Googleの検索順位別クリック率まとめ！1位と2位の差は21.1%！高める方法も紹介

Googleの検索順位別クリック率は、1位が39.8%、2位が18.7%です。(出典：Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024)

1位と2位では21.1%の差があります。

今回は、Googleの検索順位別クリック率1〜10位やクリック率を高める7つの方法、クリック率よりも重要視すべき施策についてまとめました。

SEOに対する知見が少ない方でも無理なく読み進められるよう、専門用語は極力使用していません。使用する際は用語の説明を入れています。

記事を最後までチェックすれば、検索順位とクリック率に関する知識がひと通り手に入りますよ。

検索順位のクリック率(CTR)とは？

検索順位のクリック率とは、ユーザーが特定の検索順位にあるコンテンツをクリックした割合のことです。

以下の式で計算できます。

クリック数÷表示回数×100＝クリック率

例えば、10000回の表示に対して500回のクリックを獲得できた際のクリック率は以下のとおりです。

500回÷10000回＝0.05(=クリック率5％)

10000回の表示に対して獲得できたクリック数が2倍になれば、クリック率も以下のように2倍になります。

1000回÷10000回＝0.1(=クリック率10％)

検索結果でのクリック率が上がればアクセス数が増え、それがコンバージョン数の増加に繋がります。よってクリック率は、サイト運用において重要な指標です。

クリック率はCTRとも呼ばれます。CTRは「Click Through Rate」の略で、日本語だとそのまま「クリック率」です。

Googleの検索順位別クリック率【1ページ目】

Googleにおけるクリック率を、検索順位別にまとめました。

検索順位によってクリック率に大きな差があることがお分かりいただけるでしょう。上記表を参考にすると、検索1位と10位のクリック率の差は38.2%になります。

広告1〜4位は、リスティング広告を指します。ユーザーは広告を避ける傾向にあるため、クリック率はそれほど高くありません。

関連記事：リスティング広告とは？初心者向けに仕組みから予算まで丁寧に解説

1位と2位の検索順位別クリック率の差は21.1%

順位1つの違いによってクリック率に最も大きな差が生まれるのは、1位と2位です。

検索順位が1位か2位かによって生まれるクリック率の差は、21.1%です(1位が39.8%、2位が18.7%)。つまり順位が1位か2位かで、クリック率は2倍以上変わります。

それ以降は、2位と3位の差は8.5%、3位と4位の差は3.0%のように、クリック率の差が少しずつ緩やかになっていきます。

2ページ目以降の検索順位別クリック率を気にする必要はない

悩みが深い検索キーワードだと、1ページ目では悩みを解決できずに2ページ目にアクセスをするユーザーが増えます。しかしそれも誤差の範囲です。

よって、2ページ目以降の検索順位別クリック率について気にする必要はありません。

それよりも、如何にして検索1ページ目に記事を表示させるかを考えるべきです。

クリック率について考えるのはその後からで十分です。

関連記事：コンテンツマーケティングで上位表示させるポイント7選！仕組みや難易度についても解説

検索順位別のクリック率をGoogleサーチコンソールを用いて確認する方法

キーワードの検索順位やクリック率は、さまざまなツールを使って確認できます。

そのなかでも最も多くのサイト運営者に使われているツールが、Googleサーチコンソールです。

Googleサーチコンソールを用いた検索順位別クリック率の確認手順は以下のとおりです。

①Googleサーチコンソールを開く

②検索パフォーマンスの「レポート全体」をクリックする

③「平均CTR」と「平均掲載順位」をクリックする

上記の手順通りに進めると、以下のようにキーワードごとの検索順位とクリック率が表示されます。

記事冒頭で紹介した検索順位別クリック率の表と、Googleサーチコンソールに表示されたキーワード別のクリック率と掲載順位を比較してみましょう。

冒頭の表に記載されているクリック率を大幅に下回っているのであれば、クリック率改善の余地ありです。次の項目で解説する改善方法を試してみましょう。

しかし改善を試みるのは、クリック率が平均値の半分以下となっている場合のみで構いません。

すべて改善しようとすると膨大な手間がかかります。その労力は他の施策に費やした方が有意義です。

SEO対策で検索順位別クリック率は改善可能

以下7つのSEO対策で、検索順位別クリック率は改善可能です。

• キーワードをタイトルの前の方に持ってくる
• タイトルに魅力的な文言を含める
• メタディスクリプションを記載する
• URL・サイトタイトル・サイトアイコンを最適化する
• 更新日を最新にする
• 強調スニペット表示を狙う
• 構造化データのマークアップを行う

それぞれ詳しく見てみましょう。

キーワードをタイトルの前の方に持ってくる

ユーザーは、タイトルに検索キーワードが含まれる記事をクリックする傾向にあります。

例えば「クレジットカード おすすめ」で検索をする際は「クレジットカード おすすめ」の文言が目についた記事をクリックするでしょう。

そしてユーザーは、左から右に文字を読み進めます。

よってキーワードをできるだけタイトルの前方(左側)に配置した方が、キーワードがユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の改善に繋がります。

また、長すぎるタイトルは省略されます。よってキーワードが後ろの方にあると、そもそも表示すらされません。

何文字でタイトルが省略されるかは、デバイスによって異なります。よってできるだけ前の方に、狙ったキーワードを入れておくことが重要です。

タイトルに魅力的な文言を含める

ユーザーがクリックをしたくなる、魅力的な文言があります。以下はその一例です。

例えば本記事タイトルでも「1位と2位の差は21.1%」と数字を入れています。

タイトルは32文字以内が理想とされています。まずは前半にキーワードを入れ、余った文字数を上記のような文言で埋めてみましょう。

しかし表現を誇張しすぎると、記事内容との乖離が生まれ「なんだ釣りタイトルかよ」とユーザーが離脱をしてしまいます。

ユーザーの即離脱は検索順位低下の要因となるので要注意です。

関連記事：クリック率が上がる！記事タイトルの付け方7つ【今すぐ真似できる】

メタディスクリプションを記載する

メタディスクリプションとは？：
記事の概要を紹介する100文字程度の文章のこと。検索結果ではタイトル下に表示される。

「SEO対策 意味ない」を狙って執筆した弊社記事。弊社で記載したメタディスクリプションが途中まで表示されている。

タイトルほどではありませんが、メタディスクリプションを読んで「この記事には私が知りたいことが載っていそうだ」とクリックを決める方もいます。

メタディスクリプションには、上記画像のように記事の結論や概要を簡潔にまとめましょう。

実はメタディスクリプションは、記載をしていなくても検索エンジンが本文を引用して自動で作成してくれます。

また、メタディスクリプションを記載していても、検索エンジンが自動で作成したものが優先されるケースもあります。

狙った通りに表示されるかどうかはGoogle次第という懸念点はありますが、数分で簡単に実施できる施策なので、記載しておいて損はありません。

URL・サイトタイトル・サイトアイコンを最適化する

検索結果に表示される全ての情報が、クリック率を左右する要因となります。URL・サイトタイトル・サイトアイコンといった細かな要素も例外ではありません。

まず分かりやすいカテゴリーを階層化して設定することで、以下のように表示させられます。

「LP ファーストビュー」と検索するユーザーにとって「ランディングページ制作」「LPブログ」といった表記は「知りたいことが書いてありそう」と判断する一つの要因になるはずです。

続いてサイトタイトルを設定することで「きちんとしたメディアなんだ」と信頼性の向上に繋がります。

サイトタイトルを設定しなければ、代わりにサイトURLが表示されます。

サイトアイコンもサイトタイトルと同じです。設定をすることで、信頼性を向上させる効果があります。

サイトアイコンを設定しなければ、WordPressの初期アイコンが表示されます。

サイトアイコンとサイトタイトルは、設定から反映までに数ヶ月かかる場合もあるので要注意です。

更新日を最新にする

検索結果には、サイトの公開日・更新日が掲載されています。

公開日・更新日の新しさも、クリック率を高める重要な要素です。

比較的最近に公開された記事と「2019/3/4」と記載されている記事では、前者の方がクリック率は高くなる傾向にあります。

情報の新しさが重要視されるジャンルでは、特にその傾向が顕著です。

例えば本記事に辿り着いたユーザーは、最新の検索順位別クリック率を知りたいと思っているはずです。

よってサイト運営者はタイトルに「2024年最新版」のような文言を入れたり、定期的に記事を更新して「更新日」を新しくしています。

何年も更新をしていないサイトで、クリック率が平均を大幅に下回る場合は、リライトをしましょう。

また記事の更新には、クリック率を上げるだけでなく、検索順位を上げる効果もあります。

強調スニペット表示を狙う

強調スニペットとは？：
ページのリンクが表示される前にその記事の抜粋(スニペット)が表示される仕組みのこと。

例えば以下は「コンテンツマーケティング 上位表示」で1位を獲得し、強調スニペット表示されている弊社記事です。

上記画像を見ても分かるように、強調スニペット表示ができれば、ただ1位を獲得するよりも記事を目立たせることが可能です。

2〜3位の記事と比較すると、表示面積が1.5倍程度になっています。よってクリック率の向上に繋がります。

記事前半にて、検索1位のクリック率は39.8%であるとお伝えしました。強調スニペット表示をされた場合は、クリック率が39.8%から42.9%に上がるというデータがあります。(出典：Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024)

強調スニペット表示をさせるには、まず検索1位を獲得しなければなりません。

また明確に答えが出る検索キーワード(例：「〇〇とは」など)では強調スニペット表示がされやすいなど、いくつか条件があります。

構造化データのマークアップを行う

構造化データとは？：
検索エンジンに文字情報を正しく伝えるためのHTMLデータのこと。

構造化データのマークアップを行うことで、強調スニペットと同じように、検索結果に表示される情報や面積を増やすことができます。

例えば以下は「regza テレビ 評判」の検索結果です。

評価を表す「☆」や価格、レビュー件数が表示されています。

しかしこちらも強調スニペットと同じで、設定したからといって必ず表示されるものではありません。

また構造化データを設定するには、htmlのコーディングを行わなければなりません。

今回紹介する7つの施策のなかで最も専門知識が求められ難易度も高いので、まずは他6つの施策から取り組むと良いでしょう。

クリック率が改善されれば検索順位も上がる

検索エンジンは、ユーザーにとって有益なコンテンツを上位に表示したいと考えています。そしてクリック率は、有益なコンテンツかどうかを判断する1つの要素です。

「クリック率が高い＝ユーザーにとって魅力的なタイトルやメタディスクリプションである」と考えられます。

よってクリック率を改善すれば、自ずと検索順位も上がっていきます。

もちろん検索上位の獲得には、質の高いコンテンツ制作が欠かせません。しかしクリック率の改善も、検索順位に影響を与えると覚えておきましょう。

検索順位の割にクリック率が高くなりやすい記事の特徴

以下いずれかに当てはまる記事は、検索順位の割にクリック率が高くなりやすい傾向にあります。

• ロングテールキーワードを狙った記事
• ブランドキーワードで検索をして表示される公式サイト
• Knowクエリ以外を狙った記事

それぞれ詳しく見てみましょう。

ロングテールキーワードを狙った記事

ロングテールキーワードとは？：
3語以上の単語で構成されるキーワードのこと。
例：「クレジットカード おすすめ」はロングテールキーワードではないが「クレジットカード おすすめ 女性」はロングテールキーワード

前述のとおり、ユーザーはキーワードが目についた記事をクリックする傾向にあります。

ロングテールキーワードになればなるほど、全てのキーワードを含んだタイトルは減っていきます。

上記のような状況で「クレジットカード おすすめ 女性 30代」の全てのキーワードを満たす記事を作成すれば、クリック率は高くなります。

関連記事：SEOのロングテール戦略とは？ロングテールキーワードの探し方やツール、注意点

ブランドキーワードで検索をして表示される公式サイト

ブランドキーワードとは？：
企業名や商品名などの固有名詞を含むキーワードのこと。
例：「YouTube」「Amazon」

ブランドキーワード単体で検索をするユーザーの大半は、そのブランドの公式サイトをクリックします。

例えば「YouTube」と検索をして、YouTube公式サイトにアクセスをするといったイメージです。

仮にYouTube公式サイト以外のメディアが「YouTube」のキーワードで上位表示できたとしても、アクセスはほとんど得られないでしょう。

よって他社のブランドキーワードで上位表示を目指す意味はありません。

しかし「YouTube 見れない」のような複合キーワードであれば、上位表示を狙う意味はあります。

Knowクエリ以外を狙った記事

Knowクエリとは？：
「知りたい」という需要がある検索キーワードのこと(例：〇〇とは)。
Knowクエリ以外には、ユーザーの需要に応じてDoクエリ・Goクエリ・Buyクエリがある。

Knowクエリでは、以下より得られる情報から、タイトルをクリックせずとも悩みを解決できる場合があります。

• 強調スニペット
• タイトル
• メタディスクリプション
• Search Labs

Search Labsとは？：
生成AIによって作成された検索内容に対する答えが表示される機能。

よってKnowクエリ以外のキーワードの方が、クリック率が高くなる傾向にあります。

クリック率を上げる施策よりも検索順位を上げる施策の方がおすすめ

ここまで解説したクリック率を上げる施策は、いわば小手先のテクニックに過ぎません。記事のクオリティが追いつかないまま、クリック率ばかり上がっていくのは本末転倒です。

実はクリック率を上げる施策よりも、検索順位を上げる施策の方が効果的です。1つ上の検索順位を取れるだけで、クリック率は何％も向上します。

クリック率を上げるための施策を実施しつつも、軸足は「良い検索順位を取れる記事を書くこと」に置きましょう。

検索順位を上げるための主な施策は、以下の3つです。

• ユーザーファーストの記事を書く
• 網羅性の高い記事を書く
• 適切なキーワード選定を行う

それぞれ詳しく見てみましょう。

ユーザーファーストの記事を書く

検索順位を上げるためのSEO対策はいくつも存在します。そしてその中で最も重要なのが、ユーザーファーストです。

自社の利益や検索エンジンにどう評価されるかばかりを考えるのではなく、ユーザーのことを第一に考えましょう。そうすることで、良い検索順位を獲得できます。

ユーザーファーストの例は以下のとおりです。

• 妥協せずに図表や画像を作成する
• ユーザーが知りたい情報を最初の方に掲載する
• 文中にキーワードを不自然に詰め込み過ぎない

Googleが公開する「Googleが掲げる10の事実」の1つ目にも「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と記載されています。

これは言うまでもなく、ユーザーファーストのことです。

網羅性の高い記事を書く

ユーザーが抱える悩みは、1つだけではありません。

例えば「検索順位 クリック率」と検索をするユーザーの悩みは「検索順位別クリック率を知りたい」だけではありません。

同時に以下のような悩みも抱えています。

• 1位と2位の差はどれくらい？
• 2ページ目のクリック率は？

こういった疑問にも答えてあげることで、網羅性の高い記事ができあがります。

ユーザーが抱える悩みは、サジェストや関連キーワードから確認可能です。

網羅性の高い記事は、ユーザーの悩みをまとめて解決できます。よってユーザーが再検索をする必要がなくなり、それがユーザーファーストだと見なされて検索順位の上昇に繋がります。

適切なキーワード選定を行う

キーワードによっては、競合が強過ぎてどんなに頑張っても上位表示ができないケースがあります。

競合が強い場合にはロングテールキーワードを狙うなど、適切なキーワード選定を行いましょう。

一定のクオリティの記事を作成できるのであれば、検索上位を取れるか否かはキーワード選定で決まると言っても過言ではありません。

関連記事：コンテンツマーケティングで上位表示させるポイント7選！仕組みや難易度についても解説

良い検索順位を獲得するにはSEO専門業者への依頼が欠かせない

10年以上前は、SEOに参入する企業が少なかったため、記事を書けば簡単に上位表示をすることができました。

しかし今は、多くの企業がSEOに参入をしており、初心者が書いた記事で上位表示を目指すのは非現実的です。

そして大半の企業が、SEO専門業者に記事制作を依頼しています。

もし自社にSEOに対する専門知識を持った人材がいなかったり、専門知識を持った人材がいても十分なリソースがなかったりする場合は、SEO専門業者への依頼が欠かせません。

おすすめの業者は、以下記事にて紹介しています。

関連記事：オウンドメディアの運営代行に強い会社24選！選び方や費用相場も

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まとめ

Googleの検索順位別クリック率1〜10位やクリック率を高める7つの方法、クリック率よりも重要視すべき施策について解説しました。

検索順位によってクリック率には大きな差が生まれます。特に1位と2位では、クリック率が21.1%も変わります。

しかしクリック率よりも重要視すべきは、検索順位です。検索順位が上がれば、自ずとクリック率も上がります。

多くの企業がSEOに参入する昨今、検索上位の獲得には専門業者が欠かせません。本気でSEOで成果を挙げたいのであれば、ぜひ専門業者への依頼を検討してみてください。

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