クロスバズのべこです。
5回目の今日は、いよいよ、Google広告管理画面上でのショッピング広告の設定についてご説明をいたします。
まずは、改めて設定の流れのおさらいをし、Google広告の開設と、 Google Merchant Center 連携から進めたいと思います。
Google広告のアカウントをすでにお持ちの方は、Google広告の配信設定から、Google Merchant Center の設定がまだの方は、Google Merchant Cente設定編をご確認下さいね。
目次
ショッピング広告の設定の流れ
ショッピング広告設定の手順と準備するもの
ショッピング広告の設定の手順Google Merchant Centerの開設・・ Merchant Center 設定編でご説明
Google Merchant Centerの設定・・ Merchant Center 設定編 でご説明
商品フィード(商品データ)を、Merchant Centerに設定またはアップロード
・・商品フィードの設定と最適化編
Google広告アカウントの開設・・本記事で解説
Merchant Center と Google 広告のリンク(2つのツールを連携)・・本記事で解説
Google広告の配信設定(広告設定やコンバージョンタグの設定)・・本記事で解説
Google広告アカウントの開設
Google広告アカウントをお持ちでない方は、こちらのリンクからGoogle広告のアカウントを開設して下さい。
すでにアカウントをお持ちの方は、そのアカウントを利用できます。
アカウントの開設方法は、下記に紹介されています。
なお、ショッピング広告を利用する際には、上記リンクの「エキスパートモード」を利用したアカウント作成方法がおすすめです。
また、アカウント作成を開始すると、あれよあれよという間にキャンペーン作成が進んでしまいますが、アカウント開設のタイミングでは、予算は1円などで設定し、キャンペーンの内容や広告についても、とりあえず「テスト」などで作成しても問題ないですので、後でじっくり入力しなおす方法が良いと思います。
また、キャンペーンを作成後、自動で配信がオン(保留)となってしまいますので、ステータスを「一時停止」に切り替えて、停止状態にしておきましょう。(クレジットカードと予算の設定が行われていると、審査に通ると配信がスタートしてしまいます。)
Merchant Center と Google 広告のリンク
Google広告でショッピング広告を運用うするためには、 GoogleMerchant Center と Google 広告のリンク が必要です。
なお、セキュリティのためにアカウントの連携については、 GoogleMerchant Center と Google 広告 両方のツールから設定する必要がありますので、それぞれ下記の手順で進めてください。
また、それぞれのリンクには管理者権限が必要ですので、権限を持っていない場合は、Google広告からリンクリクエストを送り、管理者権限のある方に承認をしてもらう必要があります。
Merchant Center から Google 広告へのリンクをリクエストする
1)Merchant Center アカウントにログインします。
2) ツールアイコン をクリックし、「設定」から「リンク アカウント」をクリックします。
3)「Google 広告」を選択します。
「お客様の Google 広告アカウント」で、「アカウントをリンク」をクリックし、Google広告の 10桁のお客様 ID を入力します。
4) アカウントが表示されたら、リンクする Google 広告アカウントの ID 選択 、 「アクション」 で「リンク」をクリックします。 (自分のアカウントではない場合はアカウントリクエストをクリックします)
Google 広告でリンク リクエストを承認する
Google 広告の [リンク アカウント] ページの Google Merchant Center セクションにその招待が表示されます。
1)Google 広告アカウントにログインします。
2)管理画面の右上にあるツールアイコンをクリックし、「設定」から「リンク アカウント」をクリックします。
3)「リンクされたアカウントとサービス」 で「Google Merchant Cente」 を探し、「管理とリンク」 をクリックします。
4)リンクするアカウントの「ステータス」 列に「お客様の承認が必要です」と表示されているのを確認したら、「アクション」列の 「リクエストを表示」をクリックして、リクエストの詳細を確認します。
5)「承認」をクリックします。
こちらの手順でリンクが完了です。
Googleショッピング広告のキャンペーン設定
ショッピングキャンペーンの設定
1)キャンペーン→新しいキャンペーンを作成
2)目標を設定→販売促進→「続行」
これらのコンバージョン目標を使用して販売促進を改善するという欄が表示されるので、「続行」をクリック
3)キャンペーンタイプ→ショッピング
4)キャンペーンタイプ「ショッピング」を選択すると、P-MAXの宣伝が出ますが、無視して「引き続きショッピングキャンペーンの作成を続ける」をクリック
5)Merchant Center アカウントの選択欄がでてきます。作成した Merchant Center アカウントを選ぶと販売する国も入力されるので、間違いがないことを確認
また、スマートショッピングキャンペーン通常のショッピングキャンペーンがサブタイプで選べますが、ここでは「通常のショッピングキャンペーン」を選択し、続行をクリックします。
※スマートショッピングキャンペーンは、Google広告の検索面だけでなく、Youtubeやディスプレイなど、いろいろな面に配信できたり、設定した目標に対し自動でターゲティングや入札ができるとても便利なキャンペーンですが、機械学習をさせる際に、アカウントのコンバージョン値のデータで最適化するため、データ数が不足している際は、うまく機能できないこともあります。
まずは通常ののショッピングキャンペーンからスタートするのがおすすめです。
6)キャンペーンの設定項目が表示されるので、 キャンペーン名・入札単価・予算等を設定してキャンペーンを作成
- キャンペーン名・・わかりやすい名前
- 入札単価・・個別クリック単価性またはクリック数の最大化が選べますが、最初は個別クリック単価を選択でよいと思います。(拡張クリック単価制のチェックはついていてはそのままチェックしていて問題ありません。)
※拡張クリック単価は、コンバージョンにつながる可能性が高い場合は入札単価を引き上げてくれる部分的に自動入札の動きをしてくれる機能です。
※クリック数の最大化は、予算の範囲内でクリック数を最大化させてくれる入札戦略ですが、まれに初動の表示が出にくい(数日かかる)ことがありますので、最初は個別クリックで表示を確認するのがおすすめです。 - 一日当たりの平均予算・・1日に使用してよい予算を設定します。(1か月のショッピング広告に使用する予算が決まっている場合、1か月の予算を30.4日で割った数値を入力すると日予算が計算できます。)
ネットワークは、検索ネットワークで問題ありません。
なお、チェック項目にある「Google検索パートナー」はとりあえず設定していてもよいと思います。
※Google検索パートナーは、Googleが提携しているその他の検索パートナーです。配信が出るようになったら、成果をみて検索パートナーを外すか決める形で問題ないと思います。
以上で設定は完了です。 キャンペーン作成後、「すべての商品」という商品グループが自動で作成されていますので確認してみてください。
また、審査が通ると配信開始になってしまうので、現在の設定で開始しない場合は必ずキャンペーンを一時停止をしておきましょう。
7)広告グループまたは商品グループに、入札単価の設定をします。(クリック数の最大化を選んだ場合は不要)
個別クリック単価を選択した場合、「広告グループ 単位 」、または「商品グループ単位」で、クリック単価が設定できます。
管理画面から「広告グループ」(または商品グループ)をクリックし、グラフ上の「デフォルトの上限クリック単価」の鉛筆マークから設定ができます。
商品にもよりますが、クリック単価は約10〜30円のケースが多いです。まずは、20~30円で設定してみるのがおすすめです。(配信後に、実際のクリック単価か配信量によって調整しましょう。)
コンバージョンタグの設定
コンバージョンの設定をしていない場合は、コンバージョンタグの設定をします。
コンバージョンタグは、ECサイト上に設定をする必要がありますので、Google広告の管理画面上でタグの発行まで進めたら、サイトのHTMLが編集できる担当者に設定を依頼しましょう。
1)「ツールと設定」→測定の欄の 「 コンバージョン」
2)新しいコンバージョンアクションボタンをクリック
3)コンバージョン測定の対象とするサイトの URL を入力してください。の項目にサイト名を入力→スキャン
4)コードを使用して手動でコンバージョン アクションを作成するの項目の「手動でコンバージョンアクションを追加」をクリック
5)各項目を記入
●目標とアクションの最適化・・下記からコンバージョンの目標で該当するものを設定します。
- 購入・・ユーザーが購入または購入手続きを完了したとき。
- カートに追加・・ユーザーが商品アイテムをショッピング カートに追加したとき。
- 決済手続きの開始・・ユーザーが購入手続きに入ったとき。
- 定期購入・・ 定期購入ユーザーが、お客様が提供する商品やサービスに有料で登録したとき。
● コンバージョン名・・わかりやすいコンバージョン名を入力してください。
● コンバージョンに価値を割り当てることで、広告の効果を測定します。
ECショップの場合は、商品によってコンバージョンの価値が変わることがあると思います。
- すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる。
- コンバージョンごとに異なる価値を割り当てる。
- このコンバージョン アクションでは値は使用しない(非推奨)。
理想的には、それぞれの商品ごとに、動的に値を取得できるように測定していくのが望ましいですが、
コンバージョンを商品ごとの費用対効果(ROAS)で測定する場合は、コンバージョン値を動的に取得するために、タグvalueパラメータや変数を設定する必要があり、少し難易度が高めです。
一旦は、「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」または、 「 コンバージョンごとに異なる価値を割り当てるで、 デフォルトの値いただくのがおすすめです。
なお、コンバージョン値の設定の仕方については別途ご説明をいたします。
● カウント方法
クリックなどのインタラクション 1 回につきコンバージョンをカウントする回数を指定します。
初回のみと、全件が選択できますが、何度も商品を購入する可能性があるECの場合は、一般的に「全件」を選択することが多いです。
- 初回のみ・・見込み顧客の獲得やユーザー登録など、1 回の広告操作で生じた最初のコンバージョンのみに価値がある場合は、このオプションが推奨されます。
- 全件・・商品の購入など、すべての購入に価値がある場合は、このオプションが推奨されます。
● クリックスルー コンバージョンの計測期間
コンバージョンは、ユーザーが広告を操作してから数日後に発生する場合があります。広告が操作されてからコンバージョンを計測するまでの最大期間を選択します。特に理由がなければ「30 日間」でよいと思います。
● エンゲージ ビュー コンバージョンの計測期間
動画のエンゲージメント後、どのくらいの期間コンバージョンを計測するかを選択します。 特に理由がなければ「 3 日間」でよいと思います。
● ビュースルー コンバージョン計測期間
ユーザーに広告が表示されてから、その時はクリックせず、別のタイミングでコンバージョンした際にコンバージョンを測定する期間です。 特に理由がなければ「1 日間」でよいと思います。
● アトリビューション モデル・・コンバージョンの経路を計測する方法です。
コンバージョンに結びついたクリックを測定する場合は、ラストクリック以外を選びます。
「データドリブン(推奨)」で問題ないと思います。
上記を設定して「完了」クリックします。
6) 「タグを設定する 」という項目が表示されるので、タグの追加方法を選択します。
「タグを自分で追加する」をクリックすると、コンバージョンタグが表示されますので、グローバルサイトタグは、全ページに、イベントスニペットは、コンバージョンを測定するページの指定位置に貼り付けます。(タグマネージャーを利用している場合はタグマネージャーを選択します)
コンバージョンを測定するページについては「購入」をコンバージョンとする場合、コンバージョンタグは商品購入後に必ずアクセスするページとして、一般的には、購入完了ページ(サンクスページ)に設定するのが一般的です。
- タグを自分で追加する・・タグをウェブサイトのコードに追加します
- Google タグ マネージャーを使用する・・Google タグ マネージャーを使用してタグを追加します
配信開始のポイント
以上の設定ができたら、配信準備完了です。
キャンペーン設定を「有効」にするとスタートできます。
なお、開始してもすぐ広告は配信されません。ショッピング広告の場合、審査は 24~48 時間かかるといわれてます。(Merchantcenterの審査は最長で 3 営業日かかります。)審査が通ると配信が開始されますので、審査が終わるまでしばらく待ちましょう。
※審査が通っているかを確認するには、商品グループの「すべての商品」グループの文字をタップして表示されるグラフを確認するか、「商品」→「ステータス」で確認して、「掲載準備完了」になっていれば審査は通っています。
また、配信直後は表示が出にくいこともありますが、数日で配信が出てくるケースが多いです。
本日のまとめ
本日は、ショッピング広告の設定についてご説明しました。
配信には審査があり、数日かかりますので、できるだけ余裕をもって設定を進めましょう。
次回は、運用のコツなどをお伝えできればと思います。