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【印刷物の話】実際に使った印刷会社や特殊加工について

tora
tora
2023.01.30 02:00
【印刷物の話】実際に使った印刷会社や特殊加工について

こんにちは、クロスバズのtoraです。

普段はwebの仕事をしていますが、紙の仕事もたまにやっているtoraです。
印刷は画面で出来上がったものと違い、手触り、質感、形、匂い。。。も楽しめるというところでとても面白い仕事です。
ただ、出来上がるまで、どんな仕上がりになるのか予想しにくく、失敗してしまったら簡単にやり直しができないのが印刷の大変なところです。


今回は普通の印刷ではなく特殊加工について紹介したいと思います。
箔押し加工・活版印刷・レイヤー箔印刷の3つです。
まずはざっくり、どんな加工なのか見ていきましょう。

印刷物特殊加工

箔押し加工

金属板で熱と圧力をかけて紙に「箔」を転写します。
ワンポイントで使うと華やかで高級感がでる仕上がりになります。
印刷会社によっては泊の色が選べ、おしゃれな色も増えたなと感じます。

活版印刷

凸版に圧をかけて紙にインクを転写します。
にじみが出るような仕上がりが特徴で、柔らかい雰囲気を演出してくれます。

レイヤー箔

金属板を使わない印刷で、箔の上に印刷ができる画期的な印刷方法です。
現在1社でしか取り扱いがないかと思います。

特徴
箔押し加工・活版印刷では、あまりにも小さい文字(特に漢字など隙間が少ないもの)や細い線などが苦手です。スタンプなので、何枚も印刷しているうちに詰まってしまったりするので、デザインに落とし込む際には注意が必要です。特殊加工にあったデザインを作っていく必要があり、また、小さい文字でも限界まで印刷しやすいようにデータを加工する必要があります。

一方、レイヤー箔は私の知る限り、1社でしか取り扱っていないのかなと思います。
箔押し加工と似ていますが、箔押し加工は印刷面が大きくなればなるほど金属板の費用がかかってきますし、どうしてもサイズに限界があります。ですが、レイヤー箔は金属板の概念がないので好きなサイズで作成できることが大きなメリットです。また箔の上に印刷ができるので、複数の箔を使用したような加工が可能です。箔押し加工でやると、版の色を追加するのにも費用がかかるので、色が自由に表現できることも大きな特徴です。

では、注文した物と会社を含めて紹介していきます。
デザインを載せられないので簡易的なイメージとどんな流れで作成したか記載します。

【名刺】フルカラー印刷 & 箔押し加工

印刷会社:株式会社一心社印刷所

【内容】
表面は日本語でアイコンを箔押し加工。裏面は英語。

【流れ】
紙が厚すぎず価格は抑えるというところからこちらの印刷会社さんにたどり着きました。紙質の種類もバリエーションがあり、コットンという柔らかい風合いの用紙で注文。印刷の仕上がりもきれいだったのと、リーズナブルな価格がよかったです。
ただ、一心社さんでは通常の名刺の印刷の取り扱いはあるのですが、「箔押し加工」の取り扱いは辞めてしまったとのことでとても残念です。

【印刷内容】
・サイズ:91✕55mm
・紙質:コットン
・印刷カラー:両面フルカラー
・特殊加工:箔押し一版 (艶ありゴールド)
・印刷部数:100枚
・印刷金額:約15,000円*
・データ:完全データ納品
・納期:2週間程度

【名刺】モノクロ印刷 & 箔押し加工

印刷会社:箔押し印刷 あさだ屋

【内容】
テキストの背面に模様をいれたデザイン。
表面は日本語でロゴのみ箔押し加工。裏面は英語。

【流れ】
「印象の良さ」を一番に作成し、文字サイズは標準より小さめ。小さくすることにより、漢字の隙間など潰れる心配があったので細らせ処理などをして作成。後ろの透かしでは薄すぎてしまったので調整しながら進めました。こちらのあさだ屋さんもとても丁寧で細かくやり取りしていただけました。印刷の仕上がりもすごく良いので安心して依頼できます。

【印刷内容】
・サイズ:91✕55mm
・紙質:ヴァンヌーボ
・印刷カラー:両面モノクロ
・特殊加工:箔押し一版 (つや消しゴールド)
・印刷部数:200枚
・印刷金額:約24,000円*
・データ:完全データ納品
・納期:データチェック完了から約6営業日

【ショップカード】活版印刷

印刷会社:株式会社 羽車(HAGURUMA)

【内容】
表面はショップロゴ。裏面にはQRコードやインスタなどの情報。両面活版印刷。

【流れ】
正方形で作成したいとの要望で、名刺サイズのカードから「1箇所裁断加工」をいれました。また、「おしゃれな雰囲気」は絶対に外したくない。ということで文字のサイズをギリギリまで小さくしたもので作成。こちらも細らせ文字の処理などを行い調整し、確認しながら進めました。
小さなやり取りも丁寧に対応して頂けるのと、やはり、印刷の品質が高いのでとてもきれいに仕上げてくれるので安心して依頼できます。

【印刷内容】
・サイズ:55✕55mm
・紙質:ネームカードクッション
・印刷:なし
・特殊加工:両面活版印刷(黒)
・裁断加工:1箇所
・印刷部数:1,000枚
・印刷金額:約32,000円
・データ:完全データ納品
・納期:約2週間程度

【A5デザイン】カラー印刷 & レイヤー箔

印刷会社:キンコーズ

【内容】
シルバー箔を使用し、その上に模様になる写真を載せて、中身の文章は通常プリント。

【流れ】
値段も抑えつつ、紙面全体に箔押しを施したいとのことで、キンコーズさんのレイヤー箔を選びました。箔の上にプリントしたイメージができなかったのですが、仕上がってきたものはとてもきれいで細かい部分まで表現されていてとても満足行くものでした。使い方次第で可能性が広がると思った印刷でした。基本的なデータの作り方は箔押し加工と同じで「箔データ」「印刷データ」と分けるだけです。

・サイズ:A5
・紙質:カルセドニー
・印刷:カラー
・特殊加工:レイヤー箔(シルバー)
・印刷部数:105枚
・印刷金額:約39,000円*
・データ:完全データ納品
・納期:約1週間程度

その他リーズナブルなネットプリント

プリントパック・ラクスル

【プリントパック】https://www.printpac.co.jp/
【ラクスル】https://raksul.com/

もっと値段を下げたい。また、特殊加工は必要ない。という場合はこちらの会社をよく使います。
シールやチラシ、年賀状やDMなど作成したり、比較的安価に収めたい場合に使うことが多いです。
基本チラシなどは10部から注文ですが、しっかりした屋外ポスターなどは1枚から発注できたりするので便利です。

製本キング

【製本キング】https://www.i-booklet.com/

ページものも手軽に作れますが、なかなか1冊単位で発注できるところはありません。こちらの会社さんは1冊から注文できたので、試しにペットのアルバムを150pほどで作成しましたが価格が2,145円と安かったです。
とりあえず、さらっと作るにはとてもリーズナブルで便利だなと思います。

今回紹介した特殊印刷3社をまとめると

箔押印刷あさだ屋

引用:あさだ屋公式ページより

箔押印刷を得意とする福井にある会社。
活版印刷や吹き出し加工などもあり、別途相談することもできるのでとても良いです。

歯車(HAGURUMA)

引用:HAGURUMA公式ページより

箔押印刷・活版印刷と商品ラインナップが多い会社。
ショールームが東京・表参道にあるのでそこで見ながら相談もできるようです。

キンコーズ

引用:キンコーズ公式ページより

レイヤー箔はここだけではないでしょうか。
ただ、版を作らないから安いのかな?と思ったのですが、小さい商品での値段を比較するとレイヤー箔のほうが安くなるというわけでもないです。
実用的なのは今ところ、昔からある印刷方式かなと思いました。
レイヤー箔は魅力的な商品ではあるので、今後どうなるのか楽しみです。

と、いうことで今回は印刷のお話でした。


どのようなものを作るのか、どのような印象を与えたいのか。によっても選ぶ会社も異なってきます。
作る際は紙質や加工方法も楽しみながら選んでもらえるといいなと思います。

※金額は発注した当時の金額でおおよそで出しています。現在の各社HPをご確認下さい。

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