
まったく異なる作りに見えるLPも、実は鉄板法則に沿って作られています。
例えば異なる業界のLPでも「よくある質問の後に申し込みボタンがある」など構成が同じだったりします。
この法則は、長年の試行錯誤の末に導き出された「最適解」です。
「LPを制作するにあたって、まずは基本的な法則を知りたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
今回はLPの基本的な構成・法則や7つの鉄板要素、LP構成作成に役立つ3つのフレームワークなどについてまとめました。
LPについて詳しくない方でも無理なく読み進められるよう、専門用語は極力使用していません。使用する際は用語の説明を入れています。
記事を最後までチェックすれば、売れるLPの全体像がつかめます。
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目次
LP(ランディングページ)の基本的な構成・法則
どのLPも、以下の構成・法則に沿って作られます。
- ファーストビュー
- ボディー
- クロージング
それぞれ詳しく見てみましょう。
ファーストビュー
LPを開いて最初に目に入る画面のことを、ファーストビューと言います。
例えば以下は、弊社のランディングページ制作に関するLPのファーストビューです。
ファーストビューは「LPの顔」です。ファーストビューが魅力的でなければ、せっかく集客したユーザーも即離脱してしまいます。
つまり費やした広告費や労力が無駄になります。
そのためファーストビューは、LPを構成する3つの要素のなかで、最も重要な部分と言っても過言ではありません。
いくら中身が良くても、ユーザーがそこまで読み進めてくれなければ意味がありません。
LPのファーストビューについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:LPのファーストビューとは?重要性やサイズについて事例付きで解説!
ボディー
ファーストビューを下にスクロールすると表示される、LPの中心となる部分をボディーと言います。
例えば弊社のLPの場合、先ほど紹介したファーストビューから、次の項目で紹介するクロージングまでの部分は、すべてボディーです。
ボディーには、商品・サービスの魅力を説明したり、競合他社との比較をしたり、ユーザーの悩みや課題の解決策を提示したりする役割があります。
LPを構成する3つの要素のなかで、最も文章力が求められる部分です。
読みにくい文章が続くと、ユーザーは離脱してしまいます。論理的で読みやすい文章や、ストレスを感じさせないデザイン、レイアウトが欠かせません。
関連記事:LPライティングとは?コツや外注費用などを初心者向けに分かりやすく解説!
クロージング
LPの最後の部分を、クロージングと言います。クロージングの役割は、ユーザーをCV(コンバージョン)へと導くことです。
CVとは、購入や申し込み、問い合わせなどのことを指します。
例えば以下は、弊社のランディングページ制作に関するLPのクロージングです。
クロージングは、サッカーに例えるなら「ゴール」です。ファーストビューでユーザーを引き付け、ボディーで納得してもらい、クロージングでCVへと導きます。
詳しくは後述しますが、ユーザーの背中を後押しする文言や、後ではなく「今」申し込みする理由を与えるための文言などが必要です。
LPのクロージングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:LPでの顧客獲得はクロージングがカギ!覚えておきたいポイントとは?
LP(ランディングページ)構成の鉄板要素を実例付きで解説
LPの構成に欠かせない、鉄板の要素は以下7つです。
- アイキャッチ画像【ファーストビュー】
- キャッチコピー【ファーストビュー】
- ベネフィット【ボディー】
- 実績やお客様の声【ボディー】
- よくある質問【クロージング】
- オファー【クロージング】
- CTAボタン【全体】
1つずつ詳しく見てみましょう。
アイキャッチ画像【ファーストビュー】
アイキャッチ画像とは、LPのファーストビューに配置される画像のことです。
弊社LPのアイキャッチ画像は以下のとおりです。
ファーストビューには、サービス内容が直感的に伝わる画像を設置しましょう。
弊社の場合、LP制作事例を複数設置しています。制作できるLPのイメージが、一目で伝わります。
例えばパーソナルトレーニングに関するLPの場合、指導中の画像を掲載し、実際にトレーニングしている様子をユーザーにイメージさせてあげると良いでしょう。高級ホテルに関するLPの場合、魅力的な内観や景色の写真を用いて、体験価値を強調するのがおすすめです。
「どうすればユーザーがボディーまで読み進めてくれるか」を考えて、アイキャッチ画像を選定しましょう。
キャッチコピー【ファーストビュー】
キャッチコピーとは、ファーストビューに掲載される文言のことです。
ユーザーに対して瞬時に「このLPは自分に関係がある」「先が気になる」と思ってもらうことが目的です。
そのためには「30代女性のための〇〇」とターゲットを明確化したり、「業界No.1!〇〇のプロが監修」と権威付けをしたりするテクニックがあります。
文字数が多いと離脱される可能性が高いため、10文字程度の文言がおすすめです。
弊社LPでは以下画像の「凄」や「なんか、すごいLP。」がキャッチコピーにあたります。
弊社の強みは、行動経済学を取り入れたLP制作です。そのためあえて一切の権威付けを行わず、感覚的に「続きが気になる」と思ってもらえるようなキャッチコピーを採用しています。
関連記事:【応用可能】LP(ランディングページ)に使えるキャッチコピーの例や作り方を一覧で紹介!
ベネフィット【ボディー】
ベネフィットとは、商品・サービスの利用で得られる具体的な価値のことです。メリットと似ていますが、以下の違いがあります。
- メリット:商品・サービスの機能や特徴に関する客観的な強み
- ベネフィット:そのメリットによってユーザーの生活がどう変わるかという主観的な価値
例えば、ノイズキャンセリングイヤホンのメリットは「ノイズキャンセリング機能」ですが、ベネフィットは「どこにいてもストレスなく仕事や会話ができる」です。
LPのボディーには、メリットのみならずベネフィットも記載しましょう。そうすることで、商品・サービスがあればどのような未来が待っているのかを、ユーザーが具体的にイメージできます。
実績やお客様の声【ボディー】
ユーザーはLPを読む際「そりゃ自社の商品だから良い点しか紹介しないよね」と思っています。
そこで大切なのが、客観的な情報です。実績やお客様の声のような客観的な情報を加えることで、信頼性が増します。
掲載する実績の例としては、以下のとおりです。
- 累計受講者数50万人突破
- TOEIC平均スコア+150点
- 施術後の口コミ評価4.9/5.0
その実績がどのように算出されたのかを記載しておくと、さらに信頼性が増すでしょう。
またお客様の声は、顔写真や名前入りにすることでより信頼性が増します。商品・サービスによっては、お客様に直筆で感想を書いてもらい、それをそのまま掲載する手法もおすすめです。
よくある質問【クロージング】
LPをクロージングまで読み進めるユーザーは、商品・サービスに対して一定の興味を抱いています。
しかし、LPで疑問点を解決し切れていないと、ユーザーは簡単に離脱してしまいます。
そこで重要なのが、ユーザーの疑問を解決し、CVへと導くための「よくある質問」コンテンツです。
例えば以下は、弊社LPの「よくある質問」コンテンツです。
「+」をクリックすることで、回答が表示されるようになっています。
サブスクリプションサービスの場合は「簡単に解約できますか?」など、ユーザーがCV直前に抱きそうな疑問をピックアップして回答しましょう。
オファー【クロージング】
オファーとは、LPで提示される特典や割引のことです。具体例は以下のとおりです。
- 4月限定!入会金無料&初月50%OFFキャンペーン実施中
- 初回限定20%OFFクーポンプレゼント
- モニター価格で通常料金の半額
オファーを提示しお得感を強調することで、CVを促進できます。期間限定のオファーは「今申し込まない理由」をなくすことが目的です。
例えば以下は、弊社LPのオファーです。
本来63万円のLP制作サービスを、特定の業種限定で55万円にて提供しています。
また弊社のオファーでは、割引後の55万円だけでなく、元値の63万円も併せて掲示しています。
これはアンカリング効果という行動経済学を応用したテクニックです。最初から55万円を提示するよりも「本来63万円のところを今回は55万円」とした方が、同じ価格でもお得感が増します。
LP全体として、こういったテクニックをちりばめていくことが重要です。
CTAボタン【全体】
CTAはCall To Actionの略で、日本語だと「行動喚起」です。いわゆる申し込みボタンのことです。
CTAボタンは、ファーストビュー・ボディー・クロージング、それぞれの末尾に設置しましょう。
そうすることで、ユーザーが購入や申し込みを決断したちょうど良いタイミングでCTAボタンを表示させられます。
ベネフィットの後、お客様の声の後といった形で、各要素の後に設置する方法もありますが、しつこくなりすぎると「押し売り感」が出るので注意しましょう。
例えば以下は、弊社LPのCTAボタンです。
「LP制作のお問い合わせをする」の部分がCTAボタンです。「ご相談・お見積もりは無料!」や電話番号の部分をマイクロコピーと言います。
マイクロコピーはCTAボタン周囲に配置され、ユーザーに最後のひと押しをする役割があります。
関連記事:コンテンツマーケティングの導線の重要性とCTAの設置箇所は?導線設計・戦略の立て方を解説
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LP(ランディングページ)構成案の作り方
LPの構成案(ワイヤーフレームとも言います)は、以下の順番で作りましょう。
- ページのレイアウトを決める
- レイアウトに要素を当てはめる
1つずつ簡潔に解説します。
1.ページのレイアウトを決める
まずは大枠のレイアウトを決めます。具体的にはカラム数を決めましょう。
カラムとは列のことです。大半のLPは1カラムで構成されています。制作が簡単かつ、シンプルで見やすいからです。
本記事で何度も紹介している弊社LPも1カラムです。
しかし何か目的がある場合には、2カラム以上のLPを制作するのも良いでしょう。
レイアウトに要素を当てはめる
レイアウトを決めたら「ここからここまでがクロージングで、よくある質問とCTAボタンを入れる」のように要素を当てはめましょう。
ここまでのステップでLPの大まかな構成ができてから、具体的な文言や画像等を入れていきます。
LP(ランディングページ)の構成作成で役立つフレームワーク
LPの構成作成では、以下3つのフレームワークが役立ちます。
- AIDMAの法則
- 新PASONAの法則
- BEAFの法則
各法則について詳しく見てみましょう。
AIDMAの法則
AIDMAの法則とは、消費者が商品・サービスを認知してから購入に至るまでの心理プロセスを説明するフレームワークです。
- Attention(注意):ユーザーの目を引く
- Interest(興味):関心を持たせる
- Desire(欲求):商品を欲しいと思わせる
- Memory(記憶):購入候補として意識させる
- Action(行動):実際に購入・申し込みさせる
AIDMAの法則をLPに反映させると以下のようになります。
- Attention(注意):ファーストビューにインパクトのあるアイキャッチ画像やキャッチコピーを配置
- Interest(興味):商品・サービスの特徴やメリットを簡潔に説明
- Desire(欲求):ベネフィットや実績、お客様の声を掲載して信頼性を向上
- Memory(記憶):他社比較やよくある質問で選択肢として記憶に残るようにする
- Action(行動):オファーやCTAボタンでスムーズに申し込みへ誘導
新PASONAの法則
新PASONAの法則は、顧客を購買行動へと誘導するためのフレームワークです。特にお悩み解決型の訴求との相性が抜群です。
- Problem(問題提起):ユーザーの悩みを明確にする
- Affinity(親近感):ユーザーに共感し、関係性を深める
- Solution(解決策の提示):商品やサービスを解決策として提示する
- Offer(提案):CVへのハードルを下げるための提案をする
- Narrowing Down(絞り込み):期間や対象を絞り込み、今すぐ購買すべき理由を示す
- Action(行動):行動してもらうように呼びかける
旧PASONAの法則では、最初のAが「Affinity(親近感)」ではなく「Agitation(煽り)」とされていました。また「Offer(提案)」が存在しませんでした。
しかし不安感や恐怖を煽ってCVを獲得できても、長期的な顧客関係にはつながりにくいことから、「Affinity(親近感)」へと刷新されました。
BEAFの法則
BEAFの法則は、商品の価値を、実績や証拠をベースとして伝えるためのフレームワークです。信頼性を重視するLPとの相性が抜群です。
- Benefit(利益):商品のベネフィットを伝える
- Evidence(証拠):実績やデータ、専門家の意見を提示する
- Advantage(優位性):競合他社と比較して競争力をアピールする
- Feature(特徴):商品の具体的な機能を説明する
BEAFの法則をLPに反映させると以下のようになります。
- Benefit(利益):「この商品・サービスを使うとこんな未来が待っています」とベネフィットを強調
- Evidence(証拠):「導入実績〇〇社」「〇〇%のユーザーが満足」などのデータを掲載
- Advantage(優位性):他社製品との比較表を用意し、優れている点を可視化
- Feature(特徴): 「〇〇機能を搭載し、△△が可能」など、機能面を詳しく説明
LP(ランディングページ)の作成方法は大きく3つ
LPの作成方法は、以下の3つに分かれます。
- 自力で作成
- フリーランスに依頼
- LP制作会社に依頼
それぞれ詳しく解説します。
自力で作成
LPは、自力での作成も可能です。
例えば社内にコーディングやWebデザイン、セールスライティングに関する知識を持った人材がいる場合、制作会社に依頼をする必要はありません。
また上記のような知識がなくても、WordPressやペライチなどのツールを使えばLPを作成可能です。
しかしWordPressやペライチで作成したLPは、制作会社に依頼したものと比べると、クオリティ面で劣ります。
LPで手を抜くと、SEO対策やWeb広告、SNS運用などLPに送客するための施策がすべて水の泡になります。
そのため十分なスキルを持った人材がいない場合には、おすすめできる選択肢ではありません。
関連記事:【画像付き】ペライチを使ったLP(ランディングページ)の作り方や事例まとめ!
関連記事:【無料】WordPressでLPは自作可能!テーマやプラグインのおすすめを紹介
関連記事:ランディングページ(LP)の作り方を初心者向けに徹底解説!作成手順から注意点も紹介
フリーランスに依頼
LP制作は、フリーランスへの依頼も可能です。フリーランスに依頼をすると、LP制作会社に依頼をするよりもコストを抑えられます。
しかしその分、フリーランスへの的確な指示出し(ディレクション)が必要です。また急に連絡が取れなくなったり、低クオリティのLPが納品されたりするリスクがあります。
フリーランスへの外注経験が豊富な場合や、安心して依頼できるツテがある場合を除いては、制作会社への依頼が無難です。
LP制作会社に依頼
LPの制作方法として一番のおすすめは、やはり制作会社への依頼です。
自力でクオリティの高いLPを作るには、専門知識を持った人材が必要です。またフリーランスはあたりはずれが大きいので、うまく見極められる自信がない場合にはおすすめしません。
もちろん細かな修正を加える必要はあるかもしれませんが、LPは一度作成すれば、原則として何年間も使用できます。そのためある程度費用をかけてでも、納得のいくLPを作るのがおすすめです。
LP制作会社は、格安・中堅・大手に分かれます。
格安のLP制作会社は、費用を抑えられる反面、クオリティ面で不安があります。大手のLP制作会社は、クオリティ面は期待できますが、その分費用がかさむでしょう。
そして中堅のLP制作会社は、格安と大手の良いとこどりといった形です。
予算や求めるクオリティなどに応じて、どのLP制作会社が良いかを選びましょう。
関連記事:ランディングページ制作会社10社を比較!選ぶポイントや費用相場なども紹介
まとめ
LPの基本的な構成・法則や7つの鉄板要素、LP構成作成に役立つ3つのフレームワークなどについて解説しました。
自力でLPを制作する際は、本記事で解説した法則や鉄板要素を盛り込んでみてください。
またどこに本記事で解説した法則や鉄板要素が使われているかを意識しながら、他のLPを見てみてください。
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