日本酒や焼酎・ビールなどのお酒をLPで訴求し、認知度向上や販売促進を狙いたいと考えている酒造やメーカーの方は多いでしょう。
そこで今回は、お酒LPの作り方について、気をつけるべきポイントと参考事例とともに解説します。
特に酒類のLPおよび広告は表記に注意すべき点がいくつかあるので、本記事を参考に正しく制作・運用しましょう。
LP制作に「売れる戦略」はありますか?
多くのLP制作会社は「納品すること」を目的にしがち。 しかし、本来のLPの目的は、サービスや商品を「売ること」です。
「デザインは良いけど、成約率が低い…」
「流入はあるのに、CVに繋がらない…」
「競合他社と比べて、成果が出てない…」
そんなお悩みの原因は「戦略不足」かもしれません。
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【全6ステップ】お酒LPの作り方
お酒LPは、以下6ステップの工程に分けて作ります。
- 目的・目標の決定
- ターゲットの決定
- 情報収集・整理
- 構成の設計
- デザインの作成
- コーディング~公開
それぞれどのような作業内容なのか、詳しく説明します。
ステップ1:目的・目標の決定
お酒LPを作る前に、まずは目的・目標を決める必要があります。
なぜLP制作するに至ったのか、自社の課題とあわせて考えると目的が定まりやすくなります。
目的を決めた上で、LPに対しての目標を決定しましょう。
例えば、コンバージョンの向上が目的なら「LPからの売上を50万円に」、認知度向上が目的なら「月間PV数を○○回に」、などです。
目標はいくつあっても構いませんが、いずれも達成できるような現実的な数値でなくてはなりません。
LP制作や運用知識・経験がない場合には、より慎重に目標を決めるようにしてください。
ステップ2:ターゲットの決定
続いて、ターゲットを決める作業です。
自社のお酒に興味・関心があり、最終的に購入してくれる1人の人物像まで絞り込み、ターゲットとし設定しましょう。
ターゲットを絞り込むと、購買意欲を高める構成やデザインを作りやすくなり、結果的にCVR(コンバージョン率)を高められます。
逆に、幅広いターゲット層を設定すると、かえって訴求力が弱まり、成果が思うように得られない可能性が高いです。
例えば、以下の3つではどれが最もターゲットに響くでしょうか。
A. 日本酒好きのために作られた新しい日本酒
B. 女子会にぴったりな、フルーティーな香りの日本酒
C. お寿司の旨さを増幅させる、玄人向けの特別な日本酒
上記は、上から順にターゲットを絞っており、Cになると該当する人物は少なくなるものの、訴求力が最も高くなっているのがわかるはずです。
なるべく多くの方に購入してほしい気持ちはわかりますが、ターゲットは絞ったほうが結果的にコンバージョンに良い影響を与えます。
どうしても複数のターゲットを設定したい場合は、それぞれ別のLPを制作しましょう。
ステップ3:情報収集・整理
お酒LPを制作するにあたり、どのようなコンテンツを伝えていくべきかをまとめる作業も必要です。
競合他社のLPを分析すると効率良く情報収集ができます。お酒のLPでよく掲載されているコンテンツは以下があげられます。
- お酒の起源や誕生のきっかけ
- お酒に対するこだわり(香り・素材・製法など)
- 商品情報(容量・アルコール度数など)
- おすすめの飲み方・ペアリング
自社のお酒に当てはめつつ情報を収集・整理していけば、構成やデザインの作業がスムーズになるのでおすすめです。
この情報収集・整理のステップで、自社のお酒の魅力や強みの発見につながるため、競合と比較しつつ理解を深めていきましょう。
ステップ4:構成の設計
LPは主に以下の3つのパーツで構成されており、それぞれで求められるコンテンツが異なります。
- ファーストビュー:ユーザーが必ず目にする部分。興味・関心を集めやすいコンテンツを配置する
- ボディー:お酒のストーリーやこだわり、強みを説明して信頼感や購買意欲を高める
- クロージング:CTAを設置して購入の後押しをする
同じ内容だとしても、どこに何を配置するのかによってコンバージョン率が変わるのがLPの難しいところです。
そのため、初期の構成はあくまで仮で設計しておき、後ほどの検証結果で修正していくものだと考えておいてください。
ステップ5:デザインの作成
構成が完成したら、続いてはお酒LPのデザインを作成します。
具体的には、カラーやフォント、サイズ、画像、イラストなどの要素を決定していきます。
ブランドやお酒のイメージを伝えるには、デザイン力も重要です。
ターゲットが魅力的だと感じるデザインかどうかにも着目して、作業を進めていきましょう。
デザイン力に自信がない場合は、制作会社へ依頼するほうがクオリティ高く仕上げられるのでおすすめです。
ステップ6:コーディング〜公開
構成・デザインが完成したら、HTML・CSSなどのプログラミング言語を用いて、インターネット上に表示されるようにコーディングを進めていきます。
インターネットにLPを公開するには、サーバーとドメインが必要です。
レンタルサーバー・独自ドメインを使用する場合、年間で1〜3万円ほど費用が発生することをで覚えておきましょう。
サーバーとドメインを用意できたら、いよいよ公開作業です。
公開作業では、デバイスおよびブラウザごとに正しく表示されるか確認しましょう。
問題なく表示されたらLP制作は完了です。
お酒LP制作で気をつけるべきポイント
お酒LP制作をする際は、以下の点に気をつけなくてはいけません。
- 20歳未満の飲酒防止表示を記載する
- 未成年飲酒に関する表現・状況は避ける
- 健康問題に配慮した記載をする
では、それぞれのポイントを具体的に解説します。
20歳未満の飲酒防止表示を記載する
酒類の広告・宣伝を行う際、20歳未満の飲酒防止表示の記載は必須です。
LP内には必ず「お酒は20歳になってから」「20歳未満の飲酒は法律で禁止されています」といった旨を記載しましょう。
ページを開く際に年齢確認ポップアップを表示させて注意喚起を促すのも効果的です。
未成年飲酒に関する表現・状況は避ける
お酒LPにおいては、未成年飲酒に関する表現や状況は避ける必要があります。
例えば、以下のような要素は未成年飲酒を匂わすので避けなくてはなりません。
- 20歳未満のモデルを採用する
- 大学生の新入生歓迎会での飲酒シーン
- 飲酒シーンの強調
LP内にモデルを起用する際は、年齢や場面には特に気をつけましょう。
健康問題に配慮した記載をする
健康問題に配慮する記載もする必要があります。
- 妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがある、などの記載
- 一気飲みや大量飲酒を誘引する表現を禁止するため、お酒は適量、飲み過ぎ注意などの記載
上記事項を守った上でLP制作をすると、より信頼感の高いコンテンツに仕上げられるでしょう。
お酒LPの参考事例
ここでは、お酒LPの参考事例をご紹介します。
自社のお酒LPに活かせるポイントを見つけて、取り入れてみてください。
EGA BEER:インパクト重視のビールLP

「EGA BEER」はインパクト重視でデザインされたLPです。
モデルに採用されたお笑い芸人の江頭2:50さんとともに、コメントがフェードインするアニメーションを取り入れています。驚きによる興味・関心を集めるファーストビューが特徴的です。
LP全体で動きのあるデザインになっており、構成の緻密さも去ることながら、スクロールする楽しさもあり、クオリティの高さが伝わります。
「EGA BEER」のLPは、本格的なデザインで成果を出したい、インパクトを与えるヒントが知りたい方の参考になるはずです。
福霧:素材・製法を強みとした日本酒LP

「福霧」のLPは、素材と製法へのこだわりを、そのまま強みとして訴求しているのが特徴です。
国産の有機米と伝統技術が織りなす日本酒で、有名飲食店の取扱いやお客様の口コミなど、味や品質に信頼できるコンテンツも散りばめられています。
取り扱っているお酒の品質にこだわりを持っている点を訴求したい場合、「福霧」のような構成・デザインは参考になるでしょう。
酒ガチャ!カーニバル:「ガチャ」を用いたイベントお酒LP

「酒ガチャ!カーニバル」は、その企画名の通りお祭りがコンセプトで、見るだけでワクワクできるデザインとなっています。
耳馴染みのない「酒ガチャ」という言葉に対する疑問や不安を拭うため、きちんと企画のコンセプトが伝わるよう、構成やデザインを通して丁寧に説明がされています。
デザインとサービスのコンセプトの統一性や、全体を通してユーザーの興味・関心を沸かせるような構成は、お酒LPのなかでもイベント・企画を実施する際の参考になるでしょう。
夜を駆けるウイスキー:贈り物として訴求しているウィスキーLP

「夜を駆けるウイスキー」のLPは、お酒を贈り物として訴求しているのが特徴です。
ギフトボックスやメッセージカードを付けられる旨が冒頭で示されており、ターゲットを絞り込んでいることが分かります。
ギフト用のお酒LPを制作する際は、参考にしてみると良いかもしれません。
ROKU GIN:ブランディングを意識したジンLP

「ROKU GIN」のLPは、ファーストビューの画像に「ROKU GIN」や桜、ゆずなどが使われており、春の爽やかさが感じられます。
ボディ部分でもシリーズごとに背景色を変えるなど、香りや風味を感じさせる工夫が多く凝らされています。
素材や製造方法にこだわったお酒を販売する場合、デザインの考え方を参考にすると良いでしょう。
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お酒LP制作に関するお悩みがあれば、まずはお気軽にクロスバズへご相談ください。
まとめ
今回は、お酒LPの作り方や制作時に気をつけるべきポイントについて解説しました。
お酒LPを制作するには、まず目的・目標とターゲットを決め、集めた情報にあわせて構成・デザイン・コーディングをしていくのが基本的な流れです。
また、LP制作時には、未成年飲酒の誘引や飲酒の強要をしないよう気をつけて制作してください。
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