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Pinterestの活用法(1)Pinterestはどんな媒体?ユーザ層や利用法、ビジネスにどう使う?

beco
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2024.05.20 10:00
Pinterestの活用法(1)Pinterestはどんな媒体?ユーザ層や利用法、ビジネスにどう使う?

クロスバスのベコです。

最近、にわかに熱くなってきたPinterest
サービス自体は14年前からある歴史のあるサービスですが、2022年から広告の出稿ができるようになったり、最近ではショッピングサイトと連携したカタログ広告の開始など、ビジネスへの活用という意味でも改めて注目され始めています。

まだまだ実際に取り入れている企業が少ない今がチャンス。
広告はもちろんですが、ビジネスに利用するチャンスは色々ありそうです。

今回は、Pinterestってどんなもの?というところから「どんなユーザーが」「どんなふうに使っているか」を少し深掘りし、Pinterestのビジネス利用の可能性について考えていきたいと思います

では早速解説していきましょう。

Pinterest(ピンタレスト)とは

Pinterest(ピンタレスト)とは、WEB上の画像や動画を集めて保存したり、カテゴリに分けて整理したり、共有することのできるWEBサービスです。

WEB上で素敵な画像を見つけたときや、情報収集していて画像を「保存しておきたいな」と思うことはありませんか?

WEB上の画像の保存する際、一般的にはブラウザ上から画像保存をしたり、スクリーンショットなどを撮って、自分の携帯やPCの写真フォルダに保存すると思いますが、スマホやPCの写真フォルダに保存してしまうと、自分の撮影した画像と混じってしまったり、どこで見つけた画像がわからなくなってしまうなど、なんかごちゃごちゃしてしまいます。

こんな時、Pinterestを利用するととっても便利なのです。

Pinterestの使い方

Pinterestを使うと、自分の画像やコンテンツだけなく、WEB上で見つけた画像を簡単に保存することができます。

具体的には下記のようなことが可能です。

Pinterestでできること

  • WEB上の画像や動画の保存(ピン)やカテゴリ(ボード)に分けて整理できる
  • 世界中の誰かが選んだ「ピン」から、イメージやアイディアを検索したり情報収集ができる
  • SNSとしてピンやボードを共有できる。自分のコンテンツ以外の共有可能で拡散も期待。
  • リンク情報が保持できるからWEBサイトへのアクセスやに期待。

実際にどんなふうに使用するかみてみましょう。

Pinterestの使用方法

Pinterestの使い方はとても簡単です。

Pinterestのサイトから無料登録し、PCならブラウザの拡張機能、スマホならPinterestアプリをDLし、あとは、気に入った画像を見つけたら画像をPinterestに保存 (ピン) するだけ

スマホの場合は、ブラウザ上で見つけた画像を長押しして共有ボタンをクリックし、共有先をPinterestアプリにするだけで簡単にPinterestに保存可能です。

下記はiPhoneのChromeの画面です。

気に入った画像を長押しし「共有」
Pinterestをクリックするだけ
こんな感じで簡単に保存できます
クリックするとリンク情報が見れて、メモも残せる

このように、Pinterestを使うと、スマホの画像「共有」などの機能を使ったり、ブラウザの拡張機能を使って簡単にWEB上で見つけた好きな画像を簡単に自分のボードに追加していくことができます。

保存したピンは、画像だけではなくリンク情報もあるため、どこで見つけた画像かわからなくなることもなく、ブックマークとして利用することができます

画像検索機能もとっても使いやすい

Pinterestは画像を保存して整理できるだけではありません。
世界中のユーザーが集めた画像(ピン)から、自分のイメージにあった画像を「検索」することが可能です。

素敵なファッションやヘアメイク、インテリア、レシピ、旅行先、デザインや仕事のアイディアなど、 イメージしたものを探す時や、情報収集したい時、アイディアを見つけたいといった場合にピッタリ

ほしいアイディアやイメージを「検索」すると、様々な画像や動画が表示されまるので、アイディアのヒントを探すことができます。

例えば、我が家は今、お風呂と洗面所の内装を変えようと画策していますが、イメージ作りのため、海外の素敵なBathroomの写真を眺めては「bathrooms」というボードに追加しています。(実現可能かというと、ほぼ妄想の世界ですが)

インテリアを決める時、サンプルの小さい見本を見ても、壁と床の組み合わせのイメージができないので「全部ベージュの壁紙がこんな感じになるのね。」と確認したり、「こんな色がよい」と家族に共有したりするときにも使えます。(壁紙も色や質感が違うと同じにはならないと思うけど、具体的なサンプル名の画像を誰かがピントして保存してくれていれば可能です!)

叶わぬ妄想の世界

さらに、ピンを検索していると、お気に入りの画像に関連する画像をAIが見つけてくれて、下部に紹介されるため、新しいイメージを見つけることもできます。

「コンナン好きなんやろ」とAIがグイグイ進めてくる

また、参考にしたいイメージを集めて 、「ボード」 にまとめて、自分のコレクションを作ったり、そのイメージを共有することも可能です。

ボードを作成しカテゴリを追加することができる

ボートでカテゴリに分けるとピンを整理することができます。

自分のお気に入りをボードでコレクションできる

SNSとしての機能も充実

PinterestはSNSの機能も充実しています。

Pinterest上でお気に入りのピンが見つかったら、「いいね」「コメント」をすることができます。
また、気に入ったイメージは、自分のボードに保存することも可能です(リピンといいます)

また、趣味が似ている人や自分と同じような情報を集めているユーザーを見つけたら、フォローすることで、そのユーザーが集めたコレクション(ボードやピン)から新しい発見することもできます。

フォローしたユーザーは好みが似てい流可能性も。
ボードから、新たな発見につながることも。

他のユーザーのピンは、見て楽しむだけではなく、自分のピンとして投稿したり、ピンのコレクションをボードにまとめて公開し(非公開も可能) 、他のユーザーに見てもらうこともできます
ピンには前述の通り、リンクなどの情報があるためページの誘導にも使えます。

気に入ったボードやユーザーをフォローすることで、自分のコレクションを増やすだけでなく、他のユーザーに繋がって自分のボードを見てもらう機会を増やすこともできます

このように、オリジナルの発信だけでなく、他のユーザーのピンもフォローやリピンで紹介できるので、拡散力が強いのも特徴です。

Pinterestはこんな人たちに利用されている

Pinterestの2023年の第四半期のグローバル調査によると、Pinterestの月間アクティブユーザーは4 億 9,800 万人です。

日本でPinterest を利用しているユーザーの割合は、性別は、女性(16歳以上)60%、男性(16歳以上)40%。女性が多い傾向ですが、近年若い男性の比率が年々上がっているようです。

また、日本のPinterest利用の年齢分布は、16~24歳が28%、25~34歳が19%、35~44歳が20%、45~54歳が20%。年齢層は幅広く利用されていますが、特にZ世代のオーディエンスが急成長中です。

また、使用目的は「新しい商品やブランドを探すため」となっており、日本人のPinterestのユーザーの5人のうち3人がPinterestをショッピングのために利用しています。
特に、Z世代のユーザーの多くが「商品やブランドの情報を探す」目的で利用しており、ショッピングに活用しています。

非指名検索が96%を占め、明確な目的を検索するよりも、新しいブランドやアイディアを探しているユーザーが多いです。
また、収入の高いユーザーも多いようで、Pinterest ユーザーのうち、世帯収入が 850 万円を超えるユーザーは16%を占めるそうです。

参考:https://business.pinterest.com/ja/audience/

画像や動画をコレクションするサービスなので、ビジュアルの美しいものが好きだったり、センスや品質にこだわりの強いユーザーが多い印象です。

Instagramとの違い

「画像の共有サービス」というとInstagramがありますが、Pinterestとはどう違うでしょうか。

どちらも画像を共有できるサービスですが、InstagramとPinterestそもそもの用途や目的が違っています。

Instagramでは、自分の写真や動画を公開したり、情報を発信したり、共有することなど「自己表現や自分のコンテンツを共有する」ことが目的になっているのに対し、Pinterestは「他の人の画像や動画をコレクションしたり共有する」ことが目的になっています。

Instagramでも、他のユーザーの写真をお気に入りにすることはできますが、Pinterestでは、自分以外の誰かの画像やピンをコレクションや共有が目的になるため、 情報収集やアイディア探しなどに向いてます

さらに、 自分以外の人が作ったコンテンツに「いいね」や「お気に入り」ができるだけでなく、保存したコンテンツを公開したり共有したりすることもできる為、拡散力に期待できます。

また、Instagramと同じように画像やコンテンツが共有できるので、ブランドイメージやサービスなどをクリエイティブで伝えることができます。

さらに、Pinterestのピンにはリンクが情報データの共有元、ボードの持ち主などの情報も保持されているため、興味を持ってくれた方をWebサイトへのアクセスに繋げる事ができるのも魅力です。

SEOの機能も充実しており、Googleなどの検索画面や画像検索にも表示できるのでさらに拡散も期待できます。

Googleのイメージ検索の画面にも表示

ちなみに、InstagramユーザーがPinterestを併用しているケースも多いそうです。

Pinterestはこんなことに使える

このように魅力的なPinterestですが、実際にユーザーがPinterestをどんな用途で使っているかを考えてみましょう。

公式サイトでは、Pinterestは自分らしいスタイルを探したり、やりたいことや買うものを決めたり、旅行計画など未来を計画したり、商品を探すことに使われていると記載されています。

具体的には下記のような利用方法も考えられます。

ファッションやスタイル集を作る

ファッションやメイク、ヘアスタイル・ヘアカラー、ネイルなどファッションや美容の参考に。
気に入った画像や動画をまとめて、コーディネートの参考にしたり、自分だけのスタイル集を作ったり、ネイルやヘアの見本として活用。

自分だけのレシピ集を作る

料理をレシピのリンクごと保存できるから、自分だけのレシピのまとめサイトが作れます。
動画も保存できるのでレシピ集にぴったり。 パーティメニューや、 美しい盛り付けの写真を集めたり肉料理・サラダなどカテゴリに分けて整理も可能。

ブログやレシピサイトに上げたメニューをピンとして作成し、共有したりまとめてレシピ集を作るなど。

インテリアや家作りの参考に

世界中のインテリアやエクステリアの写真が見つかるので、内装や外装、家具や小物など、インテリアの参考や情報収集や、自分専用のカタログ作りに利用できます。

旅行先やお店のブックマークに

お店や地域の画像を保存やブックマーク。 行きたいお店のリストや、食べたいものリストに活用できます。

旅行の際に、地域のおすすめのスポットを検索に使ったり、旅行プランや絶景スポットお店の画像を集め、旅行前の情報収集や備忘録、実際に行った場所の画像にメモやリンクも載せてピンを作り、旅行の記録、行きたい場所リストの作成に活用できます。

しいものリスト

商品の画像とリンクを集めて、自分だけのほしいものリストを作成。

写真集や画集のように

好きな写真やイラストを集めて自分の画集のように。車や映画、趣味のもののコレクションボードとして。

HOWTO系の自分だけのまとめサイトをつくる

最近は、文字情報を画像に載せたHOW TO系の情報や、アイディアピンというInstagramのストーリーに近い動画などの表示形式もあり、メイクやファッション、家庭のちょっとしたTIPや、DIYやダイエット情報など、動画を使った投稿も増えています。

ファッションの参考や、トレーニング方法や家事の方法など、気になるHOW TOをまとめなど。

ビジネスや制作のアイディア

LPやバナーデザイン、色やレイアウト、商品パッケージなど、デザインや制作のアイディア集、テナントのイメージなど、 デザイナーや建築系の方には特におすすめ。

実際に使っている方が多いので、サンプルとなる画像だけでなく制作TIPもたくさん公開されています。

このように、画像や動画をリンク付きでコレクションできるため、いろいろな活用法があります。

Pinterestのビジネス利用

このようにプライベートやお仕事のヒントに活用できるPinterestですが、アイディアや商品を探している感度の高いユーザーが多く集まっているため、さまざまな商品やサービスへの可能性が期待できます

広告や投稿で商品やサービスの認知を拡張

広告や投稿を掲載することで、幅広い世代の感度の高い男女に認知を広げることが可能です。

特にZ世代のユーザーでは情報収集や商品を探したり、購入することを目的に使用されるようになっており、ショッピングサイトと連携したECビジネスの利用も注目されています。

いいねや「リピン」(他のユーザーのピンを保存)など、SNSの機能も充実しているため、サービスや商品の拡散にも期待できます。

ピンにはリンクを貼ることができるだけでなく、他のユーザーの配信も投稿できるため、リピンやフォローによる商品やサービスの拡散も期待できます。

こんな商材におすすめ

Pinterestは、特に画像や動画がメインになるため、リスティングとは違い「言語化」できるサービスではなく、ファッションやインテリアなど「見た目で選んだり、イメージで選ぶもの」に強い傾向があります。

例えば、ピンポイントになりますが、先程の私が集めていた「壁紙」の画像の場合、もしもメーカーであれば、壁紙のサンプル画像(実際の施工例)を公開してボードにまとめていくことで、壁紙を探している人に「より具体的なイメージ」を持ってもらう事が可能かもしれません。

実際の施工例でおしゃれな画像や、品番のサンプルがたくさんあれば、そのメーカーのおすすめの組み合わせでそのまま決めちゃおう。みたいなことは十分起こりそうと思います。

ブランド力がなくても戦える可能性がある

Pinterestを使用するユーザーの目的は情報収集や、イメージを視覚化したリすることなので、自分の感覚で、ビジュアルからインスピレーションを得ることや 「まだ知らないなにかいいもの」に対して積極的な傾向があります。

能動的に「画像をみて、気に入ったものを保存」という動きをしていることから「知らないもの」に対するハードルが低くなる傾向や商品購入につながる可能性も高まると思われます。

比較検討にもおすすめ

また、「認知」の働きだけでなく、探している画像に対し、似たような画像や好みに合わせた画像がAIが選んでおすすめしてくれる機能があるため、ブランド力のない商品であったとしても、ビジュアルの訴求力によって比較検討にも期待できます。

商品やコンテンツの紹介にも使える

リンク情報を持っているので、商品やサービスの紹介やWEBサイトに誘導に使うことができます。
また、 アイキャッチを効果的に利用することで、コンテンツへの誘導にも期待できます。

ショッピングにも活用できる

Pinterestでは、商品を探したり購入することを目的とするユーザーが増えています。広告はもちろん一般の投稿からも、画像をクリックし直接リンクから購入も可能です。

一部ショッピングサイトシステムと連携が可能なので、商品をカタログのように掲載して販売することもできます

まとめ

今回は、Pinterestの活用方法を中心に解説しました。

次回はビジネス利用についての、具体的な内容や、広告のビジネス向けの投稿や、EC活用など広告についてもっと深掘りできればと思います。

Pinterest広告については弊社も承っておりますので、ビジネスに活用したい方は是非ご相談くださいね。

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