LPの作成によって、SaaS企業のWeb経由でのコンバージョン獲得が最大化されます。
そのため、Web広告だけで集客をしていたり、企業ホームページしか持っていなかったりするSaaS企業は、ぜひLPの作成を検討したいところです。
また「どのようなLPを作るか」によっても、コンバージョン率は大きく変わります。
今回は、SaaSがLPを作成するメリットや作成時に気をつけるべきこと、LPのデザイン事例などについてまとめました。
LPについて詳しくない方でも無理なく読み進められるよう、専門用語は極力使用していません。
記事を最後までチェックすれば、納得感を持って、LP作成の第一歩を踏み出せます。
目次
そもそもLPとは?
LPとは申し込みや資料請求など、たった1つのゴールを達成するためだけに作られた、縦長のWebページのことです。
例えば以下は、本記事でも後ほど紹介するSaaS「invox受取請求書」のLPです。

一般的なホームページが会社概要や複数のサービス紹介など、さまざまな情報を掲載する百貨店だとすれば、LPは特定の商品の販売に特化した専門店であると言えるでしょう。
LP最大の特徴は、ユーザーがページを上から下にスクロールするだけで、商品・サービスに関する情報を、網羅的かつストーリー仕立てで伝えられる点です。
例えば上記LPに目を通すだけで、以下の情報がマルっと分かります。
- どのようなサービスか
- 実績
- どのような悩みを解決できるか
- 利用の流れ
- 料金プラン
- 利用者の声
関連記事:LP(ランディングページ)とは?ホームページとの違いやメリットについて解説
SaaSがLPを作成するメリット
SaaSがLPを作成する主なメリットは、以下の3つです。
- Web広告やSEOとの相性が良い
- 複雑なサービス内容を分かりやすく伝えられる
- 効果測定や改善が容易
それぞれ詳しく解説します。
Web広告やSEOとの相性が良い
Web広告では、文字数や画像の大きさ、動画の長さなどに制限があります。そのため認知獲得や見込み顧客へのアプローチはできても、コンバージョンにはなかなかつながりません。
SEO対策では、特定のキーワードで検索を行ったユーザーに対してアプローチできます。
ただし記事内では検索キーワードに対する解決策の提示が第一優先であり、自社サービスの宣伝は最小限に留めるのが得策です。自社サービスの話ばかりだと宣伝色が強くなり、離脱へとつながるからです。
そこで、LPがあればWeb広告やSEOのこういった課題を解決できます。
LPでは、自社サービスに興味を持ったユーザーに対して、自社サービスの内容を好きなだけ伝えられます。
例えば「Web広告で自社サービスに興味を持ったユーザーをLPに誘導する」といった方法であれば、Web広告やSEO単体よりも高いコンバージョン率が期待できます。
複雑なサービス内容を分かりやすく伝えられる
SaaSというビジネスモデルの特性上、顧客にその価値を直感的に理解してもらうのが難しいという課題があります。
LPは、縦長1枚のページの中で一貫したストーリーを持って、複雑なサービス内容を分かりやすく魅力的に伝えることに特化しています。
もちろん一目で魅力が伝わりやすい有形商品でもLPは重要ですが、なかでもSaaSのような商材は、特にLPとの相性が良いと言えるでしょう。
効果測定や改善が容易
LPは、目的がコンバージョンの獲得という一点に絞られています。そのため、施策の効果測定と改善が容易です。
コンバージョン数が目標に達しない場合には、その原因と解決策を探します。具体例は以下のとおりです。
- Web広告からLPへの遷移率が低い→LPのタイトルを変更する
- コンバージョンにつながらない→ヒートマップツールで離脱箇所を確認する
- CTAボタンがクリックされない→デザインや文言を変更する
LPへの集客はWeb広告やSEO経由でおこなうため、Web広告・SEOの効果測定や改善も欠かせません。しかしLP自体の効果測定や改善には、それほど労力がかかりません。
関連記事:【無料あり】LPにヒートマップツールは必要?概要や分析できる項目を分かりやすく解説
関連記事:LPのCTAボタンとは?クリックされる位置やデザインを実例付きで解説
SaaSがLPを作成する際に気をつけるべきこと
SaaSがLPを作成する際は、以下3つの点に気をつけましょう。
- 鉄板法則に沿った構成にする
- ファーストビューが特に肝心
- 「無料ツール」には要注意
1つずつ詳しく見てみましょう。
鉄板法則に沿った構成にする
LPには、長年の試行錯誤の末に導き出された最適解が存在します。自己流で掲載する内容や順番を決めるのではなく、鉄板法則に沿った構成にしましょう。
まずLPは、大きく以下3つの要素に分かれます。
- ファーストビュー
- ボディー
- クロージング
LPを開いて最初に目に入る部分がファーストビュー、メインとなる部分がボディー、締めの部分がクロージングです。
そしてそれぞれ、以下の要素を配置するのが鉄板とされています。
- アイキャッチ画像【ファーストビュー】
- キャッチコピー【ファーストビュー】
- ベネフィット【ボディー】
- 実績やお客様の声【ボディー】
- よくある質問【クロージング】
- オファー【クロージング】
※オファーとは特典や割引のこと。
関連記事:LP構成には鉄板法則がある!作り方やフレームワークを実例付きで解説
ファーストビューが特に肝心
LPには、ファーストビュー・ボディー・クロージングの3つの要素があります。その中でも一番大切なのが、ファーストビューです。
なぜならファーストビューは、ユーザーが最初に目にする要素だからです。
ファーストビューの出来が悪くユーザーが離脱してしまえば、どれほど素晴らしいボディーやクロージングでも、目に留まることはありません。
もちろんLPでは、すべての要素が重要です。しかしその中でも、ファーストビューは特に肝心です。
関連記事:【初心者向け】LPのファーストビューを魅力的にする6つのポイント!デザイン事例も紹介
「無料ツール」には要注意
LPを無料で作成できるツールや、安価なテンプレートサービスも存在します。
特にコストを抑えたいと考えるスタートアップ期のSaaS企業にとって、これらは費用を抑えられ、魅力的に映るかもしれません。
しかし、無料ツールや格安テンプレートの使用はおすすめしません。カスタマイズ性に乏しいからです。
どこかで見たようなシンプルなデザインになってしまい、ユーザーに「なんとなく大したことなさそう」といった印象を与えてしまいます。
また表示速度が遅い、SEOに弱いといった問題を抱えているケースもあります。
いくらLP制作の費用を抑えられても、集客やコンバージョンにつながらなければ本末転倒です。
関連記事:【画像付き】ペライチを使ったLP(ランディングページ)の作り方や事例まとめ!
SaaSのLPデザイン事例
ここでは、以下2つのSaaSのLPデザイン例について紹介します。
- invox受取請求書
- Talknote
それぞれ簡潔に見てみましょう。
invox受取請求書
以下は、請求書処理の自動化システムを提供する「invox受取請求書」のLPです。

ファーストビューには、ユーザーの興味を掴むために、具体的な数字を用いた実績が掲載されています。
「申し込み」ではなく「資料ダウンロード」や「無料体験」のようにコンバージョンへのハードルを下げる方法は、さまざまなLPで見られます。

上記画像のように、イラストや図解を使って分かりやすくまとめる手法もおすすめです。
Talknote
以下は、情報共有プラットフォームを提供する「Talknote」のLPです。

先ほどの「invox受取請求書」と同じく、コンバージョンが申し込みではなく、資料ダウンロードや無料トライアルになっています。

導入実績をインタビュー記事形式にして掲載する方法もおすすめです。
SaaSのLP作成は制作会社への依頼がおすすめ
SaaSのLP制作は、プロである専門業者への外注がおすすめです。
たしかにLPは、テンプレートを使うなどすれば自力でも作成可能です。
しかし、クオリティが低ければコンバージョンにはつながらず、労力やWeb広告・SEO対策に費やしたコストが無駄になってしまいます。
おすすめのLP制作会社については、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:ランディングページ制作会社10社を比較!選ぶポイントや費用相場なども紹介
まとめ
SaaSがLPを作成するメリットや作成時に気をつけるべきこと、LPのデザイン事例などについて解説しました。
一言でLPといっても、その出来は千差万別です。Web経由でのコンバージョン獲得のためにも、クオリティの高いLPを用意したいところです。
弊社クロスバズの提供するバズLPでは、丁寧なヒアリングから競合分析を行い、成果の出るLPを制作します。
相談や見積もりは無料です。無理な勧誘をすることもありませんので、お気軽にお問い合わせください。
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