健康維持や美容などに関するサプリのLPでは、商品説明や訴求の他に、定期購入用のお届け頻度・個数や、使用上の注意喚起、各種ポリシーなども掲載する必要があります。
他の商材よりも情報量の多いサプリLP制作において、どのようなデザインやレイアウト、コンバージョンへの導線にすべきかお悩みの方も多いでしょう。
本記事ではサプリのLPデザインのまとめサイトの紹介と、LPに盛り込むべき項目やポイントを解説します。
サプリのLPデザインのまとめサイト6選
サプリのLPデザインを検討する際には、アイデアが浮かばずに行き詰まってしまうことも少なくありません。そこでおすすめしたいのが、LPデザインを集めたまとめサイトです。
「サプリ」またはサプリに近似したカテゴリーのLPを多く掲載しているまとめサイトを、6種類ご紹介します。
LPアーカイブ
LPデザインのまとめサイト「LPアーカイブ」では、クオリティが高く見やすいLPを多く掲載しています。
「サプリメント」のキーワードで検索したところ、967件(2023年1月時点)のLPが表示されました。
さらに、下記の3つのカテゴリーで絞り込み検索することも可能です。
- ダイエットサプリ・ダイエット飲料
- 美容食品・美容ドリンク・サプリメント
- 健康食品・健康ドリンク・サプリメント
例えば、「ダイエットサプリ・ダイエット飲料」で掲載されているLPを見ると、ファーストビューにダイエットの効果をイメージできるような成功体験や、悩みを具現化したような画像、やる気を奮い立たせるような派手なカラーが使用されている傾向があります。
一方、「美容食品・美容ドリンク・サプリメント」は、上品なテイストや単一カラーなど、ダイエット系よりはややシンプルなデザインが多く見られました。
「健康食品・健康ドリンク・サプリメント」は、配色や画像も落ち着いた雰囲気のLPが豊富で、信頼や安心感の表現に力を入れているものが多いようです。
同まとめサイトは、おすすめ順、登録が新しい・古い順、お気に入り登録が多い順の並べ替えもできるため、効率的にサプリのLPを探したい方におすすめです。
LP幹事
日本全国のLPデザインを集めた「LP幹事」では、サプリのカテゴリーはないものの、「製薬業界」で91件(2023年1月時点)のLPが掲載されています。
トップ画像からはじまり、お悩み一覧→効果・性能→こだわり→CTAといった、基本に忠実な構成のLPが多い印象でした。
フォントや画像はやや古めなテイストのLPも見られますが、画像やテキストなど情報量が多いサプリのLPの基本デザインを参考にする際に役立ちそうです。
サムネイルをクリックすると、LPの全体像を確認できます。新古やおすすめ順の並べ替えはできないため、地道に閲覧して好みのLPを探してみると良いでしょう。
ランディングページ集めました。
Webデザイナー向けのLPまとめサイト「ランディングページ集めました。」では、「健康食品・サプリメント(通販)」のカテゴリーとして、305件のLPを公開しています。
同まとめサイトの特徴は、サムネイルでLPの上部から中盤まで確認できるため、ひと目でテイストが把握しやすいことです。サムネイルクリックで実際のLPへ遷移するため、実際のLPの動作や入力フォームの確認もできます。
カラーによる絞り込み機能もあり、LPの配色が決まっている場合に活用しやすいでしょう。
なお、こちらも並び替え機能やお気に入り登録機能はないため、新しいLPを見つけるには定期的にチェックする必要があります。
ピンタレスト
お気に入りのアイデアを画像ブックマークで集めてシェアする「ピンタレスト」では、「サプリ」のタグ検索が可能です。2023年1月時点での掲載数は不明でした。
その他にも、サプリに関連する「ビタミンC」「アイハーブ」「ダイエット」「鉄分」「睡眠」「若返り」など、他のまとめサイトでは見られない詳細なタグ検索も充実しています。
保存して共有できるピンタレストであれば、LP制作の企画会議などでイメージを共有する必要がある時にも便利です。
LPアドバンス
LPデザインのまとめサイト「LPアドバンス」では、「サプリ」のフリーワード検索で27件のLPが表示されました。
縦長のサムネイルで、LPのファーストビューから中盤まで確認できるほか、サムネイルクリックで、全体像のキャプチャとキャッチコピーなどが掲載された詳細ページへアクセスできます。
同まとめサイトでは、登録不要でお気に入りマイリストが利用可能です。
キャッチコピー・色・タイプ・メインビジュアルで絞り込み検索できるため、具体的なLPデザインの検討段階にある方向けのサイトです。
WebDesignClip
日本国内と海外のLPデザインを集めた「WebDesignClip」では、「サプリ」のキーワード検索で6件のLPが見つかりました。
掲載数は少ないものの、他のまとめサイトには掲載されていないような、おしゃれで洗練された最新のデザインに出会えます。
画面右側のメニューを開くと、LPを構築する技術や用語からの検索もできるため、開発者やWebデザイナーの方にとっても、現場で役立つアイデアを見つけやすいのではないでしょか。
製薬会社など10社のサプリのLPデザインと特徴
他社が公開しているサプリのLPを参考にすることで、最新の傾向やデザインのイメージをつかみやすくなるはずです。
製薬会社、食品メーカーなど10社のサプリのLPデザインと特徴をご紹介します。
ファンケル
サプリメントなどの健康食品と化粧品を扱うファンケルから、水で飲む粒タイプのサプリ「免疫サポート」が登場し、14日分のお試しモニターを募集するLPが公開されています。
ファーストビューで、「毎日の体調管理に」「1日1粒のむだけ」など、何を・どのくらいの対策で改善できるのかを示しており、「手軽に続けられそう」という第一印象を与える効果が期待できます。
また、LPの冒頭にあるチェックマークで、ユーザーが抱えていそうなお悩みを箇条書きにすることで、自分ごととして感じてもらう効果が期待できます。その上で、市場ランキングや継続率など、権威性や信頼性を示せる内容を記載し、徐々に購買意欲を醸成していく構成です。
機能性食品として、食品表示基準 第10号で定められている「栄養素等表示基準値」も明記し、安心感も与えています。
通常30日分のところを、14日分のお試しパックにするなど、購買のハードルを下げコンバージョンしやすくする工夫も参考にできそうなLPです。
キリン
キリンの「プラズマ乳酸菌」サプリのLPでは、ファーストビューに「1000億個配合」「リピート率93.5%」「世界初」などの文言や数値を配置し、インパクトを与える工夫が見られました。
画面上部に電話での注文・お問い合わせ先を掲載している点は、オンラインショッピングが進んだ昨今では珍しいケースといえます。
想定される利用者層が、オンライン上でフォーム入力するよりも、電話の方が利用しやすい可能性を配慮しているのかもしれません。
ボタンや文字の大きさも一般的なLPより大きめに設計されているほか、「人生100年時代」といったキャッチコピーなど、年齢層高めのターゲットに向けたLPを作る際の参考になりそうです。
LPの全体でサプリの手軽さや続けやすさを伝えつつ、後半では試験データをもとに期待できる効能も説明し、安心して購買に進んでもらう構成になっています。
動くイラストやアニメーションも取り入れており、飽きずに読み進められるLPです。
富士フイルム
2006年にヘルスケア・化粧品市場へ参入した株式会社富士フイルムから、機能性表示食品「アユメイト」が発売され、定期購入のキャンペーンLPが公開されています。
ファーストビューは、商品パッケージとキャッチコピーのみのシンプルなデザインとなっていました。
同商品は通常7,960円とやや高額であるため、サプリ1袋の金額ではなく、「1日あたり約60円」という表記で心理的ハードルを下げる工夫が見られます。
定期購入の商品の場合、配達頻度を決める必要がありますが、こちらのLPではカートに入れた後に、お届けコースを1ヵ月・45日・2ヶ月・75日・3ヵ月から選ぶ項目が表示されます。
また、カート画面で関連商品を掲載しており、別の商品もセットで購入してもらうクロスセルの手法も取り入れられています。
新谷酵素
新谷酵素から発売されている「間食サプリ」のLPは、目を引くイエローの背景のファーストビューに、「空腹時間を健康時間に!」のキャッチコピーと商品パッケージが印象的です。
同LPの構成は、ユーザーのお悩み→解決策として商品を提案→CTA→商品のおすすめポイントと基本的なものですが、余白をうまく活用したデザインでトレンド感があります。
シンプルかつ記憶に残るLPとなるような、フォントやレイアウト、細かいデザインまでこだわりが見られます。
画面右下には「今すぐ購入する」のポップアップが固定表示されており、LPのどこにいてもカートへ進むことができ、購買の導線も確保されています。
ただ、カートページは新谷酵素の自社ECサイトとなっており、LPとデザインが統一されていないため、遷移した際にやや違和感があるかもしれません。
大塚製薬
大塚製薬の複合型サプリ「トコエル」は、美と健康の土台をサポートする「エルシリーズ」の一つです。
ファーストビューには、トコエルの商品パッケージの配色に近い配色で、やさしく穏やかな雰囲気のイラストが用いられています。
同商品は、数種類のサプリが1回分に個包装された複合型サプリであるため、1度に必要な成分を補える手軽さや、続けやすさが伝わるような構成が特徴的です。
栄養成分表示や原材料名を明記し、使用上の注意もイラストで分かりやすく説明されています。
CTAの設置数は少なめで、固定のヘッダーメニュー(グローバルナビ)と、記事内の1ヶ所のみとなっていました。
購入ページは外部へ遷移せず、LPの下部に入力フォームとアンケートが設置されており、購買意欲を途切れさせない工夫が見られます。
同LPのようにアンケートの入力項目がある場合は、入力フォーム最適化(EFO)もあわせて行うようにしましょう。
株式会社ユーグレナ
ヘルスケア事業などを展開する株式会社ユーグレナの「7deays サプリメント」のLPでは、商品パッケージのデザインを反映した3色のボーダーが目を引きます。
商品画像に影がついていて立体的に見えるため、平坦な印象を回避できます。
同商品は、石垣産ユーグレナをベースに、それぞれのシーンをサポートする成分が配合されているのが大きな特徴です。
7日間のサプリという特性を活かし、「1週間後、どんな自分になりたい?」というキャッチコピーで、ユーザーのニーズを喚起しています。
現在は販売終了で商品ページのみが残っており、カートや入力フォームは確認できないものの、レイアウトなどサプリのLP制作で参考になる点は多いでしょう。
ゲンナイ製薬株式会社
医薬部外品製造販売やサプリメント販売を行うゲンナイ製薬株式会社は、時期別葉酸サプリ「プレミン」のLPを公開しています。
ファーストビューにシリーズの商品イメージを置き、権威性を示す「シリーズ累計50万セット突破」「専門医推奨」などのコピーは、丸いアイコンですっきりと表示されています。
ファーストビュー直下には、楽天の商品ページのCTAボタンを設置しており、その下にサプリのはたらきや、第三者機関による認証、実績をイラストとともに提示する流れです。
LPの中盤には、企業としての取り組みの動画コンテンツもあります。
また、「お客さまのお声」というコンテンツでは、サプリのにおいや飲みやすさについての評価まで掲載し、細かい配慮が感じられます。
読みながら質問に答えていく「葉酸検定」コンテンツは、商品に関する知識を学んでもらいつつ興味や購買意欲を高められるため、リードナーチャリング(見込み客の醸成)としても機能しそうです。
ライオン株式会社
続いて、ライオン株式会社の通販事業であるライオン ウェルネスダイレクトの「ラクトフェリン」のLPです。
ファーストビューに、画面の半分を占めるほどの大きさで「ラクトフェリンサプリメント市場で14年連続売上金額シェアNo.1」と打ち出しており、インパクトを与えています。
CTAボタンも、横幅いっぱいの大きなバナー形式で設置されていました。
実証試験の結果データは表で分かりやすく提示されており、配合されている成分の内容だけでなく、独自のコーティング技術についてもイラストや画像で説明されています。
ページ全体を通して見ると、カラーは多色使いですが、重要な文言は赤い文字で統一されており、飛ばし読みしてもポイントは理解しやすいです。
同商品は特定保健用食品ではないものの、 機能性関与成分・原材料名・ アレルギー品目などを明記することで、信頼感や安心感を与えています。
FUJIMI
ポーラ・オルビスホールディングス傘下のトリコ株式会社では、パーソナライズサプリメントの「FUJIMI」をオンライン販売しています。
同商品は、一人ひとりの分析結果をもとにオリジナルのサプリメントを届けてくれるというものです。
同LPはテキストとイメージ画像のシンプルな構成ですが、CTAボタンに特徴があります。LPを開くと、ファーストビューに「無料・美容分析をはじめる」のポップアップが出現し、LP内に複数の動くCTAボタンが設置されています。
30日間の返金保証や、いつでも解約可能など、サプリの定期購入のハードルを下げる文言を明確に記載することで、不安の軽減にもつながっています。
株式会社コリン
さいごに、株式会社コリンが販売している美容サプリ「ミライホワイト」のLPを見てみましょう。
ファーストビューにイメージモデル・受賞歴・配合されている成分・期間限定キャンペーン情報・CTAボタンが掲載されている、LP構成の基本に忠実なデザインといえます。
同LPはコンバージョンが複数あるタイプとなっており、商品購入のコンバージョン以外に、LINEの友だち追加のコンバージョンも設置されています。
公式LINEを友だち追加すると、クーポン配布や、美容・健康に関する情報配信などを受け取ることができ、これらの特典や魅力を伝えてLINEからの販売促進も図っているようです。
カートの入力フォームにはアンケート項目もあり、「購入」「LINE登録」「アンケート収集」と、コンバージョンを一つに絞っていない点はやや気になるものの、たくさんの情報をすっきりとまとめたLPデザインとして参考になるのではないでしょうか。
サプリのLPに盛り込むべき項目
サプリのLPでは、次のような基本項目が盛り込むのが一般的です。
- 商品イメージ
- 価格・料金プラン(定期、買い切りなど)
- お届け頻度・個数
- 受賞歴・掲載メディア
- 商品の特徴
- 口コミ・体験談
- 使用上の注意
- よくある質問
- 各種ポリシー
- 原材料
- 成分含有量
- 製造会社情報
- GMPマーク
この他にも、どのような想いで商品を製造・販売しているのかといった、こだわりや開発ストーリーなどを、イラストや画像・動画などで表現しているLPもありました。
なお、サプリの販売では、製品の品質と一定の安全性が確保されていることを示す必要がありますが、一般社団法人日本健康食品規格協会(JIHFS)が定めたGMPマークを取得することも一つの方法です。
GMPマークを表示することで、第三者機関による認定を受けたことを示せるため、信頼性の向上につながりやすくなるでしょう。
サプリのLPデザインのポイント
成果に結びつくサプリのLPデザインを実現するためには、次の3つのポイントを押さえて制作を進めましょう。
購入意欲を喚起するメインビジュアル
競合の多いサプリメント市場で、ユーザーの目にとまり、購入を検討してもらうためには、購入意欲を喚起するメインビジュアルにこだわることが重要です。
サプリはその効能が最大の売りですが、効能や機能だけを提示しても具体的にイメージしにくく、購買に直結しない可能性があります。
そのサプリを飲んだ結果、今の自分の問題が解決されたような明るい未来を想起させる必要があるため、サプリのターゲット層に合ったLPデザインのテイストやイメージモデルの起用なども検討すると良いでしょう。
例えば、健康をテーマにしているなら元気な未来を想像できる画像を使用することや、10~20代にはSNSなどで活躍しているインフルエンサーの起用を検討するといった方法です。
訴求要素をバランスよく配置
情報量が多くなりやすいサプリのLPでは、期待できる効能や受賞歴など複数ある訴求要素をバランスよく配置することが大事です。
テキストばかりになると視認性が低下し、もっとも伝えたい情報が印象に残りにくくなってしまうため、同じ形状のアイコンを並べて表示するなど、視覚的にひと目で伝わるようにする必要があります。
また、訴求要素が分かりやすくなるよう、配色やフォント選定では情報の視認性・伝達力を重視してデザインをブラッシュアップしていきましょう。
ただし、訴求要素ばかりを強調して、肝心のCTAが目立たなくなってしまっては、ユーザーの利便性が下がり、コンバージョンにつながりにくくなってしまいます。全体のバランスを見つつ、ボタンのカラーは目立つよう意識するのもポイントです。
イラストや図解などで直感的な伝わりやすさを重視
縦長でボリュームのあるLPの場合、読み手に負担がないよう、イラストや図解などで直感的に伝わりやすくする工夫も心がけましょう。
動画やアニメーションなどを用いて、LPとしてメリハリをもたせることも効果的です。
サプリのLPでは、機能性関与成分を摂取した前後での対比を説明するケースが多いですが、イラストや図解のほか、使用後の効果を想像できるようなイメージ画像などで分かりやすく表現すると良いでしょう。
まとめ
サプリのLPでは、商品説明や訴求の他に、機能性や使用上の注意など多くの情報を掲載する必要があります。
ユーザーが直感的に効果をイメージできる表現や、安心して購入を検討してもらうための信頼性を重視した情報掲載を意識すると良いでしょう。
成果につながるLPを作るには、戦略的に考えられた構成やデザインが欠かせません。
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