雑談

最短ルートを目指さないようにしたい

post-takano
TEKE
2022.08.29 10:57
最短ルートを目指さないようにしたい

つい先日、ジロー(上司)さんから

「TEKE(私)さんは、最短ルートを目指そうとしすぎているね」

と言われて、考えれば考えるほど、うーんたしかにと感じたので、記しておきます。

背景

クロスバズに入社してから、自分の得意分野のほか新しい業務(やりたい業務)を任せていただくことも多く、日々やり甲斐になっているのですが、経験したことのない業務に取り組む際は当然ですが苦戦します。

苦戦する中で「はやく上達したい」と思ったときに行っていたことが以下です。

  • その道のプロである上司の真似をする
  • 上司からのフィードバックを貯めていき、次に活かす

簡単に言うと自分の中で「正」となるロールモデルを1人設定し、その人の思考や技術を真似ていくという手法です。わりと今までずっとそうしてきました。

もちろんこの方法でもある程度形にはなるのですが、いざ「なぜそうしているのか」「どうしてこうなっているのか」と問われると、自分の中で明確な正解や基準がないので(上司を模倣しているに過ぎないので)曖昧な回答しかできない状況に陥っていました。

厄介なのが、上司の真似をするだけで偶然うまくいくときもあり、それで自分は成長してきたんだと勘違いしてしまうことです。

実際は輪郭だけを捉えた中身のないことをしているに過ぎず、しかしそれに自分で気付くこともできませんでした。

ジロー(上司)さんは割と自由にいろいろ考えさせてくれる・自分なりに思考することを大切にしてくれる方なのであえて彼の中の正解を見せないようにしてくれている(私のオリジナリティーを大切にしてくれている)ときが多いのですが、上記の方法で成長しようとするとゴールや正解がないと感じてしまい、彷徨いまくってしまいます。

そしてついに「うう、、正解がないから分からないです、、、」とほぼほぼ拗ねながら相談したときに言われたのが冒頭の一言でした。

たしかにそうだと思った

「TEKE(私)さんは、最短ルートを目指そうとしすぎているね」と言われ、本当にそうだと思いました。手っ取り早くゴールにたどり着こうとするあまり、既にある正解を探し求めようとしすぎて、自分で考えることを諦めているのではないかと感じました。

自分なりに思考しているつもりでも、実はそれが思考しているフリになってしまっているのではいないか?と感じたので、過去を振り返ってみました。

過去を振り返ってみた

過去を振り返ってみると、ずっと昔から最短ルートを目指そうとする癖があることに気づきました。

大学受験

私はAO入試で大学に合格したのですが、これは最短ルートを目指してしまう自分の癖の一つだと思いました。一般受験でも合格できるレベルの大学ではあったのですが、いち早く安心を得たくて、合否が3ヶ月ほど早く発表されるAO入試を選んだ記憶があります。

就職活動

就職活動でも、内定という安心できるゴールに最速でたどり着きたくて、とにかく目の前の色々な企業を受けまくっていました。

面接前には「新卒 就活 よくある質問」等のワードで検索して回答のテンプレを探したり、Twitterで面接の情報を集めたりと、とにかく正解探しをしていた気がします。

案の定話す内容に中身がないので、最終面接で6回落ちるという悲劇も経験しましたが、今ならその理由も分かる気がします。

ちなみに初めて内定をもらったときは、その場で即承諾し、就職活動もスパッと終了させました。こういうところにも、最短ルートを求めすぎている自分を感じます。

前職

前職は営業職でした。上司が「とにかく俺の真似をすればOK」というタイプだったので、明確な正解がほしい私との相性は良く、最初の頃は偶然受注がつづき成績も残せていたのですが、それも長くは続きませんでした。

営業はお客様一人ひとりとの会話なので、その方の状況や人柄などに応じて異なる提案をすべきなのは当然ですが、私の発言の持ち玉は「上司の模倣」しかないので非常にバリエーションが少なく、誰に対しても常に同じアプローチをし続けていたように思います。その結果、当たり前ながら苦戦する期間が長く続きましたが、当時の自分の感覚としては「正解をぶつけてるはずなのに、なぜかずっと上手くいかない」というものでした。

振り返ってみると、この頃の私は最短で得たゴールや正解にとらわれすぎて、明確に思考停止していたと思います。

フリーランス

フリーランスになったときも同じで、ネット上にはあらゆる人が導き出したさまざまな「正解」が転がっているので、調べながら自分に合いそうな物を取捨選択しながら継ぎ接ぎしていたらなんとかやっていけた、という感覚が強いです。

そもそもフリーランスになった理由自体が最短ルートを目指す私そのもので、「転職するより早いから」とかだった気がします。

最短ルートを目指したくない

どうしても最短ルートを目指そうとしてしまう自分自身の性格に気がつけた今だからこそ、これからは最短ルートを目指さない工夫をしたいです。

最短ルートを目指さないための工夫を考えてみました。

すぐに検索しない

すぐに検索をしない、これは今後かなり意識した方が良いポイントだと思いました。

検索してそれらしい正解にたどり着いてしまうと、その時点で思考を止めてしまうことに気付いたからです。

私は人よりも検索が上手で、探している情報には割とすぐアクセスできてしまうのですが、だからこそ検索しない癖を付けようと思います。

そのためには、普段の小さなことから気をつける必要があると思いました。

  • あるニュースを知った際、自身の感想を持つ前にすぐ世間の声を調べない
    →完全に調べないことは、性格上難しい
    →自分自身で感じたことをきちんと言語化してから調べるようにする
    →調べた際、自分より納得できる意見があってもそれを自分の感想に置き換えない
  • どこかへ食事に出かける際、事前にスポットを調べない
    →事前に調べて口コミ・内外装・メニュー等を知ってしまうと、“答え合わせ”になってしまう
    →自身の感性で店を選び、0の状態から楽しんでみる
  • マップを使わずに街を歩いてみる
    →マップを使うとスマホ上のスタートとゴールにしか目が行かない
    →迷っても良いから、マップを使わずゴールに辿り着くまで試行錯誤してみる
    →マップを使ったら通り得なかった道を知ることを楽しむ

検索してすぐに正解を知ることは簡単ですが、だからこそ小さな所から「自分の思考で経験してみる」ことを大切にしたいと思います。結論やゴールが同じでも、そこに辿りつくまでの過程がオリジナルであれば自分の生きた知恵になっていくのではないかと考えます。

パターン化しない

特に仕事においてですが、パターン化すると楽なことは非常に多いです。もちろん作業的なことであればパターン化した方が良いことも多いですが、それ以外はパターン化しない方が良いケースも多々あります。

たとえばライティングにおいて、決まったテンプレートに沿って記事を書くと楽なのは事実です。

しかし、キーワードごとにユーザー像や求められる情報などの前提条件はまったく異なるので、テンプレート通りに執筆してしまうと読者のためにならない記事になってしまいます。

思考停止のパターン化は人のためにも自分のためにもなりません。過去の成功例などを引用したくなる気持ちを抑え、一つひとつまっさらな状態から向き合って思考を巡らせるよう意識づけたいです。

おわりに

こうして振り返ってみると、自身で思考錯誤しながらたどり着いたゴールや正解は一から細かく説明できる一方、最短ルートを目指して思考停止で得たゴールや正解の説明はあやふやにしかできないことが明確に分かりました。

これからは要所で「最短ルートを目指していないか?」「楽して正解を手に入れようとしていないか?」と自分自身に問い続けていこうと思います。

\ X BUZZの定額リスティングサービス /
「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

カテゴリから記事をさがす

カテゴリ