リスティング広告において、CVRを改善できれば、広告費を減らしつつ売上を伸ばすことが可能になります。
とはいえ、
「CVRの改善ってどうすればできるの?」
「そもそもCVRって何?」
このようにお考えの方は多いでしょう。
そこで本記事では、リスティング広告運用代行のプロである弊社が、
- そもそもCVRとは何か
- 業界別CVR平均
- CVRの改善方法7つ
についてお伝えします。
広告の成果で伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
リスティング広告におけるCVRとは
CVR=Conversion Rate
日本語訳:コンバージョン率
コンバージョン率とは、LPのアクセス数(=広告のクリック数)に対するコンバージョン数を割合で表したものです。
コンバージョンの意味を知りたい方はリスティング広告のコンバージョンとは?8種の計測方法を紹介の記事をお読みください。
CVRの計算方法は、以下のようになります。
CVR(コンバージョン率)の計算方法
CVR(コンバージョン率) = コンバージョン数 ÷ LPアクセス数(広告クリック数)
例を出してみます。
100回LPにアクセスされ、2回コンバージョンに至った場合
2回(コンバージョン数) ÷ 100回(LPアクセス数) = 0.02 = 2%(CVR)
100回LPにアクセスされ、5回コンバージョンに至った場合
5回(コンバージョン数) ÷ 100回(LPアクセス数) = 0.05 = 5%(CVR)
200回LPにアクセスされ、2回コンバージョンに至った場合
2回(コンバージョン数) ÷ 200回(LPアクセス数) = 0.01 = 1%(CVR)
LPへのアクセス数(広告クリック数)に対して、コンバージョン数が多いほどCVR(コンバージョン率)が高くなることが分かります。
では、リスティング広告の平均CVR(コンバージョン率)はどれくらいなのでしょうか。
下記にて紹介します。
リスティング広告のCVR(コンバージョン率)平均値
業界 | 平均コンバージョン率 (検索連動型広告) | 平均コンバージョン率 (コンテンツ連動型広告) |
---|---|---|
出会い系 | 9.64% | 3.34% |
法律 | 6.98% | 1.84% |
消費者向けサービス | 6.64% | 0.98% |
自動車 | 6.03% | 1.19% |
求人サービス | 5.13% | 1.57% |
金融・保険 | 5.10% | 1.19% |
観光業 | 3.55% | 0.51% |
教育 | 3.39% | 0.50% |
産業サービス | 3.37% | 0.94% |
健康&保険 | 3.36% | 0.82% |
BtoB | 3.04% | 0.80% |
技術 | 2.92% | 0.86% |
Eコマース | 2.81% | 0.59% |
家庭用品 | 2.70% | 0.43% |
不動産 | 2.47% | 0.80% |
弁護士 | 1.96% | 1.00% |
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry[Updated!]
翻訳・並べ替え:株式会社X BUZZ
Googleリスティング広告の平均CVR(コンバージョン率)は、表のようになります(2020年時点)。
業界全体における平均CVR(コンバージョン率)は、
- 検索連動型広告:3.75%
- コンテンツ連動型広告:0.77%
となっています。
自社のCVR(コンバージョン率)は平均数値と比較してどうでしたか?
以下では、CVRが平均より低かった方・さらに高くしたい方に向けて、CVRの改善方法を7つ紹介します。
リスティング広告のCVR(コンバージョン率)改善ポイント7つ
- 広告キーワードを見直す
- 広告文を変更する
- ランディングページを改善する
- 除外キーワードを追加する
- KW・広告文・LPの関連性(一致性)を保つ
- クリック率を上げる
- コンバージョンのハードルを下げる
CVRの改善方法は、主に上記7つが効果的です。
1つずつ解説していきます。
CVR改善法1:広告キーワードを見直す
CVRを改善するためには、まず広告キーワードを見直しましょう。
キーワードと広告の相性が良くない場合があるからです。
いくら良い広告文やLPでも、ユーザーのニーズに合わなければコンバージョンには至りません。
1か月以上クリック・コンバージョンの全くないキーワードは停止して、効果のあるキーワードのみに絞ってみてください。
CVR改善法2:広告文を変更する
広告文を変更することで、CVRは改善されます。
広告文でユーザーを惹きつけることができれば、LPもじっくりと見てもらいやすくなるからです。
例えば、
「英会話教室ならここ!ぜひ体験してみてください。」
よりも
「満足度99%の英会話教室はここ!無料体験残りあと2名のみ。体験予約はこちらから」
といった広告文の方が、どんな内容か興味が沸きますよね。
このように、広告文はユーザーを惹きつけるような内容に変更すべきです。
ユーザーを惹きつける広告文の作り方については、【リスティング広告】広告文の作り方|失敗しないコツ7つ!の記事で解説しています。
広告文でお悩みの方は、ぜひ読んでコツを掴んでください。
CVR改善法3:ランディングページを改善する
LPの改善はCVRの改善に直結します。
広告クリック後にまず目にするページで、検索ユーザーが「自身の目的に合っているかどうか」を判断するページだからです。
LPをチェックする際は、下記項目に注目してみてください。
- ひと目で分かりやすい・印象に残りやすいか
- 画像やイラスト・デザインで内容が理解しやすいか
- コンバージョンボタンの位置が分かりやすいか
- ユーザーの不安や疑問を払拭できているか
- 関連のない他ページへ離脱するようなリンクがないか
実際に、弊社で担当させていただいた企業様の場合、LPの一新によりCVRが大幅改善されました。
【弊社で担当させていただいたLP】
https://school.best-place.jp/sorotouch/lp
こちらのLP内容についてより詳しくは、漫画LPって通常のランディングページと何が違う?漫画LPのスゴイ効果を解説!の記事をお読みください。
CVR改善法4:除外キーワードを追加する
除外キーワードを追加し、CVRの向上を図りましょう。
除外キーワードとは、検索されても広告を表示させないキーワードのこと。
なぜ除外キーワードが必要かというと、商品・サービスとは全く関係のないキーワードで広告が表示されている可能性があるからです。
無駄なクリックが発生し、CVRも下がってしまいます。
とはいえ、意外な形でコンバージョンに繋がっているキーワードもあります。
何もかもを除外キーワードにするのではなく、検索されたキーワードと商品・サービスとの関連性を確認し、絶対に関連しないものだけを除外キーワードに追加してください。
CVR改善法5:KW・広告文・LPの一致性を保つ
キーワード・広告文・ランディングページの一致性を高めることで、CVRは上がります。
ユーザーは、
- 疑問や不安を検索する→広告文を読む
- 疑問や不安を解決してくれそうな広告文を見つける→広告をクリック
- LPの内容を見て、良さそうだと思う→コンバージョンする
といった流れで商品やサービスの購入を検討するからです。
キーワードと広告文・広告文とLP・キーワードとLP、どれにおいても内容に差異があってはいけません。
ユーザーに「違うな」と思われた瞬間、離脱されてしまいます。
キーワードから広告文・LPまで一連の流れを見直して、少しでも違和感があれば手直しを加えましょう。
CVR改善法6:クリック率を上げる
クリック率が高くなることで、CVRも上がりやすくなります。
狙った層からの広告クリックが増えれば、その分LPの内容も刺さる可能性が上がるからです。
クリック率を上げる手法は、下記5つがおすすめ。
- キーワードを見直す
- 広告表示オプションを活用する
- ペルソナに合った広告文にする
- 広告文に数字や限定要素を加える
- ABテストを繰り返す
より詳しくは、リスティング広告のCTR(クリック率)とは?平均や改善方法を解説の記事をお読みください。初心者の方でも分かりやすいように解説しています。
CVR改善法7:コンバージョンに至るまでの難易度を下げる
CVR改善のためには、コンバージョンに至るまでの難易度を下げるのも一手です。
難易度が下がれば、ユーザーの行動しやすさが上がるからです。
英会話教室を想定してみましょう。
コンバージョンが「入会申し込み」の場合、クリックして申し込むのには勇気がいるのではないでしょうか。
反対に、コンバージョンが「資料ダウンロード」「無料体験に行ってみる」などであれば、気軽にクリックできそうですよね。
このような形で、コンバージョンしやすいように最終地点を変更すると、CVR(コンバージョン率)は上がりやすいです。
また、コンバージョンしてもらうことで顧客情報を得やすくなるため、その後の営業活動にもポジティブな影響をもたらすでしょう。
おわりに
CVR(コンバージョン率)を上げるためのポイントは、以下7つでした。
- 広告キーワードを見直す
- 広告文を変更する
- ランディングページを改善する(→LPを変えたことによる自社談を組み込みたいです)
- 除外キーワードを追加する
- KW・広告文・LPの関連性(一致性)を保つ
- クリック率を上げる
- コンバージョンのハードルを下げる
1つずつ取り組んで、CVR(コンバージョン率)の向上を目指してみてください。
CVR(コンバージョン率)が改善できれば、広告費を抑えつつ売上を伸ばすことができるでしょう。
この記事が、CVR(コンバージョン率)の改善方法を知りたい方の参考になれば幸いです。