ランディングページ(LP)におけるキーとなる要素のひとつは、問い合わせフォームです。問い合わせフォームはコンバージョンに直接影響するため、使い勝手の良さが求められます。
本記事では、問い合わせフォームを最適化することの重要性と、そのための実践的なポイントを徹底解説します。ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。
目次
ランディングページ(LP)で問い合わせフォームの最適化が重要な4つの理由とは?
ランディングページ(LP)において、問い合わせフォームは非常に重要な要素であるため、最適化をする必要があります。最適化が重要な理由は大きく下記の4つです。
- WEBでのリード獲得が主流になってきている
- ユーザーの満足度を向上させられる
- 費用対効果が高い
- 即効性が高い
以下を読み進め、問い合わせフォームの最適化が大切な理由をしっかり理解しましょう。
WEBでのリード獲得が主流になってきている
インターネットやスマートフォンの普及に伴い、現在ではWEB経由のリード獲得が主流となっています。特にリモート勤務の増加で、テレアポや訪問などの従来のアプローチだけでは限界が見えてきました。
WEBサイトの問い合わせフォームや資料ダウンロードは、今や顧客情報の収集に欠かせないツールです。しかし、フォームの使い勝手が悪いと、ユーザーの離脱率が高くなる傾向があります。
このような背景から、問い合わせフォームの最適化は、売上を伸ばすための重要なステップとなっています。
ユーザーの満足度を向上させられる
ランディングページ(LP)を訪れたユーザーの温度感が1番高まっているのは、フォーム入力時です。しかし、フォームの操作が難しく、エラーが続出すると、その温度感は急速に冷め、満足度は大きく下がってしまいます。
具体的には「どの部分がエラーなのか分からない」、「ページを離れると再入力が必要」、「全て入力しても次へ進めない」などのトラブルが挙げられます。このような不便さがあると、せっかくのリードを逃してしまうリスクが高まるでしょう。
一方で、フォームの使いやすさや誤入力の対応が整っている場合、ユーザーはスムーズに情報を提供し、高い満足度を保ちながらアクションを完了します。結果として、リード獲得数の増加が期待できます。
費用対効果が高い
ランディングページ(LP)の問い合わせフォームの最適化は、少ない労力で高い効果を得ることができるため、費用対効果が高いです。
もし今、問い合わせフォームでの離脱率が高い場合は、問い合わせフォームの最適化をすぐに行ってください。最適化を行ったことで、コンバージョン率が上昇したという話も珍しくありません。
どんなに広告費をかけて集客して、ランディングページの品質をあげたとしても、問い合わせフォームが使いにくいだけで成果につながりづらくなるので、優先的に進めていきたいところです。
即効性が高い
Webサイトの全体的な最適化には時間がかかりますが、問い合わせフォームの最適化、すなわちEFOはその効果がすぐにあらわれるのがメリットです。なぜなら、改善点が明確でアクションしやすいからです。
PDCAサイクルを高速化することで、短期間での調整や施策の見直しが可能となります。コンバージョン率に直接影響するため、改善の成果もすぐに分かります。
問い合わせフォームの離脱率が上がってしまう要因
問い合わせフォームの離脱率が上がってしまう要因は、大きく下記の3つがあります。
- 誤ってフォームに到達した
- 入力フォームが使いづらい
- 入力項目が多すぎる
問い合わせフォームの離脱率の高さが課題の場合は、ここで要因をしっかり把握しましょう。
誤って問い合わせフォームに到達した
操作を誤って問い合わせフォームに到達した場合、ユーザーは必然的に離脱するでしょう。特に多数のCTAボタンが設置されているランディングページ(LP)では、ユーザーが意図せず問い合わせフォームに遷移するケースが増えます。
例えば、記事を読み進めようとスクロールした際、不意にCTAボタンをタップしてしまうことが考えられます。
このような誤った遷移は、ユーザーに不信感やストレスを与え、結果的にサイトの離脱率が上がる原因になるので、注意が必要です。サイト制作時には、ユーザビリティを考慮したボタンの配置や数の最適化、スマートフォンでのタップしやすさなどを重視することで、誤タップを減少させる努力が求められます。
入力フォームが使いづらい
問い合わせフォームの使いづらさは、多くのユーザーにストレスを感じさせ、フォームの途中でページを離れる原因となります。使いづらい問い合わせフォームの例を、下記で見てみましょう。
- 必須項目の表示が不明確
- エラーメッセージが分かりにくい
- 住所の自動入力がされない
また、入力途中で「戻る」ボタンを押してしまった・セッションのタイムアウトが起こってしまったなど、ユーザーが離脱する要因はさまざまです。
したがって、問い合わせフォームはデザインや機能性を最適化させ、使いやすさを最優先に構築することが必要不可欠です。
入力項目が多すぎる
問い合わせフォームの入力項目が多すぎると、ユーザーの意欲を削ぐ大きな要因となります。ユーザーは基本的にシンプルでスピーディな操作を望んでおり、余計な入力項目が増えるごとに「こんなに情報を入れなくてはならないのか」と戸惑い、離脱をしてしまいます。
具体的には、商品注文に必要な情報だけでなく、生年月日・血液型・性別など、必須でない情報まで求められると、ユーザーはそのフォームが煩わしいと感じることが多いです。
実際、名前や住所・連絡先だけで商品の配送やサービスの提供は可能です。余分な項目は、企業がマーケティングデータを収集する目的があるかもしれませんが、ユーザーの離脱を招くリスクがあることに注意しましょう。
コンバージョンが上がる!ランディングページ(LP)のEFO施策7選
EFOとは「Entry Form Optimizationn(エントリーフォーム最適化)」の略称で、問い合わせフォームや申し込みフォームの入力完了率を高めるための施策を指します。
ここでは、コンバージョン率が上がるEFO対策として、下記の7つを解説します。
- 入力項目数は10個以内にする
- 入力のエラー表示を明確に
- プレースホルダーの活用
- シンプルで視認性の高いデザイン
- プライバシーポリシーによる信頼性の向上
- 自動入力機能でユーザーの手間を省く
- 送信ボタンの文言・デザインにおけるABテスト実施
どの対策も非常に重要になってくるので、ぜひ最後までお読みください。
入力項目数は10個以内にする
問い合わせフォームの離脱率を下げるためには、必要最低限の入力項目にすることが大切です。目安として、入力項目数は10個以内にすると望ましいです。
自社にとって、本当に必要なデータを精査してみてください。
また今後のマーケティング活動のために、アンケートを取ることもあると思いますが、意図が明確な質問を設定しましょう。
入力のエラー表示を明確に
問い合わせフォームの入力にエラーがあった場合、そのエラー内容を明確に表示しましょう。エラーに関しては、大きく3種類あります。
- 必須項目の部分が入力されていない
- 正しい入力がされていない
- 文字数がオーバーしている
上記の入力ミスがあった場合、すぐにエラーメッセージを表示することで、ユーザーもエラーに気づきやすくなります。
また、入力ミスが起こらないような問い合わせフォームにすることも重要です。例えば「電話番号には、半角数字のみ入力できる」など、そもそもエラーが発生しないような作りを意識してください。
プレースホルダーの活用
プレースホルダーとは、入力欄に薄いグレーで表示されている入力例のことです。例えば、氏名の入力欄に「山田太郎」などの例が記載されていることがよくあります。
プレースホルダーを各入力欄に設定しておくことで、ユーザーがどんなことを入力すれば良いのか分かりやすくなり、ユーザビリティが向上します。
シンプルで視認性の高いデザイン
問い合わせフォームのデザインは、ユーザーの離脱率に大きく影響します。特にスマートフォンの使用が増える現代では、各要素のサイズや配置がユーザーの利便性を左右します。シンプルで視認性の高いデザインは、初めてのユーザーでも直感的に操作が可能です。
必須項目は色や記号で明確にし、ユーザーが迷わず一目で入力内容を把握できるようにすることが大切です。
さらに、全体の入力量や進行状況がすぐにわかるデザイン、例えば1スクロール内に全項目が収まるレイアウトや、画面上部に完了までのステップを示す工夫を施すことで、ユーザーのモチベーションは維持されます。
プライバシーポリシーによる信頼性の向上
ユーザーが問い合わせフォームの入力を完了させるためには、その行為に対する「信頼感」や「安心感」が不可欠です。特に、問い合わせフォームでは個人情報の入力が必要となるため、情報の取り扱いに対する不安が離脱の大きな原因となります。このような不安を和らげる手段として、プライバシーポリシーの存在が極めて重要です。
フォームの目立つ位置、例えば送信ボタンのすぐ上などに、プライバシーポリシーへのリンクやその概要を掲載することで、ユーザーに安心感を与えることができます。また、PマークやSSLのサイトシールのような信頼性の証明を表示することも、ユーザーの信頼を得るための効果的な手段となります。
自動入力機能でユーザーの手間を省く
問い合わせフォームにおけるユーザーの手間は、離脱の大きな要因となります。
特に、住所の入力が求められる場合、ユーザーが感じるストレスを軽減することは必須です。郵便番号を入力するだけで、都道府県・市区町村が自動補完される機能は、今や多くのサイトで標準的に取り入れられています。
自動入力機能はユーザーの操作負担を大幅に減少させることができるため、離脱率の低下に効果的です。
また、半角・全角の入力制限がある場合でも、どちらの字体で入力されても自動で変換する機能があると、ユーザーの操作ミスによるストレスを軽減できます。ユーザーの操作をスムーズにするために、自動入力や自動変換機能の活用は非常に効果的です。
送信ボタンの文言・デザインにおけるABテスト実施
送信ボタンは、ユーザーを顧客にするための重要な入口です。そのため、このボタンの文言やデザインについて、ABテストを通じて最適な形を探ることが求められます。
実際のABテストで検討するポイントは下記の通りです。
- ボタンの色:使用する色がユーザーのアクションを促進するか
- 表示する文言:文言がユーザーに魅力的か、そして明確か
- ボタンの大きさ:適切なサイズであるか、クリックしやすいか
ボタンはユーザーの目を引き、自然とクリックしたくなるようなデザインを心掛けることが大切です。
問い合わせフォームの参考デザインを探すなら?
問い合わせフォームの制作時に「参考デザインが見たい」とお考えの方には、「Parts.」というサイトがおすすめです。
「Parts.」には、ランディングページのデザインがパーツごとに掲載されており、多種多様なデザインを参考にできます。問い合わせフォームのデザインも多数掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回の記事では、ランディングページにおける問い合わせフォームの重要性を解説し、コンバージョン率を上げるためのポイントを紹介しました。
再度ポイントをまとめておきます。
- 入力項目数は10個以内にする
- 入力のエラー表示を明確に
- プレースホルダーの活用
- シンプルで視認性の高いデザイン
- プライバシーポリシーによる信頼性の向上
- 自動入力機能でユーザーの手間を省く
- 送信ボタンの文言・デザインにおけるABテスト実施
問い合わせフォームの制作時は、上記のポイントを参考にしてみてください。
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