LINE動画広告はさまざまな配信面・ターゲティング機能を備えており、他のSNSではリーチできないユーザー層にもアプローチできると注目されています。
しかし、以下のようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
「LINE動画広告とは何?」
「LINE動画広告の配信面はどこ?」
そこで本記事ではLINE動画広告の概要・メリットとデメリット・配信面について解説します。
記事の後半ではLINE動画広告のポイントも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
LINE動画広告とは
「LINE動画広告」とは、コミュニケーションアプリ「LINE」を通じて動画を利用した広告を配信できるサービスです。
LINEは日本国内のMAU(月間利用者数)が2021年6月末時点で8,900万人を超えており、他のSNSに比べて圧倒的にリーチ力が高いのが特徴です。
また、LINE動画広告はさまざまな配信面・ターゲット機能を備えています。
LINE広告については「LINE広告とは?特徴・配信先・費用を解説」の記事でも詳しく解説しているので、こちらも併せてお読みください。
LINE動画広告のメリット・デメリット
LINE動画広告にはメリット・デメリットがあります。それぞれ詳しく紹介します。
LINE動画広告のメリット
LINE動画広告はリーチ力に優れています。
LINE Business Guide 2021年7〜12月期版によると、LINEは日本国内のMAUが8,900万人を超えており(2021年6月末時点)、日本の人口の70%以上をカバーしていることが分かっています。
LINE動画広告はYouTubeやTikTokなど他のSNSではリーチが難しいユーザーにもアプローチしやすいということです。
また、LINE広告には「LINE広告ネットワーク」と呼ばれるモバイルアドネットワークが存在し、LINE以外のファミリーアプリやLINEが提携するサードパーティーアプリにもLINE動画広告を配信できます。
さらに、動画広告は静止画広告のようにテキスト・表示エリアの制限がないため、表現の幅が広いのも強みです。1つのクリエイティブでより多くの情報・メッセージを伝えられます。
LINE動画広告のデメリット
動画広告の場合、静止画広告のクリエイティブ制作よりも費用・時間がかかるのがデメリットです。
動画広告は静止画広告に比べて、キャストのアサイン・映像撮影・編集などクリエイティブを制作するための工数がかかります。また、その分制作費用も高くなります。
LINE動画広告を出稿する際は、どのくらいの費用・コストがかかるのか事前に把握しておきましょう。
LINE動画広告の配信面
LINE動画広告は以下の11種類の配信面で配信されます。
- LINENEWS
- タイムライン
- ウォレット
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINEポイントクラブ
- LINEショッピング
- LINEチラシ
- LINEマイカード
- LINE広告ネットワーク
- Talk Head View
1種類ずつ特徴を解説します。
LINE NEWS
「LINE NEWS」は、LINEアプリ内の「ニュースタブ」や公式アカウントからニュースを発信するサービスです。
LINE動画広告はLINE NEWSの記事一覧ページやその他の340媒体(2021年4月時点)のアカウントメディアの記事一覧などに配信できます。
LINE NEWSのMAUは2020年4月時点で7,500万人※を超えており、ユーザーのアクティブ率が高い配信面です。
また、LINE NEWSで配信できる動画のフォーマットはCardとSquareの2種類です。
※参考:【公式】LINE広告とは?丨配信面や費用、出稿方法まとめ
タイムライン
「タイムライン」は、Twitter・Facebookのタイムラインと同様に、ユーザーが気軽に近況を投稿できるサービスです。
タイムラインの場合、自社公式アカウントのブロック状況にかかわらず、全てのユーザーに広告配信されるのが特徴です。
タイムラインのMAUは2019年8月時点で6,800万人以上、そのうち4,900万人は月に1回以上広告に接触※していることが分かっています。
タイムラインで配信できる動画のフォーマットはCard・Square・Verticalの3種類です。
ウォレット
「ウォレット」はモバイル送金・決済サービスである「LINE Pay」を中心に、LINEが提供するさまざまな金融サービスで利用できるサービスです。
ウォレットのMAUは2020年2月時点で5,400万人※を超えており、ユーザーの55.8%が女性です。ユーザーの年齢層は10代から50代以上と、全世代で幅広く利用されています。
ウォレットで配信できる動画のフォーマットはCard・Squareのみです。
LINEマンガ
「LINEマンガ」は2013年4月にサービス提供が始まった電子コミックサービスです。日本国内におけるアプリダウンロード数は2020年8月時点で2,800万件※を突破しました。
LINEマンガのユーザーは15〜19歳の利用が27%・20〜30代の利用が60%※と、若年層を中心に利用されているのが特徴です。
LINEマンガの一覧にも動画広告を配信でき、Card・Squareのフォーマットに対応します。
※参考:【公式】LINE広告とは?丨配信面や費用、出稿方法まとめ
LINE BLOG
「LINE BLOG」はアーティスト・タレントなどをはじめとする幅広いユーザーによる情報発信・コミュニケーションの場として活用されています。2019年2月時点で2,500組以上のブログが開設※されました。
LINE BLOGのユーザーは66%が女性で、20〜40代の幅広い世代に利用されています。
LINE BLOGで配信できる動画のフォーマットはCard・Squareの2種類です。
※参考:LINE BLOG|LINE for Business
LINEポイントクラブ
「LINEポイントクラブ」とはユーザーが動画を視聴したり公式アカウントを友だち追加したりすることで、LINEポイントを獲得できるサービスです。
LINEポイントのサービスページのPV数は月3.2億※にも上り、広告配信面として国内最大級のリーチ力を誇ります。
LINEポイントクラブで配信できる動画のフォーマットはCard・Squareです。
※参考:LINEポイント|LINE for Business
LINEショッピング
「LINEショッピング」とは、ファッション・雑貨・スポーツ・インテリアなどのおよそ250社・1億点を超えるアイテムをLINEアプリ上で購入できるサービスです。
2017年にサービスの提供がスタートし、2019年9月時点で会員登録数は3,000万人※を超えました。
LINEショッピングで配信できる動画のフォーマットはCard・Squareです。
※参考:LINEショッピング|LINE for Business
LINEチラシ
「LINEチラシ」はスマートフォン専用のデジタルチラシサービスで、LINE上で地域の店舗のセール・特売情報を確認できます。2019年10月にサービスの提供が始まりました。
掲載店舗数・ユーザー数ともに急速に成長しており、2020年3月には掲載可能業種として家電量販店をはじめとする13業種が追加※されました。
スーパー・ドラッグストアなど実店舗での購入を検討しているユーザーが閲覧する可能性が高いので、モチベーションの高いユーザーにリーチしやすいです。
LINEチラシで配信できる動画のフォーマットはCard・Squareです。
LINEマイカード
「LINEマイカード」とは、お店のポイントカード・会員証などをLINEアプリ内で一括管理できるサービスです。
登録ユーザーの約60%が女性である点が特徴です。また、10代後半から50代以降まで幅広い年齢層のユーザーに利用されています※。
LINEマイカードで配信できる動画のフォーマットはCardのみです。
※参考:LINEマイカード|LINE for Business
LINE広告ネットワーク
「LINE広告ネットワーク」はLINE・LINE関連サービスを対象とした広告配信だけでなく、サードパーティーアプリにも広告配信できるアドネットワークサービスです。
サードパーティーアプリには「クックパッド」「MERY」「comico」など、多種多様なアプリが揃っています。
2020年9月時点でMAUは1.1億人(LINE広告ネットワーク内の重複は除く)※で、多くのユーザーにリーチできるのが特徴です。
LINE広告ネットワークで配信できる動画のフォーマットはCard・Square・Verticalです。
※参考:【公式】LINE広告とは?丨配信面や費用、出稿方法まとめ
Talk Head View
「Talk Head View」とは、トークリスト画面の最上部に静止画・動画を掲載できるサービスです。
LINE Business Guide 2021年7〜12月期版によれば、1日に5,000万UU(ユニークユーザー数)以上のリーチ力があることが分かっています。
また、Talk Head Viewは15〜29歳の世代にフォーカスすると、1日で90%以上のユーザーにリーチできる※点も大きな特徴です。若年層への圧倒的なリーチ力を誇ります。
Talk Head Viewの場合、対応可能なクリエイティブサイズはW1280ピクセル×H720ピクセルの16:9です。
※参考:【公式】Talk Head View|LINE for Business
LINE動画広告の動画クリエイティブサイズ・入稿規定
LINE動画広告の動画クリエイティブサイズは配信面によって異なるため、動画クリエイティブを制作する際は事前に確認しておきましょう。
LINE動画広告で対応している配信フォーマットは以下の3種類です。
配信フォーマット | 比率 |
---|---|
Card | 16:9 |
Square | 1:1 |
Vertical | 9:16 ※タイムラインでは3:4の比率で広告が表示されるため、上下が省略される |
また、LINE動画広告の配信フォーマット以外の入稿規定は以下の通りです。
- 音声:AAC・128kbps以上を推奨・モノラルまたはステレオ
- フレームレート:最大30fps
- フォーマット:mp4/mov
- 解像度:最大1080p(広告配信時は最大720p)
- ビットレート:最大8Mbps
- 時間:最大600秒(最低5秒以上)
- ファイルサイズ:最大1GB以内
LINE動画広告のクリエイティブを制作する際に参考にしてください。
動画リワード広告とは
「動画リワード広告」とは、動画を視聴したユーザーにアプリ内で利用できるインセンティブを付与するサービスです。
例えば、ユーザーがマンガアプリの動画広告を最後まで視聴すると、マンガを読むために必要なコインやポイントを獲得できるといった仕組みです。
動画視聴後にアプリ内で利用可能な特典を付与することで、動画広告の完全視聴を促す効果があります。
また、LINE広告の動画リワード広告は一般的な動画リワード広告に比べてキャンペーンの種類が豊富です。
ユーザーの興味に合った広告接点を作りやすいため、より多くのユーザーに動画広告を見てもらえます。
完全視聴率を高めて自社商品・サービスの魅力をしっかりと伝えたい場合におすすめの配信方法です。
LINE動画広告のポイント
LINE動画広告で効果を出すためには、以下の3点を押さえましょう。
- 冒頭の3秒が重要
- ターゲットに合わせて配信面を選ぶ
- モバイルサイズを意識する
1点ずつ解説します。
冒頭の3秒が重要
動画広告は静止画広告とは異なり、冒頭の3秒間を見てもらえるかどうかで配信効果が変わってきます。
冒頭の3秒間が視聴された動画広告は、配信効果も高い傾向があります。
動画広告を制作する際は冒頭の3秒間でユーザーを惹きつけるために、冒頭シーンの訴求・オファー内容を工夫しなければなりません。
冒頭シーンを複数パターン制作し、冒頭の3秒間が視聴される確率や配信効果が高い動画を分析することも重要です。
複数パターン用意して効果を比較することで、ユーザーが興味を持ちやすい動画広告の傾向を把握できます。
複数の訴求軸でクリエイティブを制作する
LINE動画広告の配信面は全部で11種類あるため、配信面によってユーザーの属性・興味関心も異なります。
そのため、複数の訴求軸でクリエイティブを制作するのも大切なポイントです。
効果効能・価格・実績・口コミなど複数のクリエイティブを作り分けることで、どの訴求軸が配信効果が高いのか見極めましょう。
モバイルサイズを意識する
LINE・LINEファミリーサービスなどはスマートフォンを通じて閲覧されるため、クリエイティブを作成する際はモバイルサイズを意識することも重要です。
スマートフォンの画面はパソコン・タブレットに比べると小さいので、視認性が高くて訴求内容が分かりやすいデザインやレイアウトにしましょう。
自社商品・サービスを訴求したいからと要素を詰め込みすぎると、視認性が低くなるので注意してください。
まとめ
本記事ではLINE動画広告の基本的な知識について解説しました。
LINE動画広告は静止画広告よりもさまざまな情報をアピールでき、表現の幅も広いのがメリットです。
LINE動画広告を活用しながら、よりたくさんのユーザーにリーチしましょう。
本記事がLINE動画広告について知りたい方の参考になれば幸いです。