クリック率)は、業界平均と比べて高かったでしょうか?低かったでしょうか?
図と照らし合わせて、比較してみてください。
リスティング広告の平均CTR(クリック率)を上げる方法5つ
- キーワードを見直す
- 広告表示オプションを活用する
- ペルソナに合った広告文にする
- 広告文に数字や限定要素を加える
- ABテストを繰り返す
リスティング広告の平均CTR(クリック率)を上げるためには、上記5施策を行いましょう。
それぞれ詳しく説明します。
リスティング広告CTR改善法1:キーワードを見直す
CTR(クリック率)を上げるためには、広告のキーワードを見直しましょう。
広告の内容と関係の薄いキーワードが設定されていると、検索ユーザーの興味を全く引けず、クリックされなくなってしまうからです。
さらに、1キーワード分のCTR(クリック率)が下がるだけでなく、広告全体の評価も落ち、全体的なCTR(クリック率)も下がりかねません。
- 広告文に関係のあるキーワードになっているか
- 遷移先のランディングページに合ったキーワードになっているか
- そもそも販売商品・サービスに合ったキーワードになっているか
- ユーザーの検索意図に合ったキーワードになっているか
など、今一度見直してみてください。
リスティング広告CTR改善法2:広告表示オプションを活用する
広告表示オプションを設定するだけで、クリック率の向上は簡単に見込めます。
広告を目立たせることができるからです。
広告表示オプションとは、広告文以外でサービス要素をアピールできる機能のこと。
下記をはじめとし、多くのオプションを設定できます。
- サイトリンク:広告のリンク先とは別ページの見出しと説明文を表示
- コールアウト:サービスの特徴やアピールポイントを表示
- 構造化スぺニット:サービスの種類を羅列して表示
- 電話:電話番号を表示
- 地域:会社(店舗)住所を表示
無料で設定可能なので、未着手の方はいますぐ取り組みましょう。
リスティング広告CTR改善法3:ペルソナに合った広告文にする
リスティング広告の広告文を、ペルソナに合ったものにしましょう。
「私のことだ!」と感じられれば感じられるほど、広告の内容はユーザーに刺さるからです。
改善策の例は以下の通り。
- 改善前:家事代行サービスです!どんな家事もお任せください。
- 改善後:35歳主婦の家事に追われて毎日辛いあなたへおすすめの家事代行サービス
年齢や性別、居住地、家族構成、年収、趣味、悩みなど細分化し、商品やサービスを届けたい相手に合った広告文を作成してください。
リスティング広告CTR改善法4:広告文に数字や限定要素を加える
広告文の工夫として、数字や限定要素を加えると良いですよ。
ユーザーに具体性や緊急性を与えることができるからです。
例えば英語教材を販売する場合、下記のような改善が図れます。
- 改善前:ちょっとの勉強ですごく英語が得意になる!英語の教科書販売中
- 改善後:1日5分でTOEIC300点アップ!先着50名に英語の教科書販売中
改善後の方が、「何をすればどうなるのか」具体的な未来が見えますよね。
さらに、50名限定ということで「今見なきゃ!」という気持ちも高まります。
人数だけでなく期間の限定も効果的ですよ。
様々な広告文を作成し、CTR(クリック率)が上がる広告を見つけてみてください。
リスティング広告CTR改善法5:ABテストを繰り返す
これまで紹介した1~4の改善法を、ABテストを繰り返しながら続けましょう。
ABテストをすることで、最も効果的な施策を見つけられるからです。
- 期間限定で訴求するのか、人数限定で訴求するのか。
- 期間限定にする場合、その期間は3日が良いのか、1週間が良いのか、1ヶ月が良いのか。
など。
ABテストを繰り返し、CTR(クリック率)が高くなる広告を作り上げましょう。
おわりに
今回は、リスティング広告におけるCTR(クリック率)の意味や平均値、改善方法をお伝えしました。
平均値よりも低かった方は、記事内で紹介した施策を1つずつ行ってみましょう。
また、CTR(クリック率)が高くなってもコンバージョンに繋がらなければ意味がありません。
コンバージョンを高める方法やリスティング広告運用のコツなどは別記事で紹介していますので、ぜひそちらもご参照ください。
この記事が、リスティング広告のCTR(クリック率)について知りたい方の参考になれば幸いです。