コンバージョン率の高い売れるLPには、いくつかの共通点があります。自社サイトの改善を効果的におこなうためには、ユーザーをコンバージョンに導く要素を網羅し、オリジナリティのあるページに仕上げなければなりません。売れるLPの秘訣や運用のコツをご紹介します。
目次
そもそも売れるLPとは?
ユーザーを商品購入やサービスの申し込みにつなげるのが、LPの役割です。売れるLPとは、高い確率で最終目標であるコンバージョンを発生させられるLPを指します。
現代のマーケティング施策に欠かせない存在となっているLPは、単純にページを作成すればよいというものではありません。成果を上げているLPは、総じてユーザーが見やすいデザインでまとめられているのが特徴的です。
自分に必要がない情報だと判断するとユーザーはすぐに離脱してしまうため、LPは細部までこだわって仕上げる必要があります。また、見た目や使い勝手の良さだけではなく、ユーザーの目線に立ってサイト構成をするのがポイントです。
単なる見た目の良いLPと売れるLPの違いを正しく理解し、自社のLPをブラッシュアップできるようにしましょう。LP運用に欠かせない、効果分析の指標も解説します。
良いLPとの違い
見た目のデザインや使い勝手が良いLPが、必ずしも売れるLPであるとは限りません。反対に無難なデザインであっても、高いコンバージョン率を誇っていることのほうが大事です。
作り手側のこだわりが強すぎてしまうと、ユーザー目線でのサイト構成ができずに、成果につながらないLPを誕生させてしまいます。例えば、デザインを優先するあまり、強調するべきボタンが背景と同化してしまい、見つけにくいケースなどが挙げられます。
LPの目的は、あくまでも商品やサービスの魅力をユーザーに伝え、購入や申し込みのモチベーションを高めることです。ターゲット層によってデザイン的な要素を考慮する必要はありますが、まずはLPの役割を忠実に果たせる動線を意識した設計が優先されます。
作り手にとって良いLPと、ターゲットの心に響くLPには差がある可能性もあるでしょう。LPの本来の目的を忘れず、ユーザー目線で仕上げることが大切です。
売れるLPの指標
売れるLPであるかどうかを判断するには、次の3つの指標を参考にしてみましょう。
- セッション数:ユーザーがLPにアクセスした回数
- コンバージョン数:購入数や申し込み数など最終目的の達成数
- コンバージョン率:購入や申し込みなど最終目的の達成率
ある程度のセッション数が確保できているにも関わらず、コンバージョン率が悪い場合は、「集客には成功しているが、LPが効果的にアピールできていない」ことがわかります。
一方でセッション数が少なくても、確実にコンバージョンに誘導している場合は、LP自体に関する大きな改善は必要ないでしょう。
LPを効果的に運用するためには、売れるLPの指標をこまめにチェックし、必要なタイミングで改善や対策をおこなうことが欠かせません。それぞれの指標の見方や、目安となる数値を知っておきましょう。
セッション数
セッション数とは、特定期間内にユーザーがWebサイトを訪問した回数を意味します。ユーザーがページにアクセスしてから離脱するまでが、1セッションです。
また、ページにアクセスしたまま30分以上経過した場合や、午前0時をまたいだ場合にはセッションがリセットされます。
ユーザーの属性までは判別できないため、同じユーザーが複数回Webページを訪問したケースでも、それぞれセッションがカウントされる仕組みです。セッション数からでは、純粋なユーザーの数が求められない点は把握しておきましょう。
LPのセッション数が少ない場合は、流入経路となっている広告やSNS投稿などを見直す必要があります。LP自体は商品やサービスの紹介に特化しているため、SEOで上位表示をさせるのは難しいのが現状です。
ターゲティングを徹底して、確実な流入経路を確保しましょう。
コンバージョン数
コンバージョン数とは、商品の購入やサービスの申し込みなど、LPで達成したい最終目的がユーザーによって完了された回数のことです。コンバージョン数は、そのまま企業の利益や売り上げに直結します。
LPではいかにコンバージョン数を上げられるかが、成果を見極める基本的な指標だといえます。LPのタイプによっては、複数のコンバージョンが設定されるケースもあるでしょう。
例えば、まだ検討中のユーザーを誘導するための「サンプル申請」や「問い合わせフォーム」、十分に購買意欲が高まったユーザーに向けた「商品購入」など検討レベルに応じたコンバージョンを設置する場合です。
サンプル申請や問い合わせフォームなどのユーザー側にコストが発生しないコンバージョンは、達成数を獲得しやすいというメリットがあります。単にコンバージョン数だけで判断するのではなく、コンバージョン自体の難易度も考慮してLPを分析してみてください。
コンバージョン率
コンバージョン率とは、どのくらいの割合でLPを訪問したユーザーをコンバージョンに導けているかの指標です。コンバージョン率は、以下の数式を用いて算出できます。
CVR(コンバージョン率)=CV(コンバージョン数)/セッション数(訪問数)X100 |
セッション数が500のLPで5件のコンバージョンが達成された場合、コンバージョン率は1%と求められます。ご紹介したとおりコンバージョン率は取り扱う商材やコンバージョンの難易度によっても異なりますが、一般的には1~5%程度が目安です。
自社LPのコンバージョン率が1%から大きく外れている場合は、訪問者数に対してコンバージョン達成率が悪いことを意味します。ユーザーがページを離脱してしまっている理由を分析し、適切な改善策を施す必要があるでしょう。
逆にコンバージョン率が安定している場合は、効果的にユーザーをコンバージョンへ誘導できている証拠です。コンバージョン数をさらに増やすために、流入経路となる広告運用の対策強化に取り組んでみてください。
売れるLPに必要な要素
高いコンバージョン数を誇っている売れるLPには、ユーザーが情報を取得しやすいシンプルな構成が採用されています。売れるLPに仕上げるために、欠かせない要素9つをご紹介します。
- ファーストビュー
- 問題提起
- ベネフィット
- 商品の紹介
- 実績や事例
- お客様の声
- フロー
- FAQ
- クロージング
商品やサービスの紹介に特化しているLPでは、ターゲットの目線に合わせて各要素を効果的に配置する必要があります。実際に効果を上げているLPを研究して、自社LPに取り入れられる部分がないかを探してみましょう。
ファーストビュー
ファーストビューとは、その名のとおりユーザーがページにアクセスして最初に目にする部分を指します。LPにおいてファーストビューが重要とされているのは、50~70%のユーザーがファーストビューを見てページ離脱を決めてしまうといわれているからです。
LPの内容は商品やサービスの紹介が中心であるため、ユーザーは自分に必要のない情報だと判断した時点でページを離れてしまいます。対人でのコミュニケーションと同様に、第一印象の影響は大きいものです。
LPの第一印象を決定づけるファーストビューでは、キャッチコピーやアイキャッチ動画を駆使して強いインパクトを残せるようにしましょう。また、安全性や効果などLPを通して伝えるべきメインメッセージを、ファーストビューで簡潔に伝える工夫が欠かせません。
ページ離脱をせず最後まで内容をチェックしてもらえるかどうかを決めるファーストビュー、ターゲット層に合わせたフォントやコンセプトでまとめつつ、効果的なアプローチができるようにしましょう。
問題提起
LPの導入では問題提起をおこない、ユーザー自身も気付いていない悩みや不安を明確化するのが効果的です。商品やサービスにそこまでの関心を持っていなかった場合でも、自分の悩みを言い当てられることで必要性を強く感じるようになるでしょう。
また、悩みや不安は共感を呼び起こすために必要不可欠な要素です。ターゲット層がまさに今解決策を探している問題を提起できれば、自分を理解してくれる商品に違いないとの印象を与えられます。
導入部分で十分な共感が得られていれば、ユーザーが自分に関係のある情報とみなしてLPを見てくれるようになります。冒頭部分に多いページ離脱の問題を解決し、最後までしっかりと内容を確認してもらえるLPに仕上げられるでしょう。
ベネフィット
ユーザーが問題点を自覚したあとに知りたいと考えるのが、商品やサービスを利用することで得られるベネフィットです。LPにアクセスするユーザーの多くは、インターネット広告などを経由しています。
ユーザーがLPを訪問する段階では、大まかなジャンルと製品概要を認識しているのが一般的でしょう。そこで、ある程度の関心を持ってLPを訪問してくれたユーザーに対して購買意欲を高めるために有効なのが、商品やサービスを使ったことによる未来のポジティブなイメージの提示です。
悩みが解決できたり、快適な生活が送れたりといった理想の未来をイメージしてもらえれば、商材への興味がグッと高まります。LPでは商品やサービス自体の説明だけにとどまらず、利用者に与えるメリットまで網羅するようにしましょう。
魅力的なベネフィットを提示するには、ターゲット層とニーズの徹底した分析が必要です。アピール力のある売れるLPにするには、企画段階から綿密な情報収集をおこない方向性を定めることが重要です。
商品の紹介
LPのメインともいえるのが、商品やサービスの概要紹介部分です。いかに魅力的に、商材をアピールできるかがポイントです。
LPの場合は縦長のスクロール式の構成であるため、テキストがズラッと並んだ説明文はユーザーに負担を感じさせる原因となりかねません。図解やイラストをうまく活用しながら、理解しやすく商品紹介をまとめる必要があります。
似たような商品を取り扱っている競合他社がいる場合は、商品の紹介の仕方1つでユーザーに与える印象を変えられます。前章で触れた利用者が得られるベネフィットにマッチするように、商品やサービスの良さを伝える努力をしてみてください。
ジャンルごとにいくつかの項目に分けて表示するなど、ユーザーが直感的に内容を把握できるような工夫も欠かせません。どれだけ商品紹介が魅力的にできているかが、LPの成果であるコンバージョン率を大きく左右するポイントです。
実績や事例
LPに実績や事例を掲載するのは、LPを閲覧するユーザーに商材の良さを実感してもらうために有効です。マーケティングの難しさは、企業が商材をアピールすればするほど、なんとなく見る人が不信感を抱いてしまうという心理に関係しています。
LPを含め広告などは、企業が利益拡大のために制作しているものの場合、すでに多くの人が知っているため「商品の良い部分しか触れられていないのでは…」と認識されがちです。そこで、実際に利用した第三者の事例や実績が紹介されていると、商材の効果を証明する材料として効果的に働きます。
さらに、使用条件や当時の状況など、事例や実績にまつわる情報がより具体的に提示されていると、信頼できる情報であると判断してもらいやすいでしょう。売れるLPには、何よりもユーザーの心理を理解する配慮が必要になります。
安心感を与えられる情報を提供して、商材への興味をより確固としたものに育てていきます。
お客様の声
ユーザーに商品やサービスの使用感をイメージしてもらうには、利用者の感想や評価を掲載するようにしましょう。いくら商品の特徴やメリットに関して詳しい説明を読んだとしても、なかなか自分が実際に利用した場合のイメージを抱きにくいのが事実です。
そこでユーザーにより商品やサービスを身近に感じてもらうために有効なのが、お客様の声です。素直な感想が述べられていることで、ユーザーの商材や企業に対する信頼を獲得しやすくなるでしょう。
とくにインターネット上で購入や申し込みの決断をしなければならない場合は、実際に手に取って商品を選ぶ際と比べて不安を感じやすくなる傾向があります。同じ立場である消費者の口コミやレビューが紹介されていれば、現実味が増し安心して検討してもらえるのがメリットです。
お客様の声を紹介する場合は、公表できる範囲で利用者の写真や職業、年齢などの情報が添えるようにすると、より親近感を与えられるでしょう。
フロー
商品やサービスの導入に対する不安や悩みを解決するためには、申し込み完了までの手順や使い方・導入後のアフターフォローに関するフローを掲載するのが有効です。購入や申し込みを検討しているユーザーは、次のような疑問を感じている可能性があります。
- 申し込み後の流れはどのようになっているのか
- 導入は簡単にできるのか
- 使い方は難しくないか
- アフターフォローはあるのか
不安が解消できないままだと、興味はあるものの購入・申し込みのアクションに踏み出せません。フローの項目では、これらの疑問を網羅する内容をわかりやすくまとめ、導入の手軽さや使用方法のシンプルさ、アフターフォローの充実性をアピールします。
文字のみで流れを説明しようとすると、堅苦しさが強調され、内容が理解しにくいと感じるユーザーも出てくるでしょう。ステップごとに項目を分け、デザイン的にも見やすい形で示すようにしましょう。
FAQ
LPにFAQを掲載すれば、ユーザーが抱きやすい疑問に対して、先回りで対応できます。多くの人々が同じように疑問に感じやすいポイントに関しては、個別対応する手間が省けるのも業務上のメリットです。
共通する疑問点のなかには、商品やサービスを検討するのに欠かせない情報も含まれていることがあるため、LPを見ながらユーザーはより具体的に購入を検討できるようになるでしょう。FAQの内容を選定する際には、回答が商品やサービスの購入を悩むユーザーを後押しする内容であるかを意識してみてください。
不安や疑問点が解消できれば、ユーザーは前向きに利用を検討してくれるはずです。簡潔に回答がまとめられない疑問に関しては、お問い合わせのコンバージョンに促す方法もおすすめです。
購買意欲がある程度高まっている状態のユーザーに接触できるため、個別にアプローチをかけやすくなります。
クロージング
売れるLPに欠かせない要素であるのが、読み手の心を動かすクロージングです。クロージングとは営業活動に主に用いられる言葉で、最終的な成約につなげる最後のひと押しを意味します。
LPは商品やサービスの魅力を伝えて、コンバージョンにつなげるのが役目です。どれだけクロージングがうまく機能しているかで、コンバージョン達成率に差が出るでしょう。
クロージングに求められるのは、検討中のユーザーに商材の必要性を認識させることです。いくら興味を持っていても、クロージングで心が動かされなければ購入につながらず、もう少し検討しようとページを離脱されてしまいます。
ページを離れるとせっかく高まっていた購買意欲が薄れたり、他社の商品に目移りされてしまったりするため、できるだけスムーズにコンバージョンに導くことが重要です。クロージングで強調したいのは、今購入することのメリットです。
期間限定のキャンペーンや値引きの文句が添えられていれば、ユーザーにはチャンスを逃したくないとの心理が働き、その場で購入を決めてもらえる可能性が高まるでしょう。
関連記事:スマホ向けLPのデザインまとめサイト7選!売れるLPのポイントとは?
売れるLPを作成する前に決めておくべき3つの項目
ご紹介した売れるLPの要素を把握したところで、実際の制作に取りかかる前に、次の3つのポイントについて検討してみましょう。
- ターゲット
- ユーザーへのベネフィット
- LPのゴール
LPは、ユーザーをコンバージョンの達成に誘導することに特化しているページです。高い成果を上げるためには、アピールしたいターゲットや強調できるベネフィット、LPで達成したいゴールを明確に定めておく必要があります。
むやみにLPの制作を進めても、思うような結果を得ることは難しいでしょう。入念に準備をしたうえで、売れるLPを作り上げていきましょう。
1.ターゲット
LPの企画・制作の第1段階となるのが、ターゲットの選定です。どれだけ詳しいターゲティングができているかは、LP自体のクオリティや並行しておこなう広告運用の成果に関わる重要なポイントです。
ターゲットの設定する際には、集客したい人物の年齢や性別・職業・収入・家族構成など、かなり細かい情報まで検討する必要があります。こうしたターゲット像はペルソナと呼ばれ、プロジェクトに参加する全員で共有することで、方向性がぶれることなく効果的なLP制作がおこなえます。
ターゲットがあいまいだと、コンバージョンの達成にはつながらない層を集客してしまう可能性があり、LPの存在意義が薄れてしまうでしょう。集客すべきターゲット層を明確にし、ニーズに合わせたコンセプトや方向性でLPを作り上げていくことが、売れるLPに仕上げるコツです。
2.ユーザーへのベネフィット
取り扱っている商材が、ユーザーにどのようなベネフィットを与えられるかは、LPの中心となる内容です。設定したターゲットに対して、訴求すべきポイントを明確にしておきましょう。
商材によっては、いくつかのベネフィットが思い浮かぶ場合もあるでしょう。しかし、LP上で複数のベネフィットを強調しようとすると、内容がまとまらず結果的に1番伝えたいメッセージが何であるのかが伝わりにくくなってしまいます。
例えば、食器洗い用洗剤を紹介するLPであれば、ベネフィットが油汚れを綺麗に落とせることなのか、手が荒れないことなのかで記載すべき項目や構成が大きく異なります。前段階のターゲット設定が適切におこなえているケースでは、自ずと選択すべき訴求ポイントがわかるはずです。
ターゲットを動かす魅力のあるベネフィットを設定し、その訴求軸を中心としたLP構成を進めていく必要があります。
3.LPのゴール
3つ目の確認事項は、LPで達成したいと考えているゴールです。LPのゴールとなるコンバージョンは、商品購入や申し込み・問い合わせ・サンプル申し込みなど、商材の特徴によっても異なります。
金額の大きい不動産などを紹介する場合は、実際の物件を見ずにインターネット上で契約を成立させるのは現実的ではありません。LPを見て興味を持ってくれたユーザーに対して適切なコンバージョンは、資料請求や見学の申し込みです。
一方でトライアルをしてもらうことで、成約のハードルが下がるサービスの場合は、お試し利用の申し込みなどをコンバージョンとして設定するとよいでしょう。ユーザーに金銭的負担が発生しない無料会員登録やサンプル申し込みは、比較的達成のハードルが低いコンバージョンです。
まずは難易度の低いコンバージョンを設定しておき、入手した情報を利用して個別にアプローチをかけるのも効果的な戦略です。商材の特徴に応じて、適切なLPのゴールを設定するようにしましょう。
売れるLPを作成する6つのポイント
ここからは、実際に売れるLPを制作するなかで意識しておきたい6つのポイントをご紹介します。
- 競合調査を行う
- 流入元との整合性を保つ
- LPのストーリーに一貫性をもたせる
- LP内にアクションポイントを設置する
- 適切な情報量を入れる
- LP制作後も継続してPDCAを回す
売れるLPに仕上げるためには、これらのポイントを正しく理解していることが重要です。各項目を詳しくご紹介します。
1.競合調査を行う
競合調査を徹底的におこない、自社ならではのアピール方法を確立する必要があります。数ある類似製品を紹介するLPとの差別化ができていれば、自社の商品を選んでもらえる可能性が高まるでしょう。
取り扱っている商材が似ている場合、同じようなターゲットを想定してLPが制作されるため、どうしてもLPのデザインや方向性が似通ってしまいます。違いがわからない複数のLPを見たユーザーは、結局どの商品が良いのか決めかねてしまうでしょう。
LP制作に取りかかる際には、いくつかの競合他社のLPを調査し、コンセプト・構成・キャッチコピーなどを確認します。ユーザーへのアピールとして有効だと感じるポイントは、自社のLPにも応用できないかを検討してみてください。
一方で複数のLPが似たようなアプローチをしている部分に関しては、オリジナリティを出して差別化を図るチャンスです。LPの見せ方次第で、類似商品のイメージを変えられる点は押さえておきましょう。
2.流入元との整合性を保つ
LPの流入元となる各種広告・Webメディア・SNSとの整合性を保つことは、コンバージョン率を上げるために欠かせない作業です。もし広告とLPで言及されている訴求ポイントがずれていると、せっかくLPに訪問してくれたユーザーを失望させてしまうでしょう。
例えば機能性の高さにひかれてアクセスしたユーザーが、商品の価格面ばかりに言及しているLPを見た場合、商品に対する信頼が薄れてしまうのは否めません。ニーズにマッチしていないと判断されれば、すぐにLPから離脱されてしまいます。
ターゲティングとニーズ分析が正しくできていれば、両者の整合性を保つことは難しくありません。どちらか一方のキャッチコピーなどを変更する場合は、その都度修正により方向性の違いが出てしまっていないかを確認するようにしてください。
3.LPのストーリーに一貫性をもたせる
LPを閲覧するユーザーは、商品やサービスの検討をするために関連情報を求めています。全体を通してLPのストーリーに一貫性がないと、訴求力が弱まりコンバージョンへの誘導が難しくなってしまうでしょう。
効果的なLPに仕上げるためには、設定したゴールに向けてユーザーを導けるように、必要なコンテンツを適切な順番で配置しなくてがいけません。不必要な情報が混入している場合や、提示する情報の順番が相応しくない場合は、ユーザーが購買意欲が下がりページ離脱を促してしまいます。
LPは縦長構成でユーザーはスクロールをして、上から下に情報を確認していきます。短時間で情報を把握できるように、ストーリー性のある構成でわかりやすさを重視しながら仕上げることが大事です。
4.LP内にアクションポイントを設置する
LPの目に付きやすい場所に、アクションポイントを設置しましょう。アクションポイントとは、ユーザーが購入する・申し込みをする・問い合わせをするなど、行動を起こすためにクリックするボタンやリンクなどです。
せっかくユーザーの検討レベルが高まっているのに、LP上にアクションポイントが設置されていない、または見つけにくい場合、コンバージョン達成のチャンスを逃してしまいます。見分けやすいデザインで、適切な位置に設置するようにしましょう。
LPは縦長の構成上、説明をし終える下部にアクションポイントが設置されることが多いです。掲載する情報量が多くなる場合は、下までスクロールするユーザーの手間を軽減するために、追加で中間に設置するのもおすすめです。
ユーザーがアクションを起こしたいと思った時に、アクションポイントに簡単にアクセスできることが重要です。
5.適切な情報量を入れる
LPの作成では、適切な情報量を意識して内容を構成していく必要があります。商品やサービスの購入を後押しするのがLP目的であるため、元々じっくりとユーザーが目を通すタイプのページではありません。
情報量が多すぎてしまうと、読み手が負担を感じてページ離脱をしてしまう可能性が高まります。繰り返し同じような内容が掲載されている場合も、訴求ポイントが明確に伝わらず逆効果となるでしょう。
反対に情報量が少ない場合も、決定打に欠けてコンバージョンにつながらないLPとなってしまいます。ユーザーが求める情報を網羅したうえで、不必要な情報が追加されてしまっていないかを確認してみてください。
6.LP制作後も継続してPDCAを回す
LPを制作した後は、継続して効果を分析し改善活動をするのが基本です。売れるLPとして成果を上げているページは、制作した後の運用にも労力やコストが投資されています。
実際にLPを運用してからわかる部分も多く、準備段階で設定したターゲットが必ずしも集客できるとは限りません。定期的に効果を分析していくなかでターゲットのずれが確認できた場合は、流入経路の見直しやLP自体のコンセプトの修正が必要になります。
また、ある程度の成果が出ている場合も安心はできないのがLP運用です。次々と競合他社が参入したり、類似商品が登場したりする可能性があるでしょう。
安定的に成果を出せるLPを運用するには、公開後のPCDAサイクルを回すことが必須です。継続して効果分析・改善をおこなっていれば、市場の動きやトレンドの変化にも敏感に反応できるでしょう。
LPのCVRを上げる方法
最後にLPのコンバージョン率を上げるために、実践してほしいポイントを3つご紹介します。
- ファーストビューで完結させる
- キャッチコピーで興味をひく
- コンバージョンの移動を少なくする
LPのコンバージョン率を上げるためには、多くの知識やスキルが求められます。ここでは、比較的取り入れやすい、3つのコツを知っておきましょう。
ファーストビューで完結させる
ユーザーが最初に目にするファーストビューで、LP全体で伝えたいメッセージを完結させるのがポイントです。LPを見るユーザーは瞬間的に情報をスキャンし、自分に必要な情報かどうか、先を読み進めるかどうかを判断します。
ファーストビューでのインパクトが弱いと、伝えたいポイントがあいまいになってしまい、ページ離脱が増えてしまうでしょう。反対にページへアクセスした瞬間に、訴求ポイントが明確にアピールされていれば、最後まで目を通さなくてもユーザーの購買意欲を一気に向上させられます。
ただし、ファーストビューで内容を簡潔させるために、ただ単に情報を詰め込んでしまうのは危険です。アピールポイントを伝えるために必要な情報を精査し、内容を構成するようにしましょう。
キャッチコピーで興味をひく
キャッチコピーは、LPのコンバージョン率を左右する重要な要素です。短い文句で読む人の心を動かすキャッチコピーは、長々とした説明文よりも時に影響力をもちます。
とくに伝えられる情報量が限られているファーストビューにおいては、キャッチコピーをうまく活用するのがおすすめです。商品やサービスの魅力が端的に伝わるキャッチコピーであれば、読み手の関心を高められるはずです。
キャッチコピーの選定は、競合他社の情報も調査したうえで、オリジナリティのある内容に仕上げましょう。ほかと似たようなキャッチコピーにしてしまうと、インパクトに欠けるだけではなく、商材の良さが伝わらない恐れもあります。
説得力を感じさせるキャッチコピーに仕上げるには、数字を利用するのも手です。数字はパッと見て頭に入りやすく、ユーザーに具体的な効果を想像させるために役立ちます。
キャッチコピーとはLPのみならず、さまざまな場面で長い付き合いとなるでしょう。自社ならではのキャッチコピーを生み出せるように、多方面から商材と向き合ってみてください。
コンバージョンの移動を少なくする
コンバージョン率を上げるためには、ユーザーがいつでもアクションを起こせる環境を整えておくことが大事です。商品購入や問い合わせのために別ページへ移動しなければならない場合、移動先のページに着いて申し込みフォームの入力が面倒だと感じ、結局コンバージョンが達成されない可能性はあります。
できるだけコンバージョン達成までの移動を少なくすれば、ユーザーの心変わりを防ぐ効果が期待できます。申し込みフォームをLP内にあらかじめ設置しておくことで、入力すべき内容をユーザーがあらかじめ確認できるため、心理的負担が軽減されるでしょう。
コンバージョンを起こすポイントを複数設置したり、ユーザーのスクロールの動きに合わせて移動式のボタンを表示したりするのも、スムーズにアクションを起こさせる工夫です。ページの使い勝手や理解しやすさを損なわない範囲で、ユーザーをコンバージョンに誘導する動線を確保するようにしましょう。
関連記事:CVRを上げたい方必見!LPの分析ポイント・便利なツールを徹底解説
売れるLPに必要な要素を理解しよう
売れるLPに仕上げるためには、ターゲットユーザーが求めているコンテンツを適切な順番で配置する必要があります。デザイン的に優れているだけでは、LPとして優秀であるとはいえません。
LPはユーザーの目線に立ったわかりやすい構成で、商品やサービスの魅力を伝えることが重要です。
また、LPは公開してからがスタートだといわれています。LPを制作した後も継続して効果を分析し、改善していく姿勢が欠かせません。ご紹介した売れるLPの要素を網羅し、ほかにはないオリジナリティのあるLPに仕上げてみてください。
本格的なLPのコンバージョン率改善には、専門業者を利用していちからLPを制作するのも手です。LP制作会社選びに迷ったら、まずはいくつかの気になる業者に相見積もりを取ってみましょう。
弊社クロスバズの提供するランディングページ制作サービスでは、マーケティング戦略と集客施策を駆使して、“売れるLP”を制作しています。詳細が気になった方は、ぜひ無料のお問い合わせをご利用ください。