LINE広告にはさまざまなターゲティング機能が用意されており、高精度のAIでユーザーを絞り込めるのが強みです。
とはいえ、以下のようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
「LINE広告のクロスターゲティングとは?」
「クロスターゲティング機能の設定方法が分からない。」
そこで本記事では、LINE広告のクロスターゲティングについて徹底解説します。
後半ではクロスターゲティングの設定方法を画像11枚付きで紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
LINE広告の「クロスターゲティング」とは
「クロスターゲティング」とは、LINE公式アカウント・LINEポイントAD・LINE広告それぞれで取得したデータをプロダクトを横断して活用する機能のことです。
2020年1月にクロスターゲティングが登場し、プロダクト間を横断してデータを活用できるようになりました。
LINE公式アカウント・LINEポイントADで取得したデータをもとにユーザーにリーチするため、より正確で精度の高い広告配信ができるのがメリットです。
また、LINE広告・LINEポイントADで取得したデータは、LINE公式アカウントでのメッセージ配信にも活用できます。
「クロスプラットフォーム構想」のひとつである
クロスターゲティングはLINE社が掲げている「クロスプラットフォーム構想」のひとつです。
クロスプラットフォーム構想とは、LINEが展開する法人向けサービスの間でユーザーのデータを横断的に活用するプロジェクトのことです。
クロスプラットフォームの構築により、以下のようなことを実現できます。
- クロスターゲティング:各法人サービスで取得したデータをもとにプロモーションできる
- リポート:各法人サービスのアトリビューション・ユーザーアクションをまとめて把握できる
- データ:LINEのデータを活用し、ユーザーと高度なコミュニケーションができる
クロスターゲティングは既にリリースされていますが、レポート・データに関しては今後リリースされる予定です。
利用可能なLINEプロダクト・データ連携
2021年8月現在、クロスターゲティングにおいて利用できるプロダクトは以下の3種類です。
- LINE広告
- LINE公式アカウント
- LINEポイントAD
それぞれのサービス概要・活用できるデータを紹介します。
LINE広告
「LINE広告」とは、日本国内でのMAU(月間アクティブユーザー数)が8,900万人を超える(2021年6月時点)コミュニケーションアプリ「LINE」で広告配信できるサービスです。
クロスターゲティングにおいて活用できるLINE広告のデータは以下の通りです。
データタイプ | 内容 |
---|---|
ウェブトラフィック | LINE Tagを設置したサイトに訪問したユーザー |
モバイルアプリ | アプリ内で発生したイベントをもとにしたユーザー |
動画視聴 | LINE広告の配信で使用した動画素材を視聴したユーザー |
LINE公式アカウント
「LINE公式アカウント」とは、自社アカウントを友だち登録しているユーザーに商品・サービスの情報を配信できるサービスです。
クロスターゲティングにおいて活用できるLINE公式アカウントのデータは以下の通りです。
データタイプ | 内容 |
---|---|
インプレッション | メッセージを開封したユーザー |
クリック | メッセージをクリックしたユーザー |
ユーザーIDアップロード | アップロードしたユーザーID |
モバイル広告ID | アップロードしたモバイル広告IDリスト |
チャットタグ | チャットに付けたタグを対象リスト |
追加経路 | 友だち追加経路別のリスト |
ウェブトラフィック | LINE Tagのトラッキング情報をもとにしたリスト |
LINEポイントAD
「LINEポイントAD」とは、友だち追加・動画視聴などのミッションをクリアしたユーザーにポイントを付与するサービスです。LINEポイントを付与することで、ユーザー獲得・サービス認知の向上が期待できます。
クロスターゲティングにおいて活用できるLINEポイントADのデータは以下の通りです。
データタイプ | 内容 |
---|---|
Point CV | LINEポイントADを実施した際のコンバージョンユーザー |
Point Click | LINEポイントADを実施した際のクリックユーザー |
Point trantision | LINEポイントADを実施した際のLP遷移ユーザー |
現在、クロスターゲティングで利用可能なデータ連携
2021年8月現在、クロスターゲティングで利用できるデータ連携は2パターンあります。
1つ目は、LINE公式アカウント・LINEポイントADで取得したデータをLINE広告で活用するパターンです。
LINE公式アカウント・LINEポイントADで取得したユーザーデータを活用することで、より正確で精度の高いターゲティングを実現します。
2つ目は、LINE広告・LINEポイントADで取得したデータをLINE公式アカウントで活用するパターンです。
LINE広告・LINEポイントADで取得したデータをもとに、メッセージを指定配信・除外配信できるようになります。
クロスターゲティングの設定方法
クロスターゲティングは以下の手順で設定します。11枚の画像付きで解説します。
- LINE公式アカウントで設定
- オーディエンスの作成
- 広告アカウントで設定
LINE公式アカウントで設定
①LINE公式アカウントにログインします。
②広告配信に活用したいデータを保有するLINE公式アカウントを選択します。
③画面が切り替わったら「データ管理」の「オーディエンス」をクリックします。
④「オーディエンス」画面の「公開設定を変更」をクリックします。
⑤ポップアップが表示されたら「公開」を選択し、保存します。
オーディエンスの作成
①「LINE Official Account Manager」を開き、「データ管理」の「オーディエンス」をクリックします。
②「オーディエンス」画面の右上にある「作成」をクリックします。
③「オーディエンスタイプ」を選択し、「オーディエンス名」を設定したら完了です。ここで決めたオーディエンス名は「広告マネージャー」画面に反映されるため、管理しやすい名前にするのがおすすめです。
LINE広告アカウントで設定
①LINE広告アカウントにログインした後、クロスターゲティングの設定を行いたい広告アカウントを選択し、「広告マネージャー」を開きます。
②「共有ライブラリ」の「オーディエンス」をクリックします。
③「オーディエンス一覧」で先ほど設定したオーディエンスが反映されているか確認します。
④反映されていればクロスターゲティングの設定は完了です。
クロスターゲティングの活用方法3選
クロスターゲティングの活用方法としては以下の3つが挙げられます。
- モチベーションが高いユーザーへの広告配信
- 新規ユーザーに絞って効率よく広告配信
- 類似拡張を使用し、モチベーションが高い友だちを獲得
それぞれ詳細を解説します。
モチベーションが高いユーザーへの広告配信
クロスターゲティングを利用すれば、LINE公式アカウントのメッセージを開封・クリックしたユーザーに絞ってリターゲティングを実施できます。
「メッセージを開封したユーザー=モチベーションが高いユーザー」と考えられるため、コンバージョンにつなげやすくなるのがメリットです。
新規ユーザーに絞って効率よく広告配信
クロスターゲティングを活用すると、メッセージを開封したユーザーを除外した広告配信もできます。
自社商品・サービスを認知していない新規ユーザーに限定して広告配信するため、無駄の少ない配信設計を立てられるのが強みです。
類似拡張を使用し、モチベーションが高い友だちを獲得
クロスターゲティングでは、LINE公式アカウントで配信したメッセージを開封・クリックしたユーザーの類似オーディエンスにも広告を配信できます。
モチベーションが高いユーザーの類似オーディエンスに絞って友だち追加配信を行うことで、ロイヤルティーの高いユーザーを獲得しやすくなるのがメリットです。
まとめ
本記事では、LINE広告のクロスターゲティングについて解説しました。
LINE広告にはデモグラフィックターゲティングも用意されていますが、クロスターゲティングを活用することで、より効率よく正確にユーザーにリーチできます。
クロスターゲティングを活用しながら、新規顧客獲得・自社の認知度向上を目指しましょう。
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