コンテンツマーケティングの成果は、記事を上位表示できるか否かで決まります。
例えば、検索1位と検索10位とでは、アクセス数に約25倍もの差があることが分かっています。
今回は、コンテンツマーケティングで記事が上位表示される仕組みや、上位表示するためのポイント7つなどについてまとめました。
コンテンツマーケティングに対する知見が少ない方でも無理なく読み進められるよう、専門用語は極力使用していません。使用する際は用語の説明を入れています。
記事を最後までチェックすれば、コンテンツマーケティングで記事を上位表示するまでのイメージが明確に描けますよ。
目次
コンテンツマーケティングにおける上位表示とは?
コンテンツマーケティングにおける上位表示とは、文字通り、Googleなどの検索結果の上の方に記事を表示させることです。
何位以内が上位という定義はありません。
10位以内(1ページ目)に表示されれば上位表示と考える方もいれば、1位でなければ上位表示とは考えない方もいます。
しかし、一般的には3位以内を上位表示と言います。
例えば以下は「LP ファーストビュー」とGoogleで検索した際の画面です。
弊社クロスバズの記事が1位に表示されており、間違いなく「上位表示」と言えます。
検索エンジンでは、リスティング広告と言って、検索結果上位を広告枠として購入することが可能です。
リスティング広告が表示される場合、コンテンツマーケティングで1位を獲得しても、実質的な表示順位は2〜5位となります。
関連記事:リスティング広告とは?初心者向けに仕組みから予算まで丁寧に解説
なぜコンテンツマーケティングでは上位表示が重要なのか?
コンテンツマーケティングで、上位表示がここまで重要視される理由は、表示順位によって記事タイトルのクリック率が変わるからです。
あなたも何か調べごとをする際、上位に表示された記事から優先的にチェックをしているのではないでしょうか。
上位の記事で悩みを解決できれば、そこで検索行動は終了です。悩みを解決できなかった場合にのみ、より下位の記事をチェックします。
以下、検索順位とクリック率の関連性を表にまとめました。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
広告1位 | 2.1% |
広告2位 | 1.4% |
広告3位 | 1.3% |
広告4位 | 1.2% |
検索1位 | 39.8% |
検索2位 | 18.7% |
検索3位 | 10.2% |
検索4位 | 7.2% |
検索5位 | 5.1% |
検索6位 | 4.4% |
検索7位 | 3.0% |
検索8位 | 2.1% |
検索9位 | 1.9% |
検索10位 | 1.6% |
上記の表を見ると、検索1位と10位ではクリック率に約25倍もの差があることが分かります。
よって、コンテンツマーケティングでは、少しでも記事を上位表示させることが重要です。
また、リスティング広告はタイトル上に「スポンサー」と表記されるため、ユーザーにも判別できます。ユーザーはできるだけ広告を避けたいと考えるため、リスティング広告のクリック率はそれほど高くありません。
コンテンツマーケティングで上位表示される仕組み
コンテンツマーケティングで記事が上位表示される仕組みは、以下のとおりです。
- 検索エンジンによって記事がクロールされる
- 検索エンジンによって記事がインデックスされる
- 記事が正しく評価されて順位が上がるのを待つ
検索エンジンに記事を「発見」してもらうことを「クロール」と言います。
詳細な解説は避けますが、内部リンク、パンくずリストの設置や、Googleサーチコンソールの使用によって、クローラビリティを高められます(クロールされやすくなります)。
そして、発見された記事に順位が付くことを「インデックス」と言います。
インデックスされたら、Googleのアルゴリズムによって記事が評価され、徐々に順位が上がっていき、一定のところで落ち着くでしょう。
これが、コンテンツマーケティングで記事が上位表示される大まかな仕組みです。
Googleのアルゴリズムは複雑です。全貌は公開されていません。
この複雑なアルゴリズムをハックして、記事を上位表示させようとする試みのことを、SEO対策と言います。
関連記事:【完全版】オウンドメディアのSEO対策を1から10までどこよりも詳しく解説
コンテンツマーケティングで上位表示させる7つのポイント
コンテンツマーケティングで記事を上位表示させるには、以下7つのポイントを意識しましょう。
- 適切なキーワードを選定する
- 網羅的な記事を執筆する
- ユーザーファーストを心がける
- E-E-A-Tをアピールする
- 外部対策をする
- 内部対策をする
- 公開後のデータを基にPDCAサイクルを回す
それぞれ詳しく解説します。
適切なキーワードを選定する
検索キーワードによって、上位表示の難易度は異なります。上位表示しづらいキーワードに共通する条件は、以下のとおりです。
- 検索数が多い
- コンバージョンに近い
上記のようなキーワードには競合が多いので、上位表示がしづらくなります。
もちろんサイト設計上、上記のような難易度の高いキーワードも欠かせません。しかし、そういったキーワードばかりを狙って全く上位表示できなければ、本末転倒です。
よって、難易度が高いものから低いものまで、満遍なくキーワード選定を行いましょう。
また、上位表示できそうにないキーワードは「ロングテールを狙ってみる」という方法もあります。
ロングテールキーワードとは?:
3つ以上のキーワードを組み合わせて構成された検索キーワードのこと。
例えば「クレジットカード おすすめ」よりも、ロングテールキーワードである「クレジットカード おすすめ 初心者」の方が、上位表示の難易度は低いです。
ロングテールキーワードで上位表示をしておけば、ドメインパワーが上がるに連れて、本来狙いたかったキーワードでも順位が伸びていきます。
関連記事:SEOのロングテール戦略とは?ロングテールキーワードの探し方やツール、注意点
網羅的な記事を執筆する
Googleはユーザーに、快適に検索エンジンを使ってほしいと考えています。その方が利用者が増え、広告収入の増加が見込めますからね。
そして「快適さ」の大きな基準となるのが「悩みを解決できるかどうか」です。せっかく検索をしたのに答えが見つからなければ、ユーザーは不満を抱きます。
ユーザーの悩みを解決するためのカギとなるのが、記事の網羅性です。
Aという悩みに答えるだけでなく、Aという悩みを抱くユーザーが抱きやすいBやCといった悩みにも答えてあげることで、記事の上位表示に繋がります。
そして、BやCといった悩みにも答えられる、網羅的な記事を作成するには、サジェストと関連キーワードが重要です。
サジェストとは?:
検索ウィンドウに文字を入力した際に、予測で表示されるキーワードのこと。
関連キーワードとは?:
検索したキーワードと関連性の高いキーワードのこと。検索結果を下にスクロールすることで確認できる。
サジェストと関連キーワードには共通する部分もあります。
上記サジェストや関連キーワードを参考に「費用」「行くべきか」「いつから」等のキーワードに対応した見出しを作成することで、記事の網羅性が高くなります。
またサジェストや関連キーワードに表示される地名は、検索者の位置情報によって変わるので、見出しに含める必要はありません。
ユーザーファーストを心がける
記事を上位表示したいと思うあまり、ユーザーのことを後回しにしてしまう方がいます。例えば「記事を最後まで読んでほしいから結論を後回しにする」といった形です。
記事を上位表示したいのであれば、ユーザーファーストを心がけましょう。つまり「どうすれば読者にとって快適か」を常に意識してください。
- 記事の結論は出し惜しみせず冒頭に記載する
- 図表や画像を使って直感的に理解できるようにする
- 太字やマーカーなどの装飾を入れて読みやすくする
上記を意識するだけでも、ユーザーがストレスなく記事を読めるはずです。
ユーザーファーストの記事を作れば、それが以下のように、ユーザーの検索行動に反映されます。
- 記事への滞在時間が伸びる
- その記事で満足して、他サイトに遷移せずに検索行動を終了する
上記のようなユーザー行動を、検索エンジンは常に測定しており、それが検索順位にも影響を与えます。
E-E-A-Tをアピールする
E-E-A-Tとは?:
Googleが独自に定める、良質なWebサイトを評価する基準。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の4つからなる。
近年、コンテンツマーケティングでは、 E-E-A-Tの重要性が増しています。ジャンルによっては、一定のE-E-A-Tを満たしたWebサイトでなければ、インデックスすらされません。
よって、監修者を明記したり、公的機関の情報をリンク付きで引用したり、記事に独自の経験を盛り込んだりして、E-E-A-Tをアピールしましょう。
E-E-A-Tのなかでも、自社の施策次第で高めやすい「Authoritativeness(権威性)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:SEOにおける権威性とは?概要や高める方法9つをわかりやすく解説
外部対策をする
外部対策とは、自社サイト以外のWebサイトやサービスを通じてSEO評価を高めるための施策です。
被リンクやサイテーションの獲得といった施策があります。
被リンクとは?:
他サイトから自社サイトへのリンクのこと。
サイテーションとは?:
自社の商品名やサイト名などが、他サイトやSNS等で言及されること。被リンクとは異なり、リンクは貼られていない。
特に被リンクは、数あるSEO対策のなかで、最も効果が高い施策です。
被リンクを獲得するには、ユーザーが引用したいと思う記事を作成しましょう。つまり、一次情報を掲載したり、図表を作成したりすることが重要です。
内部対策をする
内部対策とは、文字通り、Webサイト内部におけるSEO対策のことです。
内部対策には、クロールやインデックスの速度・精度を高めたり、Webサイトの情報を正しく検索エンジンに伝えたりする効果があります。
コンテンツマーケティングで上位表示をしようとすると、被リンクなどの外部対策にばかり目が行きがちです。しかし、この内部対策も欠かせません。
施策には、以下のようなものがあります。
- WebサイトをSSL化する
- パンくずリストを設置する
- Webサイトの表示速度を改善する
- 内部リンクを設置する
どの施策も、WordPressの設定を変更するなどして、簡単に実施できます。
関連記事:【弊社実例あり】内部リンクがSEOに与える影響・効果とは?
公開後のデータを基にPDCAサイクルを回す
一度公開した記事が、全てそのまま上位表示されれば良いのですが、現実はそう甘くはありません。
思い通り上位表示される記事もあれば、予想に反して思ったほど良い順位がつかない記事もでてきます。
公開から3ヶ月以上経っても上位表示できていない記事は、リライトの対象にしましょう。対象記事全てのリライトは非現実的です。公開後に得られたデータを基に、リライトする記事を決めましょう。
例えば、順位の割にタイトルのクリック率が低いようであれば、タイトルを変更した方が良いです。
また、上位表示されている記事に、自社記事にはない内容が含まれている場合は、その内容を追記してあげると良いかもしれません。
コンテンツマーケティングで上位表示することで得られるメリット
コンテンツマーケティングで記事を上位表示することによるメリットは、大きく以下の2つです。
- 半永久的にアクセスを獲得し続けられる
- ドメインパワーが上がりやすくなる
それぞれ詳しく見てみましょう。
半永久的にアクセスを獲得し続けられる
コンテンツマーケティングでは、一度作成した記事が検索結果に残り続けます。つまり、一度良い順位を獲得すれば、半永久的にアクセスやコンバージョンの獲得が可能です。
「コンテンツは資産」とよく言われます。
一方、リスティング広告の場合は、その都度広告費を支払わなければなりません。広告費を支払っている間は検索上位に表示できますが、出稿をやめた途端、一切検索結果に表示されなくなります。
もちろんコンテンツマーケティングでも、アップデートや競合の台頭等により、検索順位が落ちる可能性はあります。その場合は、記事をリライトしなければなりません。
しかし、それを考慮しても「半永久的にアクセスを獲得できる」というのは、大きなメリットです。
関連記事:リスティング広告とは?初心者向けに仕組みから予算まで丁寧に解説
ドメインパワーが上がりやすくなる
コンテンツマーケティングで上位表示をすると、アクセスや被リンクをもらう機会が増えます。
そして、アクセスや被リンクの増加は、ドメインパワーの上昇に繋がります。
ドメインパワーが上がると、さらにアクセスや被リンクが増えてまたドメインパワーが上がる、この繰り返しです。
コンテンツマーケティングの上位表示は、決して簡単ではありません。しかしその分、上位表示できた場合のメリットは大きいです。
ここまで、コンテンツマーケティングのメリットを2つ紹介しましたが、ネガティブな面については以下の記事で解説しています。
関連記事:コンテンツマーケティングのメリット&デメリット13選!気になる成功事例も紹介
コンテンツマーケティングでの上位表示は簡単ではない
本記事で紹介した「コンテンツマーケティングで上位表示させる7つのポイント」は、あくまでも基本的な施策です。
コンテンツマーケティングで上位表示をするには、これら7つのポイントは欠かせません。
しかし、7つのポイントを全て実践したとしても、上位表示できる保証はないというのが本音です。
コンテンツマーケティングでの上位表示は、決して簡単ではありません。
コンテンツマーケティングの難易度は年々難化している
10〜15年前までは、適当な記事を公開するだけで、簡単に上位表示ができていました。
しかし、Googleのアルゴリズムの進化や、参入企業が増えたことから、コンテンツマーケティングの難易度は年々難化しています。
現代のコンテンツマーケティングでは「万全なSEO対策をしてやっとスタートラインに立てる」といったイメージです。
十分なSEO知識がない状態でコンテンツマーケティングを行い、一切上位表示ができずに撤退する方も多くいます。
数百記事投稿したものの一切上位表示できず「なんとかなりませんか」と弊社クロスバズにご相談いただくケースもよくあります。
関連記事:オウンドメディア運営に失敗するのはなぜ?よくあるパターンと成功のポイントを解説
おすすめは専門業者への依頼
コンテンツマーケティングは、もはや専門業者同士の戦いとなっています。
自社にSEOに対する専門知識を持った人材がいないのであれば、専門業者への依頼がおすすめです。
競合が少ないジャンルでない限り、中途半端なSEO知識で専門業者に挑んでも、撃沈するだけです。
また、専門知識を持った人材がいても、十分なリソースを確保できない場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
例えば、数百記事を執筆するには、数名のライターに長時間にわたって記事を執筆してもらう必要があります。
コンテンツマーケティングを依頼できる専門業者については、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:オウンドメディアの運営代行に強い会社24選!選び方や費用相場も
コンテンツマーケティングでの上位表示はクロスバズにおまかせください
コンテンツマーケティングの専門業者への依頼は、弊社クロスバズの「BUZZライティング」にお任せください。
経験豊富なディレクターと独自の採用試験の壁を乗り越えた優秀なライターで、サイト設計から記事の公開まで対応いたします。
BUZZライティングでは、無謀なSEO対策は行いません。徹底した戦略設計から勝てるキーワードを選定し、上位表示やコンバージョンなどの成果にコミットします。
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まとめ
コンテンツマーケティングで記事が上位表示される仕組みや、上位表示するためのポイント7つなどについて解説しました。
順位によって、アクセス数には何倍もの差がつきます。よって、コンテンツマーケティングでは上位表示が重要です。
しかし、近年のコンテンツマーケティングでは、上位表示の難易度が上がっているのも事実。そこでおすすめなのが、専門業者への依頼です。
ぜひ、弊社クロスバズが提供する「BUZZライティング」についてもチェックしてみてください。
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