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海外向けリスティング広告の始め方~検索習慣・検索エンジンも解説~

X編集部
2021.04.28 11:58

海外向けにリスティング広告を出稿すれば、日本国内から世界中のユーザーにアプローチできるようになります。

自社の商品・サービスを日本国内だけでなく、世界にも売り込みたいと考えるなら海外向けのリスティング広告を活用すべきです。

しかし、以下のようなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。

「海外向けのリスティング広告とは何?」
「海外向けのリスティング広告はどのように始めるの?」

本記事では海外向けにリスティング広告を出稿する方法・海外の検索習慣・海外の検索エンジンを解説します。

海外向けにリスティング広告を始めて、世界のユーザーに効率よくアプローチしましょう。

海外向けのリスティング広告とは

「リスティング広告」とはWebサイトのページ画面上に表示される広告のことです。ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに連動して表示される「検索連動型広告」やユーザー属性に基づいて表示される「ディスプレイ広告」などがあります。

「海外向けリスティング広告」はリスティング広告を自社の商品・サービスの認知度を上げたい国の検索エンジンで出稿することを指します

海外向けにリスティング広告を出稿するメリット

海外向けリスティング広告は、日本国内にいながら海外のインターネットユーザーにアプローチできるのが大きなメリットです。

検索エンジンは、日本国内だけでなく海外でも常用されています。

海外向けにリスティング広告を出稿すれば、自社の商品・サービスに関連するキーワードを検索した海外のユーザーにも効率よく訴求できます。

また、リスティング広告はキーワードを決めて入稿すれば、そのキーワードを検索しているユーザーにすぐに広告を見てもらえるのが強みです。SEOに比べて、成果につながるスピードも速いです。

海外リスティング広告が成功する6つのポイント

海外リスティング広告で成果を出すためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 広告を出稿する国を決める
  • 競合他社を徹底的に分析
  • 広告を出す媒体を選定
  • 検索習慣を理解
  • 海外向け専用のクリエイティブを作成
  • 小さくスタートする

それぞれ解説します。

広告を出稿する国を決める

海外向けにリスティング広告を出稿する際は、ターゲットとする国を決めましょう。

自社で保有する外国語Webサイトのアクセスデータから、流入・回遊・問い合わせ率が高い国をピックアップして決める方法がおすすめです。

また、海外部門の営業担当者に現地でニーズがあるかヒアリングすることで、よりリアルな情報を収集できます。

Googleが提供する「マーケットファインダー」や「コンシューマーバロメーター」もターゲット国を決める際に便利です。海外の検索ニーズやさまざまな市場のオンラインでの動向などをチェックできます。

競合他社を徹底的に分析

日本の企業が海外のリスティング広告で成果を出すには、ターゲット国の競合他社を徹底的に分析しなければなりません

競合他社を分析することで、現地のユーザーが求める商品・サービスや競合他社にはない自社の強みなどを把握できます。

また、既に出稿している競合他社の広告はクリエイティブのデザインや文言に関しても参考になるポイントが多いです。

競合他社の調査・分析はとても重要な作業なので、時間をかけてしっかりと行いましょう。

広告を出す媒体を選定

広告を出稿する媒体もきっちり調査して決めましょう。

日本国内ではGoogleとYahoo!JAPANがメインの検索エンジンですが、海外では他の検索エンジンを利用することもあります

検索エンジンによって広告の出稿方法・表示方法が異なり、それぞれ特徴があるので入念に分析しなければなりません。

検索エンジンに関する正確な情報を収集するために、できる限りターゲット国の言語で調査するのもポイントです。

得られたデータを元に、ターゲット国で効率的にアプローチできる検索エンジンを決めてください。

検索習慣を理解

「検索習慣」とはターゲット国での検索方法のことです。言語・文化が異なると、検索エンジンの使い方やキーワードの入力方法も変わります。

海外向けにリスティング広告を出稿するときは、最適なキーワードを選定するためにターゲット国の検索習慣を把握しなければなりません

例えば、日本では「大阪 旅行」と検索するのに対し、中国では「大阪旅行」とスペースを使わずに検索する傾向があります。

ターゲット国での検索習慣を理解することで、適切なキーワード選定ができます。

海外向け専用のクリエイティブを作成

リスティング広告のクリエイティブは、ターゲット国に合わせて作成することが重要です。

日本では反応が良いクリエイティブであっても、海外のユーザーには刺さらない可能性があります。

競合他社のクリエイティブを研究し、ターゲット国に適したデザインや文言でクリエイティブを作成してください

また、文言はネイティブチェックを行って完璧に翻訳することも大切です。

翻訳が間違っていたりターゲット国のユーザーが表現に違和感を感じたりすると、広告に対する信頼度が落ちてしまいます。

小さくスタートする

海外向けのリスティング広告は小さくスタートしましょう。

リスティング広告はキーワード単位で入札できるため、最初のうちは確度が高いキーワードに絞って入札に参加するのがおすすめです。

効果検証を行いながら拡大していくことで、失敗するリスクや費用を抑えられます。

海外リスティング広告の課題

海外向けのリスティング広告における最大の課題が翻訳です。

海外向けにリスティング広告を打つのであれば、最低でも英語に翻訳しなければなりません。ターゲット国によっては現地の言葉に翻訳する必要があります。

英語や現地の言葉に精通した社員がいない場合、海外リスティング広告のハードルが一気に上がります。

また、ネイティブ以外が翻訳すると、ネイティブが使わない表現や言い回しになりやすい点も課題です。ネイティブがあまり使わない表現で翻訳した文言は違和感があるので、企業や広告に対するイメージが下がる可能性もあります。

海外の検索習慣

海外の検索習慣を把握することは、海外向けのリスティング広告で成果を出すためにとても大切です。

本記事では欧米・中国・韓国における検索習慣を紹介します。

欧米

Google広告 欧米 海外リスティング広告

複数の単語を組み合わせて検索する日本とは異なり、欧米諸国はフレーズで検索することが多いです。

日本語は単語で入力しても必要な情報が検索結果に出てきますが、英語は単語だけだと意味が通じないのでフレーズで検索しなければなりません。

欧米諸国にリスティング広告を出稿する際は、検索されているフレーズを分析しながらキーワードを選定する必要があります。

中国

百度 中国 海外リスティング広告

中国で最も利用されている検索エンジンは「百度(Baidu)」です。

中国では日本と同じように漢字を利用するため、単語を複数組み合わせて検索するケースが多いです。

しかし、日本とは違い中国では単語と単語の間にスペースを空けません

日本では「東京 観光」と検索されますが、中国では「东京观光」と検索されます。

韓国

naver 韓国 海外リスティング広告

韓国で主流の検索エンジンは「NAVER」です。

日本でなじみのあるGoogleとは異なり、NAVERでは「広告」・「ブログ」・「ショッピング」などさまざまなカテゴリーに分けて検索結果が表示されます。

また、韓国では「バイラルマーケティング」が流行しているため、NAVERブログからコスメ・グルメ・旅行などのさまざまな情報が発信されています。

韓国のユーザーはNAVERブログから情報検索する習慣があるのが大きな特徴です。

利用できるリスティング広告媒体

海外で利用できるリスティング広告媒体は色々ありますが、本記事では以下の4つを紹介します。

  • Googleリスティング広告
  • Yahoo!リスティング広告
  • 百度リスティング広告
  • NAVERリスティング広告

1つずつ見ていきましょう。

Googleリスティング広告

Googleは2021年3月時点で、世界における検索エンジンシェアの92.4%を占めています。圧倒的なシェア率で世界最大の検索エンジンに成長しました。(参考:Search Engine Market Share Worldwide

Google広告を利用すれば、Googleの検索結果に広告を表示できます。

日本国内からでも簡単にアカウントを開設できるため、海外向けのリスティング広告を始めやすい広告媒体です。

設定画面やサポートも日本語になので、英語に自信がない方でも操作できます。

Yahoo!リスティング広告

Yahoo!は2021年3月時点で世界における検索エンジンシェア率は1.48%と低いですが、日本以外に香港・台湾でも利用されています。(参考:Search Engine Market Share Worldwide

Yahoo!広告で海外に出稿する際は「Bing Ads」というツールを使います。

日本国内からでもアカウントの開設は可能ですが、対応言語は英語だけなのでGoogle広告に比べるとハードルは少し高いです。

百度リスティング広告

中国のユーザーにアプローチしたい場合、百度での広告配信が欠かせません。

しかし、中国本土の銀行口座の登録が必要な点や中国語にしか対応していない点がネックです。

アカウント開設の審査・条件なども設けられており、一筋縄ではいきません。

日本企業が百度で広告を出稿するのはかなり難しいです。

日本国内から百度に広告を出稿するのであれば、広告代理店を利用するのがおすすめです。

NAVERリスティング広告

NAVERでも広告のサービスは用意されています。

しかし、百度と同様に日本国内からの出稿は厳しいです。

管理画面は全て韓国語である上に、韓国現地の銀行口座を登録しなければなりません

NAVERで広告を出稿する場合も韓国向けの広告に精通した広告代理店に依頼するのがおすすめです。

おわりに

本記事では海外向けのリスティング広告について紹介しました。

海外向けのリスティング広告は、日本国内で広告を出稿する場合に比べて難易度が高いです。

しかし、海外でもリスティング広告の成果を出すことができれば自社の商品・サービスがグローバルに知れ渡る第一歩となります。

本記事を参考にぜひ海外リスティング広告を出稿してみてください。

この記事が、海外向けのリスティング広告について知りたい方の参考になれば幸いです。

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