英会話教室や英会話スクールの集客に、LP(ランディングページ)の活用を検討している方も多いでしょう。
「英語を話せるようになりたい」「英会話を習おうかな」という悩みを抱えているターゲットへ教室・スクールの魅力を伝えることで、お問い合わせや申込みにつながる効果が期待できます。
この記事では、英会話教室・英会話スクールのLPに必要な7つの要素と、制作のポイント、参考になるデザイン例、制作にかかる費用相場・料金について解説します。
目次
英会話教室・英会話スクールのLPの役割
LP(ランディングページ)とは、問い合わせや申込みなどのコンバージョンの獲得に特化した縦長のページです。ユーザーの心理導線に沿って、商品やサービスの情報を1ページにまとめているのが特徴です。
まずは、英会話教室・英会話スクールのLPの2つの役割を確認しておきましょう。
教室・スクールの訴求
英会話教室・英会話スクールのLPの主な役割は、サービスの内容やユーザーにとってのベネフィットを提示し、教室やスクールを訴求することで、入会につなげることです。
英会話に関するLPの場合、少なくとも英語や英会話に興味・関心のあるユーザー層が見に来ることが想定されます。
その人たちに向けて、「この教室・スクールなら自分の悩みを解決できそうだ」と思ってもらうことで、英会話学習の意欲を高め、より具体的な検討段階へ移ってもらいやすくなります。
コンバージョンへの誘導
「コンバージョン(Conversion:転換)」は、Webマーケティングの領域では「最終的な成果」を指す言葉として用いられます。
英会話教室・英会話スクールのLPにおけるコンバージョンは、お試し体験・資料請求・入会申込みなどです。
LPには、ユーザーの購買意欲を高め、最終的にそれらのアクションへと導く役割があります。
英会話教室・英会話スクールのLPに必要な7つの要素
LPで教室・スクールを訴求し、最終的にコンバージョンへ誘導するためには、次の7つの要素を盛り込む必要があります。
ファーストビュー
ファーストビューとは、ユーザーがLPを開いて最初に目にする領域であり、スクロールせずに表示される部分を指します。
英会話教室・英会話スクールのファーストビューでは、スクールを利用している自分の未来をイメージしやすい画像や、興味をひくキャッチコピーを使用すると良いでしょう。
コンバージョンボタン
コンバージョンボタンは、問い合わせや申込みのためのボタンです。ユーザーに対して具体的な行動を喚起する目的をもつことから、「CTA(コールトゥーアクション)」とも呼ばれます。
英会話教室・英会話スクールのコンバージョンボタンは、わかりやすい見た目で、ユーザーにとって見つけやすい位置に設定することが重要です。
ファーストビューへの設置だけでなくLPの中盤や終盤、また画面上部の固定バーに設置する方法もあります。
お悩み・ベネフィットを提示
英会話教室・英会話スクールへの問い合わせや申込みといった行動を促すためには、ユーザーへの興味づけ・動機づけが必要です。
ユーザーが抱えている悩み・課題を言語化して提示することで、「自分の悩みを理解してくれている」「これは自分のためのサービスだ」と思ってもらい、自分ごととして検討する段階へ後押しできます。
そのあとで、悩みに寄り添った課題の解決策とベネフィットを伝えましょう。ベネフィットとは、商品やサービスを利用することで得られる恩恵です。
英会話教室・英会話スクールのベネフィットの例は、「英語でのコミュニケーションスキルがつく」「異文化・国際交流できる」「同じ目標をもつ仲間と出会える」などです。
悩みが解決できた未来を想像できるようにすると、前向きに検討してもらいやすくなります。
他社との違い・強み訴求
英会話教室・英会話スクール業界は、競合も多いです。ユーザーに自社サービスを選んでもらえるよう、他社との違い・強み・スクールのこだわりなどをわかりやすく伝えることも大切です。
自社で伝えたいことだけに注視するのではなく、他社のLPで訴求されているポイントに対応した内容にすると、ユーザーが検討しやすくなります。
権威付け
権威付けとは、第三者的な証拠や根拠を提供することでユーザーに安心して利用してもらうための手法です。
一般的にあまり知られていない商品や、購入・導入しても安心かどうか判断しにくい商品のLPに取り入れると効果的です。
英会話教室・英会話スクールでは、受賞歴や推薦文、講師・メンターの経歴などを権威付けとして掲載するケースが多く見られます。
生徒の声や成功体験談
実際の利用者の口コミや評判の掲載は、さまざまな分野のLPで用いられている手法です。
英会話教室・英会話スクールのLPであれば、生徒の声や成功体験談を掲載すると良いでしょう。
ユーザーと同じような悩みを抱えていた人が、商品によって解決したというストーリーを読むことで、「自分にもできるかも」とはじめの一歩を踏み出しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
LP内の情報の過不足を調整するためには、LPの終盤によくある質問(FAQ)を設置することがおすすめです。
英会話教室・英会話スクールの場合、料金・レッスンの受講人数・必要な教材など、ユーザーが抱きやすい疑問・不安に対して質問と回答の形式で表示すると良いでしょう。
ユーザーにとっての利便性を高められるうえに、不安要素をなくすことでコンバージョンへスムーズに導きやすくなります。
英会話教室・英会話スクールのLP制作のポイント
英会話教室・英会話スクールのLP制作を進める際には、次の2つのポイントを意識すると、成果につながりやすくなります。
ターゲットを明確にする
一つ目は、LPのターゲットを明確にすることです。
英会話教室・英会話スクールのLPの場合、次のようなターゲット像が想定されます。
- 学生:大学生や高校生など、学業において英語力を向上させたい人
- 社会人:仕事やキャリアの発展のために英会話スキルが必要な人
- ビジネスパーソン:ビジネスシーンでの英会話能力を高めたい人
- 旅行者:海外旅行や留学の準備として、英会話力を向上させたい人
- 主婦・主夫:英会話によって自己成長やコミュニケーション能力を高めたい人
- 子ども・親子:子どもの英語教育を促進したい親子
ターゲット像をできる限り具体的に設定することで、ユーザーのニーズを理解しやすくなります。
ターゲット目線で構築する
設定したターゲットをもとに、ニーズや関心に合わせたコンテンツやメッセージを盛り込むことで、訴求力の高いページを作成できます。
例えば、ビジネスパーソン向けの英会話教室の場合、ビジネスシーンで役立つフレーズやコミュニケーションスキルの強化をアピールすると良いでしょう。また、仕事しながらでも続けやすいオンラインや土日対応なども、訴求ポイントとなるはずです。
子ども向けであれば、「楽しく学べる」「夏休み期間を利用した受講」といったアプローチが、ニーズと合致しやすいでしょう。
ターゲットに合わせた戦略を展開し、一人ひとりに響くLP作りを目指しましょう。
英会話教室・英会話スクールのLPデザイン3選
英会話教室・英会話スクールのLPデザインの中から、参考になりそうなLPを3つピックアップしてご紹介します。
オンライン英会話「スタディサプリ」
スタディサプリは、社会人向けのオンライン英会話サービスです。
白色と青色を基調とした清潔感のある配色が特徴的です。色彩心理学の領域では、青は「冷静さ、誠実さ」を表す色とされており、英会話学習サービスとしての信頼感の印象づけにつながっています。
ファーストビューには、オンラインで楽しそうに英語を学んでいる様子の画像が用いられており、サービス使用中の姿をイメージさせているところもポイントです。
また、LP内には30秒の動画によるプランの説明もあり、画像や動画によって英会話学習のイメージをふくらませています。
構成は英会話学習の流れ・料金プラン・よくあるご質問と続いており、基本に忠実なLPといえそうです。
出典:色彩心理学における色の意味・効果|色が与える影響も解説
オンライン英会話「Kimini」
オンライン英会話サービス「Kimini」のLPは、スマートフォンでの表示向けに作られています。
特徴は、ファーストビューの上部に、「3ヶ月間2,000円オフキャンペーン」の告知とキャンペーン終了までの期日が表示されている点です。限定感や希少性を印象づけ、ユーザーの行動促進を図る効果が期待できます。
また、利用者数の多さや、有名な教育サービスによる監修であることを、権威性としてページ上部に掲載しています。
さらに講師陣のプロフィールや利用者の口コミ紹介にボリュームを割くことで、実際のサービスの使用感を想像しやすい点も参考にできるポイントです。
コンバージョンボタンは、上部の固定バーを含め全8か所に設置されており、ページのどの時点にいても、すぐにコンバージョンボタンを探して押せるような工夫が見られます。
子ども向け英会話教室「ECCジュニア」
子ども向け英会話教室「ECCジュニア」のLPは、子どもたちが楽しそうに学習している様子のイメージ画像が目をひきます。
2023年6月時点では、夏休みにあわせた期間限定の集中プログラムが用意されており、楽しい夏をイメージさせるような太陽や空のデザインが印象的です。
ファーストビュー左上部に「生徒数・教室数No.1」のアイコンを設置し、権威性を示しています。
子ども向けの英会話教室サービスでは、利用するかどうかの最終決定者は保護者であるため、保護者目線でのお悩みやベネフィットの訴求が必要です。
同LPでは、子どもの参加意欲を高められるような特典の紹介や、保護者の口コミというコンテンツもあり、親子で検討しやすい内容といえます。
英会話教室・英会話スクールのLP制作の費用相場・料金
英会話教室・英会話スクールのLP制作の費用相場・料金は、依頼する作業の範囲で次のように異なります。
- コーディングのみ外注する場合:数万円
- デザイン・コーディングを外注する場合:数十万円
- マーケティング戦略から一貫して依頼する場合:数十万~100万円以上
コーディングのみ依頼すると費用を抑えられますが、デザインやLPの導線を自社で内製する必要があり、人的リソースは避けられません。
マーケティング戦略から依頼すると費用は高くなりますが、その分、高品質でプロのノウハウを活かしたLP制作が可能です。
自社の予算と目指す成果に応じて、LP制作の方法を検討しましょう。
まとめ
英会話教室・英会話スクールのLPの役割は、提供しているサービスの訴求と、コンバージョンへ導くことです。
LPに必要な7つの要素を含めたうえで、ターゲット目線で構築することで成果につながりやすくなるでしょう。
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