
こんにちは!
クロスバズのデザイナーをしているお花大好き「あろえ」です!
最近、土日何してるの?と聞かれても、公園しか行っていなくて会話が続かず少し気まずいくらい、毎週公園に愛犬と行ってお花の写真を撮っています。

最初は、カメラの右も左もわからずレンズを全然うまくカメラにはめられずわざわざカメラのキタムラに行ってはめてもらう、といった状況からはじまった私ですが、今では目つぶってでもカメラの設定をできるくらい使い倒せるようになりました!
カメラを始めてまだ一年ほどしか経っていないですがそんな私が、きれいなお花の写真、ふんわり写真、ドリーミーフォトを撮影するために毎週試行錯誤してその中でうまくいった方法や意識すると良い撮影方法を見つけたので、ご紹介できたらと思います!


(↑このようなふんわり優しいお花の写真が好きで撮っています◎)
突然ですが、皆さんは春が好きですか?
わたしは、春特有のこれから新しいことが始まりそうな空気感と、息を吸うと鼻の中にすっと入り込んでくるような馴染みの良い温度。冬に眠っていた植物が一気に咲き始めたことで地球全体の匂いが実は大きく変わった感じ、大好きなんです!皆さんは地球全体の匂いが変わったことに気づいているでしょうか?またまた、嘘でしょ〜、と思っていませんか?
確かに嘘で、地球は言いすぎました。「日本」にしておきます!
一つ一つのお花は世界にとってとても小さいものでも、ちりも積もって“お花の集合軍”として確実に私たちの世界の匂いを変え、私たちに心地の良い安心感のある生命力を感じさせてくれています。お腹が空いてても、あの空気を吸えば心が満たされてお腹が空いていたのも忘れてしまうほどです。
そんな大好きな春をたくさん写真にうつしたので、夏目前の今、春の空気を振り返れたらなと思います!
目次
撮影テクニック①まず!お花を撮るにはF値を低く!
カメラやレンズ面のお話をすると長くなってしまうし、わかりにくいと思うので端的にお話すると、お花を撮るにはF値(※1)という値をできる限り低くして、ボケ感を出しやすくすることをおすすめします!
※1 カメラのレンズの開き具合を表す数値
お花畑全体を撮りたい、となったらまた別ですが、たくさんあるお花の中から、自分が“この子気になるな・・・”と思う子を主役に決め、その子を目立たせるためにそこ以外はボケさせると可愛い写真になると思います。


こちらは春のはじめの時期だったこともあり、自分の中で「春をのぞく」をテーマに決めて撮影したものです。一枚目の桜の写真は、桜の手毬に光が集まっていて、それが春のひかりだまのように見えたので、そこが優しくうつるように前ボケをいれて引き立たせました。
2枚目のユキヤナギは、同じ見た目のお花同士で白く集っていてそれがとても健気で可愛かったので、その白い空気感を大切に写真にうつせるように撮りました。

また、少し極端ですがここまで周りをぼかせば小さなユキヤナギのお花もここまで引き立ちます。
また、ボケやすい、という面からも焦点距離が長めの中望遠の単焦点レンズがおすすめです!
わたしは、105ミリを主に使っています◎
(135ミリのレンズも購入したのですが、買った次の日に落として修理行きになってしまいました。まだ戻ってきていなくてお祈り中です。。もうこんな事にならないように誰か私に見聞色の覇気を教えてくれませんか?)
撮影テクニック②前ボケを利用してネモフィラを撮る
春代表のお花の一つ、といえばネモフィラではないでしょうか?
満開のネモフィラ畑は本当に圧巻で、一面が水色になります。本当にそのまま言葉の通り、一面が水色です!ネモフィラ畑を目の当たりにした瞬間だけは、その綺麗さに能天気モードになってしまい、買ったばかりのレンズを落として割れてしまったのをまぁいいか、と危うく思ってしまうほどです。そんなときは、ネモフィラアイス(ネモフィラ期間限定の青色のソフトクリーム)に並んでいるどこまでも続く列を見ると簡単に現実に戻れます。


こちらの写真も主役の子を決めてその子が引き立つように周りをぼかして撮っています。ネモフィラの透けた花びらがとても可愛く、また、ふんわりした空気感を写真に写せたと思います。また、ボケを利用することで、“水色で敷きつめられている感”がより伝わると思います。
撮影テクニック③「お花×玉ボケ」を撮る
お花×玉ボケ、はとても好きな組み合わせで玉ボケがあるだけでその瞬間の空気感をより写真に残せる気がします。


こちらは、元気なアネモネと、あとひとひらしか残っていないアネモネが寄り添っている様子が、春の「生命力の強さ」と「生命の儚さ」を感じさせると見つけたときに思いました。
また、その対極の儚い様子が、アネモネの頭上から上に続くように玉ボケを入れたことによって、より際立っていると思います。
また、この写真は、お花の後ろの抜け感もよく、お花を撮る上で「後ろの抜け感を意識する」はちょっとしたコツだと思うので、それも実現されていてお気に入りの一枚です。


「チューリップ×玉ボケ」はチューリップの元気の良さを一層際立たせられると思います。
チューリップがはじけているようなみずみずしい雰囲気が出るように玉ボケを入れ込める画角を探しながら写真を撮るのがおすすめです!
撮影テクニック④大胆に!主役を大きくする
主役を見つけたら思い切り寄って大きく写すのもありです。通常、デザインでもなにかオブジェクトをどかーんと大きくすると、インパクトや大胆さが出ると思いますが、お花の場合主役をどかーんと大きくすると、逆に繊細さが際立ちます。このような非日常な感覚のギャップも、お花撮影の沼だと思います。



私はマクロレンズを使用しているので、結構寄れます!肉眼では見られないお花の繊細さを、フィルターを通してだったら目にうつすことができて、お花の産毛一本一本を感じられるカメラの世界がとても好きです!
マクロレンズはピントを合わせるのが少しむずかしく、ブレないように神経を使いますが、お花撮影と相性良いと思うのでおすすめです◎
撮影テクニック⑤雨の日でもがっかりしない!雨上がり写真の美しさ
みなさん、雨の日は嫌いですか?
そんな方に朗報です。雨が降ったからこそ撮れるきれいな写真があるのです。雨が上がった直後に写真を撮ると雨雫がきらきら写って肉眼には写らない輝いた世界がフィルター越しの視界に広がります。




雨によって花びらについた砂埃が洗われて雨の日のあとはお花がきれいになるらしいです!そして残った雨雫と、雨雲の隙間から差し込む念願の太陽が反射してとてもきれいに写真に写ります。
ですので、雨の日で心がどんよりしたら「お花が洗浄されているな〜」「この後の写真きれいなんだろうな〜」と思ってください!そうすると、雨のことも少し許せる気がしませんか?ちなみに私は、朝9時までに止む雨だけはこれで許せるようになりました!笑
撮影テクニック⑥太陽が沈んだからって諦めない!暗いときのおすすめの撮影方法
みなさん、お花の写真は明るいときこそ撮るものだと思っていませんか?その考えを覆したいと思います!実は夜だからこそ撮れるお花の写真があるのです。名付けて「夜景のキラキラお花に合体大作戦」です。そうです!夜にしかないものってありますよね。ズバリ、「夜景」です。夜景ってとてもきれいですよね。
過去の私はぼーっとしながら、ふと思ったんです。きれいな夜景の光をお花の写真に組み込めたらきっととてもかわいい写真になるんだろうな〜、と。そしたらなんと、その方法があることを発見しました。
「多重露出」です。
みなさん「多重露出」をご存知ですか?多重露出とは、1コマの中に2枚以上の複数枚の画像を重ねて写し込む(露光する)写真技法でカメラの機能です。
一見難しそうですし、面倒くさそう、と思っていたのですがやってみたらとても簡単でした!また、いつもとは違う雰囲気の写真や、これとこれを重ねたらどんな絵になるのかな?と、より自分のアートを表現できて楽しいのでとてもおすすめです!



こちらの写真は全て、多重露出機能を使って撮影したものです。夜景の光をピンボケで玉ボケにして撮影した画像(下のような画像)と、お花の写真を重ねています。

明るさなどはあとから、Lightroomで編集しています。夜景ならではのはっきりとしてきらきらした玉ボケを、多重露出を使えば、お花の写真の好きな位置に組み込むことができます。少しの工夫でより、オリジナルな写真になりますし、お花を魅力的にうつすことができて楽しいです。
太陽が沈んだらもう撮れないし帰ろう、と今まで思っていたのですが、この撮影方法に気づいてしまってからは、きれいな玉ボケを入れるのに夢中になってやめどきがわからなくなり、帰宅時間がかなり遅くなってしまうのでそこだけ注意ポイントです!
さいごに・・・
春のお花写真を出しながら、いくつか私なりのおすすめの撮影方法をご紹介したのですがいかがだったでしょうか?
人物のポートレートは、自分の他にもう一人いないと撮れませんが、お花の写真はカメラさえあれば自分ひとりで好きなタイミングで気軽に楽しめるので、友達が少なめな人にもかなりおすすめの趣味です!(笑)
そして夢中になれるので人生にほんの少し彩りを増やせると思います。
これから紫陽花の季節なのでかわいい紫陽花を撮りに行くのが今から楽しみです!
見た人に、なにかしら感じてもらえる写真を撮れるようにこれからも試行錯誤していこうと思います!もちろん本業のデザインはそれ以上に試行錯誤していくので、素敵な制作物を作っていけるようにより一層精進いたします。何か、制作のご相談ありましたらお気軽にクロスバズにご連絡ください◎お待ちしています!