「リスティング広告の運用代理店ってどう選べばいいんだろう?」
「選び方があるなら知りたい!」
この記事を読まれているあなたは、上記のようにお考えかもしれません。
「代理店を使ったのに成果が出なかった…」となったら、何のためにお金を払って依頼したのか分からなくなってしまいますよね。
そこで本記事では、リスティング広告代理店の選び方を13項目からお伝えしていきます。
チェックシートも用意しましたので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
目次
リスティング広告代理店の選び方6つ|最低限確認しよう!編
リスティング広告代理店を選ぶ上で、必ず確認すべきポイントを6つ紹介していきます。
13項目も見ている暇がないという方は、今から紹介する6項目だけでも最低限確認するようにしてください。
選び方1:アカウントの開示はしてもらえるか?
運用代行を依頼している期間中に、広告アカウントを開示してもらえるかどうかを確認しましょう。
開示してもらえない場合、運用方法に問題があるorきちんと運用されていない可能性があるからです。
何をどう運用しているか隠すような代理店は少し信用しがたいですよね。
また、そもそも広告アカウントの所有権は広告主であるあなたにあるはずです。
つまりアカウントを開示してもらえないというのはおかしな状況というわけです。
ですから「ノウハウを守るため」「変にいじられたら困る」などといった理由で開示をしてくれない代理店であれば、依頼しないほうが良いでしょう。
選び方2:契約期間はどれくらいか?
リスティング広告の最低運用代行期間がどれくらいなのかをチェックしましょう。
契約期間が長すぎると損をする可能性があります。
思うような成果が出なかった場合もお金を払い続けなければいけませんからね。
契約期間の縛りは代理店ごとに違っており、
「1ヶ月からOK」といったところから「12か月以上からでないとNG」といったところまで幅広く様々です。
なるべくリスクを負わないためにも1か月から依頼できる代理店を選ぶと良いでしょう。
また、契約期間とあわせて違約金・解約金がかかるのかどうかも必ず確認してください。
かなり高い違約金を設定している会社もあり、そういった代理店に依頼してしまうと広告費をムダにしてしまう可能性が高いです。
選び方3:最低予算額はいくらか?
依頼する際の最低予算額がいくらなのかは重要な確認事項です。
最低予算額とは、広告の運用代行を依頼する上で最低限必要な広告費用のこと。最低予算額を下回ったらそもそも運用代行を依頼できません。
※最低予算額によって代理店の質の良し悪しが決まることはないです。
あなたの想定広告予算で依頼できるかどうかを判断するために、しっかりと確認しておきましょう。
選び方4:手数料はいくらか?
リスティング広告の運用代行手数料がどれくらいかかるかを確認しましょう。
どういった手数料の料金形態が合うかは会社ごとに異なるからです。
料金形態については、主に下記3つに分けられます。
- 料率型:広告運用額に連動して手数料も変化する料金形態。
- 定額型:運用額20万円までは3万円、21~40万円は5万円、といった形で運用額のステージごとに定額の手数料がかかる料金形態。
- 成果報酬型:広告の成果によって後から手数料が決定する料金形態。
それぞれの詳細やメリット・デメリットについては「リスティング広告代理店の手数料の相場と料金体系の利点/欠点を解説」で徹底解説しています。
手数料は代理店選びで重要になるので、ぜひお読みください。
選び方5:手数料に含まれるサービスの内容は何か?
運用代行にかかる手数料で、どこまでのサービスを行ってくれるのかは要チェックです。
同じ手数料でもサービス内容が大きく異なることはよくあるからです。
また、一見手数料が安く見えても、サービス内容が薄く、オプション費用で結局高値になってしまうことも考えられます。
例えば下記のケースです。
手数料 | 運用代行 | アカウント開示 | レポーティング | ミーティング | 問合せ対応 | |
---|---|---|---|---|---|---|
A社 | 5万円 | 〇 | 〇 | 月1回 | 月1回 | 無制限 |
B社 | 5万円 | 〇 | 〇 | 半年に1回 | 半年に1回 | メールのみ無制限 |
C社 | 1万円 | 〇 | × オプション費用:5万円 | × オプション費用:1万円 | × オプション費用:2万円 | 月3回まで 。 以降1回ごとに5,000円 |
このように比較表にすると分かりやすいですが、なんとなく流し見をしていると見落としてしまいがちです。
サービス内容については、しっかりと比較検討するようにしましょう。
選び方6:レポートで成果報告をしてもらえるか?
代理店選びの基準として、運用成果を報告してもらえる代理店かどうかは確認しましょう。
報告がないと、今後のビジョン(運用方針や広告費など)について、あなたと代理店とが一緒になって考えられないからです。
「代理店に任せっきりでいいや!」と考えている方でも、レポートの報告は受けるべきです。
レポートは月々支払っているサービスの内容を可視化して確認できるものになります。
なんとなく売り上げが伸びた、なんとなく効果があった気がする、ではなく、代理店と一緒になって数値や成果は確認すべきです。
さらに、できればどのような形式でレポーティングしているかも依頼前に確認することをおすすめします。
代理店を比較する判断材料にできます。
ということでここまでは、リスティング広告の代理店を選ぶ際に必ず確認すべきポイントを6つ紹介してきました。
最低限この6つを確認すれば、質の低い代理店を選んで失敗するリスクはほとんどなくなります。
ここからは、代理店を選ぶ際に確認しておくと良いポイントを3つお伝えします。
代理店選びを慎重に行いたい方は、チェックしておきましょう。
リスティング広告代理店の選び方3つ|確認しておくと良いかも!編
リスティング広告代理店選びで迷った場合の判断基準を3つお伝えします。
先ほど紹介した6つのポイントで選びきれなかった方は、ぜひじっくりと読み、参考にしてください。
選び方7:担当広告主数はどれくらいか?
広告運用担当者1人あたりで受け持っている広告主の数を聞いてみましょう。
あまりにも担当広告主の数が多いと、細やかな対応を期待できない可能性があるからです。
1人あたりで20社以上を受け持っていたら、多すぎると考えて良いです。
あまりに多忙な担当者は運用代行に割ける時間がほとんど取れず、ただのアカウント管理業務になってしまいがちです。手数料がもったいないですよね。
とはいえ、担当広告主数が少なければ少ないほどサービスの質が高いというわけではありません。
あくまで一つの判断基準として、担当広告主数が多すぎないかどうかを確認してみてください。
選び方8:運用体制はどのようになっているか?
広告の運用体制が「分業型」か「専任型」のどちらになっているかは1つの判断材料になるでしょう。
分業型とは、運用担当者、レポート作成者、設計担当者などがそれぞれ集まってチームで運用する方法のこと。
メリットとは下記のようになります。
- 業務ごとのプロが集まっていることが多く、高い成果を期待できる
- 誰か1人のスキルに頼った運用になりづらく、担当者ごとに成果が左右されない
反対に、デメリットは以下が考えられます。
- 複数人を介して話が伝わるため要望が誤まって伝わりやすい、伝わるスピード感が遅い
- チーム内の連携が取れていないと運用方針がバラバラのまま運用されることがある
次に、専任型とは、上記全てを1人で行う運用方法のこと。
メリットはこのようなものが挙げられます。
- 運用を1人で行っているため、要望への素早い対応が期待できる
- 運用担当との相性を確かめやすい
- スキルの高い担当者にあたれば高い広告効果が出やすい
一方でこのようなデメリットもあります。
- 属人的な運用になりやすく、担当者が変わると成果が大きく落ちるリスクがある
- 担当者のクライアント数が多すぎると小さな困りごと等に対応してもらう時間がない
運用体制については、どちらかが優れているということではありません。
あなたの会社とはどちらが合っているかを見極めると良いでしょう。
選び方9:フロントは営業か運用か?
フロントが営業担当なのか、それとも運用担当なのかは事前に確認してみてください。
フロントが営業担当であるメリットは、契約時にとった約束に対する認識の違いがないことです。
「契約時はこう言っていたのに!」なんてトラブルがあまり発生しません。
しかし、デメリットとしては要望の伝わるスピード感が遅くなりやすいです。
また、運用の知識やスキルがゼロである可能性もあるので、要望が誤って伝わったり、疑問が解決されなかったりしたまま運用され続けるリスクもぬぐえません。
反対に、フロントが運用担当であるメリットは、要望がダイレクトに伝わるため素早く対応をしてもらえる点です。
また、知識やスキルも十分に持っているので、疑問や不安もすぐにぬぐえます。
デメリットとしては、契約時の取り決めに対する認識の差があるかもしれない点です。
「思っていたサービスとは違った…」という事態に陥ることがあるかもしれません。
どちらも社内体制が整っていれば起こりづらいデメリットですが、確認しておいて損はないですよ。
ということでここまでが「代理店選びで確認しておくと良いかも!編」でした。
最後に、間違いない代理店選びをしたい方に向けて、代理店選びのポイントを4つお伝えします。
リスティング広告代理店の選び方4つ|これがあれば完璧!編
完璧な代理店を見つけ出したい方に向けて、4つの判断基準を紹介していきます。
ラスト4つ、しっかりと読み進めていきましょう。
選び方10:広告アカウントの分析をしてもらえるか?
現状の広告アカウントを分析してもらえるかどうかは良い判断材料になります。
依頼前のアカウント分析結果によって、信頼できる代理店かどうかを見分けやすいからです。
例えば、メールの文面だけで分析結果とする代理店もあれば、細かな図や表を使って、現状の課題点や改善点・具体的な設計や運用シミュレーションの提案まで行ってくれる代理店もあります。
どちらが信頼できるかと言ったら後者ですよね。
そもそも分析してもらえない代理店はこういった判断さえできないので、選ばないほうがローリスクと言えます。
選び方11:リスティング広告以外のサービス相談をできるか?
リスティング広告以外のサービスがあるかどうかを確認しましょう。
別サービスを持っている方が、リスティング広告の相乗効果を狙いやすいからです。
また、自社商材とリスティング広告とのマッチングが良くなかった場合、他の広告に切り替える提案をしてもらえることもあります。
他サービスを持っていることは、広告効果を最大限狙うための条件と言えるかもしれません。
選び方12:運用担当者と直接話せるか?
依頼後、運用担当者と直接話せるかどうかは要チェック項目ですね。
広告運用の内容については運用担当者と直接話せた方が齟齬が生じづらいからです。
フロントが営業担当の場合、運用とは話せない体制になっている会社は少なくありません。
運用担当と話せないと後々困りごとが増えやすいので、よく確認しておきましょう。
選び方13:ブログはあるか?
信頼できる広告代理店の見分け方として、自社運用のブログの有無が挙げられます。
自社ブログで公開している内容はその代理店が持つノウハウの質や量と直結しているからです。
リスティング広告に関して検索した際、あなたの疑問や悩みを解決してくれた記事はどの会社が書いた記事なのか、普段から確認しておくと良いでしょう。
リスティング広告代理店の選び方チェックシート
ここまで紹介した13項目をチェックシートにしてまとめました。
下記リンクよりご自由にダウンロードしてお使いください。
※当チェックシートの著作権は弊社に帰属します。
※無断転載・無断転用はご遠慮ください。
おわりに
本記事では、リスティング広告代理店の選び方について13項目お伝えしてきました。
現在数えきれないほど広告代理店が溢れかえる中で、「なんとなく良さそう」「安いからここにしよう」といった形で安易に代理店を決めるのはオススメしません。
自社の大切な広告費だからこそ、サービス内容に納得して信頼できる代理店を選びましょう。
この記事が、リスティング広告代理店選びで迷っている方の参考になれば幸いです。