
SNS広告の運用を検討しているものの「どれくらいの費用がかかる?」「どのように予算を組めばいいの?」とお悩みではないでしょうか。
少ない予算から始めやすいSNS広告は、費用対効果の高い宣伝方法として注目されています。効果を出すためには、各SNSの特徴や課金方式、費用目安を理解したうえで、自社の目的や商材に合った適切な運用が必要です。
この記事では、SNS広告の基本的な知識から、主要なSNS広告の種類とそれぞれの費用目安、適切な予算の立て方にくわえて、費用対効果を高める方法についてわかりやすく解説します。
自社に最適なSNS広告運用を始めたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
SNS広告の基本知識
SNS広告とは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のプラットフォーム上に配信される広告のことです。
近年、スマートフォンの普及とともにSNSの利用者数は増加しつづけており、企業にとってSNS広告は無視できないマーケティング手法となっています。
SNS広告は、詳細なターゲティングが可能で、特定の興味関心を持つ層に対してピンポイントに情報を届けられる点が大きな特徴です。また、ユーザーによる「いいね」や「シェア」といった拡散効果も期待できます。
この章では、まず主要なSNS広告媒体の概要を説明し、その後、他のWeb広告との違いや、SNS広告がどのようなケースで有効なのかを解説します。
6大SNS広告の概要
現在、日本国内で利用されている主要なSNSは多くありますが、ここでは特に広告媒体として活用されることの多い6つのSNS広告について、その概要を見ていきましょう。
6大SNS広告は以下のとおりです。
- X(旧Twitter)広告
- Instagram広告
- LINE広告
- YouTube広告
- TikTok広告
- Facebook広告
それぞれ説明します。
X(旧Twitter)広告

X(旧Twitter)広告は、リアルタイム性の高い情報発信や、ユーザー間の活発なコミュニケーションが特徴のプラットフォームです。「いま」起きていることに対する関心が高いユーザーが多く、トレンドに敏感な層へのアプローチに適しています。
広告はタイムライン上に自然な形で表示されるため、ユーザーの目に触れやすいのがメリットです。また、リツイートによる情報の拡散力も高いため、うまく話題化できれば低コストで大きなリーチを獲得できる可能性があります。
Instagram広告

Instagram広告は、写真や動画といったビジュアルコンテンツを中心としたSNSで、特に若年層や女性ユーザーからの支持が厚いプラットフォームです。視覚的に訴求力の高い商品やサービス、ブランドイメージを重視する企業に向いています。
広告はフィード投稿やストーリーズ、発見タブなどに表示され、ユーザー体験を損なわず自然な形で配信できます。ターゲティングは年齢、性別、地域、興味関心など、詳細な設定にもとづいて絞り込めるのがメリットです。
美しいクリエイティブ(ユーザーの目を引く画像や動画などの表現素材)を用意できる場合、費用を投じる価値のあるプラットフォームといえるでしょう。
以下の記事では、Instagram広告やFacebook広告などのMeta広告の特徴や種類について解説しています。詳しく知りたいという方は、ぜひご覧ください。
参考記事:Meta広告とは?特徴や種類、やり方などを初心者向けにわかりやすく解説
LINE広告

LINE広告は、日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るコミュニケーションアプリLINE上に配信できる広告です。アクティブユーザーが非常に多く、幅広い年齢層にリーチできるのが強みです。
LINE NEWSやLINE VOOM(旧タイムライン)、LINEマンガ、LINE BLOGなど、LINEが提供するさまざまなサービス面に広告を掲載できます。友だち追加をうながす広告フォーマットがあり、見込み客の獲得も期待できます。
SNS広告の費用はオークション形式で決まる場合が多く、運用の仕方次第で効率的な広告配信が可能です。
YouTube広告

YouTube広告は、世界最大の動画共有プラットフォームであるYouTube上で配信される動画広告です。インストリーム広告(動画再生前後や途中に表示)、ディスカバリー広告(検索結果や関連動画に表示)、バンパー広告(6秒間の短い広告)など、多様なフォーマットがあります。
動画という、情報量が多くユーザーの五感に訴えかける表現方法で商品やサービスの魅力を伝えられるため、ブランディングや理解促進に適しています。YouTubeはGoogleのサービスであることから、Google広告のターゲティング機能を活用し、年齢、性別、地域、視聴履歴など、ターゲットを細かく設定可能です。
訴求力の高い広告が期待でき、費用対効果を高めやすい媒体の1つです。
TikTok広告

TikTok広告は、主に10代から20代の若年層に人気のショート動画プラットフォームTikTokに配信する広告です。ユーザーが作成するような自然な雰囲気の動画広告が好まれやすく、トレンドに合わせたクリエイティブが重要となります。
起動画面広告、インフィード広告、ハッシュタグチャレンジ広告など、独自の広告フォーマットが用意されています。他のSNSと比較してユーザーの広告に対する許容度が高い傾向にあり、エンゲージメントを得やすいという特徴があります。
若年層をターゲットとする商材や、トレンドを意識したキャンペーン展開を考えるときに最適なプラットフォームです。
Facebook広告

Facebook広告は、実名登録制であるため、ターゲティングの精度が非常に高いのが特徴のプラットフォームです。ターゲティングとは、広告で狙いたい相手(ターゲット)を明確にし、その相手に向けて情報を届けることです。年齢、性別、地域、学歴、役職、興味関心、ライフイベントなど、詳細なユーザーデータにもとづいて広告を配信できます。ビジネス利用も活発で、BtoB向けの商材やサービスとの相性もよいとされています。
Instagram広告と共通の広告プラットフォーム(Meta広告マネージャ)で管理できるため、両方のSNSへ同時に広告配信することも可能です。多様な広告フォーマットがあり、目的に応じた柔軟な設計ができます。
広告費用を効率的に使い、狙った層へ的確にアプローチしたい場合におすすめです。
以下の記事では、SNS広告の種類にくわえて、最適なSNS広告の選び方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
参考記事:6大SNS広告の種類を徹底解説!最適な種類の選び方と成功事例も紹介
SNS広告と他のWeb広告の違い
SNS広告と他のWeb広告との最も大きな違いは、広告を配信するプラットフォームがSNSであるという点です。これにより、ユーザーの登録情報や行動履歴にもとづいた詳細なターゲティングが可能になります。リスティング広告が「今、情報を探している」顕在層へのアプローチを得意とするのに対し、SNS広告は「まだニーズに気付いていない」潜在層へも効果的にリーチできます。
また、SNS広告はユーザーとの双方向のコミュニケーションが生まれやすい点も特徴の1つです。広告に対して「いいね」やコメント、シェアといった反応が得られやすく、情報の拡散につながる可能性があります。この「クチコミ効果」は、他のWeb広告では得られにくいSNS広告ならではのメリットといえるでしょう。
一方で、炎上リスクといったSNS特有のデメリットも考えられるため、運用には注意が必要です。
このような特性の違いを理解しながら、SNS広告は自社の商品やサービスに適しているか考えていきましょう。
SNS広告が向いているケース
SNS広告は、ブランドの認知度向上やイメージアップをめざす場合に非常に有効です。視覚的な訴求が得意なInstagram広告や、動画でメッセージを伝えられるYouTube広告は、特にブランディングに適しています。
また、特定のターゲット層にピンポイントでアプローチしたい場合にもSNS広告は力を発揮します。たとえば、若年層向けの商品であればTikTok広告やInstagram広告、ビジネスパーソン向けであればFacebook広告といった使い分けが可能です。
新商品や新サービスを公開した時など、短期間で広範囲に情報を届けたい場合にも、X(旧Twitter)広告の拡散力などが役立つでしょう。ユーザーとのエンゲージメントを高め、ファンを育成したいという目的にもSNS広告は適しています。コメントやシェアを通じてユーザーとの接点を持ち、長期的な関係構築につなげられる可能性があるでしょう。
これらのケースに当てはまる場合、SNS広告に費用を投じる価値は十分にあるといえます。自社の商品やサービスと照らし合わせて、活用を検討してみてください。
「自社の商品やサービスはSNS広告に向いているのかわからない」とお悩みの方には、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」がおすすめです。
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SNS広告における主な課金方式の種類
SNS広告の費用を理解するうえで欠かせないのが、課金方式の種類です。主な課金方式を把握することで、自社の目的に合った課金方式を選び、SNS広告を効果的に運用するための基礎知識を身につけられるでしょう。
SNS広告における主な課金方式は以下の7種類です。
- クリック課金型(CPC)
- インプレッション課金型(CPM)
- 動画再生課金型(CPV)
- アプリインストール課金型(CPI)
- エンゲージメント課金型(CPE)
- フォロー課金型
- 友だち追加課金型
それぞれ説明します。
クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC:Cost Per Click)は、広告が表示された回数に関わらず、ユーザーが広告をクリックした時点で費用が発生する方式です。
広告に興味を持ち、実際にアクションを起こしたユーザーに対してのみ費用を支払うため、無駄なコストを抑えやすいというメリットがあります。
主に、自社ウェブサイトへの誘導や、ランディングページでの商品購入、問い合わせといった具体的な成果(CV)を目的とする場合に適しています。広告のクリック率(CTR)を高めるクリエイティブやターゲティングが重要です。
クリック課金型を採用しているSNS広告媒体は、以下の5つです。
- X(旧Twitter)広告
- Instagram広告
- LINE広告
- TikTok広告
- Facebook広告
また、YouTube広告の一部フォーマット(ディスカバリー広告など)でも採用されている場合があります。キャンペーンの目的設定で「ウェブサイトのクリック」などを選択すると、この課金方式が適用される媒体が多いです。
クリック課金型のSNS広告費用相場は、1クリックあたり24円~200円程度と幅があります。一般的に、X(旧Twitter)広告では24円~200円、Facebook広告やInstagram広告では40円~200円程度が目安です。
ただし、この単価はターゲットとするオーディエンスの競争率、広告の品質、業界、季節などさまざまな要因によって変動します。競争が激しいキーワードやターゲット層では、クリック単価が高くなる傾向にある点にも注意しましょう。
インプレッション課金型(CPM)
インプレッション課金型(CPM:Cost Per Mille)は、広告が1000回表示されるごとに費用が発生する方式です。
クリックの有無にかかわらず、広告がユーザーの目に触れた回数にもとづいて課金されるため、ブランドの認知度向上やリーチ最大化を目的とする場合に適しています。多くの人に広告を見てもらいたい、商品やサービスの名前を覚えてもらいたい場合に有効です。
クリック率が低い場合でも、表示回数が増えれば費用が発生する点に注意が必要です。
インプレッション課金型を採用しているSNS広告媒体は以下の6つです。
- X(旧Twitter)広告
- Instagram広告
- LINE広告
- YouTube広告
- TikTok広告
- Facebook広告
YouTube広告は、特にバンパー広告などのリーチ目的のフォーマットで採用されています。
キャンペーンの目的を「リーチ」や「ブランド認知度アップ」などに設定すると、この課金方式が選ばれることが一般的です。
インプレッション課金型のSNS広告費用相場は、1000回表示あたり400円~1,000円程度です。たとえば、Facebook広告やInstagram広告では、100円~500円/1000回表示が目安とされています。X(旧Twitter)広告では400円~650円/1000回表示、LINE広告では400円~1,000円/1000回表示が一般的です。
クリック課金型と同じく、ターゲティングや広告の品質、時期によって単価は変動します。
動画再生課金型(CPV)
動画再生課金型(CPV:Cost Per View)は、ユーザーが動画広告を一定時間視聴したり、特定のアクション(クリックなど)を起こしたりした場合に費用が発生する方式です。
動画再生課金型を採用しているSNS広告媒体は、以下の5つです。
- X(旧Twitter)広告
- Instagram広告
- YouTube広告
- TikTok広告
- Facebook広告
何秒再生されたら課金対象となるかはSNS媒体や広告フォーマットによって異なります。たとえば、YouTubeのインストリーム広告では、30秒間(30秒未満の動画の場合は最後まで)視聴されるか、動画広告が操作された場合に費用が発生します。動画コンテンツを通じてメッセージを伝えたい、商品やサービスへの理解を深めてもらいたい場合に有効です。
動画再生課金型のSNS広告費用相場は、1再生あたり5円から25円程度です。YouTube広告の場合、一般的に1再生あたり2円~25円程度が目安とされています。Facebook広告やInstagram広告の動画広告では、1再生あたり4円~10円程度になることもあります。
動画の長さ、ターゲティング、広告クリエイティブの質などが再生単価に影響するため、魅力的な冒頭で視聴者の関心を引きつけることが、費用対効果を高めるうえで重要です。
アプリインストール課金型(CPI)
アプリインストール課金型(CPI:Cost Per Install)は、広告経由でアプリが1回インストールされるごとに費用が発生する方式です。スマートフォンアプリのプロモーションを目的とする場合に特化した課金方式といえます。
アプリインストール課金型を採用しているSNS広告媒体は以下の2つです。
- X(旧Twitter)広告
- Instagram広告
広告を見たユーザーが実際にアプリをダウンロードしてインストールするという成果に対して費用を支払うため、費用対効果を測定しやすいのが特徴です。広告をクリックしただけでは費用は発生せず、インストールまで完了してはじめて課金対象となります。
アプリインストール課金型のSNS広告費用相場は、1インストールあたり100円~250円程度です。アプリのジャンルやターゲットとする国、OS(iOSかAndroidか)などによって大きく変動します。
競争の激しいゲームアプリなどは費用が高くなる傾向がありますが、特定のターゲットに絞ると費用が比較的低くおさえられることもあります。広告クリエイティブやターゲティングの最適化が費用をおさえるポイントとなるでしょう。
エンゲージメント課金型(CPE)
エンゲージメント課金型(CPE:Cost Per Engagement)は、ユーザーが広告に対して「いいね」、コメント、シェア、クリック、動画の再生など、積極的なアクション(エンゲージメント)をおこなった場合に費用が発生する方式です。
単に広告が表示されたりクリックされたりするだけでなく、リツイート、返信、いいね、フォロー、クリックなど、ユーザーが広告コンテンツに対してより深く関わった時点で課金されます。そのため、ブランドとユーザーの結びつきを強めたい場合や、情報の拡散をねらう場合に有効です。
エンゲージメント課金型を採用しているSNS広告媒体は、X(旧Twitter)広告のみです。
エンゲージメント課金型のSNS広告費用相場は、1エンゲージメントあたり40円~100円程度が目安とされています。ターゲット層や広告クリエイティブの魅力度などによって単価は変動します。ユーザーが積極的にかかわりたくなるような、魅力的なコンテンツ提供が費用対効果を高めるポイントです。
フォロー課金型
フォロー課金型は、広告を通じてSNSアカウントが新たにフォローされた場合に費用が発生する方式です。主に、自社SNSアカウントのフォロワー数を増やし、将来的な見込み客やファンを獲得することを目的とする場合に利用されます。
フォロワーが増えることで、オーガニック投稿のリーチ拡大や、継続的な情報発信による顧客の育成が期待できます。広告費用はフォロワー獲得という明確な成果に対して支払われるため、目標設定がしやすいのが特徴です。
フォロー課金型を採用しているSNS広告媒体は、X(旧Twitter)広告です。「フォロワー獲得キャンペーン」を選択すると、新しいフォロワーを獲得するごとに費用が発生します。
たとえばInstagram広告やFacebook広告では、直接的な「フォロー課金」という形式は少ないものの、ページへの「いいね!」獲得を目的としたキャンペーンがあり、これが実質的にフォロワー獲得に近い役割をもつことがあります。
フォロー課金型のSNS広告費用相場は、X(旧Twitter)広告の場合、1フォローあたり40円~100円程度が一般的な目安です。ただし、アカウントのジャンルや既存フォロワー数、ターゲット設定、広告クリエイティブの魅力度によって、この単価は大きく変動します。
魅力的なプロフィール設定や、ターゲットユーザーにとって有益な情報の発信をすることが、フォロー単価をおさえ、効率的にフォロワーを増やすポイントとなるでしょう。
友だち追加課金型
友だち追加課金型は、主にLINE広告で採用されている課金方式で、広告を通じてLINE公式アカウントが「友だち」として追加されるたびに費用が発生します。
友だちを増やすことで、メッセージ配信によるダイレクトな情報提供や、クーポン配布による来店促進、顧客サポートなど、多様なコミュニケーション施策を展開できます。見込み客リストの獲得に直結するなど、重要な役割をもつのが特徴です。
友だち追加課金型は、LINE広告の代表的な課金方式の1つです。LINE広告で「友だち追加」をキャンペーン目的に設定すると、この課金方式が適用されます。ユーザーが広告をクリックし、LINE公式アカウントを友だち追加した時点で費用が発生するしくみです。
他のSNSでは、直接的な「友だち追加」という概念はありませんが、メルマガ登録やコミュニティ参加をうながす広告が類似の目的で利用される場合があります。
友だち追加課金型のSNS広告費用相場は、LINE広告の場合、1友だち追加あたり100円~400円程度が目安です。
ただし、ターゲット設定や広告クリエイティブ、アカウントの魅力、提供するインセンティブ(友だち追加時のクーポンなど)によって変動します。魅力的なアカウントプロフィールや、友だち追加することで得られるメリットを明確に提示することが、費用対効果の高い友だち獲得につながるでしょう。
SNS広告の費用相場
SNS広告を始めるにあたり、もっとも気になるのが「具体的にどれくらいの費用がかかるのか」という点でしょう。SNS広告の費用目安を知っておくことは、予算計画を立てるうえで非常に役立ちます。
SNS広告の費用相場は、月額30万円前後です。これはあくまで目安であり、SNS広告においてはこの目安よりも少ない費用で広告運用も可能です。
この章では、主要な6つのSNS広告それぞれについての特徴や主な課金方式、具体的な費用目安を解説します。
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)広告は、リアルタイム性の高い情報拡散力と、特定の興味関心を持つユーザーへのターゲティングが強みです。新製品の発表やキャンペーン告知など、短期間で広範囲に情報を届けたい場合に適しています。
X(旧Twitter)広告の特徴
X(旧Twitter)広告の大きな特徴は拡散力です。ユーザーによるリツイートを通じて、広告がオーガニックに広がっていく可能性があります。
また、キーワードターゲティングやフォロワーターゲティングなど、独自のターゲティング手法も魅力です。たとえば、特定のキーワードを含むポストをしたユーザーや、特定のアカウントのフォロワーと類似したユーザーに広告を配信できます。
広告フォーマットとしては、タイムラインに表示されるプロモ広告、フォロワー獲得広告、動画コンテンツと連動するX Amplifyなどがあります。若年層からビジネス層まで幅広いユーザーが利用しており、費用を投じて多様な目的に活用できるプラットフォームです。
X(旧Twitter)広告の課金方式
X(旧Twitter)広告の課金方式は、以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約24円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約400円~650円 |
動画再生課金型(CPV) | 1再生あたり約5円~20円 |
アプリインストール課金型(CPI) | 1インストールあたり100円~250円 |
エンゲージメント課金型(CPE) | 1エンゲージメントあたり約40円~100円 |
フォロー課金型 | 1フォローあたり約40円~100円 |
X(旧Twitter)広告の費用目安
X(旧Twitter)広告の費用目安は、課金方式によって異なりますが、月10万円~を目安として考えるとよいでしょう。
この費用はあくまで目安であり、広告の品質やターゲティング設定、競合の状況などによって変動します。最低出稿金額は設定されていないため、月2~3万円などの少額からでも始めやすいのが特徴です。
Instagram広告
Instagram広告は、写真や動画といったビジュアルコンテンツを活かした訴求が得意なSNS広告です。特に若年層や女性ユーザーが多く、ファッション、美容、旅行、食品といった商材との相性がよいとされています。ブランドの世界観を表現しやすく、視覚的な魅力でユーザーの心をつかみやすい広告の種類です。
Instagram広告の特徴
Instagram広告の最大の特徴は、高いビジュアル訴求力です。フィード投稿、ストーリーズ、リール、発見タブなど多様な掲載面があり、ユーザーのアプリ利用体験に自然に溶け込む形で広告を配信できます。また、ショッピング機能との連携も進んでおり、広告から商品購入ページへ直接誘導することもできます。
費用をかけて美しいクリエイティブを配信することで、高いエンゲージメントやコンバージョンが期待できるプラットフォームです。
Instagram広告の課金方式
Instagram広告の課金方式は、主に以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約25円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約400円~650円 |
動画再生課金型(CPV) | 1再生(15秒以上または最後まで)あたり約5円~20円 |
アプリインストール課金型(CPI) | 1インストールあたり約100円~250円 |
Instagram広告の費用目安
Instagram広告の費用目安は、月額3万円程度です。
この費用も、ターゲティングの精度やクリエイティブの質、業界の競争率などによって変動します。Instagram広告も最低出稿金額はなく、1日数百円の少額からでも広告配信が可能です。
Instagram広告の概要や配信方法は以下の記事でまとめていますので、詳しく知りたいという方はぜひご覧ください。
参考記事:Web広告をインスタに配信したい!広告の概要をチェックしよう
また、Instagram広告やFacebook広告といったMeta広告の費用相場については以下の記事を参考にしてください。
参考記事:Meta広告の課金方式ごとの費用相場|メリット・デメリット、予算設定方法なども紹介
LINE広告
LINE広告は、日本国内で非常に多くのユーザーを抱えるコミュニケーションアプリLINE上で展開できる広告です。アクティブユーザー率が高く、幅広い年齢層にリーチできるのが強みです。LINE NEWSやLINE VOOM(旧タイムライン)、LINEマンガなど、LINE内のさまざまなサービス面に広告を掲載できます。
LINE広告の特徴
LINE広告の最大の特徴は、圧倒的なリーチ力です。日本の人口の多くをカバーしており、他のSNSではリーチしきれない層にも情報を届けられます。また、LINE公式アカウントの「友だち追加」をうながす広告フォーマットがあり、見込み客を獲得して継続的なコミュニケーションにつなげやすい点も魅力です。企業の規模を問わず多くの業種で活用しやすく、費用対効果の高い媒体といえます。
LINE広告の課金方式
LINE広告の主な課金方式は以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約24円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約400円~700円 |
友だち追加課金型 | 1友だち追加あたり約100円~400円 |
LINE広告の費用目安
LINE広告の費用目安は、月額10万円〜30万円程度です。
この費用はあくまで目安であり、配信面やターゲティング、入札競争によって変動します。LINE広告には「LINE広告アカウント」と「LINE公式アカウント」があり、広告配信には両方のアカウントが必要です。
少額からでもスタートできますが、効果を出すためにはある程度の予算と継続的な運用がおすすめです。
YouTube広告
YouTube広告は、世界最大の動画プラットフォームであるYouTube上で配信される広告です。動画という表現力の高いフォーマットを活用し、商品やサービスの魅力を効果的に伝えられます。幅広い年齢層のユーザーが利用しており、詳細なターゲティングも可能です。
YouTube広告の特徴
YouTube広告の最大の特徴は、動画による高い訴求力です。視覚と聴覚に訴えかけることで、ユーザーの記憶に残りやすく、ブランドイメージの構築や商品理解につながります。広告フォーマットの種類も多く、動画の再生前、再生中、再生後に表示される「インストリーム広告」、検索結果や関連動画の横に表示される「ディスカバリー広告」、6秒間の短い「バンパー広告」などがあります。
Googleの高度なターゲティング技術を利用できるため、ユーザーの興味関心や視聴履歴、検索履歴などにもとづいて細かい広告配信が可能です。
YouTube広告の課金方式
YouTube広告の主な課金方式は以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約2円~25円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約400円~600円 |
動画再生課金型(CPV) | 1再生あたり約2円~25円 |
ただし、キャンペーンの目的や広告フォーマットによって、適用される課金方式が異なります。
YouTube広告の費用目安
YouTube広告の費用目安は、月額10万円~を目安として考えるのがよいでしょう。
動画制作には別途コストがかかる場合が多いですが、広告配信の費用自体は比較的低い単価から始めることが可能です。ターゲットや広告フォーマット、動画の品質によって費用対効果は大きく変わります。
参考記事:YouTube広告の運用代行とは?依頼するメリット・デメリット、費用相場なども紹介
TikTok広告
TikTok広告は、主に10代から20代の若年層に絶大な人気を誇るショート動画プラットフォーム「TikTok」上で配信される広告です。ユーザーが作成するコンテンツと親和性の高い、自然でエンターテイメント性のある広告が好まれる傾向にあります。
TikTok広告の特徴
TikTok広告の大きな特徴は、ユーザー層の若さと、広告に対する許容度の高さです。他のSNSと比較して、広告がエンタメコンテンツとして受け入れられやすい特徴があります。アプリ起動時に全画面表示される起動画面広告、おすすめフィードに表示されるインフィード広告、ユーザーが参加するハッシュタグチャレンジ広告など、ユニークな広告フォーマットがあるのもポイントです。
音楽やエフェクトを効果的に活用した、トレンド感のあるクリエイティブが好まれやすいでしょう。
TikTok広告の課金方式
TikTok広告の主な課金方式は以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約30円~100円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約100円~1,000円 |
動画再生課金型(CPV) | 1再生(6秒)あたり約5円~60円 |
期間契約型 | 買い取り(費用固定) |
期間契約型の場合、買い取り式のため費用が固定されています。また、運用型では、主にCPC、CPM、CPVなどが使われます。
TikTok広告の費用目安
TikTok広告(運用型)の費用は、月額15万円~を目安にするのがおすすめです。
起動画面広告やハッシュタグチャレンジなどのブランド広告は、数百万円単位の予算が必要になる場合もあります。運用型広告であれば比較的少額からスタートできますが、合わせて効果的なクリエイティブ制作も必要になるでしょう。
Facebook広告
Facebook広告は、実名登録制という特性を活かした高精度なターゲティングが可能なSNS広告です。ビジネス利用も多く、BtoCだけでなくBtoB向けの商材やサービスとの相性もよいとされています。Instagram広告と共通のプラットフォームで管理・配信できます。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の最大の特徴は、詳細かつ高精度なターゲティング機能です。年齢、性別、地域といった基本的な情報に加え、学歴、役職、興味関心、ライフイベント、行動履歴などのデータからターゲットを絞り込めます。
多様な広告フォーマットがあり、目的に合わせた柔軟なキャンペーン設計が可能です。費用を効率的に使い、質の高い見込み客を獲得したい場合に非常に有効なプラットフォームです。
Facebook広告の課金方式
Facebook広告の課金方式は、以下の表のとおりです。
クリック課金型(CPC) | 1クリックあたり約100円~200円 |
インプレッション課金型(CPM) | 1,000インプレッションあたり約100円~500円 |
動画再生課金型(CPV) | 1再生あたり約100円~150円 |
広告を始めるときにキャンペーンの目的を設定することで、最適な課金オプションが提示されます。
Facebook広告の費用目安
Facebook広告の費用目安は、月額3万円程度です。
この費用は、競争率や広告の品質スコア、業界などによって変動するため、あくまで目安です。Facebook広告も最低出稿金額はなく、1日100円といった少額からでも配信可能です。
Facebook広告の概要や始め方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:Facebook 広告の始め方(1)個人?ビジネス?Meta Business Suite?ビジネスマネージャ?アカウント作成の疑問を徹底解説
自社商品に合ったSNS広告を選ぶ3つのポイント
自社の商品やサービスに最適なプラットフォームを選び、適切にSNS広告媒体を運用することは、最大限の効果を出すために非常に重要です。
自社商品に合ったSNS広告を選ぶポイントは、以下の3つです。
- ターゲットが使うSNS媒体を選ぶ
- 広告の目的を明確にする
- 商材の特性に合うSNS形式を選ぶ
それぞれ説明します。
ターゲットが使うSNS媒体を選ぶ
SNS広告を成功させるためのポイントの1つ目は、自社のターゲット顧客がどのSNSを最も頻繁に利用しているかを把握することです。
たとえば、10代後半から20代前半の若年層がターゲットであれば、TikTokやInstagramが有力でしょう。30代以上のビジネスパーソンにアプローチしたいのであれば、Facebook広告が適している可能性があります。また、幅広い年齢層にリーチしたい、あるいは特定の趣味や関心を持つ層に届けたい場合は、X(旧Twitter)やYouTubeも検討対象になるでしょう。
どんなに魅力的な広告を作成しても、ターゲット顧客の目に触れなければ、費用を使っても効果が現れにくくなってしまいます。
ターゲット顧客のペルソナを具体的に設定し、そのペルソナが日常的にどのSNSで情報を収集し、コミュニケーションを取っているかを調査しましょう。情報把握のために、既存顧客へのアンケートや市場調査データなどを活用するのも有効です。
分析をおこなってSNS媒体を選ぶことで、費用を効率的に使いながら、メッセージを届けたい相手に的確にアプローチできるようになるでしょう。
広告の目的を明確にする
重要なポイントの2つ目は、SNS広告を配信する目的を明確にすることです。
目的によって、選ぶべきSNS媒体や広告フォーマット、さらには課金方式も変わってきます。「ブランドの認知度を上げたい」「新商品のウェブサイトへのアクセスを増やしたい」「見込み客の情報を獲得したい」「具体的な購買につなげたい」など、広告を通じて何を達成したいのかを具体的に設定しましょう。
たとえば、ブランド認知度向上が目的であれば、多くのユーザーにリーチできるインプレッション課金(CPM)が向いています。InstagramやYouTubeのような視覚的訴求力の高い媒体が印象に残りやすく、効果的です。
ウェブサイトへの誘導が目的ならクリック課金(CPC)を選び、ユーザーが情報を能動的に探す傾向のあるX(旧Twitter)や、詳細なターゲティングが可能なFacebookが向いているかもしれません。また、見込み客獲得ならLINEの友だち追加広告、具体的な購買促進ならInstagramのショッピング広告などが考えられます。
目的を明確にすることで、SNS広告に費用を投じるべきポイントが絞り込まれ、より戦略的な広告運用がめざせます。
商材の特性に合うSNS形式を選ぶ
3つ目は、自社の商材やサービスの特性と、各SNSの特性や広告フォーマットとの相性を考慮することです。
商材が持つ魅力や伝えたいメッセージを最も効果的に表現できるSNSを選びましょう。たとえば、アパレル、コスメ、食品、旅行など、視覚的な魅力が重要な商材であれば、写真や動画をメインとするInstagramが最適です。高品質な画像や洗練された動画クリエイティブを用意することで、ユーザーの購買意欲を刺激できます。
一方で、BtoB向けのサービスや、専門知識が必要な商材の場合は、実名制でビジネス利用も多いFacebookが有効な場合があります。詳細な情報提供や、ターゲットの役職・業種にもとづいたターゲティングが可能です。また、話題性のある新商品や、ユーザー参加型のキャンペーンを展開したい場合は、X(旧Twitter)の拡散力やTikTokのトレンド感を活かせます。
商材の特性を理解し、それを最大限に活かせるSNSプラットフォームと広告形式を選択することが、費用の効果を最大化するうえで不可欠です。
SNS広告の適切な予算の立て方
SNS広告を始めるにあたり、予算をどの程度に設定すれば良いのかという不安を持っている方も多いでしょう。予算が少なすぎれば十分な効果が得られず、逆に多すぎれば無駄なコストを費やしてしまう可能性もあるため、予算の立て方が重要になってきます。
SNS広告の適切な予算の立て方は、以下の3つです。
- 成果目標から広告費を逆算する
- 売上に応じて広告費を決める
- 損益分岐点とLTVから広告費の上限と下限を決める
それぞれ説明します。
成果目標から広告費を逆算する
SNS広告の予算を立てる1つの方法は、まず達成したい具体的な成果目標を設定し、そこから必要な広告費を逆算することです。
たとえば、「1ヶ月でウェブサイト経由の問い合わせを50件獲得したい」という目標があるとします。過去のデータや業界平均から、1件の問い合わせを獲得するために必要な費用(CPA)が仮に5,000円だとすると、必要な広告予算は「50件 × 5,000円 = 250,000円」と算出できます。
この方法を使うためには、目標CPAや、目標とするクリック単価(CPC)、コンバージョン率(CVR)などの指標をある程度予測または設定する必要があります。
実際に広告運用を開始した後は、実績データをもとにした指標の更新や、予算の柔軟な見直しが重要です。この逆算方式で費用を計画することで、目標達成に向けた具体的な予算の規模がみえてくるでしょう。
売上に応じて広告費を決める
もう1つの決め方は、売上高や利益の一定割合を広告費として決めるという方法です。
たとえば「売上の5%を広告宣伝費とする」といった社内ルールや業界標準にもとづいて予算を決定します。この方法は、特に継続的に広告活動をおこなっている企業にとっては、比較的シンプルで導入しやすい方法です。売上が伸びれば広告費も増え、逆に売上が減少すれば広告費もおさえられるため、事業規模に応じた柔軟な予算管理ができます。
ただし、この方法でSNS広告の費用を決定する場合、いくつか注意点があります。
広告費の割合が固定されていると、市場の変化や新たなビジネスチャンスに対して機動的に対応できない可能性があります。また、売上が低い時期には広告予算も縮小され、それがさらなる売上低下をまねくという悪循環が起きるリスクも考えられます。
単に一定割合と決めるのではなく、市場の状況や競合の動向、広告の目的を総合的に考えながら、割合を調整するのがよいでしょう。
損益分岐点とLTVから広告費の上限と下限を決める
適切なSNS広告の予算の決め方として、損益分岐点とLTV(顧客生涯価値)を考慮して、広告費の上限と下限を設定する方法があります。
損益分岐点とは、売上と費用が等しくなり、利益がゼロになる点のことです。この損益分岐点を超える売上があれば利益が生まれます。
広告運用においては、1件のコンバージョンを獲得するためにかけられる費用の上限(限界CPA)を、そのコンバージョンから得られる利益にもとづいて設定します。この限界CPAを超えない範囲で広告を運用すれば、赤字になるリスクを避けられます。
一方、LTVは、ひとりの顧客が取引期間全体を通じて企業にもたらす総利益のことです。短期的な利益だけでなく、長期的な顧客価値をみることで、初期の顧客獲得コストが多少高くても、将来的に回収できると判断できれば、より積極的に費用を設定できます。LTVは比較的算出しやすく、許容できるCPAの範囲も広がる可能性があります。
損益分岐点とLTVを把握することで、事業として許容できる広告費の範囲を明確にし、その中で最大限の効果をめざす予算を立てられるでしょう。
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SNS広告の費用対効果を高める3つの方法
SNS広告は、適切に運用すれば高い費用対効果が期待できるマーケティング手法です。しかし、ただ広告を配信するだけでは、期待した成果が得られない場合もあります。限られた費用の中で最大限の効果を引き出すためには、継続的な分析と改善が必要です。
SNS広告の費用対効果を高めるための具体的な方法は以下の3つです。
- ターゲティングを最適化する
- リターゲティング配信を活用する
- フリークエンシー設定で過剰な接触を防ぐ
それぞれ説明します。
ターゲティングを最適化する
SNS広告の費用対効果を高めるためには、ターゲティングの最適化が重要です。SNSがもつ詳細なユーザーデータを利用して、自社の理想顧客に近い層へ広告を配信することで、余分な広告費用を削減し効率化できます。
定期的なパフォーマンス分析をおこなうことで、年齢、性別、興味関心など、どのセグメント(特定の共通点をもつグループ)が高い反応を示しているか把握します。その結果から、効果的なセグメントへ予算を重点配分し、反応の薄いセグメントは配信を少なくするなどして調整します。
既存顧客の活用、A/Bテストによる異なるターゲティング設定の比較検証を継続的におこない、PDCAサイクルを回してターゲット設定の精度を高め続けることが、費用対効果を高めるために必要です。
リターゲティング配信を活用する
費用対効果を高めるために、リターゲティング配信を活用することも方法の1つです。
リターゲティング配信は、すでに自社と接点のあるユーザー(ウェブサイト訪問者や既存顧客など)に再度アプローチする、費用対効果の高い手法です。このユーザーは、新規層に比べてコンバージョンを達成してくれる可能性が高いため、集中的に広告を配信することで広告費用の浪費を防ぎながら成果をねらえます。
たとえば、サイトで特定商品を見た未購入者に再度その広告を表示したり、関連商品を提案したりします。また、既存顧客にはさらに上位の商品や新商品情報を配信し、LTV向上を見すえた対策をとることで、広告効果を大きく高められるでしょう。
フリークエンシー設定で過剰な接触を防ぐ
フリークエンシー(同一ユーザーへの広告表示回数)設定をおこない、ユーザーへの過剰な接触を防ぐことも重要なポイントです。
表示回数が少なすぎると認知されず、多すぎると「広告疲れ」を引き起こしブランドイメージを悪くしてしまいます。多くのSNS広告プラットフォームでは上限設定が可能で、一般的に3~5回が目安とされているものの、商材や目的に応じて調整していくのがよいでしょう。
定期的にフリークエンシーを確認し、高すぎる場合は上限設定の見直し、クリエイティブ変更、ターゲティング調整をおこないます。ユーザーの不快感を軽減し広告予算を効率的に活用しましょう。
SNS広告の費用対効果を高めるには広告代理店への依頼もおすすめ
SNS広告の運用は、専門的な知識にくわえて継続的な分析と改善が求められます。社内に専任の担当者がいない場合や、リソースが不足している場合には、自社だけで効果的な運用をおこなうのは難しいでしょう。そのようなときには、SNS広告の運用を専門とする広告代理店に依頼することも選択肢の1つです。
この章では、広告代理店にSNS広告の運用を依頼する場合の費用や目安について解説します。また、代理店に依頼するときに、できるだけ費用を抑えつつ効果的なサポートを受けるためのコツも紹介します。
広告代理店に依頼する場合の費用と目安
広告代理店にSNS広告の運用を依頼する場合、広告費とは別に「初期費用」と「運用代行手数料」が発生するケースがほとんどです。
初期費用は、アカウント開設や初期設定、対策などにかかる費用で、各社によって異なりますが、数万円から十数万円程度が相場です。
運用代行手数料は、毎月の広告費(実際にSNSプラットフォームに支払う費用)に対して一定の割合で発生するもので、一般的には広告費の20%程度が目安です。たとえば、月間の広告費が50万円であれば、手数料は10万円程度となります。
ただし、代理店によっては広告費の最低出稿額が決まっていたり、広告クリエイティブの制作やコンサルティングなどが別途オプション費用として発生したりすることもあります。
契約前には、料金体系やサービス内容を確認し、複数の代理店から見積もりを取って比較・検討することが重要です。SNS広告の費用だけでなく、実績や得意なSNS媒体、コミュニケーションの取りやすさなども検討しながら、自社に合った代理店を選びましょう。
運用代行手数料は広告費の20%程度が相場であるなかで、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」の運用手数料(25,000円~)はなぜ安いのか?について、詳しく解説しています。
気になる方は、以下の記事をぜひご覧ください。
参考記事:「運用手数料が安いのはなぜ?」インターネット広告の運用代行を低価格&定額料金で提供できる理由をお伝えします!
SNS広告にもおすすめのWeb広告代理店や、広告代理店の選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。
参考記事:おすすめのWeb広告代理店31選!選び方やメリット・デメリットも解説
広告代理店に依頼するときに費用をおさえるコツ
広告代理店にSNS広告の運用を依頼するとき、少しでも費用を抑えたいと考える方もいるでしょう。
広告代理店に依頼する費用をおさえるには、まず自社で対応可能な業務を明確にし、委託範囲を絞り込むことで手数料を少なくすることです。
複数の代理店に見積もりを依頼し、料金プランやサービス内容を比較しながら、単に安さだけではなく提供価値とのバランスを総合的に判断しましょう。
最も重要なのは、委託目的とKPI(目標達成のための数値目標)を明確に代理店と共有し、効果の薄い施策を避けながら、予算を効率的に使った運用をめざすことです。
まとめ:SNS広告で費用対効果の高い運用をめざそう
今回は、SNS広告の費用についてお伝えしました。
SNS広告の費用相場は、月額30万円前後です。選択する媒体や課金方式、ターゲティング設定などによって大きく変動しますが、少額からでも始められるものが多く、中小企業にとっても取り組みやすい広告手法といえるでしょう。
また、SNS運用に不安がある場合や、より専門的な知見を活用したい場合は、広告代理店への依頼も有効な選択肢です。自社の状況に合わせて最適な方法を選び、費用対効果の高いSNS広告運用をめざしましょう。
「自社では費用対効果の高い運用が難しい」と感じた方は、弊社クロスバズの広告運用代行サービス「バズAD」がおすすめです。
また「部分的でも運用のアドバイスが欲しい」という方には、自社運用のサポートプランもご用意していますので、状況に応じてお選びいただけます。
SNS広告の運用でお悩みの方は、ぜひ以下よりお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料です。
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