LPを外注と自社どちらで作成しようかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、どちらにもメリットとデメリットがあるので、両方を把握したうえでの選択をおすすめします。
今回はLP作成について、外注した場合と自社で作成した場合のポイントがわかるように解説しました。LP作成を外注する際の料金相場や、作成会社を選ぶときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
LP制作を外注するメリット・デメリット
LP(ランディングページ)の作成は、自社でも対応が可能です。しかし、Webページの作成を専門としている事業者でない限り、LP制作会社に依頼するほうが良いでしょう。
とはいえ、LP制作会社に依頼すれば、常に期待どおりのランディングページが完成するわけではありません。LP制作会社に依頼する前に、外注のメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
LP制作を外注するメリット
LP作成を外注するメリットとしては、次の5つが挙げられます。
- 成約につながるLPができる
- クオリティや作業に対する安心感がある
- セキュリティ面も任せられる
- 長期的な効果を期待できる
- 運用のサポートを受けられる
それぞれのメリットを具体的に説明します。
成約につながるLPができる
成約につながるLPを作成してもらえるるのが、プロに依頼するメリットです。たとえアクセス数が多いLPだとしても、コンテンツの内容がユーザーに刺さらないと成約に繋がりません。
LPに訪れたユーザーに刺さるコピーライティングや、強い印象を与えるデザインは、プロならではの技術です。
クオリティや作業に対する安心感がある
クオリティや作業に対する安心感がある点も、外注するメリットとして挙げられます。実績があるプロは、依頼者のイメージをヒアリングしながら、世間のニーズに合わせたLPを作成してくれます。
世間のニーズは移り変わりが早いので、多くの情報を持っているプロでなければ対応が困難なケースも多いです。LPを作成したら完了ではなく、会社によっては作成後の運用までサポートしてくれます。
セキュリティ面も任せられる
LPは作成するだけではなく、セキュリティに関する配慮も重要です。ホームページやLP作成の会社でないと、セキュリティに関する知識がないケースが多く見受けられます。
プロに依頼すると、セキュリティ面も任せられるので、通常の業務に集中できます。
長期的な効果を期待できる
LP制作は、売上や問い合わせの増加などを目的として実施されます。そのため、一時的にただアクセス数が伸びても意味がありません。
プロのLP制作会社であれば、LPで扱う商品やサービスの売上を伸ばすノウハウを持っています。長期的な効果を期待するのであれば、人気のLPを作成してきた実績のあるLP制作会社に依頼しましょう。
運用のサポートを受けられる
LP制作会社によっては、LP完成後の運用においてもサポートを受けられます。実際のところ、LPのクオリティも大切ですが、どのように運用するかはそれ以上に重要です。アクセス数を解析して適切に修正し、アクセス数とCV率を伸ばすように運用していかなくてはいけません。
ただし、すべてのLP制作会社で運用サポートを実施しているのではありません。サポートが得られない場合は、自社で解析や修正対応をするか、別途Webページの運用会社を探して依頼する必要があります。LP完成後を見据えて、契約前に運用サポートの有無を確認しておきましょう。
LP作成を外注するデメリット
LP作成を外注することには、いくつか注意すべき点もあります。特に次の2つのポイントは、デメリットになることがあります。
- 外注サービスに依頼する料金が発生する
- 費用対効果が悪化する可能性があります
それぞれのポイントについて説明します。
外注サービスに依頼する料金が発生する
当然のことではありますが、LP作成を外注すると料金が発生します。どのようなクオリティのものにするかにもよりますが、数十万円以上の費用が必要です。
また、運用するにもある程度の費用はかかります。LPを制作してすぐに売上や問い合わせが増えるとは限らないため、運用を始めてからしばらくはマイナスになるかもしれません。
しかし、コストがかかるからといって、LPを作成しないという選択が良いとは限りません。
現在はインターネット社会です。ホームページやLPは信頼性を維持するために必要なコンテンツのため、インターネット上に自社のコンテンツが一つも出てこないと、ユーザーから不信感を抱かれてしまう可能性もあります。
まずは社内で話し合い、どの程度の予算をかけるのが良いのか決めていきましょう。
費用対効果が悪化する可能性がある
LP制作を外注するかどうか決める際、費用対効果について検討しておくことは不可欠です。内製する場合のコストと期待できる効果、外注する場合のコストと期待できる効果を比較し、よりメリットの多い方法を選択しましょう。
外注にかかるコストが、売上によって得られる利益に見合わないこともあります。費用対効果の悪化が一時的なものなのか、どの程度の期間でプラスに転じるのか丁寧に分析し、自社にとってメリットのある方法を選択してください。
LPを自社で作成するメリット・デメリット
LP制作費を少しでも抑えたいのであれば、自社で作成することも検討してみましょう。外注するか内製するか迷ったときは、各方法のメリットとデメリットを比較してみることがおすすめです。
LP制作を自社で対応する場合のメリットとデメリットを紹介します。
LPを自社で作成するメリット
LP制作を自社で対応することには、次のメリットがあります。
- LP制作に必要なスキルを習得できる
- 将来的にもLP制作する場合はコスト軽減につながる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
LP制作に必要なスキルを習得できる
LP作成を自社で作成すると、そのスキルが会社の資産になる点が大きなメリットです。現代のインターネット社会において、インターネット上で活用できるスキルがあるのは強みといえます。
LP作成で身につくスキルは、以下の4つが挙げられます。
- コピーライティングのスキル
- Webデザインのスキル
- Webデザインで使用するソフトウェアのスキル
- HTMLやCSSなどのスキル
各スキルを下記で一つずつ解説します。
<コピーライティングのスキル>
LP作成においては、キャッチーでリズム感がいい文章を作成することで、その会社や扱っている商品の魅力を引き出す「コピーライティングのスキル」が必要になります。
コピーライティングを通してユーザーの悩みや欲求を分析し、商品やサービスが解決できる内容を提案します。コピーライティングで売上が上がる理由は、ユーザーの悩みを解決できる提案や商品の魅力を伝えているからです。
LPはただ文章を書けばよいのではなく、ユーザーをアクションに繋げることが重要です。利益を生み出すきっかけとなる要素がコピーライティングだと言っても過言ではありません。
<Webデザインのスキル>
LPは、HTMLやCSSなどの言語を使って構築していきます。企画からコーディングにいたるすべての工程をおこなうので、一貫したWebデザインのスキルが身につきます。
<Webデザインで使用するソフトウェアのスキル>
Webデザインでは、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックのソフトウェアを使用します。
いずれも、デザインの仕事をするうえで必須のソフトウェアです。例えば、Photoshopは、主に全体の色味を統一したり、Webサイト全体のデザインをしたりする際に必要となるソフトです。Illustratorは、Webサイトのパーツを細かく作り込む際に必要となります。
LPを作成していくうちに、PhotoshopやIllustratorなどを使いこなせるようになるでしょう。
<HTMLやCSSなどのスキル>
LPを作成することで、HTMLやCSSなどのスキルも身につきます。
HTMLとは、Webページを作成するためのマークアップ言語です。よくプログラミング言語と混同されますが、プログラミング言語はソフトウェアやアプリの設計に使う言語です。一方でマークアップ言語は、文章を構造化するために使用する言語で、コンピューターは、書かれている内容をそのまま読み込みます。
CSSとは、Webページのスタイルを指定するための言語で、スタイルとは主に装飾やレイアウトのデザインを加える仕組みです。
関連記事:LPのコーディングにかかる費用や時間は?外注依頼時の9つのポイントも解説
将来的にもLP制作する場合は、コスト軽減につながる
将来的にもLPを制作する可能性があるなら、コスト削減を実現できます。初めてLP制作をするときとは異なり、ソフトウェアの導入費用やプログラミング言語を学ぶための費用などが不要なため、ほとんど費用をかけずに作成できるかもしれません。
例えば、販売している商品ごとにLPを制作するのであれば、すべての商品のLPを外注していると、費用対効果が見合わなくなる可能性も想定されます。複数のLPを作成するときは、LPを内製することも検討できるかもしれません。
ただし、複数のLPを内製し、自社で運営・管理する場合、専門のスタッフを配属する必要が生じます。人件費も考慮し、本当に外注よりもコストを抑えられるのか検証してみましょう。
LPを自社で作成するデメリット
LP作成を自社で作成するメリットは上記の通りですが、デメリットがあるのも事実です。想定されるデメリットとして、次のものが挙げられます。
- リソースがかかる
- 通常業務に集中できない
- 運用やアフターフォローも相談できない
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
リソースがかかる
LPを自社で作成するとなると、莫大なリソースがかかります。
LP作成には人手が必要ですし、ユーザーに刺さるLPにするためにはスキルや時間も必要です。未経験からLPを作成するには人材の確保や学習のための時間・費用、そして実践経験が必要になるため、現実的とは言えないでしょう。
通常業務に集中できない
LP作成をして売上を上げるためにはユーザーの行動を分析する必要があります。
しっかりと自社の売上に貢献できるLPを作成したいと考えると、入念な調査や分析をおこなわなければなりません。やるべきことが多すぎて通常業務が疎かになる可能性があり、本末転倒です。
運用やアフターフォローも相談できない
LP制作会社によっては、制作後の運用やアフターフォローについても頼ることができます。思ったようにアクセス数が伸びないときや、アクセス数は増えたのに売上につながらないときなど、専門のスタッフに相談して改善を目指せます。
しかし、LP制作を自社で実施した場合は、運用やアフターフォローも自社で対応しなくてはいけません。対応が難しいときはWebサイトの運用専門会社に依頼しても良いですが、思わぬ高額な費用がかかる可能性もあり、かえってコストが高くなることもあります。
また、Webサイトの運用専門会社は、LPを作成したわけではないため、LP制作会社ほどには適格なアドバイスができない可能性もあります。運用や改善も視野に入れるなら、アフターサービスが充実したLP制作会社に依頼するほうが良いでしょう。
LP制作を外注する流れ
LP制作の外注は、以下の流れで進めていきます。
それぞれのステップについて見ていきましょう。
1.LPの目的を整理する
LP制作会社に依頼する前に、LPの目的を整理しておきます。例えば、次のような目的が挙げられます。
- 化粧品や飲食物などの販売個数の増加
- マンションや分譲地の問い合わせ数の増加
- 整体院やリラクゼーションサロンの予約増加
- ゲームやソフトウェアのダウンロード増加
目的を明確にすると、予算や数値目標も決めやすくなります。また、LP制作会社と認識のずれを回避するためにも、まずは社内で目的を明確にし、共有しておきましょう。
2.予算と数値目標を決定する
LP制作にかける予算を決めます。制作自体に費用がかかることはもちろん、LP公開後は定期的に効果を検証して改善するため、ある程度の運営コストもかかります。どの程度のコストまで許容できるのか、LP制作会社に依頼する前に決めておきましょう。
LP制作によって達成したい数値目標も決めておきます。例えば、販売数150%増加、週に20件以上は問い合わせを受けたいなど、目的に合った数値目標を決めておくと、費用対効果を計算しやすくなります。
3.LP制作会社から見積もりを取る
目的と予算、数値目標を決めた後で、LP制作会社から見積もりを取ります。複数のLP制作会社から見積もりを取ると、提案内容や費用などを比較できるため、より自社の目的を実現できる制作会社を見つけやすくなるでしょう。
まずはインターネットなどで、できるだけ多くのLP制作会社のホームページを見てみましょう。デザインが好みに合うか、同業種における制作実績が豊富か(例えば不動産販売会社であれば、過去に不動産会社のLPを多数作成しているかなど)を確認してみてください。
4.LP制作会社を選定する
複数のLP制作会社から見積もりを取り、提案内容や費用などを比較して、自社の目的に合う制作会社を選びます。利用したいサービスに対応しているか、どのような追加費用が想定されるか、アフターサービスが充実しているかに注目すると、より満足度の高いLP制作を実現できるでしょう。
また、制作期間についても確認しておきましょう。LP制作会社によっては予定が詰まっており、すぐに対応してもらえない可能性もあります。
5.制作物を確認・修正する
制作物を受け取り、依頼したとおりに完成しているか確認します。もし、依頼した内容と異なるときは、早めに修正してもらいましょう。
なお、依頼した内容と制作物が異なるときは、基本的には無料で修正してもらえます。一方、制作物を公開してから「トップページの画像は別のほうが良かった」「もっと落ち着いたデザインにして欲しい」のように依頼物と異なる要請をする場合は、追加費用がかかることが一般的です。
6.LPを公開・運用する
制作物に問題がない場合は、公開・運用します。また、定期的に効果を測定し、改善することも必要です。LP制作会社やWebサイトの運用専門会社とも相談し、効果のあるLPに仕上げていきましょう。
LP作成を外注する場合の料金相場
LP作成にかかる料金相場は、外注先によって大きく異なります。
フリーランスの場合
フリーランスの場合は、10万円以下が相場となります。LPの設計や公開したあとの修正は自社での作業となることがほとんどです。発注する相手によってサービスの内容が異なるので注意してください。
中小企業の場合
中小企業の場合は、30万円〜60万円が相場です。設計やコンテンツにこだわりたい場合に向いています。クオリティは会社によって大幅に異なるので、あらかじめ実績や対応範囲をチェックしておきましょう。
中小企業以上または大手企業の場合
中小企業以上または大手企業の場合、60万円〜150万円が相場となります。本格的なLPを作成したい場合は大手企業に依頼すれば一定のクオリティに期待できます。
LP作成会社を選ぶときのポイントを紹介
ここで紹介するポイントを確認しながら比較すると、自社に合ったLP作成会社を選定できます。1点ずつじっくりと確認してみてください。
LP制作の実績は十分か
LP制作の実績が豊富な制作会社なら、効果のあるLPを期待できます。単に制作数が多い制作会社ではなく、同業界の実績が豊富な制作会社に依頼するようにしましょう。
自社商品・サービスに合うデザインか
LP作成会社の手がけるデザインが、自社商品・サービスに合うものであることも大切です。おしゃれなLPが効果のあるLPとは限りません。
作成会社の実績を確認し、自社商品・サービスに合うデザインを実現できそうか、しっかりとチェックしましょう。
作業の体制が整っているかどうか
LP作成会社は従業員50人以下の会社が多く、少人数でLP作成の業務を回しています。LP作成に欠かせない数多くのタスクを滞りなく進めるためには、作業の体制が整っているかどうかの確認が欠かせません。
プロデューサーやディレクターなど、従業員に対して指揮をとる役割の人がしっかり揃っていると、LPの作成が円滑に進みます。
サポート体制は万全か
LPは作成が終わったら完了ではなく、ユーザーからのアクションに合わせて改善が必要となります。ユーザーからのアクションがなければ、自社の収益として上がらないからです。
サポート体制が万全な会社であれば、公開後も継続的に効果測定・分析をおこない、改善を提案してもらえるため、常にLPの成果が出やすい状態になります。
成果にこだわりたい方は、サポート体制をチェックした上でLP作成会社を選びましょう。
まとめ
LP作成を外注する場合・自社で対応する場合のどちらにも、メリットとデメリットはあります。クオリティを重視する場合は外注して、スキルを身に付けたい場合は自社で対応するのがおすすめです。
コストに関しては、外注は自社よりも高い費用がかかるイメージがあるかと思いますが、自社で作成する場合も莫大な時間的・人的なリソースが必要となり、結果的に金銭面の負担も大きくなります。
必要以上のリソースを割かずに効果的なLPを作成したい場合は、外注することを前向きに検討するのが賢明です。
特にLP作成を専門にしている会社であれば、豊富なスキル・ノウハウを活かしながら質の良いLPを作成してくれます。
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