「LINE広告」はコミュニケーションアプリである「LINE」に配信できる広告です。ここ数年でLINE広告の導入を検討する企業が増えています。
とはいえ、以下のようにお考えの方もいるのではないでしょうか。
「LINE広告についてざっくりと知りたい」
「LINE広告については全く知らない」
そこで本記事では、LINE広告を始めるのに必要な基本的な知識を網羅的に解説します。
LINE広告の導入を検討している方・LINE広告初心者の方はぜひ最後までご覧ください。
LINE広告とは
「LINE広告」とは、コミュニケーションアプリ「LINE」で配信する広告です。
LINEは日本国内のMAU(月間利用者数)が8,900万人(2021年6月末時点)を超えており、日本の人口の約70%が利用しています。LINE広告は圧倒的な数のユーザーにリーチできる点が大きなメリットです。
また、LINEの利用者の割合は10代が7.1%・20代が13.9%・30代が17.9%・40代が19.1%・50代が15%・60代以上が26.9%と発表されています。年齢性別を問わず幅広いユーザーが利用するため、他のSNSではリーチが難しい層にもアプローチできる点もメリットです。
LINE広告はLINEだけでなく、LINE NEWSやLINEマンガなどLINEのファミリーアプリも配信先に含まれます。
LINE広告の配信先は以下の通りです。
- トークリスト
- LINE NEWS
- タイムライン
- ウォレット
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINEポイントクラブ
- LINEショッピング
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- LINEマイカード
- LINE広告ネットワーク
さらに、サードパーティアプリへの広告配信に対応するLINE広告ネットワークも用意されています。
LINE広告の特徴・配信先・配信機能・費用により詳しくついては「LINE広告とは?特徴・配信先・費用を解説」の記事で解説しています。併せてお読みください。
LINE広告のアカウント作成方法
LINE広告を配信するには、アカウントを作成しなければなりません。
LINE広告のアカウントは以下の3ステップで作成できます。
- LINEビジネスIDを取得
- 認証済みLINE公式アカウント作成
- LINE広告アカウント作成
LINEビジネスIDとは、LINEが提供するビジネス向けの各種管理画面にログインするための共通認証システムのことを指します。LINEビジネスIDがメインのアカウントとなり、その下にLINE公式アカウントとLINE広告アカウントが紐付きます。
LINE公式アカウントとは、企業・店舗向けのLINEアカウントのことです。広告を出稿する際は、LINEの審査を通過した認証済みのLINE公式アカウントが必要です。
LINE広告のアカウントを作成する手順は「LINE広告のアカウント作成方法を画像13枚で解説~初心者向け~」の記事で、画像13枚付きで詳しく解説しています。これからLINE広告のアカウントを作成する方はぜひ参考にしてください。
LINE広告の出稿方法
LINE広告は以下の4ステップで出稿できます。
- キャンペーン作成
- 広告グループの作成
- 広告作成
- 審査
キャンペーン作成では広告の出稿目的・掲載期間などを設定し、広告グループではターゲット・入札価格・日当たり予算などを設定します。
広告グループを作成したら広告を設定し、あらかじめ制作しておいたクリエイティブと紐付ければ作業は完了です。
審査を通過すると、広告配信が開始されます。
LINE広告の出稿方法に関する詳細は「LINE広告の出稿方法を徹底解説【画像15枚付き】」の記事で解説しています。画像を確認しながら、一緒にLINE広告を出稿してみましょう。
LINE広告のターゲティング
LINE広告にはさまざまなターゲティング機能が用意されており、大きく以下の2種類に分けられます。
- デモグラフィックデータ配信
- オーディエンス配信
「デモグラフィックデータ配信」とは、ユーザーの地域・年齢・性別・興味関心などをもとにターゲティングする配信方法のことです。
ユーザーがLINEファミリーサービス内で登録した情報とアクションをもとにセグメントを作ります。
デモグラフィックデータ配信はLINE広告だけでなく、他の広告媒体でも採用されているターゲティング機能です。
「オーディエンス配信」では、サイト訪問者・アプリ内でのアクションデータ・LINE公式アカウントでの友だち情報をもとにオーディエンスを作成します。
顧客情報やユーザーのアクションに基づいてオーディエンスを作成するため、より精度の高いターゲティングを実現できるのが特徴です。
LINE広告のターゲティングについてより詳しくは「LINE広告のターゲティングを徹底解説!【ターゲティング方法一覧表付き】」の記事で紹介しています。細かく知りたい方は、ぜひご覧ください。
また、LINE広告には、LINE公式アカウント・LINEポイントAD・LINE広告それぞれで取得したデータをプロダクト間を横断して利用できる「クロスターゲティング」機能が装備されています。
プロダクト間のデータ連携により、ユーザーに対して最適な広告配信が可能になります。
クロスターゲティングについてもっと詳しく知りたい方は「LINE広告の精度を高める「クロスターゲティング」とは?」の記事をお読みください。
LINE広告の費用・支払い方法
LINE広告の課金方式は以下の3種類です。
- CPC(Cost Per Click):広告が1回クリックされるごとに課金
- CPM(Cost Per Mille):広告が1,000回表示されるごとに課金
- CPF(Cost Per Friend):広告から友だち追加されるごとに課金
CPCの費用相場は1クリックあたり25円~200円前後・CPMの費用相場は1,000回表示あたり200円~700円前後・CPFの費用相場は1,000回表示あたり50円~200円前後です。
上記はあくまで相場で、実際の費用は業種などによって大きく変化します。
LINE広告の費用については「LINE広告の費用完全ガイド|相場や料金の決まり方を解説」の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてチェックしてください。
また、LINE広告の支払い方法は「オンラインアカウント」と「オフラインアカウント」で異なります。
オンラインアカウントとは、LINE広告をオンラインで申し込んで作成したアカウントのことです。クレジットカード・LINE社が発行するクーポンでの支払いに対応しています。
オフラインアカウントとは、LINE広告をオンライン以外で申し込んで作成したアカウントのことです。請求書払いに対応していますが、クレジットカード・クーポンでの支払いには対応していません。
LINE広告の支払い方法の詳細については「LINE広告の支払い方法とは?対応はクレジットカードのみ?」の記事で解説しています。クレジットカードの登録手順・請求先情報の確認手順を画像付きで紹介しているので、広告配信前にぜひご一読ください。
LINE広告の審査
LINE広告は審査が厳しいので、広告を出稿する際は注意が必要です。
宗教関連・アダルト関連・ギャンブル関連、パチンコなどのサービスは出稿できません。
掲載不可の業種・サービスでLINE広告を出稿しようとした場合は審査で否認されるだけでなく、アカウント停止になることもあるので注意してください。
また、LINE広告の審査落ちによくあるケースは次の通りです。
- 広告主表記のミス
- 根拠のない最大級表現
- 禁止事項にあたるクリエイティブの使用
広告出稿時は上記のケースに当てはまっていないか、入念にチェックしてください。
LINE広告の審査・ガイドラインについては「LINE広告の審査まとめ|日数や審査落ちの理由が分かる」の記事でまとめています。審査について不安がある場合はチェックしましょう。
まとめ
本記事ではLINE広告について一挙に解説しました。
LINE広告は2016年に登場し、ここ数年でどんどんアップデートされています。
以前に比べて使いやすさも向上しており、LINE広告を導入する企業は今後増えていくと予想されます。
競合企業が少ない今のうちに、LINE広告を導入してみてはいかがでしょうか。
本記事を参考にLINE広告についての理解を深めていただけたら幸いです。