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リスティング広告には費用をいくらかけるべき?金額の目安や広告予算の決め方を解説

X編集部
2020.09.14 19:13

リスティング広告を掲載する場合、広告費用がかかります。その料金は固定額ではなく、選ぶキーワード毎の競合の入札状況や広告を掲載する期間によって変動します。

収益を増やすためには一定の予算を捻出することが必要になるものの、具体的にどのくらいの広告予算を用意すればよいのかは、企業・業種・商品などによって様々です。

広告予算を高く見積もったとしても、希望通りの成果につながらないのであれば意味がありませんから、リスティング広告において予算の設定は重要です。

この記事では、リスティング広告に費用をいくらかけるべきなのか、金額の目安・予算の決め方を紹介します。

広告予算がいくら必要か、まずは予算の相場を知ろう

広告の予算を決めるにあたり、知っておきたいのは月額費用の相場観です。

自社で担当者を決めて取り組むにせよ、リスティング広告代理店に依頼するにせよ、大まかな予算の目安を知っておく必要があります。

一般的な相場は月額30万円~100万円以下

リスティング広告の一般的な相場観は、求める成果にもよりますが、概ね30万円~100万円以下の間で推移しているものと考えてよいでしょう。

業種によってリスティングの予算は大きく変わります。キーワードの難易度が高いジャンルや、競合が多い業界では月額100万円以上の予算を組むケースもあります。

逆に商品そのものが安価だったり、利益率が低い業種やサービスでは月額20万円を下回るケースも見られます。

もちろん、これらの金額はあくまでも目安に過ぎませんから、自社の目的を明確に定めた上で判断することが大切です。

業界によっては7ケタ以上の広告費は当たり前

業界によってはクリック単価が大幅に上昇しており、1クリック1,000円以上するキーワードを入札し続けるケースもあります。(言い換えるとそれだけ需要があるとも言えます)

競合がひしめく中で本格的にWebマーケティングを行っている企業では、月100万円以上の広告予算を当たり前のように組んでいます。

リスティング広告は効果が見込みやすく、投じた広告費を回収できるだけの成果を期待できるとも言い換えられます。

いわゆる「格安レベル」は広告費5万円から

リスティング広告の初心者で、極力お金をかけずに成果を出したいと考えているケースやとりあえずリスティング広告を始めてみたいといったケースでは、少額からの広告予算を希望される企業は多くいます。

商品の内容・事業規模によっては、企業の求める成果に近づけることも十分可能で、弊社でも少額プランをご用意しております。

スモールスタートを切り、財布へのダメージを減らしつつ効率的な広告の出し方を模索できるのが、格安レベルを選ぶメリットです。

その反面、きちんとした実績のある代理店を選ばなければ、予算を無駄に使って終わってしまうリスクがありますし、結果が出るまでに時間がかかるケースもあります。

安易に予算だけで決めず、あくまでも自社の目標を達成するための予算を設定することが大切です。

リスティング広告の予算を具体的に決める方法

リスティング広告の予算には、業種や求める成果に応じて大きく幅があることが分かりました。

次に、自社の予算を決めるために具体的なリスティング広告の予算の算出方法をいくつかご紹介します。

目標とする成果に応じて決める

「どれだけのコンバージョンを得られれば成功なのか」が決まっているなら、それを基準に予算を決めることができます。

コンバージョン1件を確保するのに必要な予算(CPA)を設定して、それを目標とするコンバージョン数に掛け算すれば、広告費が算出できます。

【目標CPA×目標コンバージョン数=広告費】

あるいは、予算から逆算してCPA・コンバージョン数を計算する方法もあるでしょう。

いずれにせよ、求める結果と発生する費用のバランスを考えて、広告費を計算することが大切です。

キーワードにかかる広告費用を調査して決める

リスティング広告を利用する場合、各キーワードに応じて出稿時のクリック単価が変わってきます。

キーワードの費用を確認するためには、Googleキーワードプランナーを使って、キーワード候補の費用を調査する必要があります。

具体的には、キーワードプランナー画面上の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択し、自社で選んだキーワードで広告を出した場合の「費用」を確認します。

ニーズのあるキーワードは費用も大きくなり、平均クリック単価も高めの傾向が見られるため、直接的なキーワードばかりを選ぶと予算を超過するおそれがあります。

よって、キーワードを調査した後は、自社予算と求める結果・商品のニーズなどを勘案し、費用対効果が高いキーワードに注力して広告を出す必要があります。

キーワードの調査は、自力でノウハウ・データを積み上げようとすると時間がかかってしまうため、詳しい戦略は代理店に相談した方が早い場合もあります。

競合先の予算を確認して決める

代理店を活用した予算の決め方についてもう少し触れると、直接代理店に競合先の予算を確認して決める方法もあります。

広告費の計算をしようにも、具体的な数字が一向に出てこないといったケースでは、プロの情報が参考になります。代理店は様々な業界の運用実績や情報を握っており、リスティング広告を出稿した際のシミュレーション等の作成にも対応しています。

ただ、実際にビジネスを行う場所・商品やサービスの知名度によっては、費用が大きく変わってくるケースも考えられます。

代理店の判断によっては、想定していた広告費以上の金額が必要になることもありますから、判断基準となる情報を自社でも蓄えておく必要があるでしょう。

少しでも広告費用を抑えるための対策

広告を運用する際に、少しでも費用を抑えたいと考えるのは、極めて自然なことです。

続いては、少しでもリスティング広告の運用にかかる費用を抑えるために、取り組むべき対策をご紹介します。

広告費の上限を決める

実際に広告を打つ前に、どのような形でも広告にかける費用の上限を決めておきましょう。

例えば、広告費を5万円使ってコンバージョン数が0件だったら他の方法を探るなど、やめるタイミングをあらかじめ決めておくことで、大切な予算を守ることができます。

CPAが一定の金額を超過したところで広告費を減らす、といった手法も有効です。弊社でもCPA基準での運用を行っており、状況に応じた運用を実施しています。状況を見ながら柔軟に運用していくことで予算の無駄を削減することができます。

キーワードへの理解を深める

リスティング広告は、どのキーワードにいくら投資するのか・狙うユーザーの範囲をどこまで広げるのかが重要になってきます。

まったく必要性のないキーワードでも広告が発生してしまうと、その分無駄な費用が発生する反面、新しいニーズを見つけ出すチャンスも得られます。

また、検索ボリューム自体は低いもののコンバージョン率が高い「ロングテールキーワード」を狙うなど、費用対効果を高めるための施策を講じることも大切です。

マッチタイプを複数活用するなど、それぞれのキーワードでどうコンバージョンに結び付けていくのか、細かなキーワード戦略を立てましょう。

CPAの許容ラインを決めておく

広告費をいくらかけても十分な成果につながらないことは、リスティング広告に限らず想定されることです。

そのようなケースではリスティング広告の配信を停止すべきです。その上でデータを検証し、改善点を洗い出します。多くの場合、リスティング広告の遷移先であるLPページの改善は非常に有効です。代理店を探している場合はLPの改善提案が得意な代理店か見極めるようにしましょう。

リスティング広告は仮説と検証、改善を繰り返していくことで成果を高めていくことができます。予算が大きければその分、検証できるデータ母数が大きくなるため改善に近づけると考えることもできます。

予算を無駄にせず、必ず検証を行い、CPAの改善に役立てましょう。

おわりに

以上、リスティング広告の費用感・具体的な金額の目安・予算の決め方などについてお伝えしてきました。

ちなみに予算を一度決めたからといって、そのままずっと同じ予算で運用しなければいけないわけではありません。

事前に細かく費用を計算しても、運用する中で予算の見直しを迫られるケースは多く、柔軟な予算組が求められます。

予算の無駄を削減したいところではありますが、逆に適正予算が把握できておらず、予算が少なすぎるために顧客を取りこぼしいるケースもあります。

リスティングの良いところは数字での検証が可能であるところです。市況は刻々と変化しています。検証を定期的に行い、市況に合わせて運用を行っていくことがリスティング広告での成果を上げるコツと言えるでしょう。

関連記事:Web広告の広告費はいくらが相場?課金方式や料金について代理店が答えます

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