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P-MAX広告とは? 特徴・メリット・デメリットから設定方法、効果的な運用ポイントまで徹底解説

X編集部
更新日:2025.06.16 12:11
P-MAX広告とは? 特徴・メリット・デメリットから設定方法、効果的な運用ポイントまで徹底解説

デジタル広告の運用は年々複雑さを増しており、限られたリソースのなかで成果を出すことに課題を感じている企業は少なくないでしょう。

多様な広告チャネルが乱立するなかで、どの媒体にどのように予算を配分すれば最大の効果が得られるのか、その答えを見つけるのは容易ではありません。

しかし、Google広告が提供する「P-MAX広告」は、この課題に対する強力なソリューションとなり得ます。

本記事ではP-MAX広告の基礎や導入のメリット・デメリット、注意点などを網羅的に解説します。P-MAX広告に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

P-MAX広告とは?基礎を解説

P-MAX広告は、Google広告が提供する新しいキャンペーンタイプです。

このキャンペーンではAIや機械学習を活用し、広告主が求める成果の最大化を図ります。

広告運用の手間を減らしたい企業や、複数のチャネルへ広告を展開したい場合に、とくに有効な選択肢となるでしょう。

以下では、P-MAX広告がどのような強みを持っているのかを掘り下げていきます。

なお、補足ですがAIと機械学習は、やや異なる概念です。本記事では便宜上、AIで統一して解説します。

※AI(人工知能)とは、人間の知能を模倣する広範な技術のこと。機械学習はAIの一分野であり、データから自動で学習し予測や判断を行う手法を指します。

P-MAX広告の特徴

P-MAX広告の大きな特徴は、複雑な広告運用をGoogleのAIが代行し、効率的な成果達成をサポートすることです。

また、Googleの全広告チャネルに対し、単一のキャンペーンで配信できる点もP-MAX広告の強みといえます。

さらに、P-MAX広告は、従来のキャンペーンと比較して設定や管理が比較的シンプルです。

AIが多くの最適化を担うため、広告主は運用に費やす時間と労力を削減し、より戦略的な業務に集中できるでしょう。

P-MAX広告と従来型キャンペーンの比較

P-MAX広告と従来型キャンペーンには、運用におけるアプローチに明確な違いがあります。

従来型キャンペーンでは、広告主自身がターゲティングや入札戦略、クリエイティブの設定などをすべて手動でおこなわなければなりません。

ひとつずつ確認しながら手動で設定することで、広告をしっかりコントロールできるメリットがあるものの、多くの時間と手間がかかります。

一方のP-MAX広告は、AIによる自動化が運用の中核を担います。

多くのプロセスをAIが自動で最適化できるため、少ない手間で広範なリーチと成果の最大化を目指せる設計です。

結論として、運用効率を重視したい場合はP-MAX広告、より細やかな設定と運用が求められるケースには従来型キャンペーンがおすすめです。

それぞれの特性を理解し、広告運用における目的やリソースに応じて使い分けるとよいでしょう。

P-MAX広告の導入によって得られるメリット

P-MAX広告の導入によって得られるメリットは、主に以下の4点です。

  • Googleの多様な広告ネットワークにまとめて配信できる
  • 複数の広告チャネルへの配信を自動で最適化できる
  • AIによってコンバージョンが最大化しやすい
  • 広告キャンペーンの管理にかかる手間を減らせる

それぞれ詳しく解説します。

Googleの多様な広告ネットワークにまとめて配信できる

P-MAX広告の大きなメリットは、Googleが保有する広範な広告ネットワーク全体に、単一のキャンペーンでまとめて配信できる点です。

具体的には、YouTubeやディスプレイ、Discoverなど、Googleの多様な広告枠へ一括でリーチすることが可能です。

広範囲のユーザー層へ広告が表示されることで、これまでアプローチできなかった新しい顧客層へメッセージを届けられる可能性があります。

さらにAIは、各チャネルでのパフォーマンスを見極め、チャネル横断の最適な予算配分までおこなってくれます。

複数の広告チャネルへの配信を自動で最適化できる

P-MAX広告では、AIが各広告チャネルの特性やユーザー行動を分析し、配信を自動で最適化することが可能です。

AIは設定された目標を達成するために、各チャネルでのパフォーマンスを見極めたうえで、広告の露出量や表示方法や予算配分までをリアルタイムで調整します。

これによって、広告主はチャネル横断での複雑な最適化を意識することなく、広告運用ができます。

AIが自動で最適な配信面を見つけ出すことで、広告全体の広告効果を最大化できるでしょう。

AIによってコンバージョンが最大化しやすい

P-MAX広告は、AIがコンバージョン獲得を最優先に運用するため、効率的な成果が期待できます。

人間では見つけにくい複雑な成果向上パターンもAIが特定し、設定した目標コンバージョン単価やROAS達成に向けた運用をおこないます。

AIは、継続的に学習したうえで最適な運用戦略を決定するため、常に高いパフォーマンスが期待できるでしょう。

広告キャンペーンの管理にかかる手間を減らせる

P-MAX広告は運用タスクの多くをAIが自動で処理するため、人的リソースの消費を削減できます。

日々の入札価格調整や配信先の管理作業がほぼ不要になり、多様な広告クリエイティブのA/BテストテストなどもAIがおこないます。

広告担当者は、より戦略的な分析やクリエイティブの改善といった、人にしかできない業務に集中できるようになるでしょう。

広告運用に多くの人員を割けない企業にとっては、大きなメリットといえます。

P-MAX広告の利用時に理解すべきデメリット

P-MAX広告の利用時に理解すべきデメリットは、主に以下の4点です。

  • 広告配信の細かいコントロールがしにくいことがある
  • 詳細な配信データが見えにくいことがある
  • キャンペーン開始直後は成果が安定しにくいことがある
  • 意図しない場所に広告が表示されてしまうリスクがある

それぞれ詳しく解説します。

広告配信の細かいコントロールがしにくいことがある

P-MAX広告はAIによる自動化の範囲が広いため、手動での詳細な調整が難しい場合があります。

具体的には特定のキーワードや配信先のみを細かく指定したり、除外したりすることは、従来のキャンペーンと比べると困難であるケースが多いでしょう。

つまり、広告運用者が自分の手で細部まで管理したい場合は不向きです。

特定の配信面やキーワードに厳密にこだわりたいサービスや商品の場合、P-MAX広告の効果が最大限に活かせないかもしれません。

詳細な配信データが見えにくいことがある

P-MAX広告では、どの配信面でどのような成果が出たのか、詳細な内訳データが把握しにくいことがあります。

これは、AIの判断プロセスがブラックボックス的で、分析が難しいことも要因です。

成果が出た際のデータが特定しにくく、今後の改善策を考えるうえで必要な情報が不足するかもしれません。

キャンペーン開始直後は成果が安定しにくいことがある

P-MAX広告のAIが効果的に学習し最適化するには、一定の期間とデータ量が必要です。

そのため、AIの学習期間中は、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)などの成果指標が不安定になりやすい傾向があります。

キャンペーン開始後、4~6週間程度の学習期間を経て、徐々に成果が安定してくることが一般的です。

中長期的な取り組みであると認識し、初期の成果のみで判断することは避けましょう。

意図しない場所に広告が表示されてしまうリスクがある

P-MAX広告は広範囲のネットワークに配信されるため、意図しない媒体にも掲載されるリスクがあります。

AIが「最適である」と判断した場所を選定しますが、ときには広告主が望まないサイトやアプリに表示される可能性も考えられます。

対策として、アカウント単位またはキャンペーン単位などで、特定の配信先を除外設定することが可能です。

ブランドイメージを損なわないよう、事前の対策と定期的なチェックをおこなうようにしましょう。

P-MAX広告の配信面は選べるのか?

P-MAX広告では、原則として特定の配信面は選べません。

これは、AIがGoogleの全広告枠から成果が最大化するよう、自動で配信面を選択する仕組みであるためです。

ただし、ブランド保護の観点から、特定のウェブサイトやアプリなどを除外設定することは可能です。

AIの知能は素晴らしいものですが、希望通りに広告が運用されないこともあり得ます。

もし、ブランドイメージが悪くなるような場所に広告が掲載されてしまった場合は、除外設定機能を活用し調整しましょう。

P-MAX広告の配信面の種類

P-MAX広告は、Googleが提供する多様なチャネル群に広告を配信します。

具体的なチャネルは以下のとおりです。

配信面 特徴
YouTube動画コンテンツの視聴中に表示される広告
ディスプレイウェブサイトやアプリの広告枠に表示されるバナー広告やテキスト広告
検索Google検索結果ページに表示される広告
DiscoverGoogleアプリやChromeのパーソナライズされたフィードに表示される広告
GmailGmailの受信トレイ上部に表示される広告
マップGoogleマップでの検索結果や地図上に表示される広告

P-MAX広告の配信面の確認方法

P-MAX広告の実際の配信先は、Google広告の管理画面で確認できます。

管理画面内の「プレースメントレポート」を開くと、実際の配信先リストや各配信先の表示回数、クリック数、コンバージョンデータなどを確認できます。

このレポートで、ブランドイメージにあわない配信先や成果の低い配信先を見つけた場合は、除外リストに追加することを検討しましょう。

これにより、広告の品質を保ったうえで、より効果的な配信となることが期待できます。

P-MAX広告キャンペーンの設定8つのステップ

P-MAX広告キャンペーンを設定するには、以下の8つのステップに沿って設定を進める必要があります。

1.キャンペーンの「目標」を決める

2.P-MAXをキャンペーンの種類として指定する

3.予算と入札方法を決める

4.広告を届けたい地域と言語を設定する

5.広告の部品となるアセットグループを準備する

6.オーディエンスシグナルを追加する

7.最終ページURLの拡張を設定する

8.設定内容を確認してキャンペーンをスタートする

以下で詳しく見ていきましょう。

1.キャンペーンの「目標」を決める

実施する広告キャンペーンで何を達成したいのか、目標を明確にします。

たとえば、オンラインでの売上増加やリード獲得、ウェブサイトへのトラフィック増加など、目標となるものを決めましょう。

目標を明確にすることで、AIがその目標達成に向けて最適化を進めます。

2.P-MAXをキャンペーンの種類として指定する

Google広告の管理画面で新しいキャンペーンを作成する際に、キャンペーンの種類としてP-MAX(パフォーマンス最大化)を選びます。

3.予算と入札方法を決める

次に操作するのは、予算と入札方法の決定画面です。

今回の広告にかける予算を設定し、目標コンバージョン単価や目標ROASなど、目的とあう入札戦略を選択します。

AIは、ここで設定した予算と入札戦略にもとづき、広告配信を最適化します。

4.広告を届けたい地域と言語を設定する

広告を「どの地域の、どの言語を使っている人たち」に見てもらいたいかを検討しましょう。

これを設定することで、ターゲットとするユーザー層に限定して広告を配信し、無駄な表示を避けやすくなります。

5.広告の部品となるアセットグループを準備する

アセットグループとは、広告文・画像・ロゴ・動画といった、広告として表示される部品をひとまとめにしたものです。

P-MAX広告では、これらのアセットをAIが自動で組み合わせて、最適な広告を生成します。

多種多様なアセットを用意することが、広告効果を高めるポイントのひとつです。

6.オーディエンスシグナルを追加する

オーディエンスシグナルとは、AIに「こんな人たちに広告を届けたい」というヒントを与えるものです。

提供する情報(ヒント)には、以下のようなものがあげられます。

  • 既存顧客リスト
  • 特定の興味関心を持つユーザー層
  • 過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーの情報

ターゲットとするオーディエンスに関するこれらの情報を提供することで、AIの学習を加速させ、より効果的なユーザーにリーチできます。

7.最終ページURLの拡張を設定する

最終ページURLの拡張機能をオンにすると、AIがユーザーの検索語句と関連性が高いと判断したページへ自動的に誘導します。

ユーザーの検索意図によりあうランディングページへ誘導することで、コンバージョン率を高めやすくなるでしょう。

8.設定内容を確認してキャンペーンをスタートする

最後に、ここまでの1~7の各設定を再確認し、問題がなければキャンペーンをスタートさせます。

キャンペーン開始後は、AIの学習期間を経て徐々にパフォーマンスが安定していくため、定期的なモニタリングが重要です。

P-MAX広告のクリエイティブ(アセット)の基本要素

P-MAX広告では、AIが多様な広告チャネルに最適なクリエイティブを自動で生成するために、複数のアセット(素材)が必要です。

質と量の両面で豊富なアセットを提供することが、広告のパフォーマンスを最大化する鍵となります。

以下では、テキスト・画像・動画の推奨仕様について解説します。

【テキスト】P-MAX広告に推奨されるテキストの文字数

P-MAX広告では、以下のテキストアセットが推奨されています。

アセットの種類 文字数制限 数量 推奨数量
広告見出し30 文字(半角)3~15 個11 個
長い広告見出し90 文字(半角)1~5 個2 個
説明文90 文字(半角)1~5 個4 個
ビジネスの名前25 文字1 個1 個
行動を促すフレーズ自動1 個1 個
最終ページ URL2,048 文字(半角)1 個1 個
引用:P-MAX キャンペーン│Google

適切な文字数と数量で多様な広告見出しや説明文を用意することで、AIがユーザーや配信面にあわせて最適な広告を作成できます。

【画像】P-MAX広告の画像サイズとファイル形式

次に、P-MAX広告の画像サイズとファイル形式について解説します。

推奨とされる比率やサイズは、以下のとおりです。

アセットの種類 比率 推奨されるサイズ 数量
横向き1.91:11,200 x 628 ピクセル(最小 600 x 314 ピクセル)1~20 枚
スクエア1:11,200 x 1,200 ピクセル(最小 300 x 300 ピクセル)1~20 枚
ロゴ1:11,200 x 1,200 ピクセル(最小 128 x 128 ピクセル)1~5 枚
ロゴ4:11,200 x 300 ピクセル(最小 512 x 128 ピクセル)1~5 枚
縦向き4:5960 x 1,200 ピクセル(最小 480 x 600 ピクセル)1~20 枚
引用:P-MAX キャンペーン│Google

なお、画像は.jpg形式か.png形式でアップロードする必要があり、最大サイズは5 MBです。

画像の使用は任意ですが、使用すると広告の有効性が高まり、キャンペーンの注目度を高められます。

【動画】動画素材の仕様(長さや比率)

動画素材は、YouTubeなどの動画プラットフォームにおいて広告効果を最大化するために不可欠です。

P-MAX広告における動画素材の仕様は以下のとおりです。

アセットの種類 仕様
最適な品質HD動画(高解像度)
ファイル形式MPG(MPEG-2 または MPEG-4)フォーマット
YouTube ショート少なくとも1本の10~60秒の縦向き動画
音声ファイルMP3、WAV、PCMファイルなどの音声ファイルは受け付けられません(動画ファイルに音声が含まれている必要があります)
引用:P-MAX キャンペーン│Google

動画アセットを適切に準備することで、YouTubeやその他の動画広告枠でユーザーの目を引く広告を配信できます。

動画がない場合でもP-MAX広告は運用可能ですが、動画アセットを提供することでAIがより広範な広告枠に広告を配信しやすくなるでしょう。

AI(機械学習)を活用してP-MAX広告の運用効果を高める4つのポイント

P-MAX広告の最大の利点である機械学習を最大限に活用することで、その運用効果をさらに高めることが可能です。

以下の4つのポイントを押さえることで、より効果的な成果を期待できます。

1.AIの学習精度を高める質の高いデータを提供する

AIがより的確な判断を下せるようにするためには、質の高いデータを豊富に提供することが重要です。

コンバージョンデータやオーディエンスシグナルなど、AIが学習するために必要なデータを正確に計測し、継続的にフィードバックすることでAIの最適化能力が向上します。

2.多様なクリエイティブを用意する

AIが多様なチャネルやユーザーにあわせた広告を生成できるよう、できるだけ多くの種類の広告クリエイティブを提供しましょう。

これにより、AIはさまざまな組み合わせを試し、パフォーマンスの高いクリエイティブを見つけ出します。

3.オーディエンスシグナルを活用する

自社の既存顧客リストや、特定の興味関心を持つユーザー層、過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーなど、具体的な情報をシグナルとして設定できます。

これらのオーディエンスシグナルをAIに提供することで、AIはターゲットとすべきユーザー層を効率的に見つけ出すことができるようになります。

4.データを正しく計測できるようにしておく

P-MAX広告の運用効果を客観的に評価し、改善策を考えるためには正確なデータ計測が前提となります。

コンバージョントラッキングやアナリティクスの設定を正しくおこない、AIが学習するためのデータを適切に収集できるように準備しておきましょう。

正しい数値を知ることで、効果的な改善策を考えることが可能になります。

P-MAX広告を運用する際の注意点

P-MAX広告の運用においては、効率的な成果を追求する一方で、いくつかの注意点を理解しておくことも必要です。

これらを認識しておくことで、より安定した運用につなげられます。

最終ページURLの拡張機能のオン・オフを確認しておく

最終ページURLの拡張機能をオンにすると、AIがユーザーの検索意図にあうランディングページを自動で選択してくれます。

これは、非常に便利な機能ではあるものの、意図しないページへ誘導される側面もあります。

具体的には、メインとなる製品ページではなく、ブログ記事や会社概要ページなど広告主が望まないページに誘導されるケースがあるのです。

この機能のオン・オフ設定を事前に確認し、必要に応じて調整することで、ユーザー体験の質を保ちコンバージョン率を向上させられます。

他の広告キャンペーンへの影響を考慮する

既存の検索広告やディスプレイ広告とP-MAX広告を同時に運用する場合、アカウント内の広告配信が互いに影響し、各キャンペーンの成果に変化をもたらす可能性があります。

P-MAX広告の導入前後には、既存キャンペーンのパフォーマンスをチェックし、必要に応じて各キャンペーンの予算配分や設定を見直すとよいでしょう。

アカウント全体で相乗効果を狙える設計にしておくことが肝心です。

予算のかけすぎに注意する(成果単価を決めておく)

AIによる自動最適化は魅力的ですが、予算のかけすぎには注意が必要です。

CPAが高騰したりROASが目標に届かなかったりすることがあるため、こまめな数値チェックは欠かせません。

効果検証を継続的におこない、予算と成果のバランスを見極めることで、無駄なコストの発生を防げます。

P-MAX広告の運用に関するよくある質問

P-MAX広告の導入や運用にあたり、企業が抱きがちな疑問点とその回答をまとめました。

P-MAX広告はどれくらいの期間で結果が出ますか?

AIの学習と最適化には通常、最低でも4~6週間が必要といわれています。

キャンペーン開始直後の成果は不安定ですが、AIが学習を進めるにつれパフォーマンスは徐々に向上していくでしょう。

具体的な期間は、商材の特性やコンバージョンデータ量、競合状況などアカウントや商材によって大きく異なります。

短期的な結果に一喜一憂せず、中長期的な視点での運用プランを考えておくとよいでしょう。

P-MAX広告に向いているのはどのような企業(商品・サービス)ですか?

P-MAX広告は、オンラインでのコンバージョン獲得を主な目的とする多くの企業やサービスに向いています。

具体的な例は以下のとおりです。

企業・商品・サービス 特徴
多様な広告チャネルへ効率的にリーチしたいECサイト多数の商品を抱え、広範なユーザー層にアプローチしたい場合に適している
リード獲得型ビジネス見込み客の獲得を効率化したい企業に最適
AIの学習効果を高められる、十分なコンバージョンデータ量が見込める場合AIの最適化はデータ量に依存するため、月にまとまった数のコンバージョンが発生する商材でとくに効果を発揮する

自社の製品やサービスが該当する場合は、P-MAX広告の利用を検討してみるとよいでしょう。

P-MAX広告とデマンドジェネレーションキャンペーンの違いは?

P-MAX広告とデマンドジェネレーションキャンペーンは、目的やアプローチに違いがあります。

以下の表に、それぞれの特徴をまとめました。

項目 P-MAX広告 デマンドジェネレーションキャンペーン
主な目的販売や見込み客獲得など、直接的なコンバージョン達成認知度向上や需要喚起など、初期の購買ファネルに焦点をあてているケースが多い
運用方針AIによる広範な自動最適化とコンバージョン最大化ユーザーの興味関心にもとづいた需要創出と顧客育成
主な配信ネットワークGoogleの全広告枠(検索、ディスプレイ、YouTube、Gmail、Discover、マップなど)YouTube、Gmail、Discoverなど、とくに視覚的なコンテンツが有効なチャネル

利用目的や設定可能な項目、主な配信ネットワークにそれぞれ違いがあるため、企業のマーケティング戦略に応じて使い分けることがおすすめです。

P-MAX広告と他の広告キャンペーンとの併用は可能ですか?

P-MAX広告と他のキャンペーンとの併用は可能です。

たとえばP-MAX広告で広範囲の自動最適化を狙いつつ、特定のキーワードに特化した検索キャンペーンをおこなえば、より細やかなアプローチが実現できます。

各キャンペーンの役割を明確にすることで、P-MAX広告の自動化による効率性と、個別キャンペーンのコントロール性を両立させることが可能です。

まとめ

P-MAX広告は、デジタル広告の成果を最大化するための強力なツールです。

Googleの高度なAIが広範な広告枠を横断的に最適化し、これまで見過ごされがちだった潜在顧客へのリーチや効率的なコンバージョン獲得をバックアップします。

P-MAX広告の導入は、運用の手間を大きく削減できる利点もあり、マーケティング担当者は、より戦略的な業務に集中できるようになるでしょう。

細かいコントロールの難しさやデータ確認の課題といった課題はありますが、これらは適切な知識と対策で乗り越えることが可能です。

本記事を通じてP-MAX広告の全体像を理解し、その特徴や運用ポイントを把握することで、失敗を恐れずにチャレンジできるでしょう。

P-MAX広告の可能性を最大限に引き出し、ビジネス成長へとつなげていきましょう。

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