Google広告ではCV設定ができますが、そのやり方が分からずに戸惑っている方は多いのではないでしょうか。CVを設定する際は、特徴やポイントを押さえる必要があります。
今回の記事では、Google広告のCV設定を画像付きで分かりやすく解説しています。CV設定でお悩みの方は、記事を読みながら一緒に操作してみましょう。
目次
Google広告におけるCVとは
Google広告において、CV(コンバージョン)とは、ユーザーが広告主にとって価値のある行動に至った場合を表しています。例えば自社商品の購入や資料請求など、企業ごとに設定が可能です。
Google広告におけるCVR【業界別に紹介】
CVR(コンバージョンレート)とはコンバージョン率を指します。コンテンツに訪れたユーザーが、CVと認められる行動を起こした割合を示す数値です。
ここでは、業種別にCVRを紹介します。
検索連動型広告の業界別CVRは以下の通りです。
- アート&エンターテイメント・・5.90%
- 動物とペット・・19.19%
- アパレルおよびファッション&ジュエリー・・3.60%
- 弁護士および法務サービス・・11.54%
- 自動車(販売中)・・6.57%
- 自動車(修理、サービス、部品)・・15.23%
- 美容&パーソナルケア・・7.72%
- ビジネスサービス・・6.77%
参照:2021 Paid Search Advertising Benchmarks for Every Industry
上記の内容を見ていくと、「動物とペット」や「自動車(修理、サービス、部品)」のCVRが多いことが分かります。反対に、「アパレル」や「アート」は少ない傾向にあります。
Google広告でCV設定をするメリット
Google広告でCV設定すると、コンバージョン単価の最適化や事業戦略などに活用できます。ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
コンバージョン単価の最適化に役立てられる
Google広告でCV設定すると、コンバージョン単価の最適化に活用できます。コンバージョン単価とは、広告を介して発生した1つのCVに対してかかった広告費の平均を表す言葉です。
具体的な計算方法を見ていきましょう。
コンバージョン単価の計算について
広告を介して発生したCVが3回、費用が以下の通りだったとします。
- 200円
- 250円
- 300円
上記の場合、コンバージョン単価は250円となります。
【計算式】
(200+250+300)÷3=250円
目標となるコンバージョン単価を最適化する
「目標コンバージョン単価」とは、設定した単価の範囲内でCVを達成できるように調整しておく機能です。
例えば、目標コンバージョン単価を3,000円と設定した場合、Google広告側が3,000円以下となるように自動調整してくれます。
事業戦略に活用できる
Google広告では年間または月間で獲得できたCVや単価を把握できるので、事業戦略に活用できます。
Google広告で得た数値を利用すると、売上高や広告にかかった費用を確認できるため、損益分岐点の算出も可能です。
損益分岐点では、売上と費用がイコールになる金額を計算します。コンバージョン単価の損益分岐点は、一人あたりの売上から計算可能です。
損益分岐点の計算方法
損益分岐点の計算式と計算事例は以下の通りです。
【計算式】
損益分岐点=固定費÷(1-変動率)
【計算事例】
売上高1,500万円、変動費600万円、固定費750万円の企業を例としましょう。
変動率は「変動費÷売上高」で計算できるので、このケースでは600÷1,500=0.4と計算されます。
この数字を使って、紹介した計算式に当てはめていきましょう。
750÷(1-0.4)=1,250万円
この計算式によって、損益分岐点は1,250万円と算出されました。
Google広告のCV設定方法
ここでは、Google広告で新しいコンバージョンタグを使用する際の設定方法を紹介します。
- CVとなる定義を決める
- コンバージョンを作成する
- タグを作成する
一つずつ見ていきましょう。
1.CVとなる定義を決める
始めに、「どんな行動がCVになるのか」の定義を決めます。
CVになる行動は、以下のようにさまざまな種類があります。
- お問い合わせフォームの送信ボタンをクリックする
- 資料の請求完了ページにアクセスする
- 会員登録完了ページにアクセスする
- 電話発信のボタンをクリックする
自社が提供している商品やサービスに合わせてCVの定義を決めておきましょう。
2.コンバージョンアクションを設定する
次に、コンバージョンアクション設定していきます。
Google広告の管理画面を開き、「ツールと設定」から「測定」を選択したあと、「コンバージョン」をクリックすると設定が可能です。
その後、「新しいコンバージョンアクション」から、新しいコンバージョンアクションを作成します。
以下の画面に移動するので、「ウェブサイト」から設定していきましょう。
コンバージョンアクションでは、以下の設定が可能です。
- カテゴリ
- コンバージョン名
- 値
- カウント方法
- 計測期間の設定
それぞれの内容を下記で詳しく解説します。
カテゴリ
「購入」や「カートに追加」など、複数のコンバージョンを分類しやすくします。
コンバージョン名
設定した本人が理解しやすいように、名前を決めておきます。
値
見込み売上を設定する際に、CV一件あたりの価値を設定します。
設定すべき数値が不明な場合は値を使用しなくても大丈夫ですが、「コンバージョン値の最大化」などが使用できなくなります。
カウント方法
同じユーザーから複数のCVがあった際に、どのように計測するかを決めます。
例えば、ECサイトの場合は同じユーザーから複数回購入されるケースが想定されるので、「初回のみ」ではなく「全件」を選択する必要があります。
計測期間の設定
ユーザーが広告に接触してから、アクションを起こすまでの期間を設定します。
3.タグを設定する
最後にタグを設定します。Google広告のコンバージョンタグは、Google広告アカウントに対して発行されるタグと、コンバージョンイベントごとに発行されるタグの2種類に分類されます。
Google広告のCV設定で押さえておきたいポイント
Google広告でCV設定を利用する際のポイントを2つ紹介します。
売れ続ける仕組み作りを意識する
Google広告の設定を活かすためにも、売れ続ける仕組み作りを意識しましょう。
売れ続ける仕組み作りのためには、自動化できる部分は自動化して、効率良く改善していく必要があります。仕組みさえできれば、広告作成のために投資した費用が回収できるだけではなく、長期的な売上向上につながります。
Google広告でデータを収集して最適化するには学習期間が必要です。学習期間が完了する前に内容を大きく変更してしまうと、また始めから学習しなければいけません。その分、手間や時間がかかってしまうので、内容を変更する場合は一定期間空けた方が無難です。
完璧に計測できるわけではない
Google広告によるCVの計測は、完璧にできるものではありません。インターネット上のアクションを計測しているため、実際の行動とズレが起きてしまいます。
ユーザーが「購入完了ページの閲覧をした段階」をCVに設定した事例で考えてみます。忙しいユーザーの場合、購入完了ページがしっかり表示される前に閉じてしまうケースが想定されるので、このケースだとコンバージョンを計測できません。
始めからある程度の誤差は発生するものだと、念頭に置いておく必要があります。
まとめ
Google広告のCV設定では、さまざまなアクションをコンバージョンと定義して計測できます。しかし、知識や経験に自信のない方は何の項目をどのように設定すればよいのか不安かもしれません。
社内で知識や経験を持っている人材がいない場合は、プロの知識を借りる方法も一つの手です。プロの力を借りると、ノウハウや知識を最大限に活かした集客が可能となります。
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