「リスティング広告の広告グループって何?」
「どうやって分けたらいいの?」
この記事を読まれているあなたは、上記のようにお悩みかもしれません。
そこで本記事では、広告グループの意味や分け方について解説していきます。
これからリスティング広告を運用される方はじっくりとお読みください。
この記事を読めば、広告グループの設定ができるようになりますよ。
目次
リスティング広告の広告グループとは?意味や構造について
リスティング広告の構造は上記のようになっています。
それぞれの意味はこのとおり。
- アカウント:配信する広告の全てを管理するアカウント。基本的には1企業1アカウント。
- キャンペーン:広告グループをまとめたもの。配信設定などを管理する。
- 広告グループ:広告キーワード、広告文、表示URL、リンク先URLをまとめたもの。検索をかけた際に表示される広告の全部分をまとめて広告グループという。
- 広告キーワード:広告グループを表示させるための検索語句。サービスや商品の特性を設定することが多い。
- 広告文:商品やサービスの説明文と、説明文のタイトル。
- 表示URL:広告文と一緒に表示されるURL。サービスの特性を表す日本語を設定できる。
- リンク先URL:広告をクリックした際に遷移するページの、実際のURL。
つまり広告グループとは、広告を表示する上で必要な要素すべてをまとめた大きな枠のことを指します。
さて、ここまでは広告グループの意味と構造について簡単に紹介してきました。
ここからは、広告グループの分け方を手順に沿ってお伝えしていきます。
本記事を読みながら、実際に設定していきましょう。
広告グループの分け方|たった7手順
- 広告キーワードをすべて書き出す
- キーワードの属性ごとに、キャンペーンを分ける
- 掛け合わせキーワードをすべて書き出し、属性ごとにまとめる
- 掛け合わせキーワードの属性ごとに広告グループを分ける
- グループごとに広告のリンク先を設定する
- グループごとに広告文を複数作成する
- 手順5、6の内容が重なったら、広告グループをまとめる
広告グループを分ける手順は上記7つのみです。
それぞれ詳しく説明していきましょう。
手順1:広告キーワードをすべて書き出す
まず、自社サービスに関わるキーワードを思いつく限り書き出します。
例えば競泳用品を販売するECサイトの場合、下記のような形になります。
キーワードの見つけ方についてより詳しく知りたい方は、リスティング広告はキーワードの選び方が重要!利用ツール・注意点も解説の記事をお読みください。
書き出しきったら、次に進みましょう。
手順2:キーワードの属性ごとに、キャンペーンを分ける
広告グループを分けるためには、まずキャンペーンを分ける必要があります。
キャンペーンの方が広告グループよりも大きな枠だからです。
では早速、手順①で挙げたキーワードを属性ごとに分けキャンペーンごとに区分をしましょう。
先ほど挙げた競泳用品の例だと、下記の通り。
このかたまりがキャンペーンになります。
キャンペーンごとに区分ができたら、次の手順に進みましょう。
手順3:掛け合わせキーワードをすべて書き出し、属性ごとにまとめる
続いては、今まであげたキーワードに掛け合わせるキーワードを書き出しましょう。
広告を1ワードのみで出稿することはほとんどないからです。
書き出しきったら、属性ごとにまとめてください。
競泳用品の例だと下記の通りになります。
上記以外にも、
- 味:美味しい、美味、うまい
- おしゃれさ:オシャレ、かっこいい、イケてる
- 評判:人気、評判、口コミ、評価
など様々な掛け合わせキーワードが考えられますね。
効率よく類語を探したい方は、Weblio類語辞典を活用すると良いですよ。
掛け合わせキーワードを書き出しきったら、次に進みましょう。
手順4:掛け合わせキーワードの属性ごとに広告グループを分ける
先ほど手順3で分けた掛け合わせキーワードの属性に従って、広告グループを分けましょう。
広告文や表示URL、リンク先URLは広告グループごとに表示されるからです。
例えば競泳用品の例だとこのような形になります。
反対に、悪い例はこちらです。
広告グループ内にある掛け合わせキーワードの属性がバラバラですよね。
属性が統一されないまま広告を配信すると、下記のような事態に陥ってしまいます。
- 「水泳帽 キッズ用」のキーワードで検索したのに、レディース用水着の広告文が表示される
- 子供用ビート板の広告文をクリックしたのに、激安ゴーグルの販売ページに遷移する
- 高級感のある男性用水着を検索したのに、表示URLがhttps://水着/激安と表示されている
これではお客様に購入してもらえませんよね。
お客様の求めている情報を確実に届けるためには、検索したキーワードと表示される広告文、表示URL、リンク先URLがマッチしないといけません。
だからこそ、掛け合わせキーワードの属性ごとに広告グループを分けることが重要だということになります。
ここまでで簡単な広告グループ分けは終わりました。
ここからはもう少し細かい分け方をお伝えしていきます。
手順5:広告グループごとに広告のリンク先を設定する
手順4で分けた広告グループごとに、リンク先URLを設定します。
例えば下記の形です。
- 「ARENA 女性用」なら女性用ARENA水着の販売ページ
- 「ゴーグル ジュニア」なら子供用ゴーグルの販売ページ
- 「水泳帽 激安」なら水泳帽の販売ページ
このとき、リンク先URLをどのページに設定したかメモして取っておいてください。
手順6:広告グループごとに広告文を複数作成する
同じく手順4で分けた広告グループごとに、広告文を複数作成します。
例としてはこのようなイメージです。
- どこよりも安い水泳帽はここ!豊富な品ぞろえで大人気!500円~取り揃えています。
- 子供用ゴーグルをお探しなら〇〇(会社名)へ。人気なゴーグルが最新ゴーグルまで見つかります!
- ARENAの商品を一挙取り揃え!購入後の試着OK/返品無料。最短即日配達も!
どの広告グループにどんな広告文を記載したか、メモして取っておいてください。
広告文の作成方法については、【リスティング広告】広告文の作り方|失敗しないコツ7つ!の記事で詳細に解説しています。
ぜひあわせてお読みください。
手順7:手順5、6の内容が重なったら、広告グループをまとめる
手順5、6で設定したリンク先URLと広告文がどちらも一致した場合、広告グループをまとめましょう。
全く同じ内容を別の広告グループで管理しても、工数が増えるだけですからね。
なるべく管理の手間を減らして、楽に広告を運用しましょう。
おわりに
広告グループを適当に分けると、リスティング広告の成果は出づらいです。
お客様の欲しい情報をピンポイントで提供できないからです。
ですから、リスティング広告を使って売上を上げるためには、広告グループの設定にかなりの時間をかけても良いかもしれません。
時間をかけて慎重にグループ分けすることで、広告のクリック率やコンバージョン率が上がります。
もし広告グループの分け方に自信がない・十分な時間を取れない場合、初期設定のみをプロに外注するのも一手です。
自社で悩み続けるよりも費用対効果が良いことが多いです。
また、初期設定を広告のプロに任せることで、その後も無駄なく楽に広告運用できるようになりますよ。