Google検索において上位表示を獲得することは、Web集客に大きな影響を与えます。ただ、トピックによっては多くの競合がひしめいていることから、検索上位を達成することは非常に困難です。
そのため、検索流入を増やすためには正しいSEO対策の実践が欠かせません。SEO対策を丁寧に行うことで、安定した上位表示が見込めます。
この記事では、そんなGoogle検索において上位表示を獲得するための方法を、詳しく解説します。
目次
Google検索とSEOの関係
Google検索は、世界で最も人気の高い検索エンジンとして知られています。キーワード検索を通じて、多くのWebサイトにアクセスができるこのサービスでは、Webサイトを順位付けしてユーザーに紹介しているのが特徴です。
Google検索では、そのキーワードを検索したユーザーにとって最も有益なサイトであると評価したサイトを、検索結果の上位に表示する仕組みを採用しています。
最上位に表示される広告を除き、通常の検索結果は全てユーザーのニーズを汲み取った上で表示順位が決定されています。
そしてこの検索結果は、Googleの推奨するガイドラインやユーザーのニーズを読み取り、Webサイトを改善することによって検索順位を上げられる点も見逃せません。
これが検索エンジン最適化、通称SEO(Search Engine Optimization)と呼ばれる施策です。
Webサイトが検索エンジンにて上位表示される上では、今やSEO対策が必ずといって良いほど必要になりました。特に検索流入で戦略的にアクセス数を増やし、集客に繋げたいと考えている企業にとって、SEOの実施は欠かせません。
Google検索が採用している、ユーザーが目を通すべきサイトが上位表示されるアルゴリズムは、不定期にアップデートが繰り返されています。
そのため、具体的に「これをすれば確実に検索一位が取れる」というノウハウを知ることはできません。しかし、上位表示やユーザーニーズに応えるための方法についてはGoogleからも指標が与えられているため、これを参考にすることで上位表示を狙うことができます。
GoogleのSEO評価基準
Googleは各WebサイトのSEOを評価する上で、以下の4つの基準を設けています。
- クローラー
- アルゴリズム
- インデックス
- ランキング
クローラーとは、Googleが運用しているWebサイトを自動で巡回するプログラムです。クローラーはWebサイトの構造やコンテンツの内容を自動で把握し、取得した情報をもとに評価を固めています。
アルゴリズムは、最終的な評価を決めるための計算手法そのものを指します。サイトのユーザビリティやコンテンツの質などを多角的に評価し、順位付けを行う機能です。
インデックスは、クローラーが取得した情報をもとにGoogle内部でデータベース化された情報です。インデックスにサイト情報が記録され、ユーザーの検索目的に応じて検索結果に適用します。
ランキングは、最終的な表示順序を決定するための仕組みです。決定項目は細分化されているだけでなく、不定期に変動しているため、SEOを実施する場合は表示順位を踏まえながら定期的に改善を施す必要があります。
検索上位達成で得られるメリット
検索上位の達成は、具体的にWebサイトや運営事業者にどのようなメリットを与えてくれるのでしょうか。ポイントとなるのは、以下の4つのメリットです。
アクセス数の急激な増加が期待できる
自社サイトの検索順位が改善すると、アクセス数に如実な変化が現れます。検索結果の1ページ目に自社のWebサイトが表示されるようになるだけで、一日数十ビューだったのが、数百ビュー、あるいはそれ以上に増えることもあります。
基本的に検索ユーザーは、検索結果の2ページ目以降に掲載されているWebコンテンツを丁寧に読むことはありません。上位表示になるだけで、ページの読まれ方に大きな変化が現れます。
コンバージョンの数が増える
検索上位を達成することでアクセスユーザーの母数が増え、結果的にコンバージョンの数も増えることとなります。
もちろん、アクセスしたユーザーの全てが資料請求や会員登録をするわけではありません。それでもアクセスの数が増えるだけで、コンバージョンの絶対数はほぼ確実に増えるため、見逃せない取り組みです。
アクセスは増えているが、コンバージョンの数は今ひとつ伸びないというケースもあります。この場合は、SEOとは異なる対策が必要です。このような事態がみられるようになった際には、別途対策を考えましょう。
ブランド力の向上につながる
検索上位を達成すると、例え直接サイトに訪問してもらわなくとも、企業名やサイトの名前を検索エンジン上で見かけることとなります。
結果、広告同様の認知度向上効果が得られ、潜在顧客を育成することにつながるというメリットが得られるわけです。
検索エンジンが提供するリスティング広告枠を利用することでも似たような効果は得られます。しかし、検索上位の表示そのものにはお金がかからないため、こちらの方がコストパフォーマンスの面では優れているのが強みです。
また、広告枠を使用せずに検索上位に上がっていることは、検索ユーザーにも良い印象を与えます。検索エンジンで上位に表示されるだけの信頼性を担保していると理解され、広告訴求よりもポジティブな効果を発揮することがあるからです。
検索上位表示の達成には、単にアクセスが増える以上の効果があることを覚えておきましょう。
集客コストを減らせる
アクセス数の増加やコンバージョンの増加、そしてブランド認知の向上といった効果が得られる検索上位表示の達成は、結果的に集客にかかるコストを減らせる点もポイントです。
コンバージョンの増加やブランド認知の向上のためには、これまで広告を積極的に配信したり、展覧会などに参加して物理的にアピールしたりすることが重要でした。
しかしSEOの多くの施策は、基本的に社内で完結できるアプローチです。多額の予算をかけたり、イベント参加のために人手を奪われたりする負担から解消され、効率的な集客が行えます。
もちろん、従来と同様の施策も予算があれば実施すべき取り組みですが、肝心なのは予算がなくともSEOは実行できる点です。
十分な予算を確保できない新規事業や、組織が立ち上がって日が浅く予算や人手が足りない企業にとって、SEOは魅力的な施策です。
検索上位を達成するために不可欠な4要素
検索上位表示を一度達成するだけであれば、Webサイトを長年運用していると気まぐれに実現することも珍しくありません。
しかし、検索上位を戦略的に達成し、なおかつそれを維持するとなると、スキルやノウハウが求められる領域になってきます。
検索上位の戦略的な達成には、主に以下の4つの要素が必要になると言われています。それぞれどのような要件を備えているのか、確認しておきましょう。
E-E-A-Tの確保
E-E-A-Tの確保とは、以下4つの要素を指します。
- E (Experience、経験)
- E(Expertise、専門性)
- A(Authoritativeness、権威性)
- T(Trustworthiness、信頼性)
経験とは、コンテンツ制作者の経験や実体験に基づく情報であるかの指標です。その分野の経験の長い人物、あるいは実際に体験した人でなければ書けないような情報が含まれているかは、高品質な記事として認められる上で大きなウエイトを占めます。
専門性は、その分野における専門的な知見、あるいはその会社でしかアウトプットすることができないような独自性の担保です。その分野の知見のないユーザーにとって、実りのある情報を提供できるかどうかが問われます。
権威性は、自社サイトや運営事業者が検索上位に表示されるに足る権威性を備えているかどうかを指します。上位検索表示を獲得しているWebサイトは、いずれも大手企業のコーポレートサイトや名のあるメディアに集中しています。これは、Googleが権威性を重視していることの証左であるとも言えるでしょう。
信頼性とは、そのサイトや事業者が信用できるかどうかを指す要素です。どれだけ名前の知れているサービスや会社であっても、それを担保できるものがあるかどうかが検索上位表示においては求められます。
Needs-Met対策
Needs-Metとは、ユーザーの検索ニーズに対応できているかどうかを指す要素です。そもそも検索エンジンは、何か知りたいことのあるユーザーが問題を解決するために使用されます。
検索上位に表示されるサイトは、いずれもその問いに答えられるサイトでなければなりません。SEOにおいては、どうすればユーザーの問題を解決できるのか、という問いにしっかりと向き合う必要があります。
また、単純に検索ユーザーにとって使いやすいサイトであることも重要です。操作性や可読性の低いサイトよりも、使いやすいサイトの方がユーザーの課題を早期に解決できるためです。
UIやUXの強化
検索上位の獲得はユーザーニーズに応えられているかどうか、ということを上の見出しでは紹介しました。
その一環として、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)を改善することも検索上位には必要です。
例えば、サイトを開こうとしてもなかなかページが表示されないサイトは、ユーザーにとっては非常に利用が苦痛です。同じような内容のコンテンツを調べるだけであれば、表示が早く、快適に扱える方を選ぶでしょう。
また、サイト内の案内がわかりづらいことも、ユーザーを遠ざける原因となります。せっかく一つひとつのコンテンツの質は良くとも、ページの遷移の仕方がわからなかったり、ページの構造がまとまっていなかったりすると、より多くのページに触れてもらうことが難しくなるでしょう。
ガイドラインの遵守
Googleが公開しているガイドラインは、SEOを考える上で避けては通れない要件です。ガイドラインでは検索ユーザーのニーズのあり方やGoogleの検索結果の表示ポリシーが完結にまとめられているので、これにしたがってWebサイトを運営したりコンテンツを作成したりすることが欠かせません。
また、ガイドラインは不定期に更新され、内容が変わることもあります。時折ガイドラインを参考にしながら、自社サイトが正しく最新の環境に適応できているか、チェックする仕組みづくりも重要です。
検索上位の実現に役立つの9つのアプローチ
上記の検索上位に必要な要素を踏まえ、具体的にどんなアプローチを採用すべきなのか、確認しましょう。
必ずしも以下の施策を投下すれば成果が出るというわけではありません。しかし、検索上位を達成している企業の多くは以下のアプローチを実践レベルで落とし込んでいることから、自社で取り組んでみる価値は高いと言えるでしょう。
継続的なコンテンツの制作
検索上位を達成する上で重要なのが、継続的なコンテンツの制作です。ユーザーが目を通すべきサイトとして認識してもらうには、きちんと運営されているサイトであることを示す必要があります。
そのことを検索エンジンに伝える上では、頻繁にコンテンツが更新されていることが重要です。サイトを開設しても、更新が不定期であったり、更新の頻度が極端に少なかったりする場合は、評価してもらうことが難しくなります。
もちろん、コンテンツが飛び抜けて優れているなどの場合は例外的に評価されることもあります。しかし、安定してアクセス数を獲得できるよう検索上位を維持する上では、継続的なコンテンツの制作と発信が重要です。
検索上位を達成するためのSEOを実施する上では、まず継続的にコンテンツ制作ができる環境を構築することからスタートしましょう。
コンテンツの品質・専門性の担保
コンテンツの継続的な制作は重要ですが、同時に品質や専門性を担保することも欠かせません。
コンテンツの数を重視しようとすると、どうしても一本あたりの質が低下してしまうこともあります。しかし、コンテンツの質が低いと、肝心のユーザーニーズの解消につながるようなコンテンツとして、Googleに認めてもらうことができなくなるわけです。
そのため、コンテンツを制作する際に注意すべきは、まず品質を担保しなければなりません。それでいて、同じようなクオリティのものを定期的に発信できるような仕組みづくりが重要になります。
コンテンツの企画と制作の担当者は、ある程度ライティングやSEOの知見がある、スキルを保有した人物であることが理想です。
被リンクの獲得
被リンクの獲得とは、自社とは関係のない、外部のサイトやサービス上で自社コンテンツを紹介してもらうことを指します。
被リンクを獲得することは、Googleのガイドラインにおいても信頼性を担保する上で重視されています。Googleからの評価という面から見て重要なのはもちろん、アクセス増加に直結するという点も見逃せません。
自社のコンテンツを紹介してくれたサイトが大手メディアなどであった場合、被リンク経由でのアクセスが急増する可能性もあります。
被リンクの獲得は、当然ですが自社の努力で達成するのには限界があります。着実に被リンクを増やす方法はありませんが、質の良いコンテンツを発信し続けることはアプローチとして有効です。
というのも、被リンクを獲得するということは、そのコンテンツを読んだユーザーが他の人にも共有したいと感じているということです。SNSやブログで紹介したいと思えるようなコンテンツを発信し続けることで、被リンクも自然と増えていくことが期待できます。
検索クエリの意図の把握
検索クエリとは、検索エンジンユーザーが入力するキーワードやフレーズのことを指します。SEOを徹底するには、そもそもなぜユーザーがそのクエリを選んでいるのか、ということを深読みしなければなりません。
例えば「デスク 格安」という検索クエリを選択しているユーザーは、安価に購入できるデスクを探していることがわかります。
どのようなアプローチを選ぶかは状況次第ですが、安価なデスクを紹介するアプローチや、格安のデスクを販売しているECサイトを紹介するアプローチなども考えられるでしょう。
SEOに関する知見を深め、検索クエリの意図を把握するスキルを身につけましょう。
クローラビリティの改善
クローラビリティとは、Googleのクローラーにとっての都合の良さを指します。クローラビリティに優れたサイトであれば、クローラーからのペナルティを受けず上位で表示されやすくなりますし、そうでない場合は検索上位の獲得が難しくなります。
クローラビリティを改善するには、サイトマップをクローラーに提供したり、URLを正規化したり、内部リンクを設置したりといった施策が挙げられます。
現在のサイトの状況を踏まえ、適切なクローラビリティの改善を進めましょう。
ユーザビリティの改善
クローラビリティと合わせて、ユーザビリティの改善にも着目しましょう。ユーザビリティは、一言で言えばユーザーにとってそのサイトが使いやすいかどうかの指標です。
UIやUXの強化は、ユーザビリティの改善の一環として取り組みます。高度なデザインを採用しなくとも、フォントの変更や文字サイズの変更など、簡単なJavascriptのコーディングやCMSの設定変更で対応できるものもあります。
ユーザビリティの改善の際には、実際に競合サイトがどのようなデザインを採用しているのかなどにも注目してみましょう。
滞在時間の延長
サイトに長く滞在してもらうことは、SEOに良い影響を与えます。ユーザーがコンテンツに満足していること、そしてその他にも多くのメリットをユーザーに与えているサイトであることを暗に示すからです。
滞在時間を少しでも伸ばす上では、コンテンツの品質向上や、ユーザビリティの改善などが有効です。また、内部リンクやレコメンド機能なども実装し、関連性の高い別のコンテンツに誘導するような仕組みも整備しましょう。
効果測定の実施・分析
ある程度コンテンツの更新が進んだら、定期的に効果測定を実施することも重要です。
コンテンツが蓄積してくると、積極的に読まれているものと、そうでないものの差が生まれてきます。読まれているコンテンツはどのような点が評価されているのか、読まれていない記事とどう違うのかを比較しながら、エッセンスを導きましょう。
読まれる記事のエッセンスが理解できたら、以後のコンテンツ制作においてもそれを反映することで、コンスタントにアクセス数を増やすことができます。
効果測定を通じて、分析と改善を繰り返すサイクルを構築し、コンテンツの品質を底上げすることが大切です。
定期的なリライト
効果測定を続けていると、だんだんと読まれなくなっているコンテンツも可視化されるようになります。当時は読まれていたが、今となっては成果が優れない場合、情報が陳腐化しているなどの問題を抱えていることがあります。
このような問題に対処するには、定期的なリライトが効果を発揮します。既存のコンテンツをリライトすることで、コンテンツのブラッシュアップを行っているとGoogleから見なされ、SEOに良い影響を与えるからです。
アクセス数が芳しくないといって削除したり放置するのではなく、まずはリライトの方向で改善策を考えてみると良いでしょう。
検索上位達成に活躍する便利なツール
検索上位を達成する上では、関連ツールの積極的な活用もおすすめです。SEOに関連したサービスは複数ありますが、多くの企業では以下のようなツールを主に活用しています。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、検索上位を目指す場合はもちろん、Webメディアを運営する上では欠かせないサービスです。
Googleが無料で提供している分析ツールで、運営しているサイトに関するあらゆる情報をここで把握することができます。日々のアクセス数はもちろん、アクセスしているコンテンツやアクセスユーザーの在住地域・滞在時間・離脱率など、多くの情報を自由に取得できるのが特徴です。
基本的には、Googleアナリティクスから得られる情報を用いてSEO対策を行います。Googleアナリティクスでは得られない情報を、他のサービスで補いながら上位表示を目指すというのがおすすめのアプローチです。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Googleアナリティクス同様にアクセスの分析に活躍するツールです。
例えば、どんなキーワードで検索したときに、自社のコンテンツにアクセスしてくれるのかなどを調べることができます。
正しくクローリングが行われているか、エラーが起きていないかなどを調べる上でもGoogleサーチコンソールは役に立ちます。正しく自社のSEO対策が機能しているかを確認したいときに、便利なツールです。
キーワード検索ツール
キーワード検索ツールは、特定の検索クエリを入力したときに、どんなサイトが表示されるのか、他にどんな関連キーワードやフレーズがあるのかなどを調べることができるツールです。
キーワード検索ツールはさまざまな種類があり、調べられる情報はサービスによって異なります。SEOを意識したコンテンツを作りたいが、どんなキーワードで対策すれば良いかわからない、競合のコンテンツの様子をまとめて確認したいなどの場合に役立ちます。
検索順位が上がらない時の主な原因
SEOにつながる各種施策を実施していても、なかなか検索順位が上がらないということもあるかもしれません。
検索順位が上がらない場合、以下の原因が影響している可能性があります。コンテンツを確認する際、チェックしてみましょう。
コンテンツ品質や量の問題
ある程度の期間を継続してWebメディアを運営しているのにも関わらず、検索順位が上がらない場合にまず疑うべきが、コンテンツの品質や量の問題です。
特別、高品質なコンテンツを制作できていなくとも、定期的な発信とそれなりの質が伴っていれば、ある程度のアクセス数の増加が見込めます。
半年から一年以上運営を継続しているにも関わらず、目立った変化がない場合は、Googleやユーザーに評価される基準にコンテンツが満たしていない可能性に目を向けましょう。
チェックの際は、狙ったキーワードで一度Google検索にかけ、検索上位を獲得している競合サイトを分析することが重要です。
自社のコンテンツには何が足りていないのか、どう改善できる余地があるのかを洗い出し、リライトや新規コンテンツ制作に役立てましょう。
また、頻度に際しても競合サイトを参考にするのがおすすめです。これまで週に一本だった場合は週に2〜3本更新できるようにするなど、質を維持しつつ数を増やすだけでも大きな違いが得られます。
当たり前ですが、コンテンツが別のサイトのコピーである場合は必ずペナルティを受けます。ペナルティを受けると、検索順位が意図的にGoogleによって低下させられることもあるため、絶対に避けてください。
内容は必ずオリジナルのコンテンツに仕上げることが大切です。
内部対策の問題
検索上位を狙う上ではコンテンツのクオリティと量が重要ですが、ある程度アクセスが増えたところで打ち止めになってしまうこともあります。
そんなときに意識したいのが、内部対策です。SEOにおける内部対策とは、クローラビリティの確保や、内部リンクの最適化といった、コンテンツ制作以外の仕組みづくりの面での対策を指します。
内部対策を徹底することで、Googleからサイトそのものを評価してもらいやすくなったり、サイトを訪問したユーザーがサイト内を回遊しやすくなったりします。結果、サイトの評価改善につながって、上位検索表示が実現するという仕組みです。
コンテンツの拡充が進んだ後、あるいはコンテンツ制作と並行して、内部対策のチェックも進めておきましょう。
ターゲティングやコンセプト設計の問題
アクセスはそれなりに増えているが、今ひとつコンバージョンにつながっていない場合、そもそものターゲティングやコンセプトに問題を抱えている可能性があります。
例えば、キーワード選定における問題が考えられます。会計ソフトの問い合わせにつなげたいWebメディア運営をしているのにも関わらず、その分野とは縁のないキーワードでコンテンツを制作していると、コンバージョンは発生しません。
例を挙げると、会計ソフトが金銭の勘定に関わっているからといって、主婦向けのお金のやりくりの話や保険の話をコンテンツとして扱っていると、いつまでも会計ソフトへの関心を持ってもらうことができないような状態です。
キーワード選びは、コンバージョンまでの導線を意識したものであることが重要です。キーワードにニーズがあるからといって、なんでも扱おうとするのは得策ではありません。
コンテンツ制作に際しては、初期の企画段階でどんなターゲットにアプローチするのか、どんなコンセプトでメディアを運営するのか、地盤を固めてから進めていくことを意識しましょう。
SEO対策を外部委託するメリット
このような検索上位表示に関する問題を解消、あるいは問題に衝突せずに対策を進めていく上で活躍するのは、専門会社への外部委託です。
SEO業務のアウトソーシングによって、企業は多くのメリットを期待できます。
円滑な検索上位表示を実現できる
SEO対策を専門会社に委託する最大のメリットは、検索上位表示を円滑に達成しやすい点です。SEOの知見が豊富なプロの会社に依頼することで、戦略的に必要なSEO対策を実行してもらえます。
検索上位の達成は、通常であれば半年以上はかかる取り組みとされています。ただ、これまでSEOの経験がない担当者が一から実施する場合、それ以上の期間を必要とすることも珍しくありません。
一方で専門会社にSEO対策を任せることで、最短で上位表示の達成を期待できます。成果重視でSEOを考えている場合、プロの会社に仕事を依頼するのがおすすめです。
業務負担を削減できる
SEO対策をアウトソーシングすることで、社内リソースの負担を削減できるのが非常に便利なところです。
SEOは長期にわたって取り組み続ける必要があるのに加え、業務負担も決して小さくはありません。既存の業務に加えて上位検索表示を狙うのは、かなり無理の大きい取り組みです。
一方で外部の専門会社に業務を委託する場合、最低限のコミュニケーションコストや企画の検討などをのぞいて、大半の業務を任せてしまうことができます。
コンテンツの企画や制作といった負荷の大きい業務を委託すれば、従来のコア業務にも継続して取り組めるでしょう。
高い費用対効果を期待できる
SEO対策を外部委託すると、委託費用がかかることは否めません。ただ、自社で検索上位表示の施策を内製化すると、そのための人材育成や獲得コスト、そして環境構築のコストなども発生するため、全くの無料というわけにもいかないものです。
その点を踏まえると、成果を高い確度で期待でき、それでいて社内負担を大幅に減らせるSEO対策の外部委託は、強力なソリューションであると同時に、コストパフォーマンスにも期待が持てます。
予算に応じた会社選びをすることで、理想的な費用対効果を実現できるでしょう。
SEOの外部委託を検討すべきタイミングとは
SEOの外部委託を検討すべきタイミングは、以下のようなニーズが発生しているときです。
- 改善を繰り返しても上位表示を実現できない
- SEO対策のリソースが十分に確保できない
- できるだけすぐに成果が欲しい
自社でSEOに取り組んでいると、どうしても改善が進まなかったり、他の業務の都合で十分な時間や人員を確保できなかったりすることがあります。
また、中途半端にSEOに取り組んでも成果が出るまでに多くの時間を必要とし、結局成果が出ないまま多くの時間と予算が消えてしまうことも少なくありません。
このような事態が悪化する前に、できるだけ早期に専門会社に相談し、外部委託を検討することをおすすめします。
SEO対策と合わせて取り組みたいコンテンツマーケティング施策
SEO対策は単体でも効果を出すことは可能ですが、他の施策と併用することで、相乗効果も期待できます。
ここでは実施を検討したい、SEO以外のコンテンツマーケティング施策について解説します。
SNS
SNSは、SEO対策と相性の良い取り組みです。Webメディアに投稿した記事をSNSでも紹介することで、検索流入では取りこぼしていた潜在顧客に対しアプローチすることができます。
またX(旧Twitter)のように、不特定多数のユーザーに広く口コミを波及しやすいSNSと併用することで、自社メディアの被リンクを獲得することにも繋がります。
SEO対策とは別にリソースに余裕がある場合、SNSも有効活用することをおすすめします。
リスティング広告
リスティング広告は、検索結果の最上位に表示される広告枠のことです。Googleに広告料を支払うことで、SEO対策の評価に関係なく、広告枠に自社サイトを表示できるのが特徴です。
リスティング広告の特徴は、SEOの評価を待たずに潜在顧客にアプローチできるところです。通常であれば数ヶ月以上かかる上位検索の表示を、広告枠を使用することによって簡単に実現できます。
リスティング広告と通常検索では、異なる表示枠が設けられているので、ユーザーにはそれが広告表示なのかそうでないかがひと目でわかります。
そのため、SEOによる上位検索結果の方が信頼性としては高くなるため、SEO対策と全く同じ効果をリスティング広告から得られるわけではありません。
とはいえ、広告枠でも自社サイトを上位表示でしっかりとアピールができるのは、強力であることに違いはありません。
短期間で成果を求める場合、SEO対策と併用して運用すると良いでしょう。
まとめ
この記事では、検索上位表示を達成するための方法について、Google検索の仕組みや他の施策との違いに触れながら解説しました。
検索上位を達成するためには、SEO対策のノウハウだけでなく、根気よく続けるための仕組みづくりが必要です。実施にあたっては専任の担当者を配置し、改善を続けていくことをおすすめします。
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現状のSEO対策に問題を抱えているが、社内での解決が難しい場合、お気軽にご相談ください。