LP作成に興味があるけど、自社だけでどこまで対応できるのか分からなくて困っていませんか。
結論から申し上げますと、全て自社で対応可能です。とはいえ、作成のためのノウハウがなかったり、成果につながらなかったりする可能性があります。
本記事では「LPの作り方が分からない」という方のために、自社で作る手順を紹介します。外注化のメリットや注意点なども解説します。
この記事を読めばLPの作り方やポイントが分かるので、「自社でどこまで取り組むべきか」の判断ができるようになるでしょう。
目次
LP作成の方法を知る前に|そもそもLPとは
LPとは「ランディングページ(Landing Page)」のことで、ユーザーが最初に訪問するページを指します。たとえば、商品紹介のページへ最初に辿り着いたのなら、商品紹介のページがユーザーにとってLPになるというわけです。
「着地」を意味する「Landing」が含まれていることからも分かるように、SNSやGoogle検索など、さまざまな経路からユーザーはLPにたどりつきます。
一般的には、購買に繋がる行動を起こしてもらうための一枚物のページをLPと呼びます。サプリメントや化粧品などのセールスレターなどが、その具体例です。
LPは、ユーザーに購入や資料請求などのコンバージョンに繋がる行動を起こしてもらうことを目的として作成します。
そのため、LPに記載する内容は、商品やサービスの特徴のほか、それらを開発するに至った経緯などをストーリー仕立てで説明していることが多いです。
つまりLPは、ブログ記事や企業のホームページなど、ほかのWebサイトとは特徴や性質が異なるのです。
LPを自分で作成するメリットとデメリット
2022年現在、LPの作成を代行している企業は数多くありますが、自分で作成しようと考える方も多いのではないでしょうか。LPを自分で作成するメリットやデメリットについて解説します。
LPを自分で作成するメリット|費用が抑えられる
LPを自社で作ると、外注する場合と比べて費用が抑えられることがメリットです。
LPを外注する場合、一般的には10万円から150万円ほどの外注費用がかかります。なぜこれだけ幅があるのかというと、作業範囲やノウハウは外注する企業によって異なり、それによって費用が変動するからです。
販売する商品やサービスが複数ある場合、ひとつのLPに多くの費用をかけるのは難しいでしょう。
そのような場合は、自社で作成することによってLPにかかる費用を抑えられます。
LPを自分で作成するデメリット|手間がかかる
自社でLPを作成すると、手間がかかることがデメリットです。
LPの作成では、その目的と届けるべきペルソナを設定するところから始めます。目的やペルソナが決まったらLPの構成を作成して、その後にデザインを作成するのです。
また、メインではないページに費用をかけられないという理由で、自社の従業員だけでLPの作成を完結させるケースも珍しくありません。しかし、LP制作のプロが持っているようなスキルやノウハウは持ち合わせていないため、結果につながりにくいというデメリットもあります。
LP作成の方法|自分で作る6つの手順を紹介
LPは、以下6つの手順で作成が可能です。
- 目的を決める
- ペルソナと訴求軸を決める
- LPの構成を作成する
- 構成を元にLPを作成する
- デザインやコーディングをする
- 効果測定をする
一つ一つの手順について解説します。
手順その1|目的を決める
LPは、目的やゴールを明確にしてから作成を始めます。
たとえば、商品の購入につなげることが目的である場合と、メルマガの購読につなげることが目的である場合では、LPの骨組みから異なってきます。そのため、ターゲットになるユーザーの悩みをはっきりさせないと、目的やゴールが曖昧になってしまいます。
目的やゴールが曖昧な状態では、ユーザーの意識も曖昧になるため、コンバージョンにつながりにくくなります。
手順その2|ペルソナと訴求軸を決める
LP作成では、ペルソナと訴求軸を決めることで、構成・デザイン・効果測定を明確に行うことができます。LPを効果的なものに仕上げていくには、ペルソナと訴求軸を決めることが重要です。
ペルソナとは、自社の商品やサービスを購入する典型的なユーザー像を指しており、詳細なプロフィールを設定することで行動をイメージできます。以下の設定を決めておけば、行動パターンやユーザー目線に沿った訴求軸の見つけ方が分かるはずです。
ペルソナ設定で使う項目の例
- 年齢:
- 仕事:
- 年収:
- 学歴:
- 家族構成:
また、トレンドをリサーチすると、ユーザー目線に立った訴求軸を見つけることができます。トレンドに興味を持った背景を深掘りすれば、ユーザー目線に立つことができるからです。
リサーチする際は、人気があるキーワードを検索できるツール「Googleトレンド」の利用がおすすめです。Googleトレンドを使うことで、ユーザーが興味や関心を持っている情報が分かります。
LP作成の流れをスムーズに進めるためにも、ペルソナと訴求軸は丁寧に設定しましょう。
手順その3|LPの構成を作成する
LPにおける構成の作成では、ユーザーの心理状態に合わせた型を使用する方法があります。
たとえば、ユーザーの心理状態には以下の型があります。
- 注目:ユーザーは商品が気になっている
- 検索:気になった商品の情報収集をする
- 選択:欲しい情報があるWebサイトを選択する
- 一致と驚き:欲しい情報がなければ離脱する
- 興味:自分が求めていた情報を自覚する
- 否定:「本当に役に立つのだろうか?」といった疑問が浮かぶ
- 比較:ほかの商品と比較する
- 理由:購入するべき理由を考える
- 行動:商品を購入する
上記は一例ですが、この型に当てはめてストーリーの形式で構成を作成します。全体の流れを把握することで、目的やゴールから外れずに制作を進めることができます。
手順その4|構成を元にLPを作成する
構成ができたら、いよいよそれを元にしてLPを作成していきます。
最も大切なのはファーストビューのキャッチコピーで、設定したペルソナに最適な文章を作成してください。キャッチコピーの内容によってLPの品質が変わると言っても過言ではないため、以下の特徴を理解して作成するとよいでしょう。
- ベネフィットを伝える
- 数字を使って具体的に伝える
- 損をしたくない心理に訴えかける
ベネフィットとは、商品を使うことによって得られる効果や利益のことです。ユーザーは「その商品を購入すると悩みが解決されるのか」に重きをおき、メリットよりもベネフィットを求めて商品を探しています。
キャッチコピーに数字や指標を使えば、より具体性のある内容になり、ユーザーの信頼を得られます。たとえば、Webライターが自身の実績を伝えたいときの文章を考えてみます。
- さまざまなジャンルで数多く執筆しました
- ビジネスの記事を35件、SNSに関する記事を28件執筆しました
上記を比較すると、1の文章より2の文章の方が、どのような実績があるのか分かりやすいと思います。
また、人間には損をしたくないという心理があります。これを「プロスペクト理論」といいますが、この心理に訴えかけることでユーザーの購買意欲を増幅させる効果があります。
ユーザーの心理状態を見極めながら、構成をもとにLPを作成しましょう。
手順その5|デザインやコーディングをする
デザイン・コーディングでは、「手順2|ペルソナと訴求軸を決める」の項で設定したペルソナを活用できます。
コーディングとは、作成したデザインを実現するためにプログラミングコードを記述することです。たとえば、20代前半の女性と50代前半の女性では、好きなデザインが異なります。ペルソナを設定することで、より効果的なデザインに仕上げることができます。
コーディングを外注する場合は、前もって以下を決めておくとよいでしょう。
- 使用するサーバー
- URL
- お問い合わせフォームにおける通知メールアドレスの設定
サーバーとは、Webサイトを家だとすると土地にあたる部分です。URLはWebサイトの住所のようなもので、独自ドメインを使うと、自社でオリジナルの文字列を選定できます。たとえば「http://lp-create~」という文字列を使用したい場合、ほかの人が使っていない文字列であれば設定できます。
また、お問い合わせメールが届く通知メールアドレスも必要なので、忘れずに設定しておきましょう。
関連記事:LPのコーディングにかかる費用や時間は?外注依頼時の9つのポイントも解説
手順その6|効果測定をする
LPは作成して終わりではなく、効果測定を行うことによってコンバージョンにつながります。以下のポイントに注目しながら分析と改善を繰り返しましょう。
- ファーストビューの最適化
- 広告の最適化
ユーザー視点で、続きが読みたくなるキャッチコピーを設定できているでしょうか。ファーストビューが、「なんとなく胡散臭い」「内容がよく分からない」文章になっているケースは多く見受けられます。
また、ユーザーは広告を閲覧してLPに訪問するため、広告の最適化も忘れてはいけません。ファーストビューと広告の文章にミスマッチがあると、離脱の原因になります。
両者の訴求軸を一致させることにより、ユーザーの離脱を防げます。
LP作成の方法|初心者でも簡単に作れるツールを紹介
ここでは、初心者でも簡単にLPを作成できる「ペライチ」と「MOSH」を紹介します。
ペライチ – サポートが手厚い
ホームページ作成サービスのペライチには、無料プランと有料プランがあります。
プラン名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
ビジネス+プラン | 6,910円/月 | 20ページ/広告非表示/決済/メルマガ/予約/セミナー参加/予約プラス(マーケティング支援) |
ビジネスプラン | 3,940円/月 | 20ページ/広告非表示/決済/メルマガ/予約/セミナー参加 |
レギュラープラン | 2,950円/月 | 5ページ/広告非表示/決済 |
ライトプラン | 1,465円/月 | 3ページ/広告非表示 |
スタートプラン | 0円 | 1ページ |
スタートプランやライトプランの場合は、決済システムや予約などの機能はつきません。LPには最低でもオンライン決済システムと広告非表示が必要になるため、レギュラープラン以降のプランがおすすめです。
「メルマガ」や「予約」などは提供する商品によって重要性が異なるので、自社が提供する商品に合わせて選択するとよいでしょう。
「ペライチ」は上記のプランに加えて、サポートの手厚さが特徴です。使い方動画・解説記事 ・ メールによる24時間のお問い合わせなどのサポートが用意されているので、初心者にもおすすめです。
関連記事:【画像付き】ペライチを使ったLP(ランディングページ)の作り方や事例まとめ!
MOSH – 月額費用ずっと0円
「MOSH」は、初期費用や月額費用がずっと0円で使えるホームページ作成サービスです。サービスに必要な以下の機能が揃っているため、難しく考えなくてもLPが作成できます。
サービス名 | 概要 |
---|---|
予約機能付きホームページ作成 | パソコンの知識がなくても作成可能 |
月額サブスク | 会員限定で、動画やラジオなどの配信が可能 |
オンライン決済 | クレジットカード決済により、お金を管理する手間を減らす |
予約管理 | 予約やキャンセルなどの操作がスマホで簡単に可能 |
Zoom連携 | 予約が入った時点で、ZoomミーティングのURLを発行 |
チャットサポート | サービスを始めるにあたって生じる不安を軽減 |
「MOSH」は、スマホでかんたんにページ作成ができるので、パソコンの知識がない人にもおすすめです。
関連記事:ランディングページ作成ツールとは?メリットや無料で試せるツールを紹介
LP作成の方法|プロに外注もできる
手間と時間を削減し、より効果的なLPを作成するためには、プロに外注することも検討するとよいでしょう。
LP作成を外注するメリット
LP作成を外注するメリットは、徹底したリサーチや競合分析をプロに依頼できるところです。
前述した通り、LPを作成するとなるとトレンドや競合相手の調査が欠かせませんが、自社で実施すると労力がかかります。また、リサーチや競合分析にはスキルや経験が必要なので、労力をかければよいというものでもありません。しかし、外注すれば、こうした下準備からすべて外部に任せることができます。
業種やイメージに合わせたデザインの提案を依頼しておけば、イメージ通りでありながら、集客の効果を発揮するLPを作成してもらえることがメリットです。
LP作成を外注する際の注意点
外注するLP作成企業には善し悪しがあることと、どのような企業に依頼するにしても信頼関係が重要であることを覚えておくとよいでしょう。
LP作成にはさまざまな工程があるため、調査や分析が得意でもデザインが苦手だという企業もあります。また、相手が経験豊富な企業であっても、丸投げしていてはイメージ通りのLPに仕上がらない可能性があります。
外注する企業と信頼関係を築いて、お互いに気持ち良く作業できる環境を作ってください。
まとめ
LPの作成には6つの手順がありますが、土台となるペルソナ設定や構成作りを丁寧に行うことが大切です。手順に沿って基盤を作ることによって、ユーザーの心に刺さるLPが完成します。
LPは、すべて自社で作業することにより0円で作成が可能ですが、一から作業すると膨大な時間と手間がかかります。また、LPの知識が浅い場合は成果につながらない可能性もあります。
「作成する時間がない」「初めてだから自信がない」といった場合は、外注するのも一つの手段です。
弊社が提供する「バズLP」では、LP作成のプロが徹底した競合調査とユーザー分析をおこない、行動経済学を取り込んだ設計で、“売れる”ことに焦点を当ててLPを作成しています。
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