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【弊社事例】リスティング広告の成功事例6選!成功の法則&すぐ真似できる広告戦略とは?

X編集部
2022.12.20 07:30
【自社事例】リスティング広告の成功事例6選!成功の法則&すぐ真似できる広告戦略とは?

ユーザーの検索キーワードに連動した広告を表示できる「リスティング広告」。

効果的な広告戦略によって、大きな成果をあげている企業・サービスも存在しますが、思うような結果が出ずに苦戦している企業も少なくないのではないでしょうか。

リスティング広告の成功事例には共通のポイントがあり、その法則を知ることが成果目標達成への近道となるはずです。

この記事では、リスティング広告の成功事例から見えてくる成功の法則と、参考にしたい広告戦略について解説します。

目次

リスティング広告の成功事例6選【すべて弊社事例です】

さっそく、リスティング広告の成功事例を見ていきましょう。弊社で担当させていただいた広告運用の事例を6社ご紹介します。自社の課題と照らし合わせながら、参考にしてみてください。

事例1. トレンドを意識した広告配信でCPAを3割改善◎ブランド認知の契機に|株式会社ドアン様

事例1. トレンドを意識した広告配信でCPAを3割改善◎ブランド認知の契機に|株式会社ドアン様
引用元:https://viadoan.jp/

はじめに、バッグ・小物の企画製造販売を行う株式会社ドアン様の、リスティング広告運用事例です。
「女性のライフスタイルに寄り添う」をコンセプトに掲げる同社では、上質な素材と職人による丁寧な手作業、メイドインジャパンにこだわったバッグ・財布などのアイテムを展開しています。検索動向や季節のトレンドを押さえた広告配信を徹底した結果、ブランド認知度アップを実現した事例について、課題や工夫した点など、成功に結びついたポイントをひとつずつ説明します。

会社名株式会社ドアン
事業内容バッグ・小物の企画製造販売
改善にかかった期間4ヵ月
予算月10万円目安
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

卸売業として順調に売り上げを伸ばしていた同社は、「より多くの人に商品を知ってもらい、直接お客様の声を伺いたい」という思いから、直販サイトを立ち上げました。
これまでに自社販売を行った経験がなかったことから、まずは直販サイトの認知度アップと販売増進を目的としてリスティング広告運用を開始しました。

実施した改善・ご提案内容

具体的には、KGI・KPI設定、ECサイト構築、LP作成、PR、ライティングなど、リスティング広告運用の基礎の構築からサポートさせていただきました。ブランド名とブランド認知度アップのため、Google広告・Yahoo広告の検索ページからの流入増加を目指しました。商品販売増進には、商品情報を表示できるGoogleショッピング広告への出稿を併用することで、ユーザーがスムーズにショッピングページへ遷移できるようにした点が工夫したポイントです。

広告運用効果・結果

リスティング広告運用開始からおよそ4ヶ月で、CV(コンバージョン数)が3倍まで増加、CPA(顧客獲得単価)は約33%改善と、大きな変化が見られました。

CVCPACPC
改善前
(ECサイトローンチ時)
9件11,111円35円
4ヶ月後27件3,703円37円

運用担当者から一言

ECサイトの構築から弊社で携わらせていただき、サイトのローンチと同時にリスティング広告を開始しました。
Instagram広告やPRなども同時に行い、ブランド認知が増え、徐々にオンラインでの販売数を伸ばすことができました。リスティング広告で一定の成果が見込めるようになってからショッピング広告も開始し、広告主様の協力を得てフィードの最適化などを進め、こちらも販売数の増加に結びついています。
検索動向や季節のトレンドに合わせた商品強化やクリエイティブの切り替えなど、トレンドを押さえた配信を心がけています。今後は、P-MAXなどを取り入れ、配信面を拡大し、販売数を上乗せしていきたいと思っています。

参考になりそうな業種・業界

株式会社ドアン様の事例は、オフラインビジネスからECビジネスへと拡張を考えている事業主にとって、参考になりそうな内容です。広告運用やEC販売の経験がない場合は、まずは基本の配信設定を徹底していくことが、短期間で成果に結びつけるためのポイントといえます

事例2. Google広告の設定を最適化◎たった1ヶ月でCV数16倍へ|合同会社SAPOTA様

事例2. Google広告の設定を最適化◎たった1ヶ月でCV数16倍へ|合同会社SAPOTA様
画像引用元:https://shokizero.com/

合同会社SAPOTA様は、初期費用無料の賃貸に特化した物件探しサービスを運営しています。
広告クリエイティブやキーワードの最適化によって、コンバージョンを大幅に伸ばした事例を見てみましょう。

会社名合同会社SAPOTA
事業内容不動産販売
改善にかかった期間1ヵ月
予算非公開(開始後3ヵ月後に35%予算を増額)
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

同社のサービスは、手軽に素早く賃貸契約を結べるサービスとしての認知度はあったものの、ビジネス拡大にはさらなる認知度アップが必要であると感じていたそうです。より多くのお客様に活用してもらうためにも、引っ越しのハードルを下げられるひとつの選択肢として、幅広いユーザー層に認知してもらうことが運用の主な目的でした。

実施した改善・提案内容

Google広告のリスティング広告設定にて、広告素材全般を指す「広告クリエイティブ」や、「キーワード」を新たに設定しました。また、ユーザーの検索キーワード・地域・時間などに合わせて、広告見出しなどのテキストを動的に変更することができる「広告カスタマイザ」を活用。集客したいエリアに対して、効果的に広告表示できるような仕組みを構築しました。

広告運用効果・結果

広告運用開始から2ヶ月で、コンバージョン数はおよそ16倍へ、6ヶ月後には約29倍まで増加しました。クリック単価を抑えつつ、コンバージョンを大きく改善することに成功しています。

CVCPC
改善前15件約74円
4ヶ月後248件約85円
6ヶ月後442件約95円
※CV地点はLINE登録タップ/お問合せフォーム送信完了を計測

運用担当者から一言

サービスの魅力を活かすために、広告クリエイティブで特徴や安心感を伝えられるように努めました。
自動入札への最適化やキーワードの拡張、クリエイティブの調整を進め、開始1ヵ月からCV数が急激に伸び、その後も右肩上がりでCV数を伸ばすことができました。
予算の増額後も、安定したコンバージョン単価を保つことができており、サービスのニーズの多さを感じるとともに、サービス認知や集客のお役に立てているのではないかと感じております。

参考になりそうな業種・業界

合同会社SAPOTA様の事例は、実店舗ビジネスで手本にしたい内容です。不動産業界をはじめ、サロン・エステなどの美容業界、飲食業界など、地域ターゲティングがキーポイントとなる業界で参考になるはずです。

事例3. 正確な成果測定で既存アカウントの潜在力を発揮◎CV数約88%増|株式会社ミラクレア様

事例3. 正確な成果測定で既存アカウントの潜在力を発揮◎CV数約88%増|株式会社ミラクレア様
引用元:https://mira-crea.co.jp/mentalcoachingcourse/

メンタルサポート・コーチング事業を展開する、株式会社ミラクレア様の事例をご紹介します。
リスティング広告の受け皿となるランディングページ(LP)の見直しから着手し、コンバージョン測定の精度を高めたことで、成果が大きく改善しています。

会社名株式会社ミラクレア
事業内容メンタルコーチング講座
改善にかかった期間約60日間
予算月30万円
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

メンタルコーチ育成のためのオンライン講座サービスを運営している同社では、広告運用以前の課題として、「新規問い合わせの創出」と「CPAの改善」の2点をあげていました。新規問い合わせ数を増やすためには、より多くのユーザー層に向けて、メンタルトレーニングを行うことの良さやメリットを伝える必要がありました。また、CPAの改善も同時に達成するためには、LPのリニューアルとWeb広告運用全体の見直しも進めていかなければなりませんでした。

実施した改善・提案内容

まずは、目標達成度の指標となるKPIを設定し、リスティング広告の遷移先となるLPのフルリニューアルから取り組みました。その後、広告クリエイティブの見直し・Web広告の入札戦略の見直し 検索クエリ除外設定 キーワード見直しなど、広告そのものの完成度を高めていきました。また、ヒートマップ分析やABテストによる検証と改善をくり返し行い、より正確なコンバージョン計測を可能にするために、各種タグを設置しました。

広告運用効果・結果

LP切り替え前とLPリニューアル後で比較すると、改善から約60日間で、コンバージョン数が約188%にまで増加しています。さらに、高止まりしていたCPAは約53%減まで改善し、広告費用を抑えてコンバージョンを増加させることに成功しています。広告の改善だけにこだわらず、視野を広げてLP改善と並行して取り組んだことで、大きな成果に結びついたと考えられます。

CVCPA
改善前17件17,647円
改善後32件9,375円

運用担当者から一言

もともときちんとした運用実績のある広告アカウントだったのですが、コンバージョンの測定が正確に行われておらず、正しい最適化が行われていませんでした。
正確な数値を取得するため、各種タグを設置。合わせてヒートマップ分析やABテストを2ヵ月の間に数回実施し、成果の改善につなげることができました。

参考になりそうな業種・業界

株式会社ミラクレア様の事例は、資格業界やコーチング業界はもちろんのこと、LPからの定期購入(サブスクリプション)をビジネスモデルとしている商品・サービスで、特に参考にしていただきたい内容です。

事例4.キーワードに関連性を持たせて最適化◎CV数は約4倍に|株式会社森環境技術研究所 様

株式会社森環境技術研究所
画像引用元:https://mori-kankyo.co.jp/

株式会社森環境技術研究所様は、建設現場から発生した「泥」の再資源化技術や固化技術を開発し、全国の建設会社様へご提供する事業を展開している企業です。泥を瞬時に固化させる「高含水泥土改良剤MT シリーズ」、ため池堆積泥土を高機能地盤材料として再資源化する「繊維系泥土改良材ボンファイバー」の製造および販売を行っています。
同社は元々、自社で広告を運用されていましたが、キーワードに関連性を持たせることを軸に最適化を図った結果、CV数が約4倍にまで跳ね上がりました
実際に行った施策や、改善されたポイントなどを詳しく説明していきます。

会社名株式会社森環境技術研究所
事業内容高含水泥土改良剤「MTシリーズ」の製造・販売
繊維系泥土改良材「ボンファイバー」の製造・販売
改善にかかった期間3ヵ月
予算月60万円目安
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

森環境技術研究所様は、リスティング広告に関する知見があり、広告アカウントは既に最適化されていました。しかし、部分一致のビッグワードなどによりキーワードの範囲が広く、商品のターゲットから少しそれた検索語句が多い状態でした。
よって、「実際の商品のターゲットとは少しずれた方から問い合わせが届く」ことを課題として抱えていました
そこで、狙ったターゲットからの問い合わせやCV数を増やすことを目的に、弊社へ運用をお任せいただきました。

実施した改善・ご提案内容

実施した施策は、アカウント構成の整理・キャンペーン構成の整理・キーワードの見直し・除外キーワードの調整・広告クリエイティブの改善など多岐にわたります。
キーワードに関連性を持たせることを軸に、最適化を図りました

広告運用効果・結果

リスティング広告運用をお任せいただいてから約3ヶ月で、CV数は約4.5倍にまで増加
売上も125%(引き合いは135%)改善し、「ターゲットとはずれた方から問い合わせが届く」という課題を解決できた結果となりました。

CV(※)CPA(※)CPC(検索)
改善前80件6442円Google:110円
Yahoo:17円
2ヵ月目298件1852円Google:107円
Yahoo:25円
3ヵ月目363件1702円Google:139円
Yahoo:22円
(※)電話タップ、資料ダウンロードも含む。検索ディスプレイ合算

運用担当者から一言

改善施策によりCV数が増加し、広告の費用対効果を高めることができました。問い合わせユーザーの質が改善したとお褒めいただき、その後も「今月もたくさん電話がかかってきているよ」と言っていただけることが何よりの励みとなっています。
泥土の改良剤というBtoB向けの商材であり、ご相談いただいたタイミングでは商品を理解することが難しいように感じました。しかし何度もコミュニケーションをお取りし、クライアント様から詳しい説明の機会をいただいたり、各資料を積極的に共有いただいたりしたことで、商品の魅力や効果を実感でき、広告の運用に活かせたと思っております。

参考になりそうな業種・業界

株式会社森環境技術研究所様の事例は、CV地点を「問い合わせ・資料請求」に設定している企業の参考になります。
購入や申し込みをCV地点としている企業とは異なり、ターゲットとは異なる方からのCV(=売上に繋がらない問い合わせ・資料請求)が増えてしまうのはよくあるケースです。
ターゲットに適したキーワード・クリエイティブが設定できているかといった点を中心に広告を最適化していくことで、成果は改善されるでしょう。

関連記事:インタビュー記事【精度の高いリスティング広告の導入で費用対効果20%アップを実現|株式会社森環境技術研究所 専務取締役 森勇人様】

事例5.広告の構成を販売経路ごとに整理◎CVは35%増|オーマイグラス株式会社 様

オーマイグラス株式会社 様
画像引用元:https://www.ohmyglasses.co.jp/

オーマイグラス株式会社様は、メガネを店舗と通販で販売しています。販売経路が異なる場合、広告はどのように設定すべきなのかを詳しく解説していきます。
本事例においては、広告を正しく整理・設定し直した結果、CVを約35%伸ばすことができました。

会社名オーマイグラス株式会社
事業内容メガネ販売(店舗・通販)、企画開発
改善にかかった期間3ヵ月
予算非公開
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

オーマイグラス株式会社様は、「店舗来店数増加」や「来店予約」を最も重要な目標としていましたが、広告管理画面上の店舗誘致のCVポイントは「通販の購入」になっており、正しい目標設定がされていませんでした。

実施した改善・ご提案内容

まずは目標やコンバージョンポイントをキャンペーンごとに整理し、設定し直しました。
また、マイビジネスとの連携を強化したり、来店誘導・通販のそれぞれにP-MAXを活用したりするなど、目的に沿ったキャンペーン構成に切り替えました。
さらに、SNSで効果のあるクリエイティブを活用し、購買意向などをターゲティングしてディスプレイ広告・動画広告の配信を実施しました。

広告運用効果・結果

コンバージョンポイントに予約ボタンタップ・電話番号タップを追加する施策に切り替えてから、CV・CPAのそれぞれの数値は下記の通り改善されました。予約ボタン・電話タップから成約率を換算した成果、電話・来店予約の流入数も大幅に増やすことができました。

CVCPACPC
切替1ヵ月後10%UP10%UP32円
切替2ヵ月後35%UP26%減31円
※P-MAXを含む

運用担当者から一言

『ご担当者様から明確な目標をいただき、上記施策を実施した結果、来店予約の獲得に繋がり、CPAも改善できました。また、クライアント様のご協力により、SNSでの成果の良いクリエイティブや動画などを共有いただき配信したことで、電話・来店予約の流入数も大幅に増やすことができました。
特に、似合う眼鏡を選ぶための「顔型+パーソナルカラー診断サービス」は人気が高く、動画広告やディスプレイ広告からもCV獲得につながりました
サービス自体の良さや、クリエイティブの良さがあり、的確なターゲットにリーチできたように感じます。多くの方に認知いただき、購入のきっかけにつながったことをとても嬉しく思っております。」

参考になりそうな業種・業界

オーマイグラス株式会社の事例は、通販・店舗の両方で販売をおこなっているBtoCのビジネスで参考にしやすいはずです。コンバージョンポイントを目的別に設定し、キャンペーン構成も目的に適した内容に整えることが重要になります。

事例6.新規広告アカウントを開設◎2ヵ月でCV167件を獲得|株式会社ラナン 様

株式会社ラナン様
画像引用元:https://tsurupika.jp/lp1/

セルフ脱毛サロン「つるピカ」を運営する、株式会社ラナン様のリスティング広告運用事例を紹介します。
新規広告アカウントの立ち上げから行った事例ですので、これから広告運用を始める予定の方はぜひ参考にしてみてください。

会社名株式会社ラナン
事業内容脱毛サロンの運営、美容機器開発・販売
改善にかかった期間2ヵ月
予算月40~60万円目安
ROAS非公開

リスティング広告運用以前に抱えていた課題・運用目的

株式会社ラナン様は、新サロンのオープンにあたり、新規顧客を獲得する目的で広告運用を開始しました。

実施した改善・ご提案内容

実施した施策は主に、新規アカウント作成・アカウント構成・広告・キーワード設定などが挙げられます。

広告運用効果・結果

リスティング広告の運用開始から約2ヵ月で、167件のCVを獲得できました。CPAやCPCも比較的抑えた価格帯で広告運用を進められています。

CV(※)CPACPC
改善前
2ヵ月目167件2,400円300円
(※)LINEタップ、電話タップを含む

運用担当者から一言

『新サロンオープンにともない、新規顧客獲得のお手伝いをさせて頂きました。オーナー様がサービス・ターゲットを明確に設定されていたため、アカウント構成や、広告文の作成など非常に作りやすかったです。
初月から管理画面上ではCVが獲得できておりましたが、実際の申し込み者数との乖離が発生していたため、できるだけ転換率を高めれるような集客施策に切り替えました。
また、オーナー様とお話をさせて頂きながらコンバージョンポイントの調整等も実施しました。
ラナン様はさまざまなビジネスを手掛けられているため、今後もお役に立てればと思っています。』

参考になりそうな業種・業界

新規で広告アカウントを立ち上げた脱毛・美容・エステ業界は、株式会社ラナン様の事例が参考になるでしょう。
広告運用をスタートする際は、まずはターゲットを明確に定めることがとても重要になります。

リスティング広告運用の事例に学ぶ成功の法則

ここまでご紹介してきた事例から、共通する規則性が見えてきたのではないでしょうか。本章では、成功の法則のポイントを整理して解説します。

運用の目的・目標を明確化する

これまでの事例を見ると、成約をコンバージョンとするよりも、認知度アップを主な目的に掲げている企業が多い傾向がありました。

目的が違えば、改善のアプローチも変わってくるため、まずは「何のために広告を打つのか」といった運用の目的・目標を明確化することが大切です。

このとき、「コンバージョンを増やす」のような大まかな目標よりも、定量的数値を決めるとより明確になります。

目標達成の達成度合いを計測するためには、「KPI(重要業績評価指標)」を設定することがおすすめです。現状の課題や事業の成熟度合いによって、設定してみると良いでしょう。

なお、事業売上の最大化が一番の目標である場合、CPAを抑えることは一旦置いておいて、コンバージョンを伸ばすことに注力するのもひとつの方法です。

本来の目的に立ち返り、運用の目的・目標を明確化することで、優先順位をつけて取り組めるようになります。

数値目標に縛られて本来の効果を発揮できなくならないよう、ある程度の指標としつつ、柔軟に改善していくことを心がけましょう。

適切なキーワード選定で費用削減

リスティング広告はクリック課金制であるため、比較的低予算でスタートできるのが魅力のひとつです。

しかし、やみくもに運用しては費用ばかり発生してしまうため、コンバージョンにつながらないクリックはなるべく減らさなければなりません。

このような場合は、広告出稿のキーワードを絞ることで、費用削減が図れるようになります。

1ヶ月間など一定の期間でキーワードの効果検証を行い、効果の低いキーワードは除外キーワードに設定しましょう

例えば、法人向けに会計ソフトを売りたい場合、「会計 アプリ」「会計ソフト 家庭用」「会計 無料」などのキーワードは、個人使用の目的で検索されている可能性が高いと考えられます。

これらのコンバージョンにつながらないキーワードは、除外キーワードへ設定すると良いでしょう。

効果の低いキーワードの見つけ方や判断基準については、こちらをあわせてご覧ください。

関連記事:【徹底解説】検索クエリ(検索語句)をリスティング広告に追加するポイントはこの2つだけ!

ターゲティングの最適化で広告表示の効率アップ

ターゲットを詳細に設定できる点も、リスティング広告の特徴です。

リスティング広告運用で成功しているアカウントは、広告を配信するエリア・年齢・性別・世帯年収などを詳細に設定している傾向が見られます。

特に、実店舗を運営するビジネスモデルの場合、地域ターゲティングを最適化することが成功の鍵となります。

また、ターゲットのライフスタイルに合わせて曜日、時間帯を絞るのも効果的です。

例えば日用品の広告は、家事が落ち着く昼前や夜21時以降に出稿するなど、細かく最適化を進めることで、広告からのコンバージョンにつながりやすくなります。

検証・改善で広告効果の最大化を目指す

リスティング広告をはじめとするWeb広告の特性は、効果測定のフィードバックの早さです。広告効果をリアルタイムで見ながら検証できるため、すぐ改善策へと反映できます。

得られた数値データをもとに、細かいABテストや最適化を徹底することは、広告効果の最大化を目指すために欠かせないアプローチです。

【業種・業界別】参考にしたいリスティング広告戦略

業種・業界別に、参考にしたいリスティング広告戦略をご紹介します。多くの業界のなかでも、特にリスティング広告の需要が高まっている、次の4つの業界について解説していきます。

  • 実店舗向け
  • Web事業向け
  • EC向け
  • BtoB向け

実店舗向けリスティング広告戦略

昨今のユーザー行動の変化により、実店舗の情報をSNSやインターネットで検索してから来店するなど、オンラインからの集客が重要視されています。

実店舗ビジネスの場合、来店が大きなコンバージョンポイントとなりますが、従来のWeb広告では来店を計測するのが難しいといわれていました。

しかし、現在はアクセス解析で地域別のコンバージョンを容易に確認できるようになったため、地域ターゲティングによってエリア設定を徹底することが広告戦略の軸となります。

地域ターゲティングでは、「店舗から半径〇km以内」といった指定で配信することも可能です。交通のアクセスが良い場合には、少しエリアを広げて配信しても効果が見られるケースもあるため、ユーザー行動に合わせて最適化していくことがポイントです。

Web事業向けリスティング広告戦略

オンラインで集客からサービス提供まで完結できるWeb系のビジネスは、リスティング広告と相性が良いといわれています。

ただし、競合他社も広告運用のレベルが高いことが想定されるため、高度な配信手法も検討する必要があります。

また、通常のリスティング広告では、事前にすべてのキーワードを設定する必要があり、工数がかかります。特に、大量のキーワードを狙う事業形態の場合は、運用担当者の負担が大きくなってしまうでしょう。

このようなWeb事業向けリスティング広告運用では、「自動入札」「動的検索広告(DSA)」を活用することで、高い運用レベルを保ちつつ、運用工数の負担は軽減できるようになります。

DSAは、対象のWebページの内容とユーザーの検索キーワードを自動でマッチングし、最適な広告見出しを自動作成・表示できる機能です。キーワード選定や管理の工数削減に役立ちます。

削減できた社内リソースは、広告クリエイティブの改善やサービス改善など、コアビジネスに注力することで、顧客満足度向上にもつながります。

EC向けリスティング広告戦略

総務省がまとめた「スマートフォン経済の現在と将来に関する調査研究」によると、ネットショッピング利用者のうち、スマートフォン・タブレットからアクセスする人の割合は、全体の半数近くにのぼることが分かっています。

ショッピングをスマートフォンでする人が増えていることから、自社ECサイト運用やECモールへの出店にリスティング広告を活用する場合は、スマートフォン対応が鍵となると考えられます。

配信条件としてスマートフォンを設定することはもちろん、複数の端末から同じ人がアクセスした場合に正しく計測できる「クロスデバイス」のリンク設定を行うと良いでしょう。

また、一度検索した人に再度広告を配信する「リターゲティング機能」との組み合わせも効果的です。商品・サービスの必要性を思い出してもらい、購買を後押しするきっかけになるはずです。

クロスデバイスやリターゲティングについては、以下記事で詳しく解説しています。

関連記事:押さえておきたいリスティング広告用語!効果的な分析や運用に必須

BtoB向けリスティング広告戦略

BtoB向けリスティング広告は、より専門性の高いキーワードへの配信となります。

専門領域の商材の場合、伝えるべき情報量が多くなりやすいため、キーワードごとに遷移先リンクを変更し、ユーザーの求める情報へアクセスしやすくするのがポイントです。

BtoB向けリスティング広告については、以下記事もあわせてご覧ください。

関連記事:BtoB向けリスティング広告運用を徹底解説!集客のコツや戦略とは? 

なぜリスティング広告では戦略が重要視されるのか?

リスティング広告運用を成功に導くためには、適切な広告戦略の策定が不可欠です。戦略的に進めることがなぜここまで重要視されるのか、理由を解説します。

ゴールから逆算することで成功に導きやすくなるから

リスティング広告運用で成果目標を達成するには、局地的な最適化ではなく、全体を俯瞰したアプローチが不可欠です。

とるべき戦略は、事業の成熟度合や目的によって大きく異なるため、ゴールから逆算した広告戦略をたて、それを軸に進めた方が成功に導きやすくなります。

特に、広告運用では最初に「クリック単価」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」などのKPI設定を行うことが多いため、数値目標の達成がゴールであると方向転換しがちです。

広告運用の本来の目的である、「売上アップ」「ビジネス拡大」「ブランド認知度アップ」といったKGIのゴールを見失わないよう、戦略的に進める必要があります。

検証&改善には軸となる戦略が必要だから

ビジネスモデルによって戦略は多岐に渡るため、いきなり最適解を導き出すのは難しいものです。

そのため、リスティング広告運用では検証&改善がもっとも重要な工程といえますが、検証&改善を正しく行うためには、軸となる戦略が必要です。

仮定の段階で、ある程度の軸を確立しておくことで、検証&改善しやすくなります。

逆に、軸となる戦略が無いと、方針や方向性が揺らいでしまう可能性があります。

成果目標・事業の状況・予算などから導き出した戦略があることで、検証&改善の精度や効率が上がり、結果として短期間で成果に結びつきやすくなります

リスティング広告に強い代理店へ依頼するのもおすすめ

ここまでの内容で、自社での運用が難しいと感じたのであれば、リスティング広告に強い代理店へ依頼するのもおすすめです。代理店をおすすめする理由と依頼する際のポイントは、以下の通りです。

おすすめする理由

リスティング広告運用に代理店の活用をおすすめする理由は、次の3つです。

  • プロに任せることで、スタートダッシュを早められる
  • 時間や手間などのリソースを削減できる
  • ノウハウや経験をもとに運用してもらえるので成果に近づく

スモールスタートが可能なリスティング広告ですが、やはり広告運用の経験が少ない人にとっては、慣れるまでに時間がかかります。広告運用のプロに任せることで、運用開始のスタートダッシュを早めることが可能になります。

また、Web広告の専門用語や知識の習得も必要です。代理店を活用することで、時間や手間といった社内のリソースを削減できるのは大きなメリットといえるでしょう。

これまでリスティング広告運用の経験や実績があまりない場合は、ノウハウや経験豊富な代理店のサポートを受けることで、効率的に成果に近づけるのも大きな魅力です。

代理店へ依頼する際のポイント

実際に代理店へ依頼する際には、押さえておきたい次の3つのポイントがあります。

  • 一緒に戦略をたてて進めていく
  • 可能な限りデータを共有する
  • 信頼できるパートナーを選ぶ

代理店だからといってすべて丸投げしてしまうのではなく、一緒に戦略をたてて進めていく姿勢も、運用を成功に導くためには大切です。

広告運用の戦略を正しく設計するためには、広告予算や目標CPAといった数値だけでなく、事業フェーズ、今後の計画、収益化構造など、可能な限りデータを共有することをおすすめします。

しかし、外部に社内の課題やデータを公開したくないと考える人も多いかもしれません。そこで、信頼できる代理店をパートナーとして選定することが重要になってきます。

リスティング広告の代理店選びで失敗しないためのコツについては、こちらを参考にしてください。

関連記事:リスティング広告代理店の失敗しない選び方13個|チェックシート付き

まとめ

リスティング広告の成功事例には、次のような共通のポイントがあります。

  • 目的・目標を明確化したうえで運用している
  • 適切なキーワード選定で費用削減を図っている
  • ターゲティングを最適化し、広告表示の効率アップを実現している
  • 検証・改善で広告効果の最大化を目指している

これらの法則を念頭におきつつ、自社で参考になりそうな点を積極的に取り入れることが成果目標達成への近道となるはずです。

また、検証&改善が必要なリスティング広告運用では、ゴールから逆算した戦略をたてることも欠かせません。

「自社で効果的な戦略をたてるのが難しそう」「運用する社内リソースが足りない」という場合は、リスティング広告に強い代理店の利用がおすすめです。

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