LP経由でより多くの申し込みや無料相談を獲得したいのであれば、ヒートマップツールが必要です。
ヒートマップツールを使えば、ユーザーがLPをどこまで読み進めたか、どこをクリックしたかなどが分かります。こういった情報を基にLPを改善することで、申し込み数や無料相談数の増加に繋がります。
しかし「必要と言われてもどうやって使えば良いのか分からない」と悩んでいる担当者の方も多いでしょう。
そこで今回は、ヒートマップツールの概要やできること、おすすめのヒートマップツール3選についてまとめました。
初心者でも分かりやすいように、難しい言葉は使わずに解説をしています。記事を最後までチェックすれば、ヒートマップツール導入前に知っておくべき知識がひと通り手に入りますよ。
目次
LPのデータ分析に役立つ「ヒートマップツール」とは?
ヒートマップツールとは、LPを始めとするWebページ上でユーザーがとった行動を確認できるツールです。
詳しくは次の項目で解説しますが、ユーザーがLPをどこまでスクロールしたのか、どこを熟読したのか、どこをクリックしたのかなどが分かります。
例えば上記は、弊社クロスバズで公開しているコンテンツをヒートマップツールを通して見たものです。
直感的に「どこが読まれていてどこが読まれていないのか」が分かりますよね。
LPにヒートマップツールを導入すると分析できること
ヒートマップツールには様々な機能があります。その中でも最低限知っておいてほしい「ヒートマップツールを使って分析できること」は以下の3つです。
- スクロール率の分析
- 熟読エリアの分析
- クリックエリアの分析
LP運用には様々なツールを活用しますが、上記3つはヒートマップツールでなければ確認できない内容です。
それぞれ詳しく解説します。
スクロール率の分析
LPにヒートマップツールを導入すれば、ユーザーのスクロール率が分かります。スクロール率は「ユーザーがLPをどこまで読み進めてくれたか」を知るための指標です。
例えばスクロール率が10%であれば、せっかく時間とコストをかけて作成したLPも、下から90%は読まれていないということになります。
以下は、本記事でも紹介する無料ヒートマップツール「Clarity」の管理画面です。
上記画像のScroll depthを見るとスクロール率が53.65%であることが分かります。
スクロール率は、高いに越したことはありません。なぜなら「スクロール率が高い=ユーザーに興味関心を持ってもらえている」と考えられるからです。
しかしLP上部でユーザーが申し込みをしてくれると、スクロール率は低くなります。よって一概に「スクロール率が高いから良い」とは言えないのが難しいところです。
以上からLPが目指すべきスクロール率の目安や平均スクロール率といった指標も存在しません。
スクロール率が極端に低い場合は、ユーザーが離脱している箇所を探し出し、文言やデザイン、イラスト等を変更するといった施策を取りましょう。
熟読エリアの分析
LPにヒートマップツールを導入すれば、ユーザーの熟読エリアが分かります。熟読エリアとは、マウスが通った位置や滞在時間などから熟読度・注視度を割り出し、可視化したものです。
赤い部分が熟読されている箇所、青い部分があまり読まれていない箇所です。
例えばあまり読まれていない箇所がLPの前半に登場するのであれば、その箇所はLP後半に移動させても良いかもしれません。
またユーザーがどんなコンテンツに興味があってどんなコンテンツに興味がないのかを知るのにも役立ちます。
クリックエリアの分析
LPにヒートマップツールを導入すれば、ユーザーのクリックエリアが分かります。クリックエリアとはその名の通り、ユーザーがクリックやタップをした箇所のことです。
クリックエリアを分析することで、申し込みボタンなど狙った箇所が適切にクリックされているかどうかが分かります。
思うようにクリックされていないのであれば、文言を変更したり、その前の流れを変更したりする必要があるでしょう。
また文言を複数パターン用意して1ヶ月ごとにクリックエリアを分析する「ABテスト」も有効です。
LP運用にヒートマップツールは必要不可欠
LPは、一度公開をして終わりではありません。もちろん最初から完璧なLPを作るに越したことはないのですが、ユーザーの反応を見て、微調整をする必要があります。
そしてLPの微調整に欠かせないのが、PDCAです。
※PDCAとは?:Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証プロセスを循環させ、業務効率を改善するためのフレームワーク
LPを公開してデータを収集し、改善策を練ってLPに反映させます。
そしてPDCAを回すには、ヒートマップツールが欠かせません。ヒートマップツールがなければ、スクロール率・熟読率・クリックエリアのようなデータが取れませんからね。
以上から、LP運用にヒートマップツールは必要不可欠です。
【無料あり】LP運用におすすめのヒートマップツール3選
「ヒートマップツールにも色々あって、どれを選べば良いか分からない」とお悩みの方も多いでしょう。
そこでLP運用におすすめのヒートマップツール、以下3つを紹介します。
- Clarity
- User Heat
- SiTest
上2つは無料で使えるので、興味があればぜひ導入してみてください。それぞれ詳しく解説します。
Clarity
「Clarity」は、日本マイクロソフト株式会社が提供するヒートマップツールです。
今回紹介するヒートマップツールの中で唯一、PV数やページ数の制限なく、完全無料で利用できます。
Googleアナリティクスとの連携も可能で、流入経路や滞在時間、クリックを連打した箇所など様々なデータを収集できます。
本記事では3つの無料ヒートマップツールを紹介していますが、Clarityはその中でも最もおすすめです。
User Heat
「User Heat」は、株式会社ユーザーローカルが提供するヒートマップツールです。PCユーザーとスマートフォンユーザーのデータを分けて解析できる点が特徴です。
月30万PVまでであれば、無料で利用することができます。月30万PVは1日に換算すると1万PVです。この基準を下回っているのであれば、「User Heat」を選択肢に入れても良いでしょう。
ただし後から30万PVを超えてくると、有料プランに契約したり他のヒートマップツールに乗り換えたりする必要性が出てきます。よって今後のPV数についてもある程度見越した上で利用しましょう。
SiTest Lite
「SiTest Lite」は、株式会社グラッドキューブが提供する有料のヒートマップツールです。解析結果をグラフで分かりやすく表示することが可能です。
「SiTest Lite」の料金プランは以下のとおりです。
料金プラン | PV上限 | 料金 |
---|---|---|
Economy | 月間20,000PV | 8,500円/月 |
Business | 月間50,000PV | 20,000円/月 |
First | 月間100,000PV | 30,000円/月 |
プランによってPV数の上限や登録可能ドメイン数が異なります。
LP運用では「ヒートマップツール導入後の行動」が大切
ヒートマップツールを導入すれば、本記事で紹介したようなデータが得られます。しかし本当に大切なのは「そのデータをどう活用するか」です。
- このスクロール率は低いのか十分なのか
- LPに掲載するコンテンツの順番はどれが適切なのか
- 申し込みボタンのクリック数を上げるにはどんな施策が有効なのか
上記のような知識を持ち合わせていなければ、せっかくヒートマップツールを導入しても、あまり意味はありません。
むしろ感覚でLPを修正した結果、マイナスの影響が出てしまうことすらあり得ます。
自社にLP運用やヒートマップツールに関する知識を持った人材がいれば問題ありません。しかしそうでない場合は、LP制作会社に運用を依頼するのも選択肢の1つです。
弊社クロスバズでもLPの戦略設計から運用まで、集客のプロがトータルサポートいたします。お見積もり・ご相談は無料です。無理な勧誘も致しませんので、ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
ヒートマップツールの概要やできること、おすすめのヒートマップツール3選について解説しました。
LP経由で申し込みを獲得したいのであれば、ヒートマップツールは必須です。まずは今回紹介した3つのヒートマップツールから1つを選んで導入してみましょう。
そして実際にLPに関するデータを集めてみてください。
もしまだLPを作成していなかったり、ヒートマップツールから得られたデータの活用方法が分からなかったりする場合は、クロスバズにご相談ください。
LP制作から制作後の管理やWeb広告運用など、幅広くサポートさせていただきます。