
「SNS広告の種類を知りたい」「自社の商品に合ったSNS広告の選び方に悩んでいる」という方も多いでしょう。
SNS広告は、現代のデジタルマーケティングにおいて重要な役割を担っています。種類を理解することで、より効果的な広告運用が可能になり、自社のマーケティングにSNS広告をどのように組み込むべきか、具体的にイメージしやすくなるでしょう。
この記事では、SNS広告の種類について深く知りたい方に向けて、SNS広告の基本から各プラットフォームごとの特徴や選び方を解説します。
また、SNS広告の種類選びが成功した事例についても紹介します。
これからSNS広告の導入を検討したいという方や、効果的な運用方法を知りたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
SNS広告とは
SNS広告は、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上に配信される広告のことです。
多くの企業がSNS広告を活用しながら、商品やサービスの認知拡大、販売促進につなげています。特に、詳細なターゲティング(特定の集団をターゲットとして決め、アプローチすること)が可能である点や、費用が比較的少額から始められる手軽さも魅力です。
SNS広告は、ユーザーからの「いいね!」やコメントなどの反応を得やすく、企業とユーザー、またはユーザー同士の双方向でのコミュニケーションが生まれやすい点が大きな特徴です。広告が一方的な伝達に終わらず、ユーザーを参加させ、シェアによる自然な口コミ効果で、意図した以上の範囲へ情報が広がる可能性があります。
SNS広告のメリット
SNS広告が持つ具体的なメリットは以下の3つです。
- ターゲットを絞った効率的なアプローチができる
- 潜在的な顧客にもアプローチできる
- 少ない予算でも出稿できる
ターゲットを絞った効率的なアプローチができる
SNS広告の大きなメリットは、ターゲットを絞り効率的にアプローチできる点です。
基本情報にくわえ、趣味や行動履歴など詳細なデータでもターゲティングができます。「都内在住30代で新スマホに興味がある会社員」のような具体的な条件で配信でき、関心の高い層へピンポイントに訴求することで余分な広告費をおさえられます。そのため、特に予算が限られる中小企業にも有効です。
潜在的な顧客にもアプローチできる
特有の高い拡散力を活かして潜在顧客にもアプローチできることも、SNS広告におけるメリットの1つです。
ユーザーの「いいね!」やシェアなどのアクションにより、友だちやフォロワーへ情報が自然に広がり、当初のターゲット外の層へもリーチできる可能性があります。
共感できるクリエイティブや話題性のあるキャンペーンで拡散効果を高めれば、検索ニーズがない層にも届く点はリスティング広告と異なる大きな利点です。SNS広告を活用し、思わぬ顧客接点が生まれる場合もあります。
少ない予算でも出稿できる
少ない予算で出稿できる点もSNS広告の魅力です。
多くのプラットフォームにおいて1日の予算の上限や期間設定、課金方式を柔軟に選べるため、企業の規模や予算に応じて無理なく始められます。
少額からテスト配信し効果を見ながら予算を調整することも可能です。不特定多数に向けた従来の広告より圧倒的に低コストであるため、特に予算が限られる中小企業にもおすすめの方法です。
【一覧表】6大SNS広告の種類・特徴まとめ
ここでは、代表的な6つのSNS広告について、それぞれの特徴、主なユーザー層、得意な広告目的を一覧表にまとめました。
まずはこの表で各SNS広告の大まかな違いを確認しましょう。
SNS広告の種類 | 主なユーザー層 | 特徴 | 得意な広告目的 |
---|---|---|---|
X(旧Twitter)広告 | 20代~40代が中心 幅広い層に利用されている | リアルタイム性 情報の拡散力が高い 匿名性が高く本音が出やすい | 認知拡大 イベント告知 トレンド ブランディング |
Instagram広告 | 10代~30代の女性が中心 若年層に人気 | ビジュアル重視 高いエンゲージメント率 ショッピング機能との連携が特に強い | 認知拡大 ブランディング 購買の促進 世界観の訴求 |
LINE広告 | 幅広い年齢層 日本の月間アクティブユーザー数No.1 | 国内最大のリーチ力 日常的なコミュニケーションツールへの配信 | 認知拡大 友だち追加促進 ダイレクトなメッセージ配信 |
YouTube広告 | 幅広い年齢層 動画コンテンツ視聴者がメイン | 動画による高い訴求力 詳細なターゲティング 多様な広告フォーマット | 認知拡大 商品理解の促進 ブランディング 購買意欲の向上 |
TikTok広告 | 10代~20代の若年層が中心 | 短尺動画 高いエンゲージメント トレンドが生まれやすい | 若年層へのリーチ 認知拡大 アプリDLの促進 |
Facebook広告 | 30代~50代が中心 実名登録制でビジネス利用も多い | 高精度なターゲティング ビジネス関連の興味関心を持つ層へのリーチが可能 | 認知拡大 見込み顧客獲得 コンバージョン獲得 BtoB |
この表は、あくまで全体的な傾向を示すものです。各プラットフォームのユーザー層や機能は常に変化しているため、最新の情報を確認しながら、自社のマーケティング戦略に最も合致するSNS広告の種類を選択することが重要です。
次の章からは、これらのSNS広告について、より詳しく解説します。
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)は、リアルタイム性の高い情報が飛びかうプラットフォームです。このX(旧Twitter)上で展開される広告は、情報の拡散力や特定の興味関心を持つユーザーへのターゲティング能力に優れており、多くの企業にとって魅力的なSNS広告の1つです。
X(旧Twitter)広告の特徴
X(旧Twitter)広告の最大の特徴は、リアルタイム性と高い情報拡散力にあります。X(旧Twitter)は「いま」起きていることに関する情報が活発に共有されるプラットフォームであり、広告もその流れに乗って瞬時に多くのユーザーへ届けられます。
ユーザーによるリポストや「いいね」といったアクションを通じて、広告がオーガニックに拡散されやすいのも大きな強みです。予想のターゲティング範囲を超えて、予期していない層にもリーチできる可能性があります。
また、X(旧Twitter)は興味関心にもとづくターゲティングに優れています。ユーザーがフォローしているアカウント、検索するキーワード、反応するポストなどから興味・関心を分析し、それにもとづいて広告を配信できます。たとえば、特定のイベントや趣味、話題のニュースなどに関心を持つユーザー層に対してピンポイントにアプローチすることが可能です。
さらに、会話ターゲティング機能により、特定のキーワードを含むポストをしたユーザーや、特定のポストにエンゲージメントしたユーザーに広告を配信できます。
これらの特徴を活かすことで、効果的な広告キャンペーンを展開できるでしょう。
X(旧Twitter)広告のフォーマット(表示形式)
X(旧Twitter)広告では、目的や訴求内容に合わせてさまざまな広告フォーマット(表示形式)を選択できます。
代表的なものとしては、通常のポスト(ツイート)がおこなえるテキスト広告や、同じ形式で表示される画像広告や動画広告があります。ユーザーのタイムラインに自然に溶け込みやすく、視覚的に商品やサービスの魅力を伝えるのに適しています。

複数の画像や動画をスワイプして見せられるカルーセル広告も利用可能です。1つの広告内で、2~6枚の画像や動画を使用できます。複数の商品を紹介したり、ストーリー性のあるコンテンツを展開したりできるのが特徴です。
さらに、X(旧Twitter)独自のフォーマットとして、モーメント広告があります。これは、特定のテーマに関連する複数のポスト(ツイート)をひとつのページとしてまとめた形式の広告です。通常よりもストーリー性・連続性のある内容や、より深く情報を伝えたい場合に有効です。

また、Xオーディエンスプラットフォームでは、ポストを起点として、ボタン1つでX内外の多数のアプリやサイトに大規模に広告を展開できます。既存の広告素材を使用できるため、新たに広告を作成する必要がないのも特徴の1つです。

このような多様なフォーマットのなかから、キャンペーンの目的に最適なものを選択することが、X(旧Twitter)広告で成果を上げるための重要なポイントです。適切な広告とフォーマットの組み合わせを選ぶと、効果的な運用につながります。
X(旧Twitter)広告の配信方法
X(旧Twitter)広告には、さまざまな目的やターゲットに応じた配信方法があります。配信方法の種類を理解し、自社の広告に合わせて選択しましょう。
まず基本となるのがプロモ広告(旧プロモツイート)です。これは、作成した広告ポスト(ツイート)を、まだ自社アカウントをフォローしていないユーザーのタイムラインや検索結果、プロフィールページなどに表示させるものです。認知度向上やウェブサイトへの誘導、エンゲージメント獲得など、幅広い目的に活用できます。
フォロワー獲得広告は、アカウントのフォロワー数を増やすことを目的としており、ユーザーのタイムラインなどにアカウント情報とフォローボタンが表示されるのが特徴です。ブランドのファンを増やしたい、継続的に情報を届けたい場合に有効です。

X(旧Twitter) Amplifyは、動画を使った広告フォーマットです。プレロール広告やスポンサーシップ型広告があり、ユーザーが動画を視聴するタイミングで、自然かつ強力にブランド訴求できるのが特徴です。
プレロール広告は、複数のパブリッシャー(報道機関やスポーツ団体など)が配信する動画コンテンツの前後に、自社の動画広告を配信できる広告です。
また、スポンサーシップ型広告では、特定のパブリッシャーの動画コンテンツと提携を組み、広告スポンサーとなって広告を配信し、ブランドとの結びつきを独占しやすいのが特徴です。動画内で「Promoted by 広告主名」として表示されることで、信頼性を高められます。

大規模なリーチや話題性を狙う場合には、「X(旧Twitter)テイクオーバー」という配信方法があります。これは、タイムラインやトレンドリストの最上部などの目立つ場所に、一定期間広告を独占的に表示できるものです。新商品や大型キャンペーンの告知など、短期間で強いインパクトを与えたい場合に適しています。
「X(旧Twitter)ライブ」は、ライブ動画配信を活用した広告です。イベントの生中継などを通じて、リアルタイムでユーザーとコミュニケーションを取りながら商品やサービスを訴求できます。

Eコマース向け広告(オンラインサイトの商品購入を目的とする広告)としては、ダイナミック商品広告やコレクション広告があります。ダイナミック商品広告は、ユーザーがサイトで閲覧した商品や関連商品を自動的に表示するもので、リターゲティングに効果的です。
コレクション広告は、メインのヒーロー画像や動画の下に、複数の商品画像をカタログのように表示できるフォーマットで、商品の発見から購買までをスムーズにうながします。

X(旧Twitter)広告の費用
X(旧Twitter)広告の費用は、広告の目的やターゲティングによって大きく変動しますが、比較的少額から始められるのが特徴です。
X(旧Twitter)広告の費用目安は、課金方式によって異なりますが、月10万円~が目安です。
ただし、最低出稿金額は設定されていないため、月2~3万円などの少額からでも始めやすいでしょう。
具体的な課金方式としては、以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生 | ウェブサイトへの誘導など | 1クリックあたり約24円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1,000インプレッションあたり約400円~650円 |
動画再生課金型(CPV) | 動画が再生されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1再生あたり約5円~20円 |
エンゲージメント課金(CPE) | ユーザーが広告に反応するたびに費用が発生 | 情報拡散、フォロワー獲得 | 1エンゲージメントあたり約40円~100円 |
アプリインストール課金(CPI) | アプリがインストールされるたびに費用が発生 | アプリの利用者数拡大 | 1インストールあたり100円~250円 |
フォロー課金 | 新しいフォロワーを獲得するたびに費用が発生 | フォロワー獲得 | 1フォローあたり約40円~100円 |
1日の予算やキャンペーン期間中の総予算を設定できるため、予算管理がしやすいのもメリットです。最低出稿金額は基本的に定められていませんが、効果を出すためにはある程度の予算と期間が必要となるのが一般的です。
たとえば、小規模なテストであれば数万円から始めることも可能ですが、本格的なキャンペーンでは数十万円以上の予算を見込むケースも少なくないでしょう。
X(旧Twitter)広告の出稿方法
X(旧Twitter)広告を出稿する基本的な流れは、他の多くのSNS広告プラットフォームと類似しており、比較的シンプルです。
基本的な流れを表にまとめました。
① | X(旧Twitter)広告アカウントの作成 | 通常のX(旧Twitter)アカウントに紐づける形で設定できる。 |
② | 広告キャンペーンの目的を選択 | X(旧Twitter)が用意している目的の中から、自社の目標に最も合うものを選ぶ。 |
③ | キャンペーンの予算とスケジュールの設定 | 予算や開始・終了日時を指定する。 |
④ | 広告グループの設定 | ターゲット情報、広告の配信場所を設定する。 |
⑤ | 広告クリエイティブの作成 | 広告として配信するポスト(ツイート)を作成する。 |
⑥ | 広告のレビューと配信開始 | 配信後は、管理画面でリアルタイムにパフォーマンスの確認が可能。表示回数、クリック数、エンゲージメント率などを分析し、必要に応じてターゲティングやクリエイティブを調整する。 |
多様なSNS広告の中でも、X(旧Twitter)広告はスピーディーに始めやすいプラットフォームの1つです。
Instagram広告
Instagramは、美しい写真や動画といったビジュアルコンテンツを中心に、世界中の多くのユーザー、特に若年層から絶大な支持を集めているSNSプラットフォームです。Instagram広告は、高いデザイン性とブランドイメージの訴求力に優れており、アパレル、コスメ、旅行、飲食など、ビジュアルが重要な役割を果たす多くの業界で活用されています。
Instagram広告の特徴
Instagram広告の特徴は、そのビジュアル訴求力の高さです。Instagramは写真や動画がコミュニケーションの中心となるプラットフォームであり、ユーザーは質の高い視覚的なコンテンツを求めて利用しています。そのため、広告も同様に、美しい画像や洗練された動画を使うことでユーザーの注目を集めやすく、ブランドの世界観や商品の魅力を効果的に伝えられるでしょう。
また、Instagramユーザーは「いいね!」やコメント、保存などのエンゲージメントに積極的な傾向があります。魅力的な広告クリエイティブにより、広告のリーチを広げる効果も期待できます。特にストーリーズ広告など、没入感の高いフォーマットでは、ユーザーとの双方向でのコミュニケーションも可能です。
さらに、InstagramはFacebookの傘下にあるため、Facebook広告の精緻なターゲティング機能を活用できます。年齢、性別、地域、興味関心といった基本的な情報に加え、Facebookがもつ詳細なユーザーデータをもとにしたターゲティングが特徴です。
ショッピング機能との連携も強化されており、広告から直接商品購入ページへ誘導することも比較的容易であることから、購買意欲の高いユーザーへのアプローチに適したSNS広告といえるでしょう。
Instagram広告のフォーマット(表示形式)
Instagram広告には、ビジュアル中心のプラットフォーム特性を活かした多様な広告フォーマット(表示形式)があります。これにより、広告主はキャンペーンの目的や訴求したい内容に応じて、最適なフォーマットを選んで利用できます。
最も基本的なものは、ユーザーのフィード(投稿一覧)に表示されるフィード広告です。これには、1枚の画像で訴求する画像広告、動画で動きやストーリーを伝える動画広告、複数の画像や動画を横にスワイプして見せられるカルーセル広告などがあります。複数の商品をカタログのように見せられる「コレクション広告」などのフォーマットも充実しています。通常の投稿と自然に混ざり合って表示されるため、ユーザーに受け入れられやすいのが特徴です。

Instagram広告の配信方法
Instagram広告の配信方法は、主にFacebook広告のシステムを通じて管理され、広告の目的やターゲットに応じて細かく設定できます。
Instagram広告を配信できる主な方法は、以下の表のとおりです。
フィード広告 | フォローしているアカウントの投稿の間に自然な形で表示され、写真、動画、カルーセルといった多様なフォーマットで訴求できる。ブランドの認知度向上からウェブサイトへの誘導、商品購入の促進まで、幅広い目的に対応可能。 |
ストーリーズ広告 | 24時間で消える縦型フルスクリーンコンテンツ。ユーザーはストーリーズを気軽に見る傾向があり、没入感が高い。若年層を中心に利用者が多く、トレンドに敏感な層へのアプローチに適している。 |
発見タブ広告 | ユーザーが興味関心によってコンテンツを探しているときに広告が表示されるため、ブランドをまだ知らない潜在顧客層へのリーチ拡大につながる。 |
リール | Instagram内の動画コンテンツ「リール」内に配信する広告。没入感が高いため自然に受け入れられやすい。 |
この配信方法は、広告キャンペーンを出稿するとき、目的設定の場面で広告マネージャ内で選択または自動最適化されます。各配信面の特徴を理解し、ターゲットユーザーがどこで情報を得ているかを考えながら、最適な配信方法を見つけることが重要です。

Instagram広告の費用
Instagram広告の費用は、Facebook広告と同様のオークションシステムに基づいて決定されます。広告主が設定した予算と入札額、広告の品質や関連性、そしてターゲティングしたオーディエンスの競争状況など、様々な要因によって変動します。
Instagram広告の費用目安は、月額3万円程度です。
主な課金方式は、以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生 | ウェブサイトへの訪問者数増加 コンバージョン獲得 | 1クリックあたり約25円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1,000インプレッションあたり約400円~650円 |
動画再生課金型(CPV) | 動画が再生されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1再生(15秒以上または最後まで)あたり約5円~20円 |
アプリインストール課金(CPI) | アプリがインストールされるたびに費用が発生 | アプリの利用者数拡大 | 1インストールあたり約100円~250円 |
Instagram広告は、1日の予算やキャンペーン期間中の通算予算を設定できるため、予算管理が比較的しやすい広告です。最低出稿金額は特に定められておらず、たとえば1日数百円といった少額からでも広告を配信開始できます。ただし、効果を実感するためには、ある程度の期間と予算を確保し、継続的にテストと改善を繰り返すのがおすすめです。
インスタ広告の概要や料金形態については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
参考記事:Web広告をインスタに配信したい!広告の概要をチェックしよう
Instagram広告の出稿方法
Instagram広告の出稿は、主にFacebookの広告管理ツールである「Meta広告マネージャ」でおこないます。FacebookページとInstagramアカウントを連携させることで、より詳細な設定や効果測定が可能になります。
基本的な出稿手順は以下のとおりです。
① | Meta広告マネージャにアクセス | Facebookアカウントでログインし、広告マネージャを開く。 |
② | キャンペーンの作成 | 「+作成」ボタンをクリックし、広告キャンペーンの目的を選択する。この目的設定が、広告の最適化や成果測定の基準となる。 |
③ | 広告セットの設定 | キャンペーンの目的に沿って、ターゲット、配置、予算、掲載期間を設定する。ここで、配信先としてInstagramを選択する。 |
④ | 広告クリエイティブの設定 | 広告に使用する画像、動画、テキスト、行動を促すフレーズ(CTAボタン)などを設定する。Instagramのフォーマットに合わせて作成する。既存のInstagram投稿を広告として使用可能。 |
⑤ | 支払情報の設定 | クレジットカードなどの支払情報を登録する。 |
⑥ | 最終確認・公開 | 設定内容を最終確認し、問題がなければ広告を審査に提出する。広告はMeta社の審査を経て、承認されると配信が開始される。 |
出稿後も、広告マネージャでパフォーマンスをリアルタイムに追跡し、必要に応じてターゲティングやクリエイティブを調整しましょう。より詳細な設定や分析をおこないたい場合は、広告マネージャを利用するのがおすすめです。
LINE広告
LINEは、日本国内で圧倒的な利用者数を誇るコミュニケーションアプリです。LINEプラットフォーム上に配信できるLINE広告は、幅広い年齢層へのリーチ力があり、日常生活に溶け込ませるような配信ができます。
LINE広告の特徴
LINE広告の最大の特徴は、その圧倒的なリーチ力です。LINEは日本国内で非常に多くのユーザーに日常的に利用されており、他のSNSではリーチしきれない層へも広告を届けられます。特に、スマートフォンユーザーの大部分をカバーしているため、年齢や性別を問わず、幅広いターゲットにアプローチしたい場合に有効です。
また、LINE広告は多様な配信面を持っており、LINEが提供するさまざまなサービス内に広告を掲載できます。これにより、ユーザーが日常的に利用する多様な接点で、自然な形で広告に触れてもらう機会を作れます。年齢、性別、地域といった基本的な情報にくわえて、LINE内での行動履歴や興味関心に基づいたターゲティングが可能です。
LINE広告のフォーマット(表示形式)
LINE広告では、配信面や目的に応じてさまざまな広告フォーマット(表示形式)があり、ユーザーに対して効果的にメッセージを届けるよう工夫されています。
代表的なフォーマットの1つとして、静止画とテキストを組み合わせた画像広告(静止画)があります。トークリストやLINE NEWSなど、多くの配信面で利用でき、視覚的に商品やサービスを訴求する基本的な形式です。画像広告では、複数の画像を横にスワイプして表示できる「カルーセル広告」も利用可能です。最大10枚の画像(または動画)を組み合わせて、複数の商品を紹介したり、ストーリー仕立てで情報を伝えたりするのに適しています。
動きのある表現でユーザーの注意を引きやすい動画広告も主要なフォーマットの1つです。LINE VOOM(旧タイムライン)やLINE NEWSなどで配信され、商品やサービスの魅力をより迫力のある形で伝えられます。短時間でインパクトをあたえる動画が効果的です。
小さな正方形の画像と短いテキストで構成される「画像(小)広告」は、画像と動画どちらにも対応しています。トークリストの上部などに表示されることがあり、スペースが限られた場所でも情報をコンパクトに伝えられます。


これらのフォーマットは、キャンペーンの目的や配信面によって最適なものが異なるため注意しましょう。
LINE広告の配信方法
LINE広告は、LINEアプリ内のさまざまな場所に広告を配信できます。ユーザーの利用シーンに合わせて適切な配信面を選ぶことで、広告効果の最大化が期待できます。
代表的な配信面としては、まずトークリストがあります。LINEアプリで最も頻繁に表示される画面の1つで、トークリストの最上部などに広告が表示されます。日常的に目にする場所に掲載されるため、高いリーチ数が見込めます。
LINE VOOM(旧タイムライン)は、ユーザーが友だちの投稿や公式アカウントのコンテンツを閲覧する間に広告が自然な形で表示されます。動画広告やカルーセル広告なども可能です。
LINE NEWSも主要な配信面の一つです。LINEアプリ内やLINE NEWS専用アプリの記事一覧ページや記事詳細ページに広告が掲載され、情報感度の高いユーザーへのアプローチが期待できます。
その他にも、ウォレットやLINEマンガ、LINEポイントクラブなど、LINEが提供する多数のサービス内に広告枠が設けられています。

生活に密着したLINE広告の強みを活かし、ターゲットが利用しやすい配信面を選択しましょう。
LINE広告の費用
LINE広告の費用は、多くの運用型広告と同様に、オークション形式で決定されます。少額からでも出稿が可能で、予算に応じた柔軟な運用ができるのが特徴です。
LINE広告の費用目安は、月額10万円〜30万円程度です。この費用はあくまで目安であり、配信面やターゲティング、入札競争によって変動していきます。
主な課金方式は、以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生 | ウェブサイトへの訪問者数増加 コンバージョン獲得 | 1クリックあたり約24円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1,000インプレッションあたり約400円~700円 |
友だち追加課金 | LINE公式アカウントの友だちを獲得するごとに費用が発生 | LINEフォロワーの獲得 | 1友だち追加あたり約100円~400円 |
最低出稿金額は定められていませんが、たとえばCPCの場合、数十円から入札できるケースもあります。ただし、効果的に配信するためには、ある程度の予算を確保し、継続的な運用と改善をおこなうのがおすすめです。特に競争の激しいターゲット層や配信面では、入札単価が高くなる傾向があります。
LINE広告では、広告配信の目的を設定すると、その目的に合わせて自動で入札を調整してくれる機能もあります。
LINE広告の出稿方法
LINE広告を出稿するには、まずLINE広告のアカウントを開設する必要があります。その後、LINE広告の管理画面(LINE Ads Platform)を通じて、キャンペーンの作成から広告配信、効果測定までの一連の流れをおこなえます。
基本的な出稿手順を以下の表にまとめました。
① | LINE広告アカウントの作成 | LINE広告の公式サイトから申し込み、アカウントを作成する。審査が必要となる場合がある。 |
② | キャンペーンの作成 | 管理画面にログインし、新しい広告キャンペーンを作成する。まず、キャンペーンの目的を選択する。 |
③ | 広告グループの設定 | キャンペーン内で広告グループを作成し、ターゲット、配信期間、予算、入札戦略を設定する。 |
④ | 広告クリエイティブの入稿 | 広告として使用する画像、動画、テキスト、リンク先URLなどを設定する。選択したフォーマットに従ってクリエイティブを準備し、入稿する。 |
⑤ | 審査と配信開始 | 設定した広告内容がLINE社の審査を受けて承認されると、設定した配信期間や予算に基づいて広告の配信が開始される。 |
YouTube広告
YouTubeは、世界最大の動画共有プラットフォームであり、日本国内でも幅広い年齢層に利用されています。YouTube広告は、動画という伝わりやすい表現方法でユーザーに強く訴求できるSNS広告として注目されています。
YouTube広告の特徴
YouTube広告の最も大きな特徴は、動画という表現力の高いフォーマットを最大限に活用できる点です。視覚と聴覚に訴えかける動画は、静止画やテキスト広告に比べて多くの情報を伝えやすく、ブランドの世界観や商品の魅力を深く印象づけられるのが強みです。
また、YouTubeはGoogleの傘下にあり、Google広告の精度の高いターゲティング機能を活用できることも大きなメリットです。
YouTube広告のフォーマット(表示形式)
YouTube広告のフォーマットは、大きく分けて動画形式のフォーマットと静止画形式のフォーマットに分けられます。
これらのフォーマットは、広告がどこに表示され、どのようにユーザーに届けられるか(配信方法)と密接に組み合わさっています。そのため、単に「動画か静止画か」だけでなく、「いつ、どのタイミングで、どんな形で表示されるのか」を理解することが、効果的な広告運用には不可欠です。
以下で、主要な広告フォーマットを配信方法と関連付けながら詳しく解説します。
YouTube広告の配信方法
YouTube広告の配信方法は、Google広告のプラットフォームを通じて管理され、広告キャンペーンの目的やターゲットに応じて細かく設定できます。広告が表示される場所やタイミングは、選択する広告フォーマットによって異なります。
主な配信方法を以下の表にまとめました。
スキップ可能なインストリーム広告 | ユーザーが視聴する動画コンテンツの再生前後や再生中に配信される。5秒後にユーザーがスキップを選択でき、一定時間視聴するかクリックで課金される。 |
スキップ不可のインストリーム広告 | ユーザーが視聴する動画コンテンツの再生前後や再生中に配信される。最大15秒、最後まで視聴すると課金される。 |
インフィード広告 | YouTubeの検索結果ページなどに、動画のサムネイルとテキストで表示される。ユーザーがクリックして初めて動画が再生される。 |
バンパー広告 | 動画コンテンツの再生前後や再生中に配信される、最大6秒間のスキップ不可の短い動画広告。 |
アウトストリーム広告 | YouTube以外のGoogle動画パートナーのウェブサイトやアプリに表示される動画広告。 |
YouTubeショート広告 | YouTubeアプリ内のショート動画フィード、つまりユーザーが縦型の短い動画をスワイプして次々に視聴する間に表示される動画広告。 |
マストヘッド広告 | YouTubeのホームフィードの最上部の目立つ位置に、一定期間(通常は24時間)独占的に表示される予約型の広告。 |
これらの配信方法と広告フォーマットを組み合わせ、ターゲットとするユーザー層やキャンペーンの目的に合わせて最適な戦略を立てることが、YouTube広告で成果を出すために不可欠です。

YouTube広告の費用
YouTube広告の費用は、主にGoogle広告のオークションにもとづいて決定されます。比較的少額から始めることができ、予算に応じた柔軟な運用が可能です。
YouTube広告の費用目安は、月額10万円~を目安として考えるのがよいでしょう。
主な課金方式は以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生(インフィード動画広告など) | ウェブサイトへの訪問者数増加 コンバージョン獲得 | 1クリックあたり約2円~25円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生(インストリーム広告、マストヘッド広告など) | 認知度向上 | 1,000インプレッションあたり約400円~600円 |
動画再生課金型(CPV) | 動画が再生されるたびに費用が発生(インストリーム広告など) | 認知度向上 | 1再生あたり約2円~25円 |
広告主は、キャンペーンごとや1日あたりの予算上限を設定できます。最低出稿金額に決まりはありませんが、たとえばCPVの場合、1視聴あたり数円から数十円程度が目安となる場合が多いでしょう。ただし、ターゲットや業種によって大きく変動します。
YouTube広告の運用代行依頼について、以下の記事で詳しく解説しています。運用代行について興味がある方はぜひご覧ください。
参考記事:YouTube広告の運用代行とは?依頼するメリット・デメリット、費用相場なども紹介
YouTube広告の出稿方法
YouTube広告の出稿は、Google広告のプラットフォームを通じておこないます。Googleアカウントがある方は、特に簡単に広告キャンペーンを開始できるでしょう。
基本的な出稿手順は以下の表のとおりです。
① | Google広告アカウントの作成またはログイン | 既存のGoogleアカウントでGoogle広告にログインするか、新規でアカウントを作成する。 |
② | YouTubeチャンネルとのリンク | 広告に使用する動画をアップロードしているYouTubeチャンネルとGoogle広告アカウントをリンクさせる。必須ではないが、より詳細な分析や機能が利用可能。 |
③ | 新しいキャンペーンの作成 | Google広告の管理画面で「新しいキャンペーンを作成」を選択。次に、キャンペーンの目標を選ぶ。 |
④ | キャンペーンタイプとサブタイプの選択 | 動画キャンペーンを選択し、目的に合ったサブタイプを選ぶ。 |
⑤ | キャンペーン設定 | キャンペーン名、入札戦略、予算、配信期間、地域、言語、デバイスなどを設定する。 |
⑥ | 広告グループの作成とターゲティング | 広告グループ名を設定し、ターゲットや、広告を表示するコンテンツを指定する。 |
⑦ | 広告クリエイティブの作成 | 広告に使用するYouTube動画のURLを入力。選択した広告フォーマットに応じて、表示URL、最終ページURLなどを設定する。 |
⑧ | 確認と公開 | すべての設定内容を確認し、キャンペーンを公開する。広告はGoogleの審査を経て、承認されると配信が開始される。 |
出稿後も、Google広告の管理画面でパフォーマンスを継続的にモニタリングし、必要に応じて設定を調整しましょう。
TikTok広告
TikTokは、15秒から数分程度の短尺動画を作成・投稿できるプラットフォームとして、特に10代から20代の若年層を中心に急速にユーザー数を伸ばしています。音楽に合わせたダンスや口パク、ユニークなチャレンジ企画など、エンターテイメント性の高いコンテンツが特徴です。
TikTok上で展開される広告は、ユーザー参加型のキャンペーンや、トレンドに敏感な若年層への効果的なリーチが可能なSNS広告として注目を集めています。
TikTok広告の特徴
TikTok広告の最も大きな特徴は、若年層への圧倒的なリーチ力と高いエンゲージメント率です。10代~20代のユーザーが非常に多く、新しいトレンドやおもしろいコンテンツに対して敏感に反応します。
また、TikTokはユーザー参加型の文化が根付いており、広告キャンペーンにおいてもハッシュタグチャレンジなどを通じてユーザーを巻き込みやすい環境があります。企業が提示したお題に合わせてユーザーが動画を作成・投稿することで、広告メッセージが自然な形で広がり、ブランドへの親近感や共感を生み出しやすいのが強みです。
TikTok広告のフォーマット(表示形式)
TikTok広告には、ユーザーの視聴体験を損なわないように工夫された、いくつかの特徴的な広告フォーマット(表示形式)があります。
表示形式は以下の表のとおりです。
起動画面広告 | ユーザーがTikTokアプリを起動した際に最初に表示されるフルスクリーンの広告。画像または3~5秒程度の動画。 |
ハッシュタグチャレンジ広告 | 企業が特定のハッシュタグを設定し、お手本動画を提示することで、ユーザーに同様のテーマで動画を作成・投稿してもらう。 |
インフィード広告 | 最大60秒のフルスクリーン動画広告。 |

TikTok広告の配信方法
TikTok広告の配信方法は、主にTikTokの広告管理プラットフォーム「TikTok For Business」を通じて設定・管理され、表示フォーマットと密接に組み合わさっています。
起動画面広告は、アプリ起動時に必ず表示されるため、配信面として最もインパクトのある場所です。1日に表示される企業数が限定されており、大規模なブランドキャンペーンや新製品の紹介などに利用されます。
ハッシュタグチャレンジ広告は、TikTok内のトレンドページなどに専用のバナーが表示されます。企業が提供するお手本動画や、他のユーザーのチャレンジ動画が見れる特設ページがつくられ、注目されやすいのが特徴です。
インフィード広告は、ユーザーが最も多くの時間を費やす「おすすめ」フィード内に、他のオーガニックな投稿と混ざり合う形で配信されます。
TikTok広告の費用
TikTok広告の費用は、選択する広告フォーマットやキャンペーンの規模、ターゲティングなどによって大きく異なります。
起動画面広告やハッシュタグチャレンジ広告のような大型の広告商品は、通常、数百万円以上の予算が必要となる場合が多く、短期間で広範囲なリーチと高いエンゲージメントをめざす企業向けです。
一部は最低出稿金額が高めに設定されているものもありますが、運用型のインフィード広告などは比較的少額から始められます。
TikTok広告(運用型)の費用は、まずは月額15万円~を目安にするのがおすすめです。
課金方式は、以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生 | ウェブサイトへの訪問者数増加 コンバージョン獲得 | 1クリックあたり約30円~100円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1,000インプレッションあたり約100円~1,000円 |
動画再生課金型(CPV) | 動画が再生されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1再生(6秒)あたり約5円~60円 |
期間契約型 | 買い取り式 | ウェブサイトへの訪問者数増加 認知度向上 | 規模により異なる |
TikTok広告の費用対効果は、クリエイティブの質に大きく左右される傾向があるため、動画制作のコストも考慮に入れる必要があります。そのため、広告代理店への相談も検討することをおすすめします。
「自社では費用対効果の高い広告運用が難しい」と感じた方は、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」がおすすめです。
SNS広告の運用でお悩みの方は、ぜひ以下よりお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料です。
TikTok広告の出稿方法
TikTok広告の出稿は、主に「TikTok For Business」という広告管理プラットフォームでおこないます。
基本的な出稿手順は以下の表のとおりです。
① | TikTok For Businessアカウントの作成 | TikTok For Businessのウェブサイトから広告アカウントを作成する。ビジネス情報や支払情報などを登録する。 |
② | 広告マネージャへのアクセス | アカウント作成後、広告マネージャにログインする。 |
③ | キャンペーンの作成 | 「キャンペーン」タブで「作成」ボタンをクリックし、広告の目的を選択する。 |
④ | 広告セットの設定 | キャンペーン内で広告セットを作成する。広告の配信場所、ターゲット、予算、配信スケジュール、最適化の目標を設定する。 |
⑤ | 広告クリエイティブの作成・アップロード | 広告として使用する動画や画像、テキスト、CTA(行動喚起)ボタンなどを設定する。 |
⑥ | 審査と配信開始 | 広告内容はTikTokの審査を受け承認されれば、設定したスケジュールにしたがって広告の配信が開始される。 |
出稿後も、広告マネージャでリアルタイムでデータを確認し、必要に応じて最適化を図りましょう。TikTok広告はクリエイティブの鮮度が重要なSNS広告の1つなので、クリエイティブの定期的な更新も効果的です。
Facebook広告
Facebookは、世界最大のSNSであり、日本国内でも幅広い年齢層に利用されています。実名登録制という特徴から、ユーザーのデータ精度が高いとされ、ビジネス目的での利用も活発です。Facebook上で展開される広告は、精度の高いターゲティング能力と多様な広告フォーマットから、多くの企業にとって重要なSNS広告の1つとなっています。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の最大の特徴は、高精度なターゲティング能力です。実名登録を基本とするFacebookは、ユーザーの基本情報にくわえ、趣味や興味関心、ウェブサイトでの行動履歴など、豊富なデータを利用できます。
多くの企業がFacebookを運営しており、BtoBマーケティングでも活用できるため、ビジネス関連の製品情報を求めるユーザー層へのアプローチにも適した広告です。
Facebook広告のフォーマット(表示形式)
Facebook広告では、キャンペーンの目的や訴求内容、ターゲットに合わせて、多種多様な広告フォーマット(表示形式)が提供されています。
最も一般的なのは、ユーザーのニュースフィードに表示される画像広告と動画広告です。1枚の魅力的な画像や、ストーリー性のある動画で商品やサービスの魅力を伝えることができます。
複数の画像や動画をカード形式で横にスワイプして見せられるカルーセル広告は、複数の商品を紹介したり、製品の特徴を段階的に説明したりするのに適しています。
コレクション広告は、メインのカバー画像または動画の下に複数の商品画像をカタログのように表示できます。タップするとフルスクリーンのランディングページに遷移して、商品購入をうながすことも可能です。

Facebook広告の配信方法
Facebook広告の配信は、Facebookの広告管理プラットフォーム「Meta広告マネージャ」を通じて行われ、広告が表示される場所を細かく選択または自動最適化できます。
配信方法は以下の表のとおりです。
フィード広告 | PC・モバイルの両方のニュースフィードに配信可能で、画像、動画、カルーセルなどのフォーマットに対応。 |
ストーリーズ広告 | ユーザーがストーリーズを見ている間に表示され、没入感の高い広告体験を提供する。 |
インストリーム動画広告 | 動画の再生前後、または再生中に配信される。 |
検索結果広告 | ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、関連性の高い広告を表示できる。 |
右側広告枠(PCのみ) | 主にPC(デスクトップ)版Facebookで表示されるフォーマットの1つ。安価で広くリーチが可能。 |

Facebook広告の費用
Facebook広告の費用は、主にオークションシステムにもとづき、広告主が設定した予算や入札戦略、広告の品質など、多くの要因によって変動します。比較的少額からでも始めることができ、予算に応じた柔軟な運用が可能です。
Facebook広告の費用目安は、月額3万円程度です。
主な課金方式は以下の表のとおりです。
課金方式 | 特徴 | 目的 | 費用目安 |
---|---|---|---|
クリック課金型(CPC) | 広告がクリックされるたびに費用が発生 | ウェブサイトへの訪問者数増加 特定の行動をうながしたい | 1クリックあたり約100円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 広告が1,000回表示されるたびに費用が発生 | 認知度向上 リーチの最大化 | 1,000インプレッションあたり約100円~500円 |
動画再生課金型(CPV) | 動画が再生されるたびに費用が発生 | 認知度向上 | 1再生あたり約100円~150円 |
Facebook広告の費用対効果は、ターゲティングの精度、クリエイティブの質、そして選択した入札戦略に大きく左右されます。
Facebook広告の概要や始め方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:Facebook 広告の始め方(1)個人?ビジネス?Meta Business Suite?ビジネスマネージャ?アカウント作成の疑問を徹底解説
Facebook広告の出稿方法
Facebook広告の出稿は、Meta社が提供する「Meta広告マネージャ」という統合プラットフォームを通じて行います。このツールを使えば、Facebook広告だけでなく、Instagram広告への広告配信もまとめて管理できます。
基本的な出稿手順は以下の表のとおりです。
① | Metaビジネスマネージャ(またはMeta Business Suite)の準備 | ビジネス用の管理アカウントであるMetaビジネスマネージャを設定するのがおすすめ。これにより、複数のFacebookページや広告アカウント、支払方法などを安全かつ効率的に管理できる。 |
② | Meta広告マネージャにアクセス | ビジネスマネージャ内から、または直接広告マネージャにアクセスする。 |
③ | キャンペーンの作成 | 「+作成」ボタンをクリックする。まず広告キャンペーンの「目的」を選択し具体的な目標を選ぶことで、広告の配信方法や最適化の方向性を決定する。 |
④ | 広告セットの設定 | キャンペーンの下に広告セットを作成する。ターゲット、配置、予算、掲載期間、入札戦略を設定する。 |
⑤ | 広告クリエイティブの設定 | 広告セットの下に具体的な広告を作成する。広告フォーマットを選択し、メディア、テキスト、ウェブサイトURL、CTAボタンなどを設定。 |
⑥ | 支払情報の設定 | 広告アカウントにクレジットカードなどの支払方法を登録する。 |
⑦ | 確認と公開 | 設定内容を確認し、広告キャンペーンを審査に提出する。Meta社に審査され、承認されると配信が開始。 |
Facebook広告は非常に多機能なSNS広告であるため、機能をしっかりと理解し活用するとよいでしょう。
SNS広告の種類をどう選ぶ?目的・商材別おすすめ一覧
最適なSNS広告を選ぶためには、まず自社の目的と商材の特性を明確にすることが重要です。
具体的なケースは以下の表のとおりです。
目的・商材 | おすすめのSNS広告 | 選定理由 |
---|---|---|
若年層女性向けアパレル | Instagram広告 | ビジュアル訴求力 女性ユーザー比率が高い |
地域の飲食・美容系 | LINE広告 | 地域ターゲティング クーポン施策に強い |
BtoBサービス | Facebook広告 | 職業ターゲティング ビジネス層の多さ |
10代~20代向け話題商品 | TikTok広告 | 拡散力・親和性の高いフォーマット |
動画で深く伝えたい商材 | YouTube広告 | 長尺で情報を伝えやすい |
リアルタイム性のある商品 | X(旧Twitter)広告 | トレンドとの連動 リポストの拡散性 |
ターゲット層のより詳細な分析やテスト運用を通じて、最適な組み合わせを見つけましょう。
SNS広告の種類選びが成功した事例
SNS広告の種類を適切に選択し運用することで、多くの企業がマーケティング目標を達成しています。具体的な成功事例を知ることは、自社の広告戦略を考えるうえで非常に参考になります。
大手日用品メーカーの花王は、クレンズケアシャンプー「PYUAN(ピュアン)」のプロモーションにおいて、Instagram広告を戦略的に活用し、大きな成果を上げました。
ブランド認知度10ポイント上昇、購入意向3ポイント上昇、店頭金額シェア150%増という顕著な効果を達成しました。
ターゲット | 商品の主要ターゲットである18~29歳の女性 |
媒体選択の理由 | 20代女性はテレビよりもスマートフォンでの情報接触が多いと判断し、テレビCMではなくInstagram広告を選択 |
広告の工夫 | 若い世代の中止時間が短いことも踏まえ、短時間で印象に残るビジュアル訴求をする カルーセル動画広告、ストーリーズ広告などの視覚的に短く端的に伝えられる広告フォーマットを活用 |
成果 | ブランド認知度10ポイント上昇 購入意向3ポイント上昇 店頭金額シェア150%増 |
ターゲット層のメディア接触状況を的確に把握したうえで、その特性(短い注視時間など)に合わせたクリエイティブ戦略を展開することで、SNS広告の効果を最大化できました。現代の広告戦略において、データにもとづいた細かい設計がいかに重要であるかがあらためてわかる事例です。
Web広告において、集客での成功ポイントを以下の記事でまとめています。もし興味がある方はぜひご覧ください。
参考記事:WEB広告で集客するときの成功ポイント6選!媒体の種類も徹底解説
SNS広告の種類選びが難しければ運用代行の依頼もアリ
自社で最適な広告を選び、効果的に運用していくことは、専門的な知識や経験、時間が必要であり、難しい場合も多いでしょう。
もし「どのSNS広告を選べばいいか判断できない」「広告運用を始めたものの、なかなか成果が出ない」といった悩みを抱えている場合には、SNS広告の運用代行を専門とする広告代理店に依頼してみるのもよいでしょう。
広告代理店の選び方やおすすめを知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
参考記事:おすすめのWeb広告代理店31選!選び方やメリット・デメリットも解説
また、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」の運用手数料(50,000円~)はなぜ安いのか?について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
参考記事:「運用手数料が安いのはなぜ?」インターネット広告の運用代行を低価格&定額料金で提供できる理由をお伝えします!
まとめ:SNS広告の種類を理解して適切に配信しよう
今回は、SNS広告の基本から各プラットフォームの種類や特徴、そして成功事例まで解説しました。
SNS広告は、それぞれ異なる特徴をもつ多様なプラットフォームで展開されており、多くのメリットと特性があります。
費用対効果の高いSNS広告の運用をするコツは、自社のマーケティング目的と商材やサービスの強みを深く理解したうえで、最適なSNS広告の種類を選択することです。
もし、どのSNS広告の種類を選べばいいか迷ったり、運用が難しく感じたりするようであれば、運用代行会社に相談することも有効な手段です。
「どのSNS広告を選べばいいかわからない」と悩んでいる方は、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」がおすすめです。
また「部分的でも運用のアドバイスが欲しい」という方には、自社運用のサポートプランもご用意しています。
SNS広告の運用でお悩みの方は、ぜひ以下よりお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料です。
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