Web経由でパーソナルトレーニングジムへ集客をするには、LPが欠かせません。
パーソナルトレーニングジムをこれから始める方や、始めたばかりの方の中には、Webでの集客に関する経験が少ない方もいるでしょう。
そういった方は、「LPが必要と言われてもどうやって作ればいいの?」「そもそも本当に必要?」と疑問点がいくつも出てくるはずです。
そこで今回は、パーソナルトレーニングジムがLPを制作するメリットや制作時に意識すべきポイント、LPの制作事例などについてまとめました。
初心者でも分かりやすいように、難しい言葉は極力使用せずに解説をしています。
記事を最後までチェックすれば、LPを使ってWeb経由でパーソナルトレーニングジムに顧客を呼び込むまでの流れが、明確にイメージできますよ。
目次
LPとは?
LPとは、商品の購入や問い合わせ(=コンバージョン)を目的とした、縦長1枚のWebページのことです。
(※パーソナルトレーニングジムの場合は、「コンバージョン=入会や新規問い合わせ、無料体験への申し込み」となります。)
LPはWeb広告をクリックした後に遷移するページとして、よく用いられます。
例えば以下は、東京・西新宿のパーソナルトレーニングジム「RISING HIGH」のLPです。
LPでは、上記のような縦長のWebページに、ユーザーが知りたい情報や企業が伝えたい情報を、分かりやすくまとめます。
LPに掲載される情報の例 |
---|
・概要 ・特徴 ・価格 ・利用者の声 など…… |
「商品やサービスへのコンバージョンを目的に制作される」という点で、LPは一般的な企業ホームページとは異なります。
パーソナルトレーニングジムがLPを制作するメリット
パーソナルトレーニングジムがLPを制作するメリットは、大きく以下の2つです。
- 見込み顧客に十分な情報を伝えられる
- LPの出来次第では権威付けになる
それぞれ詳しく解説します。
見込み顧客に十分な情報を伝えられる
LPは、Web広告クリック後の遷移先として用いられるとお伝えしました。
「Web広告をクリックする=そのパーソナルトレーニングジムに興味を持っている」とも考えられます。よって「わざわざLPを作らずに、直接申し込んでもらえば良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかしWeb広告だけだと、見込み顧客に十分な情報を伝えられません。なぜなら広告枠には制限があるからです。
以下、主なWeb広告の広告枠制限について表にまとめました。
Web広告の種類 | 詳細 | 広告枠の例 |
---|---|---|
リスティング広告 | GoogleやYahoo!の検索結果上に表示される広告 | 広告文(30文字以内)説明文(90文字以内) |
SNS広告 | TwitterやInstagramなどのSNS上に表示される広告 | Instagram広告の例:600×500の画像 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告 | 600×600の画像 |
上記の広告枠の中で、自社で運営するパーソナルトレーニングジムの魅力を伝え切ることは不可能ですよね。
一方で縦長1枚のWebページであるLPには、好きなだけ情報を掲載できます。もちろん広告枠の制限はありません。
- Web広告でユーザーの興味に興味を持ってもらう
- LPでユーザーに申し込みを決断してもらう
LPを制作すれば、上記のようにスムーズな動線を作ることができ、ユーザーのコンバージョンが期待できます。
LPの出来次第では権威付けになる
筋トレやボディメイクに興味を持つ人が増えるのに伴って、パーソナルトレーニングジムの数も増加しています。
よって見込み顧客はSNSなどで、日々パーソナルトレーニングジムの広告を目にしています。
中には簡易的で手作り感満載の広告もあり、「このジム本当に大丈夫かな?」とマイナスイメージを持たれることもあるでしょう。
クオリティの高いLPを制作すれば「このジムはちゃんとしたところだろう」とユーザーに安心感を与えられ、コンバージョンに繋がりやすくなります。
パーソナルトレーニングジムのLP制作で意識すべきポイント6つ
パーソナルトレーニングジムがLPを制作する際は、以下6つのポイントを意識しましょう。
- ファーストビューでサービスの特徴が分かるようにする
- 権威性獲得のための情報を掲載する
- 信用獲得のための情報を掲載する
- 魅力的なオファーを用意する
- ジム内の画像をできるだけ多く掲載する
- ジムの立地を強調する
それぞれ画像付きで詳しく解説します。
ファーストビューでサービスの特徴が分かるようにする
LPは縦長1枚のWebページですが、全員が最後まで読んでくれるわけではありません。
ユーザーがLPを読み進めてくれるかどうかは、LP最上部のファーストビューで決まります。ファーストビューがいまいちだと、「大したサービスではなさそうだな」とユーザーは離脱してしまいます。
よってLP制作時は、ファーストビューに最も力を入れましょう。具体的には、ファーストビューに、最低限必要な情報や魅力的なオファーなどを詰め込みます。
例えば以下は、パーソナルトレーニング・ダイエットジム パームスのLPのファーストビューです。
ファーストビューを見ただけで、以下の情報が分かります。
- 女性の減量のためのパーソナルジムであること
- 初月0円で利用できること
- 食事制限は不要であること
ファーストビューに上記の情報が掲載されることによって、減量をしたいと思っていた女性や減量はしたいが食事制限には抵抗のあった女性が、LPを読み進めてくれる可能性が高くなります。
権威性獲得のための情報を掲載する
先ほど「ユーザーはパーソナルトレーニングジムがちゃんとしたところかどうか不安に思っている」とお伝えしました。
「しっかりしたジムである」ことをアピールするには、LPに権威性獲得のための情報を掲載することが重要です。
具体的には、以下のような情報を掲載しましょう。
- トレーナーのプロフィール(できれば顔写真、名前、経歴あり)
- 「会員数〇〇名突破」のような人気のジムであることをアピールできる情報
- 雑誌やテレビなどで紹介された実績
- 所有しているパーソナルトレーニングに関する資格
もちろん開業したばかりのパーソナルトレーニングジムであれば、実績や会員数などは掲載できません。しかしプロフィールは掲載できるはずです。
例えば以下は、パーソナルトレーニングジム yellのLPです。
- パーソナル指導歴
- パーソナルトレーニングに関する資格や競技での実績
- 自身の体のBeforeAfter
上記3つの情報が掲載されており、安心感や権威付けに繋がっています。
信用獲得のための情報を掲載する
見込み顧客は「運営者側の言い分だけでなく、利用者の声も聞きたい」と思っています。
運営者視点だと、いくらでも良いことが言えてしまいますからね。利用者の口コミをLPに掲載することで、信頼性が大きくアップします。
利用者の口コミを掲載する際は、権威付けのためのトレーナープロフィールと同じように、以下の情報を含めましょう。
- 利用者の顔写真
- 利用者の名前(難しい場合はイニシャル)
- 利用者の年齢
直筆で書いてもらった口コミ文章を掲載すると、信頼性はよりアップします。また「私と似た年齢・見た目の人も通ってたんだ」と親近感が湧きます。
以下は、女性専用のパーソナルジム リボーンマイセルフのLPです。
減量を目的としたジムの場合、上記のように体重のBeforeAfterを掲載しても良いですね。体重計の画像も一緒に掲載できると、信頼性はさらにアップします。
魅力的なオファーを用意する
見込み顧客は「高いから…」「まだ夏まで時間があるから…」と、常に申し込まなくても良い理由を探しています。
そういった見込み顧客にその場で申し込みを決断してもらうために重要なのが、魅力的なオファーです。
魅力的なオファーの例としては、以下の通りです。
- 無料体験あり
- 初月無料
- 今だけ入会金0円
- 友人や家族との入会で〇〇円割引
特に「無料」や「0円」といったオファーは魅力的に映ります。無理のない範囲で、何か魅力的なオファーを用意しましょう。
またオファーに期間を設けると、よりその場で申し込んでもらえる可能性が高くなります。
なぜなら「確かに気になるけど、申し込みは今度でいいや」という選択肢を排除できるからです。うっかりしていてオファー期間を過ぎてしまうと、無料や割引といった特典が受けられず、損をしてしまいますからね。
心理的にも、人は「得をしたい」という気持ちより、「損をしたくない」という気持ちの方が強いとされています。
例えば以下のLPでも、入会金無料キャンペーンに期間が設けられています。
ジム内の画像をできるだけ多く掲載する
LPには、文字だけでなく、画像を多く掲載することが大切です。文字だけだと単純に読み辛いですし、画像があった方がユーザーがジムをイメージしやすくなります。
LPに使用できる画像の種類の例は、以下の通りです。
- ジムの全体像
- 各トレーニング機材
- トレーナーや利用者
- 利用者のBeforeAfter
- 利用者がパーソナルトレーニングを受けている様子
- 受付や更衣室、シャワールーム
反対にフリー素材のような画像ばかりが使われていて、一見綺麗でもジムの実態が見えてこないLPは、ユーザーに受け入れられません。
- ユーザーの「誰が教えてくれるのかな?」という疑問に対してトレーナーの写真を掲載する
- ユーザーの「ちゃんとした機材は揃っているのかな?簡易的すぎないかな?」という疑問に対してトレーニング機材の写真を掲載する
上記のように、ユーザーの悩みに対して画像で答えられないかどうか、考えてみましょう。
ジムの立地を強調する
ジムの見込み顧客は、ジムの近隣に住んでいる方です。よってパーソナルトレーニングジムのLPを制作する際は、ジムの立地を強調しましょう。
例えば「〇〇駅徒歩5分」「〇〇バイパス沿い」といった形です。またジムまでの地図までの地図も一緒に掲載してあげると尚良いです。
パーソナルトレーニングジムは日本中にいくつもあります。よって「業界最安値」や「会員数No. 1」といった文言を使うのは難しいでしょう。
しかし「笹塚エリア最安値」「仙台エリア会員数No. 1」のように地域を絞れば、自社のパーソナルトレーニングジムが1位である特徴をアピールできるかもしれません。
例えば以下のLPでは、各店舗の住所と駅からのアクセス時間が掲載されています。よってユーザーが「このジムなら近いな」と判断できます。
パーソナルトレーニングジムのLP事例
ここでは、実際にパーソナルトレーニングジムが制作して運用を行っているLPを、3つ紹介します。
どんな点を工夫して制作されているかを考えながら、見てみてください。
NEXT BODY
以下はNEXT BODYの整骨院が運用するプライベートジムに関するLPのファーストビューです。
他のパーソナルトレーニングジムと違う点(整骨院の治療も行える)、トレーニングの様子やトレーナーはどんな人なのかが、一目で分かるようになっています。
信頼性や権威性を獲得するために、有名プロレス選手が利用していることをアピールしています。
各店舗の立地や駐車場の有無、営業日などが掲載されています。またGoogleマップの地図が埋め込まれています。
STAR FIT
以下はSTAR FITの、パーソナルトレーニングも実施している24時間フィットネスジムに関するLPのファーストビューです。
- サービスの特徴(食事管理付きのパーソナルトレーニング)
- 魅力的なオファー(無料体験1回分)
- 立地や営業時間(笹塚駅徒歩1分、24時間営業)
上記のような情報が、ファーストビューを見ただけで分かります。
「初心者大歓迎」という文言も「筋トレなんてやったことがない私がジムに行って恥ずかしくないかな?」と悩んでいる層に刺さります。
ファーストビューから下にスクロールすると、すぐに上記の料金表が表示されます。
明確に料金を提示することで信頼性の獲得に繋がります。また「笹塚」にエリアを絞ることで、「最安値」という強力なアピールができます。
ただし利用者の口コミに関しては、改善の余地があります。上記の口コミでは、利用者の顔写真や名前が掲載されていません。
よって「この口コミって自作自演では?」と疑われてしまう可能性があります。
もちろん顔や名前を公開してくれる利用者を見つけるのは簡単ではありません。例えば「協力してくれた方に割引をする」といった方法を使っても良いので、協力してくれる方を見つけたいところです。
JPEC
以下はJPECの本気でトレーニングを行いたい方に向けたLPのファーストビューです。
- 本気で肉体改造をしたい人向けのジムであること
- 全額返金保証や無料体験といった魅力的なオファーがあること
- トレーナーはどんな人なのか
ファーストビューを見ただけで、上記の情報が分かります。
トレーナーの顔写真・名前・経歴等を掲載することで、権威性や信頼性の獲得に繋がっています。
LPの制作方法3つ
最後のLPの制作方法について解説をします。LPの制作方法は、以下の3つに分類されます。
- 自社で制作する
- フリーランスに依頼する
- LP制作会社に依頼する
それぞれ詳しく見てみましょう。
自社で制作する
まず最も費用を抑えられるのは、自社でのLP制作です。しかし自社でLPを制作するには、以下のようなスキルが求められます。
- コーディングスキル
- セールスライティングスキル
- Webデザインスキル
しかし上記3つのスキルとパーソナルトレーナーに求められるスキルは大きく異なるため、自社でのLP制作は現実的ではありません。
ペライチのように、テンプレートを使って初心者でも簡単にLPを作れるサービスもあります。
しかしこういったテンプレートツールでは、誰が見ても初心者が作ったと分かるようなLPしか作れず、見込み顧客にマイナスイメージを与えてしまいます。
見込み顧客がLPを見て「ちゃんとしたジムかどうか」を判断するのは前述の通りです。
自社にLP制作に精通した人材がいる場合を除いて、自社でのLP制作はおすすめできません。
関連記事:【画像付き】ペライチを使ったLP(ランディングページ)の作り方や事例まとめ!
フリーランスに依頼する
企業に所属せずにLP制作を行っているフリーランスに、LP制作を依頼する方法もあります。
しかしフリーランスは人によってスキルに大きな差があるため、良い依頼先を見つけるのが簡単ではありません。
テンプレートに当てはめただけの簡単なLPを納品されることもあります。また場合によっては、途中で連絡がつかなくなってしまうかもしれません。
よってフリーランスへの依頼も、おすすめできる方法ではありません。
LP制作会社に依頼する
今回紹介する3つのLP制作方法の中で最もおすすめなのが、LP制作会社への依頼です。
LP制作会社では、事前に丁寧なヒアリングやマーケット調査を行い、そこで得た情報を元に、LPを制作します。
またLP制作のみならず、Web広告運用やSEO対策といったサービスも提供しているため、まとめて依頼をしてしまうことも可能です。
そうすれば、Web広告周りのことは全て外注でき、本来の業務に集中できます。
LP制作会社への依頼にかかる費用は、制作会社の規模によって異なります。
また、テンプレートにあてはめたLPを納品するだけの格安LP制作会社から、市場調査〜LP制作後の運用まで担当するLP制作会社まで、ひとくちでLP制作会社と言っても種類はさまざまです。
なかでも最もコストパフォーマンスの良い選択肢は、中規模のLP制作会社に依頼をすることです。費用を抑えつつクオリティの高いLPを作れます。
LP制作会社の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ランディングページ(LP)制作代行会社の選び方とは?メリットや費用相場も紹介
まとめ
パーソナルトレーニングジムがLPを制作するメリットや制作時に意識すべきポイント、LPの制作事例などについて解説しました。
自社でLPを制作する場合は、「パーソナルトレーニングジムのLP制作で意識すべきポイント6つ」で解説した内容を踏まえつつLPを制作してください。
「自社でLPを制作するのは難しそう」と感じる方は、弊社クロスバズの“バズLP”をご活用ください。お見積もり・ご相談は無料です。
LP制作から公開後の広告運用まで、集客のプロが徹底サポートいたします。
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