在宅で過ごす時間が増え、YouTubeで動画を楽しむ方が増えている今、企業の多くは、YouTubeの視聴者に自社の製品・サービスの広告動画を配信するYouTube広告に注目しています。
YouTube広告で成果を出すにはノウハウが必要なので、これから始める方は運用代行を活用されるとよいかもしれません。
今回はYouTube広告で運用代行を依頼するメリットやデメリット、費用相場を解説します。本記事を読めば、運用代行のサービス範囲や料金を把握し、失敗しない会社選びができるようになるでしょう。
目次
YouTube広告とは?
YouTube広告とは、YouTubeに配信される動画広告のことです。エリアや行動傾向・興味関心などから、自社製品やサービスのターゲット層に向け、広告を配信できるのがメリットです。
YouTubeは各種SNSのなかでも利用率が高く、総務省の調査によると利用者の割合は10代から40代まで90%を超えています。ユーザーとの接点が多いSNSといえるため、広告出稿による大きな効果を期待できます。
YouTube広告運用代行とは
YouTube広告運用代行を利用すれば、アカウント設計から動画の企画制作、運用管理に至るまですべての工程への対応が可能です。
YouTube広告の出稿に興味がありながらも方法がわからない方にとって、依頼の価値は十分あるでしょう。リスティング広告をはじめ、YouTube広告以外の広告も扱っている企業が多く、広告運用に関する幅広い知見を活用できます。
依頼先によっては、動画制作に対応していない会社がある点は注意が必要です。自社で動画を作れるなら問題ないですが、ノウハウや人材が足りない場合は他の依頼先の選定に迫られます。
YouTube広告の種類は5つ
YouTube広告の代表的な5つの種類を紹介します。それぞれのメリットやデメリットを確認し、自社に適した手法を見つけましょう。
- インストリーム広告
- バンパー広告
- ディスカバリー広告
- マストヘッド広告
- アウトストリーム広告
1.インストリーム広告
動画視聴時に、動画の最初や最後・途中に表示される広告です。動画の表示箇所と同じ部分に映し出されます。インストリーム広告は配信のタイミングによって、次の3種類に分かれます。
- 動画再生前:プレロール
- 動画途中:ミッドロール
- 動画終了時:ポストロール
また、動画視聴開始から5秒経過後にスキップが選べるスキッパブル広告と、最後まで視聴を余儀なくされるノンスキッパブル広告に区分できます。
スキッパブル広告は途中離脱が想定される反面、最初の5秒は視聴の保証があるため、短時間でユーザーを惹きつける工夫が求められます。
ノンスキッパブル広告はメッセージを最後まで伝えられるのがメリットです。しかし視聴を強制されるので、広告主の企業に対して印象悪化を招く危険もあります。
2.バンパー広告
6秒以内の短尺の動画広告です。インストリーム広告と同様、視聴動画の再生前・再生途中・再生後のタイミングで表示されます。
スキップできずに最後まで視聴を余儀なくされますが、短時間なのでユーザーに与えるストレスは大きくありません。成果を上げるには、伝えたいメッセージを短くわかりやすい形で表現できるかがポイントです。
6秒という時間は、ユーザーに印象付けるには短く感じるかもしれません。しかし実際には効果的な尺と考えられ、特に認知度の向上に有効だとされています。
3.ディスカバリー広告
検索結果画面の上部・動画再生ページの関連動画欄・モバイルアプリのトップページ上部に掲載される広告です。サムネイル画像とテキストで構成され、ユーザーがクリックすることで広告動画に遷移します。
ユーザーの自発的なアクションによって配信されるため、押し付けられた印象が少なく、購買や問い合わせにつながりやすいのがメリットです。一方で魅力的なコンテンツだと思わせなければ視聴してもらえないので、ユーザーの興味を惹くクリエイティブ力が求められます。
4.マストヘッド広告
トップ画面の最上部に表示される広告です。アプリを開いて最初に目がいくお立ち台のような場所に掲載できるため、ブランディングや認知拡大に高い効果を発揮します。
ただし事前予約が必要で、一日一社しか配信できません。マストヘッド広告を出稿したければ、Googleの営業担当を通じて枠を押さえる必要があります。
5.アウトストリーム広告
YouTube内部ではなく、YouTubeからパートナー認定を受けたサイトやアプリに掲載されるモバイル専用広告です。表示された動画広告はミュート状態で自動的に再生されます。
タップしてミュートを解除できるほか、スクロールしてスキップしたり非表示にしたりといった対応も可能です。
ユーザーが広告を視認できると判断された場合にのみ料金が発生します。比較的リーズナブルにリーチを獲得したい場面で適しています。
YouTube広告の運用代行を依頼する3つのメリット
広告代行会社はYouTube広告運用の経験が豊富です。過去に効果を上げたノウハウを活用できるのは、大きな利点だといえます。
また、YouTube広告の運用をゼロから内製化すると考えると人員の調達・手間に労力を要します。運用代行会社の活用は、リソース不足を即解決に導く有効な手段です。
さらに、運用代行会社はリスティング広告やSNS広告などウェブ広告を手広く扱っている場合が多いため、複数の広告施策を組み合わせることで高い効果を期待できます。
下記では、YouTube広告運用代行のメリットを具体的に3つ解説します。
メリット1.既に成果のあるノウハウを活用した運用ができる
運用代行会社はYouTube広告運用の経験が豊富なので、効果が出るノウハウを熟知しています。したがって、依頼直後から無駄なく最適な運用が可能です。
ノウハウや経験がない状態で自ら運用を始めると、試行錯誤を繰り返しながらよいパターンを見つけなければならず、多大な時間や手間を要します。
YouTube SEOの知見が豊富な会社を活用すれば、広告が掲載された動画を検索上位に表示して露出を高めることも可能です。SEOは主にコンテンツ制作に使われる言葉ですが、検索エンジンの一種であるYouTubeにも関係しています。
メリット2.リソース不足を負担してもらえる
運用代行に依頼をかければ、自社のリソースを割かずに成果へつながる広告運用を実現できます。YouTube広告運用の内製化を目指すなら、一定の人員が必要です。
元々人員が不足しがちな中小企業の場合、本来の業務と並行で広告運用業務を行うことになるでしょう。結果的にコア業務にかけられる時間が減り、会社の利益にとってマイナスに働く可能性が高いです。
運用代行の活用によってリソース不足を改善すれば、コア業務に割く十分な時間を確保できます。
メリット3.他の広告との連動も可能
YouTube広告はSNS広告やリスティング広告(検索連動型広告)などと組み合わせることで、さらに高い集客効果を得られます。必ずしもYouTube広告が優れている場面ばかりではないので、他の広告と掛け合わせる施策は有効です。
多くの運用代行は他のWeb広告も手掛けており、複数の施策を併用することで相乗効果を狙えます。運用代行は、YouTube広告に限らず複数の運用を同時に任せられる便利な存在です。
YouTube広告の運用代行を依頼する2つのデメリット
YouTube広告の運用代行を依頼するデメリットは、代行手数料がかかることと運用ノウハウの蓄積が期待できない点です。
しかし費用をかけた分、高い運用効果を見込めます。また運用代行に依頼しながらノウハウを蓄える方法もあります。
デメリット1.運用代行手数料がかかる
運用代行に依頼をかけると、手数料の負担は避けられません。リソースが不足しがちな中小企業にとってコスト増は厳しいですが、依頼すべきか決める際には長期的な視点も必要です。
代行会社のほうが豊富な運用ノウハウを保有しています。訴求力が強い動画を作れるので、自分で運用を手掛けるより利益アップが見込めるでしょう。
広告運用を外注した分、自社のリソースを他の事業に活用できるという利点も見逃せません。上記を考慮したとき、トータルで考えると運用代行に依頼した方が費用対効果に優れている場合があります。
デメリット2.運用のノウハウが蓄積できない
広告運用を活用すれば、基本的にYouTube運用に関する業務を一任できます。優秀なビジネスパートナーを得られる反面、YouTube広告に関するノウハウが蓄積しにくいことはデメリットです。
ただし利用方法や依頼内容を工夫することで、ノウハウを獲得できる場合もあります。たとえばコンサルティングサービスを依頼したり、アカウントの情報開示を受けたりするなどです。
運用方法で気になった部分は積極的に質問して、将来の内製化に役立つ知識を蓄えることも可能です。
YouTube広告の運用代行にかかる費用相場
YouTube広告の運用代行を依頼する場合、次のような費用が発生します。
- 初期費用
- 手数料
- 広告費
手数料は広告費に応じて金額を決定するケースが多いです。広告費によってサービス範囲が変わってくるので、まずは依頼目的や何をしてもらいたいのか明確にしましょう。
YouTube広告の運用代行にかかる手数料の相場
運用代行手数料に関しては、広告費の20%と設定している会社が多いです。もちろん手数料は代理店ごとに異なるので、より安価で信頼できる業者も存在します。
手数料を抑える手段の一つに、広告運用とクリエイティブ制作を同時に依頼できる方法があります。まとめて依頼をかけることで手数料が割引になる場合があるので、クリエイティブの内製化が難しいと感じるなら、運用代行にすべてお願いするのもよいでしょう。
YouTube広告の運用代行、料金相場におけるサービス範囲
運用代行会社に依頼をかけたときのサービス範囲と、それぞれの料金相場を表にしました。
月額料金 | サービス範囲 | おすすめの人 |
---|---|---|
10万円以下 | ・運用管理 ・各種設定 ・レポート作成 | ・はじめてYouTube広告運用にチャレンジしたい ・低価格で運用したい |
20万円~30万円 | ・運用管理 ・各種設定 ・レポート作成 ・動画制作(一部) | ・本格的にYouTube広告を運用したい ・簡単な動画制作にチャレンジしたい |
50万円以上 | ・運用管理 ・各種設定 ・レポート作成 ・動画制作(全部) | ・クリエイティブの制作も含めすべて依頼したい ・将来的にインハウス化を視野に入れている ・認知度を高めたい |
動画制作を希望する場合、依頼費用が高額になる傾向があります。
YouTube広告の運用代行会社を選ぶポイント
運用代行には数多くの種類があり、どの会社を選ぶべきか判断がつかない方もいるでしょう。依頼先選びで失敗しないためのポイントは次の4つです。
- YouTube広告の制作や運用実績が豊富か
- 広告運用の状況やアカウントがオープンか
- 予算に合った料金体系かどうか
- 解約条件は納得できるか
YouTube広告の制作や運用実績が豊富か
YouTube広告の制作や運用実績が豊富な会社なら、売上につながる運用が可能です。過去の実績に基づく豊富なマーケティングの知見を生かし、アカウント設計から動画制作・運用管理に至るまで高クオリティのサービスを受けられます。
YouTube動画広告市場は急成長を遂げている反面、コンプライアンスの不安が大きい領域です。制作実績が豊富な運用代行は、運用体制や動画の質に加えて、コンプライアンス面も配慮した安心のサービスを提供している可能性が高いです。
広告運用の状況やアカウントがオープンか
運用状況やアカウントを開示している代行会社を選びましょう。成果が出たとしても、結果に達するまでの流れがブラックボックスだと信頼して業務を任せにくいためです。
情報の透明性への配慮がなければ、運用状況を適切に把握できません。特に将来的に内製化を目指している場合は、ノウハウの蓄積のためにも見逃せないポイントです。
予算に合った料金体系かどうか
運用代行によって料金形態が異なる場合も多いため、予算に合ったプランかどうかの確認が必要です。サービス範囲による料金相場を把握するのみならず、各代行会社の料金表を確認しましょう。
なかには初期費用無料、細かなオプションの設定など独自のサービスを提供している会社もあります。動画制作も希望する場合は特に費用が大きくなりがちなので、失敗を避けるために複数社から見積もりをもらうことを推奨します。
解約条件は納得できるか
途中解約したくなる場合がないとは限らないため、解約条件は納得できるものかチェックしましょう。「多額の費用を投じたのに成果が上がらない」「期待していた動画の内容ではない」など解約が頭をよぎるケースはさまざまです。
一般的にYouTube広告運用代行を依頼する場合、3ヵ月〜6ヵ月間の契約期間が設定されます。動画制作や検証・改善も含めると、どうしても成果が出るまでに一定の時間を要します。
途中解約は可能か、違約金の有無や決定要件など、もしもの場合に備えて事前の確認が必要です。
YouTube広告代行を実際に依頼してみよう
YouTube広告運用代行のメリット・デメリットを把握し、自社にとって価値があると判断したら、実際に依頼先を探しましょう。
弊社クロスバズの「BUZZリスティング」はYouTube広告に加えて、リスティング広告やSNS広告・ディスプレイ広告も手掛けております。
さまざまな広告手法を検討し、お客様の利益を最大化する提案が可能です。月額手数料は2.5万円からの定額制で、はじめてYouTube広告を検討する方に試しやすいプランとなっています。
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