LPのコンバージョン率とは、最終目標をどれだけ達成できているかの目安です。効果の測定方法を知っていることで、抱えている問題点に気付けるでしょう。本記事ではLPのコンバージョン率が低い場合の要因や改善ポイント、ユーザーフレンドリーに仕上げるコツをご紹介します。
目次
LPのコンバージョン率の目安
LPの一般的なコンバージョン率の目安は、2~3%程度です。現在LPのコンバージョン率が3%を超えている場合は、ある程度の成果が出ていると判断してよいでしょう。
ただし、コンバージョン率は業界や取り扱う商材によっても差が出ます。自社サイトのLPの効果を正しく把握するためには、基準となるLPのコンバージョン率目安を知っておくことが重要です。
今回は、業界や商材、キーワードの種類ごとに異なるコンバージョン率の目安をご紹介します。現時点でのLPのコンバージョン率を把握できていれば、改善すべき問題点や今後の施策を見つけやすくなるでしょう。
業界・商材別コンバージョン率の目安
LPの一般的なコンバージョン率は2~3%とされていますが、実際は業界や取り扱う商材によって目安が異なります。各業界におけるLPコンバージョン率の目安をまとめた表を参考にしてみてください。
業界 | コンバージョン率目安 |
---|---|
ケータリング・レストラン | 9.8% |
メディア・エンターテインメント | 7.9% |
金融・保険 | 6.2% |
教育 | 5.8% |
フィットネス・健康 | 5.6% |
法律関係 | 5.4% |
Eコマース | 5.2% |
イベント・レジャー | 5.2% |
旅行 | 4.8% |
リフォーム | 3.8% |
医療 | 3.6% |
ビジネスサービス | 3.5% |
家庭支援 | 3.4% |
ソフトウェア | 3.0% |
不動産 | 2.6% |
近年では飲食やメディア、金融関係、教育などの分野でコンバージョン率が高くなっています。コンバージョン率が高い業界の特徴としては、個人の判断で成約が決まる商材を取り扱っていて、比較的検討時間が短いなどの傾向があります。
反対に、不動産など単価が効果で検討に時間を要するものは、コンバージョン率が低くなるようです。
キーワードの種類別コンバージョンの目安
次に注目しておきたいのが、キーワードの種類別に異なるコンバージョン率の目安です。キーワードは、ユーザーが自社の情報にたどり着くために検索で用いたキーワードを意味します。
各キーワードの概要は、次のとおりです。
情報キーワード | 情報収集を目的としたユーザーが使用するキーワード |
比較・検討キーワード | 商品の比較検討の段階にあるユーザーが使用するキーワード |
指定キーワード | 企業名や商品名など固有名詞を含むキーワード |
キーワードの種類からも予想がつくとおり、検索に用いられるキーワードはユーザーの商品・サービス購入の検討段階によって区別できます。ユーザーの検討段階に応じたLPのコンバージョン率改善を進めるために、キーワードの種類別コンバージョン率の目安を確認しておきましょう。
情報キーワード
情報キーワード検索でのコンバージョン率は、1%程度とされています。情報キーワードとは、ユーザーが情報収集のために検索に用いるキーワードです。
なんらかの問題を解決したいと考え検索をしていますが、まだ具体的な商品の購入を検討している段階ではありません。例えば、長時間のパソコン作業で肩こりが酷いという悩みを抱えているユーザーが居るとします。
パソコン作業が原因で肩こりが起きていると推測できていますが、詳しい原因や対処法を知りたいと思い「パソコン 肩こり」「肩こり 原因」「肩こり 対処法」などで検索をするでしょう。これらの検索に用いられるキーワードが、情報キーワードです。
具体的に何か行動を起こそうと検索している段階ではないため、単純に情報を収集するために用いられます。検索によって、パソコンの使用による肩こりは、姿勢を矯正するアイテムや、肩こりを緩和できるアイテムを活用するのがおすすめとの情報を手に入れました。
しかし、ユーザーの購買意欲はそこまで高まっていないため、ほかの2つのキーワードと比較して、このまま商品購入に至るコンバージョン率は低いと予想されます。
比較・検討キーワード
比較・検討キーワード検索によるコンバージョン率は、2%程度です。3つのキーワードのなかでは、コンバージョン率が平均に近い数値を示します。
比較・検討キーワードを利用するユーザーの心理は、情報を得たうえで具体的に問題を解決しようと行動を起こす段階にあります。そのため、情報キーワードと比べると、コンバージョン率が高いのが一般的です。
情報キーワードを使って検索をした後で、自分に当てはまる肩こり解消の方法は、パソコン作業中の姿勢の改善だと目途を付けたとしましょう。原因がわかったところで、次は問題の解決策を具体的に探す段階に入ります。
「姿勢矯正アイテム おすすめ」「姿勢矯正クッション パソコン」などの比較・検討キーワードで検索を行います。検索によって有益な情報が手に入れば、実際に購入を検討する段階に入っているため、ある程度のコンバージョン率が期待できるでしょう。
指名キーワード
企業名や商品名などの指名キーワード検索でのコンバージョン率は、10%程度と高くなります。すでにブランドや商品に関する情報をある程度持っている段階で、ユーザーは最終的な検討をするために検索を行います。
比較・検討キーワード検索で得た情報をもとに、より詳しい商品の詳細を求めて「姿勢矯正クッション 〇〇社」「商品名」などの固有名詞を含めて行われるのが指名キーワード検索です。検討段階はかなり高まっているものの、必ずしも商品購入につながるとは限りません。
指名キーワード検索のコンバージョン率は、商材の値段によっても差が出ます。例えば、商材がサンプルなどで無料提供される場合は、多くのユーザーが気軽に申し込みをしてくれる可能性があるでしょう。
一方で金額が高額になるほど、ユーザーが検討する時間は長くなるのが一般的です。高いコンバージョン率を誇っている指名キーワード検索ですが、実際には商材によって達成目安に差がある点は認識しておきましょう。
コンバージョン率とは
コンバージョン率とはConversion rateのことで、LPを始めとするWebサイトの成果を確認するために、目標の達成率を数値化したものです。CVRやCV率と呼ばれる場合もあります。
Webサイトの目標は、問い合わせや商品購入・資料請求・試供品の申し込みなどさまざまです。1つのサイトであっても、商品購入と資料請求ではそれぞれコンバージョン率が異なるでしょう。
問題点の発見や必要な施策を検討する際の目安にもなるのが、コンバージョン率です。コンバージョン率を把握すれば、Webサイトがどの程度成果を出しているかを確認できます。
コンバージョン率の計算方法や、自社サイトのコンバージョン率を把握することの重要性を解説します。
コンバージョン率の計算方法
コンバージョン率の計算式は、以下のとおりです。
コンバージョン率=コンバージョン数÷セッション数 |
コンバージョン数は、商品の売上数やお問い合わせ数など、ユーザーがサイトの目標とする行動を実際に取った回数です。セッション数は、サイトを訪問・閲覧したユーザーの数を意味します。
コンバージョン率を求めるには、目標を達成した数を該当ページの閲覧数で割ると覚えておきましょう。1週間で1,500プレビューを記録したページの資料請求数が15回であった場合、コンバージョン率は1%と算出できます。
なおセッション数は、ユーザーがサイトを訪問して離脱する過程を1とカウントするため、同一ユーザーが何度か訪問した場合もそれぞれセッション数に含まれます。コンバージョン率は、厳密なユーザー数における達成率を表しているのではない点を認識しておくとよいでしょう。
なぜコンバージョン率は重要なのか
コンバージョン率の把握は、Webサイトの改善や利益向上のために重要です。コンバージョン率は、全体のサイト訪問者数のうち、どの位の割合でコンバージョンが達成できているのかを示しています。
いくら検索流入対策などを行い、プレビュー数を確保できているサイトであっても、商品の購入や問い合わせなどのコンバージョン率が低ければ、企業として利益を確保できません。サイトの現状を正しく把握し、問題解決に向けた改善策を検討するためにも、コンバージョン率を知っておく必要があるのです。
LPのコンバージョン率が低い際に考えられる8の要因
LPのコンバージョン率が低い場合は、次の8つの要因が関係している可能性があります。
- 時期的にコンバージョンが発生しにくい商材を扱っている
- LPのクオリティが低い
- 広告とランディングページの内容にズレがある
- ターゲティングが曖昧過ぎる
- ファーストビューでの訴求が弱い
- ユーザーが知りたい情報を適切な箇所に配置していない
- コンバージョンの心理的ハードルが高い
- ユーザーにストレスを与えてしまっている
自社のLPに影響を与えている原因を把握し、適切な対策を取れるようにしましょう。
1.時期的にコンバージョンが発生しにくい商材を扱っている
1年を通してコンバージョン率に波がある場合は、季節に関連した商品を取り扱っていることがコンバージョン率の低下に影響している可能性があります。メインの季節は、基本的なアピールポイントを強調するLPで問題ありませんが、オフシーズンに関しては工夫が必要です。
訴求ポイントの視点を変えたり、より手を掛けてコンテンツを充実させたりしてみましょう。例えば、露出が増える夏のシーズンに需要が高まるフィットネス関連商品であれば、秋や冬にかけては健康維持の重要性を強調するなど手法を変えるのがおすすめです。
必要に応じて、季節ごとにLPのデザインも見直します。注目度やコンバージョン率が落ちてしまうオフシーズンであるからこそ、普段に増してLPの訴求力を高めることが重要です。
2.LPのクオリティが低い
LPのクオリティは、コンバージョン率に直結する要素です。ユーザーがLPにアクセスして、デザインや構成の検討が不十分で魅力的に感じないページであれば、深く内容を確認する前に離脱されてしまう可能性が高まります。
LPは簡潔に情報を伝える目的で設置されるページであるため、いかにユーザーにとって見やすく目を引く内容で仕上げられているかが重要です。ただ単に情報を羅列するのではなく、Webページとして洗練されたデザインを心掛けましょう。
ページに設置されているリンクやボタンが、正常に機能しているかの確認も必須です。訪問したユーザーがLPの使い勝手の悪さを理由に離脱してしまえば、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまいます。
3.広告とランディングページの内容にズレがある
広告文とLPの訴求内容が統一されていないと、ユーザーニーズにズレが生じ、直帰または離脱を促す要因となってしまいます。せっかく広告に興味を引かれてページを訪問してくれたユーザーを逃さないために、内容の統一性には気を配りましょう。
男性用の化粧品をアピールするためのLPでは、肌の改善や化粧品選びに関する悩みを抱えている男性に響く広告が必要です。広告のデザインやコンセプト・キャッチコピーの方向性を誤ると、ターゲットである男性ではなく女性ユーザーを集客してしまう可能性があります。
コンバージョン率の伸びがいまいちな場合は、広告の集客が的確に行えているかを今一度確認してみてください。
4.ターゲティングが曖昧過ぎる
LPのコンバージョン率低下には、徹底したターゲティングが実践できていないことも影響します。LPは商品やサービスを紹介し次のアクションへ誘導する訴求力の高いページであるため、購買意欲がある程度高まっている顕在層をターゲットとする場合が多いです。
必要としている商品やサービスを具体的にイメージしているユーザーは、LPで詳細を確認してそのまま購入や申し込みをしてくれる可能性が高いでしょう。もしLPや関連広告のターゲティングが曖昧で、純顕在層や潜在層のユーザーが多く流入している場合は、離脱数が増えコンバージョン率が下がってしまいます。
LPのみならず、集客やマーケティングにはターゲティングが非常に重要です。実際にLP制作に取りかかる前に、必ず重点を置いて取り組むようにしましょう。
5.ファーストビューでの訴求が弱い
ファーストビューでの訴求力不足は、LPのコンバージョン率が下がってしまう原因となります。ファーストビューとは、Webページ全体のなかでユーザーがページにアクセスした瞬間に目に入る部分のデザインや内容、構成を指します。
ユーザーはファーストビューで商品やサービス・企業のイメージを感じ取ることが多いため、瞬間的な訴求力がなければそのまま離脱されてしまうでしょう。第一印象が重要なのは、実際の対面での出会いに限らず、オンライン上のWebページの場合も同様です。
ファーストビューで、どのような商品・サービスを扱っていて、魅力的なポイントはどこかがすぐに伝わるようなLPに仕上げましょう。
6.ユーザーが知りたい情報を適切な箇所に配置していない
ユーザーが求めている情報がLP上で適切な箇所に配置されていない場合は、コンバージョン率に影響が出ます。商品に興味を持ってページを訪問したユーザーに、より詳しい情報を与えて購買意欲を高め、最終的に商品購入や問い合わせにつなげるのがLPの役目です。
LPの構成が悪く、ユーザーにアクションを促すための情報の順序が間違ってしまっている場合は、なかなかコンバージョンが達成されないでしょう。例えば、アクセスと同時にポップアップで大きく商品購入や申し込みボタンが表示されるデザインでは、商品の詳細をまず確認したいと考えているユーザーの行動を阻んでしまいます。
ユーザーの心理を理解し、自然な流れで購入や問い合わせに導くためのLP構成には、情報の配置が重要です。
7.コンバージョンの心理的ハードルが高い
ユーザーにとってコンバージョンの心理的ハードルが高いことも、達成率が下がる要因です。商品に興味を持っているけれど、まだ購入の決心がついていないユーザーにとっては、LPの内容だけで意思決定をするのが難しい場合があります。
無料のサンプル請求などのコンバージョンが設置されていれば、検討具合が低いユーザーを逃すことなく、次のアピールにつなげられるのがメリットです。有料会員登録のみを受け付けているLPで効果が出ないのであれば、期間限定での無料会員登録の受付を実施してみるなど、ユーザーの心理に寄り添う施策を工夫してみましょう。
8.ユーザーにストレスを与えてしまっている
サイトやページに問題がありユーザーがストレスを感じてしまうと、LPの内容を確認せずに直帰するユーザーが増え、コンバージョン率が下がります。Webサイトを利用するうえで無視できないのが、ユーザーにとっての使い勝手の良さです。
画像や動画コンテンツが多くローディングに時間がかかってしまう場合や、頻繁にポップアップが表示され肝心の情報に集中しにくい場合などは、ユーザーが使い勝手の悪さを感じる原因となりかねません。ページの読み込み速度などの問題には早急に対策を取り、ポップアップは表示頻度やタイミングを再検討しましょう。
ユーザーの利便性を確保を優先し、しっかりと情報を伝えられるLPの構成やデザインを検討してみてください。
LPのコンバージョン率を改善する6つのポイント
LPのコンバージョン率に影響する要素を確認したところで、具体的に状況を改善するための6つのポイントを解説します。
- ターゲットの明確化
- ファーストビューでの訴求を強くする
- キャッチコピーを考える
- 説得力のあるCTAを設置する
- 競合との差別化を図る
- ストレスフリーなLPにする
最終的なコンバージョン率を上げるためには、LPの細部までこだわって設計する必要があります。ご紹介するポイントを参考にして、自社のLP改善に役立ててみてください。
1.ターゲットの明確化
LPのコンバージョン率を改善する1つ目のポイントは、ターゲットを明確化することです。LPのページにアクセスするユーザーの主な流入経路としては、キーワード検索と広告があります。
商品やサービスの紹介に特化しているLPは、キーワード検索で上位表示を獲得するのが難しいのが事実です。そこで、リスティング広告を始めとする広告のターゲティングを徹底して、狙ったターゲット層を呼び込む施策が必要になります。
ターゲティングは年齢層・性別・地域などの基本情報はもちろん、興味関心・自社サイトへの訪問履歴などかなり細かい所まで明確にしておくことが重要です。広告のターゲティングが適切に行えていれば、LPのコンバージョン率改善に良い影響が出るでしょう。
2.ファーストビューでの訴求を強くする
ファーストビューのインパクト不足でコンバージョン率が下がっている場合は、全体的な構成を見直す必要があります。ユーザーはWebページが表示された瞬間に、画像や文字情報をスキャンし全体の内容や雰囲気を把握しているのです。
ファーストビューでしっかりと伝えたい情報が完結できていれば、先を読み進めてみようと思ってもらえるきっかけになります。第一印象での訴求力を高めるために、次のポイントを意識して構成を見直してみましょう。
- 商品やサービスの概要を簡潔に伝える
- ユーザーに対するメリットを強調する
- 解決できる悩みを提示する
LPの印象を決定づける要素としては、フォントの選択や配色などのデザイン的な部分も重要です。デザインの重要性や具体的なデザインのコツを解説した記事も、ぜひチェックしてみてください。
LP作成ではデザインも大切!5つのポイントと参考になるサイトを紹介
3.キャッチコピーを考える
読み人の心を動かすキャッチコピーは、LPのコンバージョン率改善に欠かせない要素です。LP上のキャッチコピーは、簡潔に商品やサービスの魅力を伝えられるものである必要があります。
読んだ瞬間に興味を引かれるキャッチコピーであれば、ページの離脱率が下がりコンバージョン率の改善が期待できるでしょう。伝わりやすいキャッチコピーを作成するコツは、以下のとおりです。
- 数字を効果的に利用する
- 商品を利用で得られる満足感や快適さを強調する
- 訴求ポイントを絞る
キャッチコピーに使用する言葉が一般的でありふれたものであるほど、インパクトに欠けてしまいます。LPの印象を決定づける、オリジナリティのあるキャッチコピーを検討してみてください。
関連記事:【応用可能】LP(ランディングページ)に使えるキャッチコピーの例や作り方を一覧で紹介!
4.説得力のあるCTAを設置する
LPのコンバージョン率を改善する際には、説得力のあるCTAが設置できているかを確認しましょう。CTAとはCall to Actionの略語で、商品購入や申し込みなどユーザーにコンバージョンを促すボタンやメッセージのことです。
CTAのデザインがパッとしない場合や、見つけにくい場所にある場合などは、せっかく興味を持ってくれたユーザーを逃してしまう恐れがあります。最終的なコンバージョンが発生するポイントであるCTAは、デザインや文言にまでこだわり説得力のあるものに仕上げましょう。
コンバージョン率を上げるCTAのポイントも、参考にしてみてください。
- 動詞を使う(試す、申し込むなど)
- リスクが低いことを強調する
- 視認性が高い色を選ぶ
- 適度な余白をもたせる
- アイコンを追加する
5.競合との差別化を図る
競合他社のLPと差別化をすることでも、コンバージョン率の改善が期待できます。LPのデザインや訴求ポイントが似通っていると、ユーザーは競合他社の商品と比較検討する時間を持とうとするため、スムーズにコンバージョンにつながりません。
いくら類似点の多い商品を取り扱っている場合であっても、LPに掲載する内容やデザインによって、ユーザーに与える印象は差別化できます。競合他社が多い商品に関しては、他社研究をしっかりと行い、訴求ポイントやデザインまで類似していないかを確認しましょう。
特にメインビジュアルが似ていると、全体的な印象やイメージに影響を与えます。インパクトのあるLPに仕上げるために、メインビジュアルのオリジナリティには注力するのがおすすめです。
6.ストレスフリーなLPにする
ユーザーフレンドリーを意識した改善策を行えば、LPのコンバージョン率を上げられます。スムーズに操作ができないWebページは、ユーザーにストレスを与える原因となります。
商品やサービスの詳細以外の部分が影響し、LPを離脱してしまうユーザーが発生するのを防ぐ対策が必須です。ページの読み込み速度などの問題は、ユーザーの接続環境によっても状況が異なる可能性があるため、さまざまな条件でテストを繰り返して確認しましょう。
ユーザーの立場に立ってLPの構成やデザインを見直し、使い勝手の良さを優先したLPを完成させることが重要です。具体的な対策に関しては、次章でご説明します。
関連記事:CVRを上げたい方必見!LPの分析ポイント・便利なツールを徹底解説
ストレスフリーなLPにする方法
ユーザーにストレスを感じさせないLPに仕上げるには、次の6つのポイントを実践してみてください。
- ページの読み込み速度を改善する
- グローバルメニューを設置する
- フローを表示する
- フォームの入力項目数を最低限にする
- フォーム内の必須項目は「必須」表示する
- 郵便番号で住所を自動入力できるようにする
LPにアクセスしたユーザーを、スムーズにコンバージョンにつなげるには、細部までこだわったサイト設計が欠かせません。現在のLPの状況を把握し、実践に移せそうなポイントがあれば、早急に改善をしてみましょう。
ページの読み込み速度を改善する
ページの読み込み速度は基本的な部分でありながら、LPのコンバージョン率に大きな影響を与える要素です。読み込みに時間がかかってしまうと、待ちきれなくなったユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。
LPの読み込み速度は、Google PageSpeed Insightsなどの無料ツールを使って、手軽に計測可能です。使い方も至ってシンプルで会員登録なども必要なく、サイトのURLを入力すれば結果を確認できます。
デバイスごとの読み込み速度が計測されるため、それぞれの接続環境に対応した改善をするようにしましょう。具体的なページ速度改善対策の一例は、次のとおりです。
- 画像を圧縮する
- テキストファイルを圧縮する
- キャッシュの設定を確認する
- 不要なCSS・JSを削除する
グローバルメニューを設置する
グローバルメニューが設置されたLPでは、ユーザーが目的の情報を発見しやすくなります。グローバルメニューとは、Webサイトのコンテンツをまとめたメニューのことです。
サイト上にどのようなコンテンツがあるのか、自分が現在位置しているページはどこかを瞬時に把握できるのがメリットです。コンテンツ間の移動をスムーズにするため、目的のページを探すユーザーのストレスを解消できます。
グローバルメニューを設定する場合は、表示するコンテンツの数やテキストの長さにも気を使いましょう。せっかくグローバルメニューを設置していても、わかりやすいデザインでなければ効果を発揮できません。
フローを表示する
LPの申し込みフォームにフローを掲載することで、ユーザーの心理的負担を軽減し、コンバージョン達成に導きやすくなります。先の見えない長い申し込みフォームを入力するのは、ユーザーにとって大きなストレスとなりかねません。
申し込みや購入完了までのステップはできるだけシンプルにするのを心掛け、現在入力中の項目や残りのステップ数を明確に示すようにしましょう。入力・確認・完了のような、わかりやすい文言やデザインでフローを作成してみてください。
フォームの入力項目数を最低限にする
申し込みや購入フォームの項目を絞り、簡単に申請できるようにするのも、LPのコンバージョン率改善に効果があります。ズラッと並んだ入力項目を目にしたら、誰でも入力を戸惑ってしまうでしょう。
LPに設置する入力フォームの項目は、本当に必要な内容かをしっかりと確認したうえで採用するようにしましょう。例えば、無料のメールマガジン登録に最低限必要な項目はメールアドレスと氏名程度です。
欲張って会社名や住所、アンケートの入力を強要してしまうと、せっかく登録に進んでくれたユーザーを逃してしまう恐れがあります。コンバージョンを達成できれば、次のアプローチを検討する機会を得られます。
必要な項目を精査して、まずはコンバージョン率を上げるための努力をしてみましょう。
フォーム内の必須項目は「必須」表示する
入力フォームで必ず入力してもらわないといけない項目は、ユーザーが認知しやすいように色を変えたり「必須」の文言を付けるようにしましょう。一般的な申し込み・購入フォームでは、任意の項目と必須項目が混同している場合が多く、書き飛ばしてしまうと再度戻って入力する必要があり、不必要な手間が発生してしまいます。
ユーザーの目線で入力しやすいフォームにするには、任意項目と必須項目が瞬時に判断できるようなデザインが必須です。入力部分に入力例を表示させておけば、さらに理解しやすくなるでしょう。
郵便番号で住所を自動入力できるようにする
LPの入力フォームの使い勝手を左右する要因として意外と見落としがちなのが、郵便番号による住所の自動入力です。日本の郵便番号は住所と紐づいているため、専用のサービスを利用すれば住所を自動入力できるフォームの作成ができます。
実際に多くの入力フォームですでに実装されているため、時に自動入力がされないページでは、住所入力を手間に感じるユーザーが多いでしょう。サイトの開発者側の立場で考えれば、住所の自動入力を採用することで多少の負担がかかりますが、ユーザーの利便性のためには欠かせない部分です。
住所自動入力によって、ユーザーが直接入力する場合と比較してミスを減らせる効果もあります。メリットが大きい郵便番号の住所自動入力が適用できていない場合は、早急に対処してみてください。
LPを最適化してコンバージョンを増やそう
商品やサービスの魅力を効果的に伝えるLPは、継続的にコンバージョン率を計測し、対策・改善を行う必要があります。コンバージョン率の目安は、業界や取り扱う商材・ユーザーの検索状況によっても差が出るのが一般的です。
今回ご紹介したLPの効果が出ない場合の原因や対策方法などを参考にして、自社のLPの状況を正しく把握し、適切な改善策を検討できるようにしましょう。LPはマーケティング戦略においても重要な役割を果たすページであり、制作するには専門的な知識やノウハウが求められます。
本格的なLPのコンバージョン率改善には、専門業者を利用していちからLPを制作するのも手です。LP制作会社選びに迷ったら、まずはいくつかの気になる業者に相見積もりを取ってみましょう。
弊社クロスバズの提供するランディングページ制作サービスでは、マーケティング戦略と集客施策を駆使して、お客様の求めるLPを制作しています。詳細が気になった方は、ぜひ無料のお問い合わせをご利用ください。