商品やサービスの購入、お問い合わせ、無料会員登録など、ランディングページ(LP)の運用には、ユーザー に対する何らかの目的があります。
しかし、LPを運用していても、思い通りに目的を達成できないケースは珍しくありません。
そこで数年前から注目されるようになったのが“漫画LP”です。
感情的な表現を加えやすく、文章よりも多くの情報量を伝えられるメリットがあることから、結果的にコンバージョン率や滞在時間を増やす効果が期待できます。
※参考:先日納品させていただいた漫画LP
この記事は漫画LPの配信・検証実績を基に作成しています。
リアルな数値からわかった事実をもとに一般的なLPとの違いを踏まえながら、漫画LPのメリット・デメリットを解説します。
既存LPで”成果が悪いと悩んでいる方”や”漫画LPの効果ってどうなんだろうと疑問に感じている方”はぜひお読みください!
目次
そもそも漫画LPとは?
漫画LPとは、漫画で商品やサービスを紹介するタイプのLP(ランディングページ)です。
LPとは1枚の縦長構造のウェブサイトで、主に商品やサービスの紹介・販売に使用されます。
ユーザーは上から順に読んでいくことで、商品やサービスがどのような人に必要なものなのか、どのようなメリットがあるのかを理解できるため、自然な形でCVにつなげられます。
LPに漫画を利用した漫画LPは、イラストが多く、カジュアルなスタイルなため、ユーザーに気軽に読んでもらえる点がメリットです。
LPをすでに運用しているけれど、なかなか閲覧数が上がらないなどの悩みを抱えている場合は、漫画LPを検討してみましょう。
なお、漫画LPには、通常の漫画と同じくすべてを絵とセリフで伝える「漫画寄り」のものと、通常のLPの一部に漫画を使った「LP寄り」のものがあります。
「漫画寄り」は一気に読んでもらいやすいというメリットがあります。一方、「LP寄り」は、すでにLPを運用している場合であれば簡単に導入できる点がメリットです。
商品やサービスの特性も考慮したうえで、自社に合う漫画LPを選びましょう。
漫画LPと一般的なランディングページとの違いは「たった一つ」だけ
画と文字を活用する漫画LPと、文字で構成された一般的なLPとを比較した場合、LPとしての大きな違いは一つだけです。
それは、漫画LPは文章中心のLPよりも「見た目・内容がわかりやすい」という点です。
一般的なLPが読まれにくい理由はいくつかありますが、あえて一言でまとめると「読み手はすでに飽きている」ことがあげられます。
- 文章の内容に飽きている
- 文章の構成に飽きている
- 広告臭が強く飽きている
- そもそも、読むことに疲れている
読み手がこのような状況だと、広告主が伝えたいことは明確に伝わりません。
せっかく広告費をかけてLPに誘導してきても、読み手は一瞬で離脱してしまいます。
しかし、日本人にとって漫画はとても身近な娯楽ですから、漫画LPでは画を見せて読み手の興味を惹くことができます。
漫画LPの主体は「漫画」であり、読み手は抵抗感なくストーリーの中に引き込ませることができます。
人気漫画の登場人物に感情移入した時、人はまるで自分が同じ立場にいるかのように、ストーリーに没頭するものです。
漫画LPでは、こういった漫画独特の没入感をもとに、目的達成に向けたアプローチを図ることができるのです。
漫画LPのメリット
漫画LPのメリットを知っておくと、漫画LPにするか通常のLPにするか迷ったときに決断しやすくなります。
漫画LPの主なメリットとしては、次のものが挙げられます。
- 右脳に訴えかけることができる
- 最後まで離脱せずに読んでもらえる
- 紹介する商品・サービスの効果を疑似体験してもらえる
- 漫画LPは通常のLPよりもデザインが豊富
それぞれどのような点がメリットといえるのか、具体的に見ていきましょう。
右脳に訴えかけることができる
LPに漫画を取り入れることに大きなメリットがあります。
それは「右脳に訴える」ように、ストーリーを構成できることです。
ご存じの方も多いと思いますが、左脳と右脳では担当する分野が違います。左脳は言語・計算・論理的思考が得意で、記憶よりも分析が得意です。これに対して、右脳は情報を映像・イメージとして認識し、記憶・整理することが得意です。
漫画は文字よりも絵柄(映像)の占める部分が圧倒的に多いため、右脳を活用して理解します。つまり、漫画を活用することで人の心に商品やサービスが残りやすくなるのです。
数多くのプロゴルファーのキャリアを築いた、メンタルトレーナーの「ヘンリー・ボルトン」氏によると、右脳と左脳の「情報を処理する能力」には大きな差があることが分かっています。
具体的には、左脳では1秒間に約40個という情報の発信・処理にとどまるのに対し、右脳は同じ1秒間で約1,100万個の情報処理ができるという結果が出たそうです。
漫画は、たくさんの情報を画によって表現しつつ、重要なこと(読者に伝えたいこと)をフキダシで文字として表現できます。よって、文章のみの表現と比べて、より直感的にストーリーを理解でき、内容も覚えやすくなります。
有名小説がしばしば漫画化・映画化・アニメ化されるのは、小説に比べてストーリーがわかりやすく把握でき、多くの視聴者を取り込むことができるからです。
文章主体のLPを理解するためには、自分の頭で文章をかみ砕いて想像しながら読み進めなければならず、文章を読むことに慣れていない人にとっては苦痛です。
文字主体で構成される通常のランディングページは、読み手にも想像力が必要であり、その想像力を補完してくれるのが漫画なのです。
読み手にとっては、このサービス・商品を通して「自分にどんな利益をもたらしてくれるのか」が重要であり、そこを早く知りたいと考えます。
漫画によって、伝えたいストーリーへの理解が進むと、登場人物と同じような悩みを抱えている読み手にも共感してもらえる確率が高まります。読み手が漫画の登場人物に共感できれば、それが良い記憶となって読み手の頭に定着するのです。
そして漫画を読み進めていくうちに理解が深まり、会員登録・購買など、LPの目的をより達成しやすくなります。
最後まで離脱せずに読んでもらえる
紙の小説は少しずつ読み進める方でも、漫画は1冊一気に読むという方も多いのではないでしょうか。
漫画は一気に読むのに適した媒体です。まるでジェットコースターに乗っているかのように、ノンストップで最後まで進んでいくことができます。
縦に長いLPを最後まで離脱せずに読んでもらうために、漫画のパワーと魅力を利用しましょう。
紹介する商品・サービスの効果を疑似体験してもらえる
漫画は主人公の目線で話が進んでいくことが多いです。
そのため、読者は主人公を自分と重ね、主人公が成功するとまるで自分のことのように喜び、主人公が辛い目に遭うとまるで自分のことのように落ち込みます。
この漫画ならではの距離感は、漫画LPでも活かされます。
ユーザーは主人公と同じ悩みを持っているというスタンスで読み進めるため、最後までLPを読むと商品・サービスの効果を疑似体験したかのような気持ちになるでしょう。
すでに商品・サービスの効果を疑似体験したユーザーなら、次の段階である「購入」を促しやすくなります。
つまり、ユーザーの購入意思を高めるLPに仕上げたいときも、漫画LPは有効だといえるのです。
漫画LPは通常のLPよりもデザインが豊富
漫画LPには、制約がありません。写真や実写動画では表現しづらい内容でも、自由に描ける漫画なら簡単に表現できます。
また、デザインにも制約がないため、紹介する商品・サービスに合わせた画風で、自由に独自の世界を構築できます。
多くのLPを見たことがあるユーザーなら、写真とテキスト・データなどを似たような配置で紹介するLPにすでに飽きているかもしれません。デザイン豊富な漫画LPで、新しい体験をしてもらいましょう。
漫画LPにデメリットってあるの?
読み手に対するわかりやすさの面では、漫画LPがもたらす効果は一般的なLPに比べて大きいでしょう。
しかし、漫画LPの作成にかかる料金・手間は、ほぼ間違いなく一般的なLPよりもかかります。
文字主体のLPなら、制作費10万円前後~30万円程で作成できるでしょう。デザインにこだわりがなければ、最短1週間ほどでLPが完成するはずです。
これに対して、漫画LPはシナリオ・ネーム・ペン入れ・カラーなど、一つのコンテンツを完成させるのに複数の工程が必要です。
最低限のボリュームでも30万円~、制作期間も1~2カ月というのが一般的です。
各工程をそれぞれ別のフリーランスに任せる方法を取れば、安く仕上げることは可能かもしれません。
ただし、品質のバラつきやディレクションの手間もかかります。なにより、シナリオ作りから漫画デザイン、WEBデザインまで一貫したストーリーを組み立てることがCVRを最大化させるためにはベストです。
LPと漫画を単に組み合わせたものは漫画LPではないと弊社では考えます。
あくまでも漫画LPの目的は成果の改善(CVRの改善)や、販売数の増加(CV数の増加)です。
ユーザーの心理を理解した上で、漫画をストーリー立て、有効に漫画を活用し、目的を達成できてはじめて漫画LPとしての意味を成します。
単に漫画を取り入れたLPを作っても、デザインとの整合性や、内容やストーリーがきちんと設計されていなけば成果もそれなりといった結果になります。
ストーリー設計からシナリオ作り、デザイン制作までをセットで考えて、制作会社を選ぶことをオススメします。
漫画LPの作り方
漫画LPは自作することもできます。
しかし、集客効果が高く、なおかつユーザーの関心を引き、購買意欲を高める漫画LPを作成するためには、LPについての深い知識と経験、そして感情移入しやすい漫画を描くスキルが必要です。
漫画LPの作成実績が豊富なLP制作会社に依頼し、次の流れで仕上げていきましょう。
- 【依頼主】LP制作会社に問い合わせをする
- 【依頼主・LP制作会社】LPの方向性や訴求ポイント、絵柄についての相談
- 【LP制作会社】話し合った内容を踏まえたシナリオの作成
- 【LP制作会社】ネーム(漫画のラフな下書き)の作成
- 【依頼主・LP制作会社】方向性の確認
- 【LP制作会社】作画とデザイン
- 【依頼主・LP制作会社】最終的な確認
- 【LP制作会社】コーディング、納品
漫画LPの価格相場
漫画LPは、作画が加わる分、通常のLPよりも高額になることが多いです。
最低限のコンパクトな分量で30万円ほど、一般的な分量であれば70万円以上が相場となります。
また、漫画LPは作画に時間がかかる点と、何度も意見をすり合わせながら進める必要があるため、制作期間は1ヶ月以上かかることが一般的です。
LPを公開したい時期がすでに決まっているときは、逆算して早めにLP制作会社に相談し、制作に着手してもらうようにしましょう。
おわりに~漫画LPを検討しているなら今がチャンス!~
弊社は、漫画を活用したLP制作のプロ集団です。
様々なご依頼をいただく中で、以下のようなノウハウを業種にこだわらず培ってきました。
- 漫画LPの肝となるシナリオ作り
- 全体のストーリー設計
- 広告のニュアンスに合ったタッチの漫画制作
- 自社でイラストレーターのプラットフォームを運用(4,000名以上のイラストレーターが在籍)
- 動画や説明文を間にはさんだわかりやすい構成
- コンバージョン率を高めるCTA設計
- 漫画に合わせたWebデザイン
しかし、一般的なLPと比較すると、漫画LPは予算面での敷居がどうしても高くなります。また、制作方法も一般的なLPとは異なります。
「漫画LPは魅力的だけど、予算の都合で依頼するかどうか迷っている」
「どうやって漫画LPをつくればよいのか分からない」
こういった声は当社にも届いております。
これまで積み上げてきたノウハウを集約し、成果で悩んでいる多くの企業様に漫画LPの成果を実感していただきたいと思っています。
漫画LPに興味はあるものの、予算や成果の部分で不安とあきらめていた方は、ぜひお気軽にクロスバズへご相談ください!
弊社クロスバズの提供するバズLPでは丁寧なヒアリングから競合分析を行い、成果の出る漫画LPを制作します。相談や見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。