webマーケティング初心者の方のなかには、何をどのように学んだら良いか分からない方も多いのではないでしょうか。当社にも「用語が分からない」「学習方法が分からない」といった悩みが寄せられるケースが多々あります。
webマーケティングの用語は横文字や英語表記が多いので難しく思われがちですが、実は一度覚えてしまえば簡単に理解が深まります。
本記事では、初心者の方が効率的にwebマーケティングを学べるよう、webマーケティングのプロ「クロスバズ編集部」が基礎用語やおすすめの学習方法を解説します。最後まで読み、webマーケティングの基礎を押さえましょう。
目次
webマーケティングとは
基礎用語を勉強する前に、そもそもwebマーケティングとは何かをおさらいしておきましょう。
webマーケティングとは、webサイトやwebツールを使ってターゲットに自社の商品をアピールし、売り上げをアップさせる戦略のことです。
上記を踏まえた上で、基礎用語の解説に進みます。
webマーケティング初心者が押さておきたい基礎用語
webマーケティングには、初心者の方にとって、難しいと感じる言葉が多いのではないでしょうか。ここでは、webマーケティングで頻出する基礎用語をご紹介します。
アクセス解析編
アクセス解析とは、webサイトのコンバージョンを増加させるためにサイト訪問者の属性・行動を数値化し、分析することです。様々な指標をもとに自社サイトの課題や効果を図り、改善案を考えます。
ROI (Return On Investment)
「ROI」は費用対効果のことで、投資したコストに対してどれほどの利益が得られたのかを測るための指標です。数値が高いほど効果的な投資と言えます。
計算式は以下の通りです。
利益金額 ÷ 投資金額 ×100(%)
広告を出稿した場合のROIは、{ (売り上げ) -(原価) – (広告費) } ÷(広告費) × 100%となります。
KGI (Key Goal Indicator)
「KGI(Key Goal Indicator)」とは、組織の最終目標を数値化したもので、組織のゴールと言えます。
KPI (Key Performance Indicator)
KPIはKGIの次に設定します。KPIはKGIを達成するための中間目標で、KGIに至る過程で複数のKPIを設定します。webサイトを経由して見込み客を獲得する場合、PV数やクリック数などが該当します。KPIはゴールまでのプロセスであり、どうすれば最終目標(KGI)を達成できるか考える役割があります。
CV (コンバージョン)
webマーケティングでは「最終的な成果」という意味で使用されます。webサイトへの訪問者数・問い合わせ数・資料のダウンロード数・セミナーへの申し込み数などが該当します。
PV (ページビュー)
webサイト又は、そのwebサイトの中の、特定のページに対するユーザーのアクセス数です。webサイトを訪問し、同じwebサイト内でユーザーがページを移る毎に、PVが増加します。
UU (ユニークユーザー)
決まった計測期間内に、webサイトや特定のwebページに訪問したユーザーの数を指します。一定の計測期間内に同じユーザーが同じwebサイトを複数回訪問した場合、ユニークユーザー数は1UUとカウントされます。
セッション数
webサイトへの訪問数です。あるユーザーがあなたのwebサイトにやって来て、webサイト内を移動した後に別のwebサイトへ離脱するまでを、1セッションと計測します。
検索エンジン
Webブラウザの「検索窓」と呼ばれる、ボックスに入力されたキーワードに関連する情報を、インターネットで公開されている世界中のwebサイトから探し出すシステムのことです。Google Chrome・Safari・Yahoo!などが主流です。
アルゴリズム
検索エンジン(Google Chrome・Safari・Yahoo!等)の、クローラーと呼ばれる検索エンジンロボットが、ユーザーが入力した検索ワードに対して、webサイトの表示順位を決めるためのルール・ロジックです。
オーガニック検索
検索エンジンで表示される、「広告」と書かれたリスティング広告の部分を除いた検索結果のことです。
検索クエリ
ユーザーがwebブラウザ(Google Chrome・Safari・Yahoo!等)の検索窓に入力した語句のことです。「クエリ」や「検索語句」とも言われます。
ビッグワード
webブラウザ(Google Chrome・Safari・Yahoo!等)で極めて多く検索される、競争率が高いキーワードのことです。
web広告編
web広告とは、その名の通りweb上に掲載される広告のことです。代表的な種類は以下の9つです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告(アドネットワーク広告)
- リターゲティング広告
- 純広告
- SNS広告
- アフィリエイト広告
- 記事広告
- YouTube広告
- メール広告
それぞれ詳しく説明します。
関連記事:効果的なWeb広告の始め方!コツや注意点を正しく理解しよう
リスティング広告
ユーザーが、webブラウザ(Google Chrome・Safari・Yahoo!等)で検索したキーワードに連動して検索結果画面に表示される広告のことです。テキスト型の広告なので、「検索連動型広告」とも呼ばれます。
自然検索(オーガニック検索)で表示されるサイトよりも上部に表示されるので、より多くのユーザーに見てもらえることが期待できます。
ディスプレイ広告
webサイトやアプリ上の広告枠に、画像・動画・テキスト形式で表示される広告です。コンテンツに応じて表示されるため「コンテンツ連動型広告」と呼ばれることも多くあります。バナーで表示された場合は「バナー広告」とも呼ばれます。
リターゲティング広告
一度自社サイトに訪れたことのあるユーザーに対して、自社サイト離脱後も追跡するweb広告の手法です。
純広告
掲載期間・掲載場所・配信量などがあらかじめ決まっている広告です。多くの人の目に触れる場所に掲載されることが多い広告で「予約型広告」とも呼ばれます。Yahoo! JAPANのトップページ右上の枠も純広告です。
SNS広告
Facebook・Instagram・Twitter・LINE等のSNSプラットフォームに配信されるweb広告です。ユーザーのタイムラインに表示されることや、ターゲティング精度の高さから、クリック率が高くなりやすい点が特徴です。
アフィリエイト広告
「成果報酬型広告」とも呼ばれます。通常の広告は、広告枠に掲載されたりクリックされると課金されますが、アフィリエイト広告は、広告をクリックしたユーザーが、広告主側の指定したアクション(資料請求・会員登録・購入等)を起こした場合のみ、広告費が発生します。
記事広告
webメディアで、通常の記事と同じような体裁で掲載(出稿)される広告のことで 「タイアップ広告」とも呼ばれます。「PR」「広告」「Sponsored」と表示されます。
YouTube広告
YouTube内に掲載できる広告です。年齢・性別・地域など、ユーザーを絞り込んだ配信が可能となっています。
メール広告
メールアドレス宛を指定し、文字・画像・動画を配信する広告手法です。一般的なweb広告は、ターゲットがwebを開かない限り見られませんが、メール広告は、見込み顧客に対して直接広告を届けられます。
webマーケティング初心者におすすめの学習方法3つ
webマーケティング初心者で何から手をつけて良いか分からないと感じている方向けに、おすすめの学習方法を3つお伝えします。
スクール
webマーケティングを学ぶ最もスタンダードな方法として挙げられるのが「スクール」です。スクールに通うメリットは3つあります。
- 独学よりも短期間で知識を習得できる
- 仲間がいることでモチベーションを維持できる
- 転職やキャリアアップのサポートが充実している
動画学習サービス
動画学習サービスを活用してwebマーケティングの知識を深めている方も近年増えてきています。動画学習サービスで学ぶメリットは、主に次の3つです。
- インターネット環境さえあれば、場所に関係なく受講できる
- 時間を効率的に使える
- 講義の質が安定している
書籍
webマーケティングについて記された書籍は多くあります。書籍で学習を進めるメリットは以下の通りです。
- インターネットで断片的に情報収集するより体系的に習得できる
- スクールと比較してコストがかからない
- 情報元が明確
独学に向いているwebマーケティング「SEO」
webマーケティングを独学で習得したいなら、パソコンやスマートフォン等のデバイスがあればすぐに始められる「SEO」がおすすめです。
ブログやSNSの運用等の実践を通して、webマーケティングの基礎スキルを身につけることができます。
webマーケティング初心者に絶対おすすめしたいツール4選
webマーケティング初心者の方におすすめしたい、使いやすい(一部)無料ツールをご紹介します。
検索順位が簡単に分かる「SEOチェキ」
ホームページのURLを入力すると、キーワード毎の検索順位・内部リンク・外部リンク等のSEO対策に役立つデータを無料で取得できます。ダウンロードすることなく利用できる手軽さも魅力です。
起動するだけで検索順位が分かる「GRC」
検索順位チェックツールのスタンダードとも言えるツールです。サイトと検索キーワードを登録すれば、起動しただけで順位チェックを開始する機能を備えています。導入が簡単で、無料で利用できる点も初心者にとって魅力です。
直感的なUIでサイト分析ができる「Ptengine」(ピーティーエンジン)
3,000PVまでなら無料で使えるサイト運営プラットフォームです。アクセス解析もできるヒートマップツールで、デフォルトの画面で直感的な操作が可能です。ワンクリックでユーザーのサイト上でのアクションを可視化して検証できます。
ユーザーの動きが可視化できる「User Heat」
1サイトあたり月間30万PVまで無料で利用できるヒートマップ解析ツールです。数値だけでは気づかない問題点を見つけることもできます。Googleアナリティクスと併用するのもおすすめです。
まとめ
webマーケティングの初心者を抜け出す近道は、自分に合う学習方法を見つけることです。
webマーケティングは専門性の高い領域なので、初心者の方にとって難しく感じられますが、スクール・学習サイト・書籍で基礎用語や代表的な施策を理解したり、ブログやSNSの運営を通してWebマーケティングの知識を身につけたりすることで、次第に知識が増えていることを実感できるはずです。
弊社もブログで、webマーケティングに関する様々な情報発信を行っています。webマーケティング初心者の方に役立つ記事をたくさん投稿していますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。