こんにちは!株式会社クロスバズでWebディレクターをしている、わいわいです。
「広告のクリック率は悪くないのに、なぜかLPから離脱される…」
「デザインはめちゃくちゃオシャレなのに、なぜか問い合わせがこない…」
そんな切実なWEBマーケティングのお悩み、ありませんか?
実は、ユーザーが買う・買わないを判断する一瞬の迷いには、「行動経済学」という理論が深く関わっています。
私自身、結構金欠で節約しなきゃ…と感じていたにも関わらず、
ZOZOTOWNで「◯%オフ」の値引きに釣られ、つい予定外の服を買ってしまい、
届いた箱を開けながら「あれ、こんなフリフリの服、私いつ着るねん!」と一人ツッコミして後悔することは多々あります。
でもこれって、ただ単純に私がただ流されやすいだけじゃないんです。
人間の脳がそういう風にできているんですね(本当に!)。
今回は、私たちがLP制作の現場で実際に意識している「行動経済学の身近な例」を7つご紹介します。
小手先のテクニックではなく、ユーザーの心を優しく後押しするための実践的なノウハウをまとめました。ぜひ自社のLPと照らし合わせながら読んでみてください!
目次
そもそも行動経済学とは?なぜLP制作に欠かせないのか
行動経済学をものすごく簡単に言うと、
人間って、頭では分かっていても感情で動いちゃうよね〜という不合理さを研究する学問です。
従来の経済学は「人間は常に損得を計算して、合理的に動く」と考えていました。
でも、現実の私たちは違います。
よし!土曜日を充実させるために早起きするぞ!と思っても昼過ぎに起きちゃって、
結果1日何も得られず時間を無駄にしたことを後悔するし、
スーパーで意地でも一番安い豚肉を買うのに必死になるのに、
なぜか外食では最上位ランクのイベリコ豚のステーキを選びます。
Webサイト、特にLPを読んでいるユーザーも同じです。
スマホをスクロールしながら、ほんの数秒で「読むか、戻るか」を直感で決めています。
だからこそ、理屈や正論だけではなく、
ユーザーの感情や直感に寄り添う行動経済学の視点が絶対に欠かせないんです。
▼ちなみに、私たちの社内では行動経済学の考え方を参考にしつつ、「どうすればもっとユーザーの心に届くか?」を日々研究しながら、1枚のLPを丁寧に作り込んでいたりします。

……と、格好いいことを言ってみましたが、
実際はここまで全ての行動経済学の理論を詰め込みまくることを最重視したような、ガチガチのLP制作はやりません。
これを全部のLPで完璧に網羅しようとしたら、要素が渋滞して「結局何が言いたいの?」というカオスなページが爆誕してしまうからです。
大切なのは、全部を詰め込むことではなく、
その商品やターゲットに合わせて、消費者心理を徹底的に考え抜き、調整すること。
私たちはこうした行動経済学の「型」を意識しつつも、
最後は「目の前のユーザーさんが今どんな気持ちか?何を求めているのか?」という生身の感覚を一番大切にしています。
とはいえ、行動経済学の基本をおさえることは、LP制作をする上で非常に重要なので、
その理由をこれからさらに詳しくご説明します。
要注意!行動経済学を完全無視したLPが読まれにくい理由
もし、行動経済学を完全に無視してLPを作ったらどうなるでしょうか?
おそらく、こんなページが出来上がります。
- 自社商品のスペックだけがずらりと並んでいる
- 「他社より優れています」と論理的な説明が延々と続く
- 文字がぎっしりで、教科書みたいに真面目
…いかがでしょう。読む前からなんだか疲れちゃいます。
行動経済学を無視したLPは、
例えるなら「初対面でいきなり自分の自慢話だけをマシンガントークしてくる営業マン」です。
いくら商品が良くても、ユーザーは「選ぶのが面倒くさいな」「なんか怪しいな」「まあ、今すぐ決めなくていっか」と、そっとページを閉じてしまいます。
ユーザーに行動を起こしてもらうには、論理的な説得よりも心理的なハードルを下げてあげることの方がずっと大切なのです。
常に潜む心理学!行動経済学の身近な例とLP実践テクニック7選
ここからは、私たちの日常に潜む「ついやってしまう心理」と、それをLPにどう活かすかの実践テクニックを7つご紹介します。
1. アンカリング効果:最初の「数字」が基準を作る
アンカリング効果とは、最初に提示された数字や情報が脳に強く焼き付き、その後の判断の基準になってしまう心理現象のことです。
身近な例
家電量販店でよくあるあの見せ方。
「メーカー希望小売価格 10万円」の横に、ドカンと「当店特別価格 5万9,800円!」と書かれている値札。
最初に「10万円」という数字(=アンカー)を見ることで、その後の5万円台がものすごく安く感じてしまいます。
LPでの実践テクニック:価格の魅せ方
LPでも、価格の伝え方ひとつで印象は変わります。
- 定価に打ち消し線を引き、キャンペーン価格を並べて表示する。
- 松・竹・梅の3プランがある場合、一番上に高額な「松」を置くことで、本命の「竹」を割安に感じてもらう。
2. プロスペクト理論:得するよりも「損」を避けたい心理
プロスペクト理論とは、人間は利益を得る場面よりも「損失を被る場面」に敏感に反応し、とにかく損を回避しようとする傾向を指す理論です。
身近な例
「1万円もらえる喜び」よりも、「財布から1万円落とした悲しみ」の方が、人間は2倍以上も強く心に残ると言われています。
ポイントの有効期限が明日まで!と言われると、慌てて要らないものまで買ってしまうあの心理です。
LPでの実践テクニック:リスクの払拭
ユーザーは常に「失敗したらどうしよう」と怯えています。
- 「導入すると月10時間削減!」だけでなく、「今のままだと毎月10時間も無駄にし続けますよ」と伝える。
- 「全額返金保証」や「無料トライアル」を用意し、申し込むことへの心理的リスクをゼロにする。
3. バンドワゴン効果:みんなが選ぶものに安心する
バンドワゴン効果とは、「ある選択肢を多数の人が支持している」という事実そのものが、さらにその選択肢の魅力を高める心理効果のことです。
身近な例
休日のランチタイム。
ガラガラのお店と、行列ができているお店があったら、無意識に行列のお店を選びませんか?
「みんなが並んでいる=絶対に美味しいはずだ」と思い込む心理です。
LPでの実践テクニック:社会的な証明
人は「みんなと同じ」だと安心します。
- ファーストビュー(一番最初の画面)に「累計利用者数〇〇万人突破!」「業界シェアNo.1」といった具体的な数字を置く。
- リアルな顔写真付きのレビューを掲載し、「すでに多くの人が満足している」という事実を見せる。
4. フレーミング効果:言い方ひとつで印象を操る
フレーミング効果とは、全く同じ意味の事柄でも、表現の枠組みを変えるだけで、相手に与える印象や意思決定が大きく変わる現象です。
身近な例
「生存率90%の手術」と「10%の確率で失敗する手術」。
内容は全く同じなのに、前者の方が圧倒的に安心感がありますよね。
情報をどの枠組みで切り取るかで、相手の受け取り方はガラッと変わります。
LPでの実践テクニック:表現の変換
同じ事実でも、どの角度から光を当てるかで、ユーザーの反応は180度変わります。
- 「月額3,000円」と言うより、「1日あたりたったの100円(缶コーヒー1杯分)」と伝えた方が、お財布の紐は緩みやすくなる。
- 「残りわずか10個しかありません」を「限定10個の特別販売です」と希少価値に変換する。
5. カクテルパーティー効果:「自分に関係がある」と直感させる
カクテルパーティー効果とは、たくさんの情報が飛び交う環境の中でも、自分にとって重要なキーワードや興味のある話題だけは自然と聞き取れるという脳の働きのことです。
身近な例
ガヤガヤと騒がしい居酒屋にいても、離れた席から自分の名前や地元の話題が出ると、不思議と耳に入ってきませんか?
人間は、無意識のうちに「自分に関係がある情報」だけを拾い上げる天才です。
LPでの実践テクニック:ターゲットの自分ごと化
LPを開いた瞬間に「あ、これ私のことだ」と思わせるのが勝負です。
- 「東京都内で、30代からWebデザインを始めたいあなたへ」とターゲットを絞り込む。
- 「こんなお悩みありませんか?」と、ユーザーの毎日のストレスを具体的に言語化してあげる。
6. ハロー効果:際立った特徴が全体の評価を底上げする
ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立った特徴に引っ張られて、他の全く関係ない部分まで高く(または低く)評価してしまう現象です。
身近な例
「あの人は有名な大学を出ているから、きっと性格も良くて仕事もできるはずだ」。
そんな風に、目立つ一つの特徴(学歴など)に引っ張られて、全体の評価まで高く見積もってしまう現象です。
LPでの実践テクニック:権威性の活用
自社の力だけでなく、外部の力を上手に借りましょう。
- 「日経新聞で紹介されました!」「〇〇テレビで特集!」などのロゴを目立つ場所に置く。
- 医師、弁護士、著名人など、「権威ある人のお墨付き」を掲載し、商品への信頼度を一気に引き上げる。
7. 決定回避の法則:選択肢が多いと選べなくなる
決定回避の法則とは、人は選択肢が多すぎると比較検討することにエネルギーを奪われ、結果的に「決定を先送りする(何も選ばない)」という行動をとってしまう心理のことです。
身近な例
休日の夜、Netflixで映画を見ようと思ったのに、作品数が多すぎて選べず、結局30分探した挙句に何も見ずに寝てしまった…。選択肢が多すぎると、脳は選ぶこと自体を放棄してしまいます。
LPでの実践テクニック:決断のシンプル化
LP上でユーザーを迷わせてはいけません。
- 料金プランは最大でも3つまで。さらに「一番人気はコレ!」とラベルを貼って選ばせてあげる。
- 申し込みボタンの色やデザインを統一し、「ここを押せばいいんだな」と直感的にわかる導線を作る。
【クロスバズ流】行動経済学を悪用しない誠実な設計
ここまで7つのテクニックをご紹介しました。
「人間の心理って面白い!」と思っていただけたでしょうか?
ただ、最後にどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、行動経済学は、決してユーザーを騙すための魔法ではないということです。
世の中には、存在しない「残り時間タイマー(完売まで〇〇秒など)」で焦らせたり、
「残り1名!」と嘘の在庫を表示したりするLPもあります。
これらは「ダークパターン」と呼ばれ、ユーザーを不当に操る行為です。
一時的に数字は上がるかもしれませんが、クレームに繋がり、大切なブランドの信頼を確実に失います。
私たちクロスバズは、こういった小手先のテクニックや過度な煽りを使った制作は行っていません。
私たちが行動経済学を使う理由はただ一つ。
本当に良い商品を、それを必要としている人に、迷わず心地よく選んでもらうためです。
ユーザーが抱える不安を取り除き、背中をそっと優しく押してあげる。
まるで気の利くコンシェルジュのような誠実な設計こそが、
最終的に最も高い成約率と、長く愛し続けてくれるファンを生み出すと私たちは信じています。
まとめ
行動経済学の身近な例と、LPへの活用方法をお伝えしました。
知識として知るのと、実際にデザインやコピーライティングに落とし込むのは、また別の難しさがあります。
ちょっとしたボタンの配置や、言葉のニュアンスひとつで、成約率は大きく変わるからです。
「今のLP、なんだかユーザーに響いていない気がする」「新しくLPを作るけれど、絶対に失敗したくない」
もしそんな風にお考えでしたら、ぜひ一度クロスバズにお声がけください。
売り込みのゴリ押しではなく、
ユーザーの心理に優しく寄り添う「誠実で、結果の出るLP」を一緒に作っていきましょう!
まずは現状のお悩みを聞かせていただくだけでも大歓迎です。
お気軽にご相談ください!