LP作成では、デザインひとつとっても文章や配色など、注意すべき内容が多いです。何を重視すれば良いのか分からず作業が進まない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ユーザーをスムーズにコンバージョンまで繋げるためにも、デザインは重要な要素です。デザインに気を配ると、ユーザーのストレスを軽減するので最後まで読んでもらえるLPになります。
今回は、LPにおけるデザインの重要性や意識するべきポイントを解説します。この記事を読めば、デザインの作成で悩まなくなりますよ。
目次
LP作成ではデザインも重要
LP(ランディングページ)とは、ユーザーが最初に訪問するページという意味です。最初に到着したのが会社の概要ページであれば、会社の概要ページがLPになります。
しかし一般的には、商品やサービスを購入してもらうための行動につなげるページをLPと呼びます。サプリメントや化粧品のセールスレターなどが、多くの人がLPと聞いてイメージする具体例です。
LPにおいては、デザインによってコンバージョン率が異なると言っても過言ではありません。ユーザーに商品を購入してもらうには、LPを最後まで読んでもらう必要がありますが、多くのユーザーは、視覚的なストレスが少ないページに対して良い印象を持ちます。
効果的なLPを作成するためには、おしゃれなデザインにこだわるのではなく、ユーザーのストレスを最小限に抑え、最後まで読んでもらえるデザインが重要になるということです。
※コンバージョン率:特定のページにアクセスしたユーザーのうち、コンバージョンに至った割合
LPの作成方法を簡単に解説
LPは、基本的には以下の手順で作成していきます。
- 目的を決める
- ペルソナと訴求軸を決める
- LPの構成を作成する
- 構成を元にLPを作成する
- デザインやコーディングをする
- 効果測定をする
「LP作成の方法は6つの手順で完結!ツールの使用や外注化もできる!」の記事でさらに詳しく解説しているので、併せて確認してください。
LP作成のデザインに関する5つのポイント
LPのデザインに関する5つのポイントを意識して、ユーザーに刺さるページを作成してみましょう。
- ターゲットや目的を決める
- ワイヤーフレーム
- ファーストビュー
- 情報を揃える
- ユーザーに伝わる文章を書く
順番に詳しく解説していきます。
その1|ターゲットや目的を決める
ターゲットや目的を明確に決めることで、多くのユーザーの興味を惹くLPになります。
なぜなら、多くのユーザーの中から具体的な人物をひとりを設定することで、該当するほかのユーザーにも刺さるからです。
たとえば、スキンケア商品のLPを作成するとして、以下のように詳細な設定が決まっている場合とそうではない場合では、どちらがユーザーに伝わりやすいでしょうか。
Aの設定
- 20代から30代の女性
- 社会人
- 肌荒れに悩んでいる
Bの設定
- 30代前半の女性
- フルタイムの正社員
- 子どもが2人いる
- 仕事と子育てで忙しく、自分のために時間が割けない
- ふと鏡を見たとき、肌のシワやタルミに気が付いて焦りを感じている
Aの設定よりもBの設定の方が、「ターゲットはどんな事柄に興味があるのか」をイメージしやすくなります。
また、届ける目的を深掘りすることによって、設定したペルソナに伝わりやすくなります。商品やサービスの購入を目的としている場合でも、以下のようにさまざまなケースが考えられます。
- 利用して欲しいのは個人なのか、企業なのか
- 利用して欲しいのはどんなユーザー層なのか(ファミリー、独身など)
- お問い合わせにつなげたいのか、購入してもらいたいのか
- どんな用途で利用して欲しいのか
ユーザーが興味を持つLPを作成するためには、「誰に何を伝えるか」を決めたうえで伝える目的を深掘りしましょう。
その2|ワイヤーフレーム
LP作成では、ワイヤーフレームが重要になります。ワイヤーフレームとは、LPのレイアウトを決める設計書のことです。
ワイヤーフレームを作成することによって、作成途中や作成後のミスマッチを防げます。作成者の間でレイアウトを共有しながら、都度すり合わせができるからです。
また、ワイヤーフレームを考える際は、競合他社の成功事例を活用することも効果的です。同じ業種のLPを参考にすれば、自社の強みを炙り出したり差別化したりできます。
商品やサービスのイメージを効果的に伝えるためには、LP内に設置するコンテンツの配置に注目しながら成功事例を活用しましょう。
その3|ファーストビュー
ファーストビューは、ユーザーがLPに訪問して最初に注目する箇所なので、しっかりと作り込んでおきましょう。ファーストビューは、主に以下の要素で構成されています。
- ヘッドコピー
- メインビジュアル
- 導線作り
それぞれ詳しく説明します。
ヘッドコピー
ヘッドコピーは、ファーストビューの中でも最初に注目される文章です。
商品やサービスから得ることができる効果や利益を書けば、購入した場合のメリットが伝わりやすくなります。
ヘッドコピーを作成するうえで、気を付けたいことを説明します。ヘッドコピーの作成中は、ユーザーが求める内容とミスマッチが発生するケースが多いです。なぜなら、作成に夢中になるうちに作成者の目線になるからです。「自社の商品やサービスが与えられる内容」「ユーザーが求める内容」を都度すり合わせてください。
メインビジュアル
メインビジュアルは、ヘッドコピーの内容を取り入れつつベネフィットが伝わるように作成します。両者を取り入れることで、ユーザーに与える情報に統一感を出すことが可能です。
導線作り
導線作りとは「LPを訪れたユーザーにどんな動きをして欲しいか」をイメージして、あらかじめ道すじを作っておくことです。ユーザーの興味を引くためには、ファーストビューの中にコンテンツの一部やスクロールを指示する矢印を入れると効果的です。
ファーストビューをしっかりと作り込み、ユーザーの興味を引く内容にすることで、コンバージョンに繋がります。
その4|情報を揃える
LP作成において情報を揃えるポイントは、主に3つ挙げられます。
- 見出しが始まる位置を揃える
- コンテンツをブロック分けして考える
- 余白もデザインの一環だと考える
1点ずつ詳しく見ていきましょう。
見出しが始まる位置を揃える
見出しが始まる位置が不揃いなLPと、見出しの位置を左揃えにしたLPとでは、後者の方が見やすくなります。見出しの位置を左揃えにして、ストレスを軽減するLPを作成しましょう。
コンテンツをブロック分けして考える
また、コンテンツをブロック分けして考えることによって、情報にメリハリがついて読みやすくなります。たとえば、1ページの中に5つの要素の文章がぎっしりと詰め込まれていると、読むことに疲れてしまいます。
しかし、5つの要素をブロック分けして区切ることで、視覚的に読みやすいLPにすることが可能です。
余白もデザインの一環だと考える
余白を活用すると、さらに見やすいLPになります。文章を詰め込んだLPは、読んでいるときにどこで区切ればいいのか分からないので、ユーザーが疲れてしまいます。デザインの一環と考えて、余白を意識してください。
その5|ユーザーに伝わる文章を書く
LP作成では、コピーライティングやストーリーにこだわることで、ユーザーに伝わる文章を作成できます。3つのポイントを押さえて、LPの文章を書いてください。
- ベネフィット
- PREP法
- ストーリーテリング
順番に解説していきます。
ベネフィット
ベネフィットとは、商品やサービスから得られる効果や利益を指す言葉です。ユーザーにとってどんな効果や利益があるかを記しましょう。
PREP法
PREP方とは、「Point」「Reason」「Example」「Point」の順番に沿って文章を書く方法です。PREP法の事例を確認しながら、文章を書いてみましょう。
- Point:LPの作成ではフレームワークが重要になります。
- Reason:なぜならフレームワークは、LPにおいて土台となるからです。
- Example:フレームワークを作成してからLPを作ると、ユーザーに伝わりやすいページになります。(実際の事例を紹介)
- Point:ユーザーの離脱を防ぐためにも、フレームワークを重視しましょう。
ストーリーテリング
ストーリーテリングとは、体験談などをストーリー化することによってユーザーに伝わりやすい文章を作成することです。
ビジネスでは、成功事例を記載して商品やサービスの魅力を伝えたり、リクルートサイトで印象的な体験談を掲載したりする場合に使われています。
ストーリーテリングを取り入れることによって、イメージが伝わり共感を得やすくなります。
ユーザーに伝わる文章にするためには、ここで紹介した方法を押さえながらLPを作成してください。
LP作成でデザインを探すときのポイント
LP作成時にデザインを探すときのポイントは、以下の通りです。
- 同じ業種で探す
- 近い配色で探す
- 全体のイメージで探す
同じ業種で探す
販売する商品やサービスによって、効果的なLPは異なります。
飲食店のLPを作成する場合に化粧品のLPを参考にしても、参考にはなりません。まずは同じ業種のLPを参考にすることがおすすめです。
近い配色で探す
LPのイメージを構成する要素のひとつが配色です。作成したいイメージに近いLPを参考にすることによって、配色バランスが整います。
全体のイメージで探す
参考になるデザインがあるとイメージが沸きやすいので、LP作成の効率化になります。
意識が高い男性がターゲットの場合ではかっこいいイメージ、女性をターゲットにしたオーガニック商品の場合では穏やかでナチュラルなイメージが合っています。商品やサービスの内容に合わせて、参考となるイメージを探しましょう。
参考デザインが見つかるサイト3選
ここでは、参考デザインが見つかるサイトを3つ紹介します。
- 縦長ページのデザイン 集めました
- LP advance
- Printrest
それぞれの特徴について解説します。
縦長ページのデザイン 集めました
「縦長ページのデザイン集めました」では、さまざまなカテゴリーからLPを選ぶことができます。
「ビジネス」「生活」「美容・ダイエット」など15種類のカテゴリーがあるので、作成するLPに近いイメージのデザインが見つかります。
LP advance
「LP advance」は、以下のカテゴリーからLPが選べるデザインリンク集です。
- キャッチコピー
- カテゴリーから探す:13種類
- 配色・カラーから探す:13種類
- タイプから探す:7種類
- メインビジュアルから探す:7種類
- 効果・エフェクトから探す:3種類
キャッチコピーや効果・エフェクトから探せるので、痒いところに手が届くデザインリンク集です。
3.Pinterest
「Printerest」は、インターネット上にある画像を収集できるサイトです。950件以上のLPがサイト上にあるので、参考になるデザインを見つけられます。
LP作成で困ったら外注もあり
自社でのLP作成に困ったら、外注するという手段もあります。
LP作成を外注することで、豊富な実績を以て自社に合ったデザインを提案してもらえます。
また、ユーザーに伝わる構成やデザインのポイントを押さえながら、コンバージョンにつながるLPを作成してもらえます。
さらに、LP作成を外注することで、調査やデザインの手間も省けるので、メインの業務にリソースを割けるというメリットもあります。
まとめ
LP作成では、構成とデザインのそれぞれに重要な役割があります。今回ご紹介したデザインに関する5つのポイントを理解することによって、ユーザーに伝わりやすいデザインを作成することが可能です。
しかし、自社で一からLPを作成するとなると、時間も手間もかかります。LPの作成にリソースを割けない場合は、外注も視野に入れておきましょう。
外注することで、イメージ通りのデザインでありながら、売れることに焦点を当てたLPの作成が可能です。
弊社が提供する「バスLP」は、売れるデザイン作成が強みのLP作成サービスです。LPのデザインや構成の作成方法にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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