こんにちは、クロスバズの制作責任者ジローです。
私自身が完全にShopify派なのでだいぶShopify寄りの意見となりますが実際に使ってみて感じた優れている点を、カスタマイズ性という観点からBASEやSTORESと比べてながら紹介していきます。
そもそもテスラモーターズやレッドブルなど一流企業がShopifyを利用したのは何故でしょうか。理由としてはカスタマイズ自由度が高くブランドカラーをだしやすいことが大きいからと考えています。
BASEで作られたネットショップはひと目でBASE感がわかりませんか? もちろんテーマも無償有料あるので個性的なページを作ることも可能なのですが、カスタマイズの操作性や拡張性の自由度が低いので大手企業がBASEを使っているという事例をあまり聞かないのだと思います。
目次
自社ECでは世界観が大事。だからこそのShopify
自社ECでは世界観が大事と言われます。ユーザーは数ある商品のなかから比較をして優れた商品を購入しようと考えるのですが、このとき大事なのが差別化です。
ユーザーは違いを求めています。それは違いがないと購入決定ができないからです。
どこにでもある商品をありきたりな見せ方で販売しても当然売れません。
では商品(プロダクト)の差別化だけではダメなのでしょうか? もちろん商品の差別化は前提として必要です。価格・機能性に独自性をもたせることで他の商品よりも優れているとユーザーに判断してもらえます。
ただし、価格や機能性などスペック部分はすぐに頭打ちがくるので、価格競争に巻き込まれたり、機能もマネされたり類似商品がでたりと差別化が困難になります。
そこで重要になるのが世界観です。一流ブランドのバッグが50万円でも売れるのはブランドの世界観に価値があるからです。「モノ消費からコト消費」と言われるように、商品の価格や機能スペックだけで与えられるモノの価値には限界があります。
ですがコトで得られる体験には値段が付けにくいため、独自の世界観は価値になるのです。
レッドブルの類似商品はこれまでに多くでていますがレッドブルは依然として売れ続けています。機能やスペックだけであれば、安くてカフェインもレッドブルよりも多く入っているものはありますがそれでもレッドブルが売れているのは世界観に価値があるからと言えます。
Shopifyは自由度最強、アプリ追加でもソースコードでも拡張できる
では、Shopifyはなぜブランドカラーがだしやすいのでしょうか?
それはテーマの多さとカスタマイズの自由度の高さ、拡張性の多さであると思っております。
Shopifyを使ってみて驚いたのが、ソースファイルを編集する開発環境が整備されており、ローカル環境でのショップテーマ開発ができる点です。
Shopifyでは公式が配布しているテーマ編集ツール(Shopify CLI)を導入することでコマンドラインから、テーマのダウンロードからアップロードまで行え、さらにローカルサーバーまで立ち上げられるので、Shopifyのテーマをローカル環境で開発できます。
開発者なら分かると思いますが、オンライン上エディタからの編集と、ローカルでの開発では作業速度は100倍以上の差があり(僕比)、これまでローカル環境での開発はECCUBEなど自社サーバーにインストールすることで利用できるオープンソース型に限られており、BASE・STORES・Shopifyなどのアプリサーバー上のサービスを利用するASP型のECショップサービスでは不可能でした。
しかし、Shopifyでは開発者にとにかく優しくテーマ編集ツール(Shopify CLI)をコマンドラインでインストールすることでガシガシローカルで開発ができるので、オリジナルの世界観を出しやすいのだと感じています。
さらに、Shopifyはチェックアウトページ(決済ページ)以外の全てのファイルを編集することができるので、やりたいことの多くは実現できます。
感覚的にはWordPressのテーマを開発するかのような操作感でローカルで開発ができ、扱える言語(Liquid)もPHPのようにはいきませんが、商品情報をJSON形式で取得して編集したり、変数を使った条件分岐や演算処理など様々な処理が可能です。
BASEやSTORESも触ったことはあるのですが、STORESはソースファイル編集(HTML編集)がそもそもできず、BASEはHTML編集ができるのですが編集できる範囲が少なく、オンライン上からでしかできないので小さい変更ならまだしもオリジナルデザインを作るには操作性は悪く適していません。
ちなみに、Shopifyならこんな事もきるという例で、弊社クロスバズが構築をしたaruci様のページではHTML、CSS、Liquid、Javascript、APIを組み合わせることで、オーダーカスタムシステムを開発しました。
aruci様ではアイテムを組み合わせて自分だけのシザーケースを作るセミオーダーカスタムを自社の強みとしております。
ですが通常のASP側のネットショップサービスだとカスマイズシステムを構築することは不可能であったため、これまではPHPでのフルスクラッチで作られたシステムでネットショップを運用していたのですが、ショップの保守性・拡張性・機能性ともにPHPのフルスクラッチで作られたシステムには難があり、ASP型のECショップサービスを検討していたのでShopifyを提案させていただきました。
自由度の高いShopifyだからこそできる機能実装といえます。
Shopifyの弱点。ちゃんとしたオリジナルテーマでショップ制作を依頼すると1,000万円かかることも
Shopify凄い!大手企業も利用してるし最高!そんなShopifyですが制作会社に依頼してオリジナルのデザインで独自機能導入となると制作費が1,000万円以上かかることもあります。
Shopifyは簡単にネットショップ開設できるのですが、オリジナルのデザインのECショップを作りたい場合などは特別なスキルが必要なのでそれなりに制作費はかかります。
相場としては以下程度になります。
対応範囲 | 料金 |
---|---|
既存のテーマを使って構築 | 50万円以下 |
テーマをカスタマイズして構築 | 300万円以下 |
テーマのカスタマイズ+独自機能実装 | 300万円以上 |
「既存のテーマを使って構築」はその名の通り、無償有料のテーマをそのまま使って構築する場合となります。Shopifyではテーマが多く、さらに管理画面からコンテンツの設定がかなり詳細にでき質の高いショップを作れるので「まずは安くショップを公開したい」というお客様には50万円以下での構築をおすすめしています。
なぜ、大手はShopifyを利用するのか。まとめ。
私自身これまでに、ECCUBEやイージーマイショップなどを使ってソースファイルをゴリゴリ編集して自由なデザインでショップを作ってきましたが、どちらのサービスも満足のいくようなものではなく、カスタマイズに時間がかかりすぎたり操作性がよくなかったり、保守管理や導入に時間がかかったりと気持ちの良いサービスではありませんでした。
そんななかの、Shopifyとの出会いでしたが、これまでのどのECショップサービスと比べても全てにおいて完成度が高く、カスタマイズ性も優れているので今は完全にShpify派です。
カスタマイズ性以外にもShopifyが優れている点は多くあるのですが、このカスタマイズ性の高さこそが大手企業がShpifyを利用する理由なのかなとは思っています。
世界観とは独自性です。独自性を表現するには自由度が必要です。実店舗で築いてきた世界観をオンライン上でも表現するにはShopifyが最適なんじゃないかと思う今日このごろ。
クロスバズではShopifyの制作サービスをしていますので、ネット上で世界観を表現したいというショップオーナー様はぜひお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから