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Google広告のデマンドジェネレーションキャンペーンとは。ファインドの違いとキャンペーン設定・ターゲット設定を徹底解説

beco
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2023.12.11 15:49
Google広告のデマンドジェネレーションキャンペーンとは。ファインドの違いとキャンペーン設定・ターゲット設定を徹底解説

クロスバズのベコです。

ファインド広告がアップグレードされて「デマンドジェネレーションキャンペーン」になりましたね。

10月からすべてのアカウントで使えるようになっておりますが、サポートのついていないアカウントについては、自動(勝手に)で11月までに切り替わるとのことで、名前が急に変わってしまっているなど、何が何だかよく分からない方もいらっしゃるかと思います。

今回は、デマンドキャンペーンをよく理解する為に、基となったファインド広告の特徴を含め、今回のアップデートによって変わったことを解説できればと思っております。

また、2023年11月現在はまだベータ版の為、一度設定したら変更できない?といったドキドキもあったりしたので、ポイントとなる「キャンペーン設定」と「ターゲット設定」について詳しく解説できればと思っております。

では早速解説していきましょう。

デマンドジェネレーションの前身「ファインド広告」とは

まず、デマンドジェネレーターキャンペーンを知る為に、その基となったファインド広告(ファインドキャンペーン)の解説をしましょう。(知っている方は次の項目に進んでくださいね。)

ファインド広告とは、Googleのプロダクト内(Googleディスカバリー、 Gmail、 YouTubeフィード、インストリーム を配信面とした、画像とテキストを使ったキャンペーンタイプになります。

Googleのプロダクト内での配信となるため「Googleのログインデータなどのビッグデータを利用した精度の高いターゲティング」が特徴となっています。例えば、ファインド広告のカスタムオーディエンスでは、指定した「キーワード」で検索していた人をターゲットすることも可能です。

また、キャンペーンの目標は、「(認知も含めた)購入などのコンバージョン獲得」となっており、入札戦略はコンバージョンを目的とした自動入札のみが設定可能となっています。

『Googleデータを活用した精度の高いターゲット設定に機械学習を活用した入札戦略でターゲットとなるユーザーの傾向を特定し、それらのユーザーがGoogleのコンテンツを楽しんでいるタイミングを狙って、魅力的な画像による広告でアプローチ。購入や申し込みを狙っていく』といったことが実現できる、とっても優秀なキャンペーンとなります。

ただ、ファインドキャンペーンにはできないこともいくつかあります。

最初にお伝えしたように、コンバージョンを目的としたキャンペーンの為、入札戦略はコンバージョンベースのものだけとなります。配信面の影響からか、デバイスの設定ができなかったり、配信面もYouTubeだけのような指定ができません

また、Googleのサービス内への配信の為、パーソナライズド広告(人を特定できるようなことや、その人の特徴を使って不快にさせるような広告を出す事など)の審査が厳しく、医療など使えない商材も多くあります

このように、優秀だけど制約もあるファインド広告ですが、デマンドジェネレーションキャンペーンでどう変わったのか、お話していきましょう。

デマンドジェネレーションでアップグレードしたポイント

ファインド広告から、デマンドキャンペーンにアップグレードした際に変わったポイントは大きく3つになります。

  • クリック数の最大化が使えるようになった
  • 類似ユーザーが復活(アップグレード?!)
  • YouTubeショート面が追加

クリックの最大化が使えるようになった

まず、一番大きいのは「クリック数の最大化」が使えるようになったこと。

今までは「コンバージョン数の最大化(目標コンバージョン単価)」「コンバージョン値の最大化(目標費用対効果)」など、コンバージョンを目標とした入札戦略のみでしたが、今回のアップグレードでクリック数の最大化が利用可能になりました。

これまでのファインド広告では、「目的がコンバージョンではない場合」や「コンバージョンが取れにくい商材」などでは、思ったように使えないことがありましたが(マイクロコンバージョンを使って無理やり設定していたりしていた)、デマンドジェネレーションキャンペーンはクリック数の最大化が使用できることで、認知や送客を目的にするなど、更に使い方広がりそうです

また、ファインド広告では、コンバージョン数やCPAのちょっとした変動によって、表示回数が不安定になってしまう事がたびたびありましたが、コンバージョン以外の入札戦略があることで、対応策として使えるかもしれません。

ただ、現状は、上限クリック単価の設定が出来なそう?(2023年11月現在)な気もしています。

「類似ユーザー」が復活 (アップグレード?!)

2023年8月頃に廃止された「類似ユーザー」が、デマンドジェネレーションキャンペーンで、また使用できるようになります。

復活とは言いましたが、Googleの配信面を利用しているため、以前、ディスプレイ広告などに使用していた「コンバージョンの類似」ユーザーより、 おそらくターゲットの精度も高いんじゃないかなと個人的に思っております。

設定方法の部分に記載しましたが、リストだけではなく、類似ユーザーの「類似度」を選んでの設定が可能です。

YouTubeショート面が追加

ファインド広告では、 YouTubeフィード、インストリーム への配信が可能でしたが、デマンドジェネレーションキャンペーンでは「YouTubeショート」への配信が可能になりました。これにより、SNS広告のような使い道がさらに増えたのではないかと思っています

なお、YouTubeのアクティブユーザーは、2022年5月の調査(Google)で、日本で7000万人以上となり、18歳以上の65%の使用率となっています。

日経トレンドによると、認知度はTikTokに次いで2位の64.8%。週3回以上利用するサービスとしては50.0%とユーザー数としては1位で、追加されたクリック数の最大化の機能と合わせて、認知施策としての使い道も期待できるようになっており、リーチをグンと広げることが可能になります。

動画の広告も入稿できるようになっているので、更に訴求効果も高める事ができると思います。

その他追加機能

その他に追加された機能としては、データドリブンに対応や、Merchantcenterのフィードも連携できるようになっています。

商品の購入が目的の場合は Merchantcenterのフィード を設定しておく事で商品を訴求できるのでお勧めです。

デマンドジェネレーションキャンペーンについて

デマンドジェネレーションキャンペーンの設定方法

キャンペーン設定

1)すべてのキャンペーン→「新しいキャンペーン」をクリック

2)キャンペーンの目標を選択

「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択。(他の目標だとデマンドジェネレーションキャンペーンは選択できなそうです。)
商品購入が目的の場合は「商品やブランドの比較検討」を選択します。

3)「デマンドジェネレーション」を選択

4) 事前に設定しているコンバージョン設定があれば表示されます(もしも目標として使用しない場合は、右の3つの丸印をクリックし目標を削除)

5) キャンペーンの目標を選びます。コンバージョン数が目標の場合は「コンバージョン」、クリック数を増やしたい場合は「クリック」、コンバージョン値を選択する場合は「コンバージョン値」を選択。 なお、コンバージョン値は、一定の条件に該当しないと選べなそうです。

後で「設定」などから変更や切り替えが出来なそうなのでここでしっかり設定しておきましょう。(そのうち変わるかもしれないです)

手順については、コンバージョン数を選択した方は6)に、クリック数を選択した方は8)に進んでください。

6)コンバージョン系を選んだ場合は、コンバージョン目標が表示されるので、該当の目標を選択します。
いくつかの目標を選択したい場合は、「カスタム目標」を作成し、コンバージョン目標をまとめておくとよいと思います。

7)目標コンバージョン単価がある場合はこちらで設定します。予算と日程も設定します。

8)クリック数を選択すると、予算設定が表示されます。予算と開始日程の指定があれば設定しましょう。
上限単価の設定はできなそうです。。

9)地域タブをクリックし、地域と言語を指定します。キャンペーン単位で地域と言語を有効にするをチェックすると、表示が出てきます。

10)デバイスタブをクリックして、デバイスごとにターゲティングを指定をクリックすると、デバイスの設定ができます。

11)広告のスケジュールの設定が必要であれば、広告のスケジュールをクリックして指定します。

12)トラッキングテンプレートを設定したい場合は、キャンペーンのURLオプションをクリックして設定しましょう。全て設定したら「広告グループ1に移動」をクリックします。

広告グループの設定

広告グループでは、主にオーディエンスを設定します。

13)広告グループ名は任意のグループ名を設定しましょう

14)オーディエンスの設定をします。
「オーディエンスを追加クリック」します。

すでに設定しているオーディエンスがあれば、選択画面から選択。新しいオーディエンスを設定する場合は「新しいオーディエンス」をクリックします。

15)新しいオーディエンスの設定画面が開きます。

オーディエンス名は任意のものを指定します。

16)オーディエンスの設定をします。

設定できるオーディエンスは5つあります。+除外も可能なので6つですね。

  1. カスタムセグメント・・キーワードやURLを自分で設定し、興味関心・購買意向の強いユーザーへの配信が可能。キーワードで検索していた方への配信も可能。
  2. 広告主様のデータ・・リマケリストなどのオーディエンスリストを設定
  3. 類似セグメント・・オーディエンスリストの類似ユーザーを設定可能
  4. 興味/関心と詳しいユーザー属性・・購買意向ライフイベント詳しいユーザー属性アフィニティを設定
  5. ユーザー属性・・年齢、性別、子どもの有無、世帯年収
  6. 除外・・コンバージョンユーザーなど指定したリストへの配信を除外できます。

早速、それぞれのオーディエンスを解説していきます。

1.カスタムセグメント

カスタムセグメントは、キーワードやURLを設定し、興味関心や購入意向を持つユーザーを設定できます。
設定方法はつ選べます。

  • これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー
    キーワードに関連する内容に興味関心や購入意向を持っているユーザーに配信
  • これらのいずれかのキーワードを検索したユーザー
    指定した語句とその類似語句を検索したユーザーに広告が表示されるようになります。ファインドの時は、設定したキーワードを1週間以内に検索したユーザーに配信と聞いたことがありますが、今は違っているかもしれないです

URLやアプリを指定する場合は、下部もブルーの文字を選択します。

  • 特定の種類のウェブサイトを閲覧するユーザー
    ターゲットとするユーザーがアクセスする可能性があるウェブサイトのアドレス(URL)を入力すると、その URL と同様のウェブサイトを閲覧しているユーザーに広告が表示されます。
    ※プレースメントのように、指定した URL に広告が表示されるようになるわけではありません。
  • 特定の種類のアプリを使用するユーザー
    ターゲットとするユーザーが使用すると考えられるアプリの名前を入力します。そのアプリと似たアプリをダウンロードして使用しているユーザーに広告が表示されます。
    ※指定したアプリに広告が表示されるわけではありません。

2.広告主様のデータ

データを追加をクリックすると、オーディエンスリストを設定している場合は、データの選択画面が表示されます。
設定しているものがない場合は、新しいセグメントからも追加は可能ですが「オーディエンスマネージャー」で先に設定したほうが良さそうです。

「検索」の方では最近設定したオーディエンスなどが、「閲覧」にはオーディエンスリストの選択画面が表示されます。

3.類似セグメント

新しく追加されたデマンドジェネレーションだけで利用できる類似設定です。類似セグメントの表示には48時間程かかるようです。

類似リストの精度は基となるリストの品質が重要なようなので、しっかり選定しましょう。

  • セグメント名:任意の名前を設定
  • 基となるリスト:オーディエンスリストから基となるリストを選択
  • 地域:類似セグメントのターゲットにする国を設定
  • セグメントのリーチ:一致度の選択ができます。

基となるセグメントを設定すると、どのようなユーザーにリーチするか選択できます。 特に一致度の高いユーザーに限定(2.5%)と、部分一致(10%)とバランスを取った(5%)から選択できます。

4.興味/関心と詳しいユーザー属性

虫眼鏡のマークをクリックすると「検索」と「閲覧」のタブが表示されます。
「検索」の方には、おすすめのカテゴリ、「閲覧」にはすべてのカテゴリが表示されます。

5.ユーザー属性

年齢、性別が選択できます。特に指定がない場合は不明もチェックしておく事がおすすめです。
※不明は、Googleのデータで性別が特定できない方ですが、結構なボリュームゾーンになります。

その他のユーザー属性から、子どもの有無や世帯年収なども設定可能です。

6.除外設定

コンバージョンしたユーザーを除外したい場合など、除外を選択すると、オーディエンスリストの除外が可能です。

設定したオーディエンスのインプレッションの確認

これらの設定を行うと、おおよそのデータ数が右側に表示されますので参考にしましょう。
余り少なすぎても配信が出なくなるので注意しましょう。

17)オーディエンス設定が完了したらグループの設定に戻ります。

ターゲティング設定にはもう一つ「最適化されたターゲティング」というものがあります。

最適化されたターゲティングは、指定したオーディエンス、ランディング ページ、アセットなどの情報を使用して、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーにアプローチするものです。
Googleが機械学習で設定したターゲットに配信したい場合はクリックします。

推奨では最初から設定になると思いますが、最初は設定しないで、ボリュームが少なかったら設定する形でも良いかもです。(まだデータが取れていません。)

広告グループの設定が完了したら、「広告1に移動」をクリックして広告を設定します。

ちょっと長くなってしまったので、広告の設定は次回の記事でご案内します。

キャンペーン設定の変更の仕方(余談)

デマンドキャンペーンを設定した後にふと気が付いたのですが、キャンペーンを選択して設定を切り替えようとしたら、管理画面のメニューに「設定」がない

色々探してみたけれど分からない。。

こんな場合は、すべてのキャンペーンを選択し、「キャンペーン設定」の一覧から、デマンドキャンペーンのキャンペーン名を選びクリックしましょう。キャンペーンの設定を選んだ状態で、キャンペーン名をクリックしても設定画面が開けました。

こんな感じでキャンペーンの設定画面が表示されます。

設定が変えられないかと思いました。もうほんとやめてよね!

2023年11月現在は、ベータ版で目下プログラム作成中だからだと思います。焦りました

おわりに

現在、ベータ版なためか、キャンペーンの「設定画面」が見つからないというトラブルがあったりしましたので、初期設定の部分を一生懸命(w)解説しました。

広告の設定も解説できればと思いますので、また変更があればお知らせします。

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