「ウェブサイトを作成したけど集客につなげられていない」「ホームページの集客のコツを知りたい」などの、悩みを抱えている中小企業も少なくありません。
中小企業にとって、ウェブ集客がうまくいくかどうかは重要な問題です。リソースが不足しがちでもウェブサイトから多くの顧客を集められれば、予算を抑えながら望む成果を実現できます。
今回はウェブサイトの集客方法や集客が失敗する理由、成功のポイント、集客支援サービスについて解説します。本記事を読めば、自社にとって効果的な集客方法が見つかり、戸惑わずに実践できるようになるでしょう。
目次
ウェブサイトの集客とは?
ウェブサイトの集客とは、さまざまなインターネットツールを活用して、自社のウェブサイトへ顧客を集める手法のことです。
情報収集をするとき、チラシや新聞などのオフライン媒体ではなく、インターネットを活用するのが一般的になってきました。問い合わせ数の増加や認知向上など目標の達成を目指す企業にとって、ウェブサイトを通じた集客の必要性が増しつつあります。
ウェブサイト集客の大きなメリットは、費用を抑えながらも幅広い層にリーチできることです。紙のチラシの場合、印刷や配送にコストを要しますが、インターネットを活用すればお金をかけずに集客が可能です。
たとえばFacebookやTwitterなどのSNSは、無料でアカウントを作成できます。フォロワー数を増やして影響力をつければ、投稿やプロフィール画面からウェブサイトへ誘導することで、高い集客効果を見込めるでしょう。
を見てもらえます。地理的な制限なく、ターゲット層に対して自社サービスの特徴を伝えられるのはウェブならではの利点です。
ウェブサイトにおける集客方法の種類
ウェブサイトへの代表的な集客方法を5つ紹介します。
- インターネット検索からの集客
- 有料広告からの集客
- 外部サイトからの集客
- SNSからの集客
- メールからの集客
それぞれの方法の特徴やメリットなどを解説します。
1.インターネットネット検索からの集客
情報を求めてインターネット検索(自然検索)をしたユーザーの画面に自社サイトのURLを表示させ、クリックにつなげる方法です。
自然検索で集客するには、ウェブサイトを検索エンジンにおいて上位表示させる必要があります。特定のキーワードを設定し、そのキーワードで検索上位を目指します。SEO(検索エンジン最適化)と呼ばれる施策が必要です。
上位表示には情報の質と量が重要になるため、読者ニーズを満たす質の高いコンテンツを数多く作成する必要があります。一定の労力はかかりますが、コストがかからない点やコンテンツが資産になることはメリットです。
分析ツールを利用して、アクセス数や閲覧されているページなどを把握できるのも特徴です。頻繁に訪問しているユーザーの属性を捉え、その層をターゲットに新たなコンテンツを追加していけば、さらなる集客効果を見込めます。
2.有料広告からの集客
インターネット上に表示される広告を購入して、ウェブサイトへの導線を確保する方法です。インターネット広告で使われる代表的な広告の種類は、次の通りです。
概要 | メリット | |
---|---|---|
リスティング広告 | 検索したキーワードに応じて配信される広告 | すでに自社のサービスに関心があるユーザーに接触しやすい |
ディスプレイ広告 | ウェブサイトの広告枠に表示される広告 | 潜在顧客にアプローチでき、認知拡大に適している |
アフィリエイト広告 | 指定したアクションを取ると報酬が発生する成果報酬型の広告 | 費用対効果が高い |
SNS広告 | FacebookやTwitter、InstagramなどSNSに表示する広告 | 拡散性が高い |
属性や興味関心・行動履歴などの情報をもとに、広告の配信対象を絞ることも可能です。自社の商品やサービスに適したユーザーに情報を届けられるため、リードの獲得に適しています。
3.外部サイトからの集客
他社が運営しているオウンドメディアやブログを通じて、自社のウェブサイトへの流入を狙う集客方法です。ユーザーは、外部サイトに貼られたリンクを踏んでサイトを訪れます。
外部サイトからの集客には、他社のサイトに自社サイトのリンクを設定する「被リンク」が必要です。被リンクの数が多いほど外部からの評価が高いと考えられるため、SEOにも有効です。
ただし、行き過ぎた被リンクの獲得施策は検索エンジンによるペナルティの対象となり、かえって逆効果になってしまいます。質が高いコンテンツを作成し、他社サイトから参考にされる存在だからこそ集まるリンクを増やしましょう。
4.SNSからの集客
TwitterやInstagram・FacebookといったSNSを通じて、投稿やプロフィール経由でサイトへ集客する方法です。ユーザーとの信頼関係の構築に適しており、ブランディングや認知拡大にも役立ちます。
SNSごとにユーザー層や適した投稿内容は異なるので、目的や自社のサービスに応じて媒体を選ぶ必要があります。たとえば、ビジュアルが重要な飲食やアパレルなどの業態は、画像や動画の訴求が中心のInstagramと相性がよいでしょう。
またシェアやリツイートでアカウントの投稿を拡散させやすいのもメリットです。ウェブサイトを閲覧しない層からの認知を期待できるため、使っておいて損はない集客ツールといえます。
5.メールからの流入
メールマガジンの配信や既存顧客へのアフターフォローをはじめ、メールに添付したURLからサイトへの流入を狙う方法です。
メール集客の利点は、顧客リストがあれば多数のユーザーに無料で接触をはかれる点にあります。ただし、開封されなければ効果がありません。
広告目的のメールを煩わしいと感じるユーザーは多いため、開封されずに捨てられる危険もあります。既存顧客やすでにやり取りがある相手なら別ですが、突如メールを送りつけても集客効果を得られる可能性は低いでしょう。
サイト制作と同様、メールマガジンでも有益な情報を提供し続けることが重要です。
関連記事:LPを活用した集客方法とは?集客を行う際の5つのポイントを徹底解説
ウェブサイトで集客できない5つの理由
せっかくウェブサイトを構築したのに、上位表示やコンバージョンの獲得が達成できないケースも珍しくありません。集客できないのは、更新頻度やユーザビリティの低さ、SEO対策や分析・改善が不十分なことなどさまざまな理由が考えられます。
よくある理由を5つ紹介するので、自社サイトに当てはまらないか確認してみてください。
理由1.ウェブサイトの更新頻度が低い
ウェブサイトの更新頻度が低すぎると、集客にとってマイナスに働く可能性があります。数ヵ月や1年以上など長期にわたって更新がないと、ユーザーは信頼できる会社なのか不安に感じるためです。
日々新たなサービスや製品が登場しているのに何の音沙汰がない場合、ブランドイメージの低下にもつながりかねません。経済性やビジネスへの姿勢に疑問を抱かれ、新規顧客を獲得できないばかりか、リピーターを失う場合もあります。
とはいえ、頻繁に更新していることが必ずしもSEO上有利に働くとは限りません。ただ古い情報のままだとコンテンツの質も劣化していくため、定期的なメンテナンスは必要です。
理由2.ウェブサイトの設計が目的と合っていない
ビジネスの成果をあげるには、ウェブサイトの設計に目的が必要です。なぜなら、得たい成果の内容に応じて、記事に含める内容に違いが生じるためです。
たとえば、地域密着型で近隣住民が定期的に訪れるため、十分な既存顧客を確保できている飲食店があるとしましょう。
この店舗は新規獲得の必要性は高くなく、ウェブサイトの運営目的は既存顧客への情報提供が大半を占めます。ホームページの記載内容は、アクセス・営業時間・定休日・料金表といったもので問題ありません。
対して近隣に多くのライバル店が存在し、激しい顧客の獲得競争に晒されている飲食店だとしたらどうでしょうか。
既存顧客はあってないようなものなので、新規の獲得を目指してウェブサイトを構築する必要があります。競合店と比較される状況にあるため、基本的な情報だけでは不十分で、ウェブ予約システムの構築やQ&Aの追加など、情報の質が高いサイトを作らなければなりません。
上記のように目的に応じて、ホームぺージの内容は変えるべきなのです。ウェブサイトの設計が目的から外れていると、思うような効果は期待できません。
理由3.ウェブサイトの操作性やデザインが使いにくい
ウェブサイトでは情報の質もさることながら、ユーザビリティも重要な要素です。文章を読んでもらうだけでなく、ホームぺージを通じて何らかのアクションを起こしてもらうのが目的です。
ユーザビリティが高いウェブサイトはレイアウトが見やすく、自分が知りたい情報の場所がすぐわかるように設計されています。またテキストリンク同士に十分な間隔を確保する、ボタンの大きさが小さすぎないというようにクリックのしやすさにも工夫が必要です。
デザインや操作性に配慮がないと、内容で読者の興味を惹きつけても、コンバージョンに達する前に離脱してしまいます。非常にもったいないので、ウェブサイトの設計時には複雑でごちゃごちゃした見た目は避けましょう。
理由4.SEO対策がされていない
SEO対策をまったく意識していないと、自然検索によるウェブサイトへの流入が難しく、集客効果を期待できません。
SEO対策は意味がないとの意見もありますが、効果がなくなってきたのはキーワードの詰め込みや、自作自演の被リンクの追加など旧来まで通用していた手法です。
アップデートによって検索エンジンも学習していますので、上記のような施策は効果がなくなっているばかりか、ペナルティの対象となり逆効果です。
SEOに重要なのはコンテンツの質であり、ユーザーの悩みや疑問を解決に導くような、専門的で網羅性が高い情報を提供しているウェブサイトが評価されます。
適切なキーワードの選定や上位記事の分析・ユーザーニーズの把握といった対策が求められるので、依然としてSEO対策は必要です。
理由5.解析ツールを使った施策や改善が不十分
ウェブサイトで成果を上げ続けるには、解析ツールを使って定期的にユーザーやホームページの内容を分析し、改善する必要があります。ツールを使うことで客観的な数値データが得られるため、正確な分析が可能になるのです。
解析ツールはサイト内でのユーザーの動きを追うGoogleアナリティクスやヒートマップなどと、主に流入経路を分析するサーチコンソールやSNSの解析機能などにわかれます。
サイト内部の改善では、たとえばアクセス数は多いのにコンバージョンが少ないという問題が発見されれば、導線の確保に問題ないか見直します。
流入経路を分析することで、効果が出ている経路はどこか、他に開拓すべき経路はないかなどを把握できるようになります。
ウェブ集客を成功させる5つのポイント
もしウェブ集客で効果が上がらず悩んでいるなら、基礎を押さえていないことが原因の可能性があります。
ウェブ集客を成功させる5つのポイントと、それぞれの詳細について解説します。
- 自社にしかない強みや価値を明確にする
- 目的やターゲットを決める
- カスタマージャーニーを作成する
- ウェブサイトやLPで強みや価値を発信する
- ウェブ集客の効果を分析し改善する
関連記事:LPを活用した集客方法とは?集客を行う際の5つのポイントを徹底解説
1.自社にしかない強みや価値を明確にする
数あるサービスの中からお客さまに選んでもらうには、自社独自の強みや価値を明確にすることが大切です。
自社の強みとして打ち出すのは、競合他社より優れていると胸を張っていえるものが望ましいでしょう。徹底的な自社分析と競合分析を通じて、他の会社が持っていない独自の良さが見つかります。
自社の優位性がどこにあるかわからないとお悩みなら、他人の意見に耳を傾けましょう。たとえば、日頃から関わりのあるクライアントに、自社を選び続けてくれている理由を聞いてみるのも一つの手です。
ヒアリングによって、今まで気付かなかった自社の優位性や魅力を発見できるかもしれません。
2.目的やターゲットを決める
具体的な目的やターゲットの選定は、ウェブサイト集客を成功させる上で非常に重要です。目的があいまいだとコンセプトや施策の方向性にずれが生じ、効果的な集客となりません。
集客の目的の例としては、資料請求・会員登録・商品の問い合わせ増などが挙げられます。誰に対して情報を届けるかが明確でないと集客方法が決めにくいため、ターゲットの選定も必要です。
詳細なターゲットであるペルソナの設定によって、ユーザーのニーズを明確化しやすくなります。
3.カスタマージャーニーを作成する
カスタマージャーニーとは、顧客が製品やサービスを購入・利用するプロセスを、旅を模して表現したものです。行動だけでなく、購買に至るまでの思考や感情の変遷も追うのが特徴です。
今やカスタマージャーニーは、ウェブサイト集客を成功させるために必要なツールとなっています。インターネット上に情報が溢れる現代、ユーザーは自らに必要な情報を取捨選択し、複数の商品を比較検討し、購入に至ります。
つまり良い商品を提供すれば売れる時代は過ぎ去り、顧客のニーズを汲み取り、顧客目線での商品開発が必要となってきたのです。
顧客の心理や行動を深く読むことが、ビジネスの成功には欠かせません。カスタマージャーニーを作成し、さまざまな顧客の内面や行動をつぶさに分析しましょう。
4.ウェブサイトやLPで強みや価値を発信する
自社の強みや価値を明らかにする大切さを説きましたが、把握するだけでは不十分で、発信してこそ効果を示します。
ウェブサイトやLPで競合他社と似通った訴求をしても、横並びで埋もれてしまうため、アピールポイントの差別化が必要です。お客様に価値があると感じてもらえるように、言葉選びや伝え方には注意を払いましょう。
ビジネスは価値提供なので、ターゲットに「ここは良いな」と感じてもらうことが重要です。
5.ウェブ集客の効果を分析し改善する
集客効果を測定し、得た数値に基づいて改善を行うことで、より施策をブラッシュアップしていきましょう。
ウェブ集客の効果を計測するには、知りたい効果に応じた指標を定め、その指標に適した手段の選定が求められます。
たとえば、SEOでは完読が重要な要素の一つと考えられているため、記事を最後まで読んでもらえているかできるよう、滞在時間をチェックするとよいかもしれません。
他にも商品やサービスの成約につながったかどうか知りたければ、コンバージョン率を追うのがおすすめです。
コンバージョン率の数字が悪い場合は、コンテンツの少なさやクリックボタンのわかりにくさなど問題点を見つけ、必要な改善を施します。
対策を繰り返しているのに数値が改善しない場合は、指標の選定に誤りがあるのかもしれません。安定した集客率を実現するためにも、複数の集客経路を確保しておくのがよいでしょう。
ウェブサイトの集客支援とは?
ウェブサイトの集客支援とは、既存サイトの分析やウェブ広告の運用・新たなサイトやLPの制作などの依頼を承っているサービスです。
ウェブ集客にはSEO対策や広告運用など、高度な専門知識が必要な分野もあります。効果を出すまでに時間や手間がかかるものも多いため、外部への委託を検討するのも一つです。
自社が苦手な分野に絞って、外注に出すことも可能です。コンテンツ制作やSNSでの発信など得意分野にリソースを集中して投じられるので、結果的にサイト全体の質を高める効果が狙えるでしょう。
ウェブサイトの集客支援サービスの主な内容
広告運用を含め、ウェブサイトの構築や改善に幅広く貢献できるのが集客支援サービスです。徹底的に既存サイトを分析し、的確に問題点を見つけてくれます。
新しいウェブサイトやLPの構築も手掛けているので、リソースやノウハウ不足に悩んでいるなら積極的に活用しましょう。
以下で、ウェブサイトの集客支援サービスの主な内容を紹介します。
1.ウェブサイトの徹底分析
集客支援サービスでは、ウェブサイト本体・周辺環境・ターゲットの選定・適正な市場の選択といった幅広い視点で、現状の問題点を徹底的に洗い出します。
自社の分析だけでは何が問題なのかわからない場合もあるでしょう。ウェブサイト集客支援サービスを利用すれば、何が原因で、効果的にサイトへの問い合わせを増やすにはどうすればよいかの検証・提案を受けることが可能です。
2.ウェブ広告の運用
ウェブ広告の運用も、運用者のスキルや経験によって結果が大きく変わってしまう分野です。広告にかけられる資金が潤沢ならまだしも、多くの中小企業はリソースに限りがある中で、成果を挙げなければなりません。
自信がないなら、ウェブ集客のプロである集客支援サービスを使ってみるのもよいでしょう。
ウェブサイトの集客支援サービスは、FacebookやInstagram・LINEといった各SNS広告や、Google広告やYahoo広告などのリスティング広告の運用代行に対応しています。
適切なチャネルの選定や成約率向上のための施策提案など、効果にコミットした広告運用をしてもらえます。
3.ウェブサイトやLPの制作
ウェブサイトやLP(ランディングページ)の制作を集客支援サービスに依頼することで、集客効果の上昇が見込めます。ユーザーの心理的な変化まで意識したデザインを提案してもらえるからです。
ウェブサイトの集客支援会社に依頼することで、ターゲットが好むデザインはどのようなものか、口コミやよくある質問の位置は現状で問題ないか、CTAやキャッチコピーのよりよいデザインはないかなど、より踏み込んだ視点で考えられたウェブサイトやLPが完成します。
集客支援会社は過去の経験から特定のターゲット層が好む文言やデザインを把握しているためり、成果獲得につながるコンテンツの作成に注力してくれるでしょう。またデータ分析に基づき、継続的にウェブサイトやLPの内容をブラッシュアップしてもらうことも可能です。
ウェブサイトの集客支援サービスを試してみよう
ウェブサイトの集客に悩まれているなら、集客支援サービスを積極的に活用しましょう。
弊社クロスバズでは、広告運用代行とLP制作の2軸でウェブサイトの集客支援を行っております。
広告運用代行サービスの「BUZZリスティング」では定額&契約期間の縛りなしのリスティング代行サービスを、月額25,000円から提供しています。
- リスティング広告以外も配信し放題
- 契約期間の縛りがないため、いつでも広告を停止可能
- アカウント権限はお客様に譲渡。運用の中身が丸わかり
多くの会社が採用している手数料20%型では、広告費に応じて手数料も高額になりがちです。弊社の低額型と比較すると、同じ広告費でも広告に使える部分に違いが生じます。
予算がない中小企業のお客様でも利用しやすい、定額・低額の料金プランを提供しています。高額の手数料が発生する心配もないため、ぜひお気軽にお問い合わせください。